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愛知県内、公金預金の落札金利上昇 信金が攻勢、0.7%も
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愛知県内で公金預金の落札金利上昇が目立ってきた。2023年までは定期預金の店頭表示金利と同程度の水準が多かったが、2024年度に入って年利0.4~0.6%での落札が増えている。三河地区の信用金庫が攻勢を強めており、9月には、ある自治体の預金20億円を信金が0.7%で落札。大手行も「とても手を出せない金利」と舌を巻く。「従来落札していた自治体でとれず、預金が減少している」と漏らす金融機関もある。
入札競争が激化してきたのは、マイナス金利解除が意識され出した23年末以降。預金獲得を重視する姿勢が徐々に強まり、情報収集を狙って地元以外の入札にも積極的に参加し始めた地域銀行もある。その後、日銀が24年3月にマイナス金利政策を解除、7月にも政策金利を引き上げたことで、入札金利相場が目に見えて上昇した。
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