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駆け上がる国債利回り 地域金融、含み損が急膨張


国債利回りの上昇が加速している。日本銀行の「0.5%程度」への再利上げや緩みをみせない段階的利上げ姿勢を背景に、マーケットの金利先高観が強まり、長期金利(10年国債利回り)は2月17日に一時1.38%を付けた。約15年ぶりの高水準で、地域金融機関では保有国債・地方債などの含み損が急膨張するなかでの3月決算期末越えが現実味を帯びる。

債券市場では、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)の「1%超」を意識した織り込みが進み、国債イールドカーブ(利回り曲線)のほぼ全年限で上方シフト。長期金利は、トランプ米大統領就任式や再利上げに踏み切った日銀金融政策決定会合の前の週末(1月17日)に比べ約20ベーシスポイント(1bp=0.01%)上昇。2024年度中間期末(24年9月30日)からの上げ幅は50bpを超す。

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