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名古屋銀、遺言信託 年100件 事業・資産を円滑承継


名古屋銀行は、2024年度に遺言信託業務の実績が本体・代理店分合計で年間100件を超える見込みとなった。21年4月に第二地方銀行で初めて信託業務の兼営認可を取得して以降、代理店分を含め21年度47件、22年度64件、23年度77件と着実に実績を伸ばしている。

特に、銀行本体での取り扱いは、自行だけで相続案件を初めから終わりまでワンストップで完結できるため、銀行以外に機微情報を知られたくない顧客に対し安心感を提供できている。

遺言信託の主な提案先は60代半ば以上の中小企業オーナー。後継者育成のサポートや株式、事業、個人資産の円滑な承継に役立ててもらう。中小企業のオーナーの場合、個人所有の不動産を法人に貸すなど法個人の垣根が複雑になるケースも多く、相続スキームの活用を通じて透明化を図れる利点がある。

遺言信託は、本人の意向確認などの事前相談から始まり、相談内容に基づく遺言書の作成サポート、公証役場での公正証書遺言の作成という流れ。

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