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オリックス銀、システムの95%クラウドへ 障害復旧まで時間短縮


オリックス銀行は2025年度までに勘定系を含め100以上あるシステムの95%をクラウドに切り替える。既に大部分の移行作業が進むなか、ベンダーに依存していたシステム開発の内製化が加速。システム運用部門が銀行とベンダーの間を取り持つ調整役から開発者へと変容している。

同行は情報システムを原則クラウド化する方針を掲げ、決済データを送受信するネットワーク機器を除き全てのシステムのクラウド化を進める。23年2月には勘定系システムで富士通のオープンクラウドシステムが稼働し、24年3月までに全システムの85%の移行が完了した。

クラウド採用によりシステム障害の復旧フローも様変わりした。オンプレミス時代のシステム運用部門では、銀行とベンダーの調整を行う事務手続きが業務の中心にあった。原因特定から復旧対応までさまざまな点でベンダーとの連絡が必要で、復旧までのスピードも専門家の経験や能力に左右されていた。

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