大手損保、集中豪雪対策を強化　防災リフォーム案内

大手損害保険会社では、短時間に大量降雪を引き起こす「集中豪雪」への対策を強化している。近年、温暖化の影響で雪雲が発達しやすくなったことが原因。保険契約者に対して防災・減災情報を積極的に発信することで、被害を減らすとともに保険金支払いも抑制する狙いがある。

多くの損保会社では、火災保険でも雪災を補償する。豪雪や雪崩などで建物などが損害を受けた際に、修理費用や買い替えの費用として保険金を支払う。

三井住友海上火災保険は契約者に対し、雪災や雹災から建物を守る防災リフォームを周知する。全国の保険代理店網を通じて、提携するLIXILの屋根材「Tルーフシリーズ」やスチール屋根「カーポートST」を案内。Tルーフは雪止め効果があり、落雪事故を防ぐ。カーポートSTは最大200センチ相当の積雪に耐える。さらに、AI（人工知能）技術を活用し、顧客向けに雪災の「防災アラート」サービスも展開している。