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四国銀、M&A成約が最多年20件 成長戦略型など支援多様化


四国銀行は、2024年度のM&A(合併・買収)支援成約件数が年間最多の20件に上る見込みだ。事業承継を含めた相談件数は年3000件に達し、これまでに後継者不足や他社への売却を検討する企業などの情報を蓄積。本部のM&Aチームが営業店との同行やリスト先への提案を進め、24年度は12月末時点で10件を支援。さらに年度内に10件を成約に導く。

事業承継・M&Aは、09年から支援を本格化。情報のトスアップで営業店に業績ポイントを付与するなど、有益な情報が集まる仕組みを整えてきた。後継者不在先や他社への売却を検討する企業の情報もデータベース上に蓄積。4人の本部専担者が蓄積データをもとに営業店と同行訪問でニーズを探っている。

M&A支援で増えているのが、従業員への承継。ある企業では、一線から引いた会長が株式を100%保有しており、社長への株式移転を望んでいた。ただ、社長側の資金不足といった理由から折り合わず、同行が仲介。県内でのM&Aが難しいことから同社取引先を中心に買収の呼びかけを提案し、関西の企業との成約に導いた。

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