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全銀協、会員行に貸金庫の一斉点検を要請 金融庁の指示踏まえ通達発出


全国銀行協会は12月18日、すべての会員行に対して貸金庫の管理態勢の強化を促す通達を発出した。三菱UFJ銀行で元行員が貸金庫から十数億円相当の顧客資産を盗み出した事件が発生したことを受けたもの。「本事案を踏まえ、貸金庫の管理態勢を点検し、その高度化に努めるとともに、従業員一人ひとりに対して、改めてコンプライアンスの重要性や良識にもとづいた行動の必要性を再徹底」するよう求めた。

全銀協がこのような一斉点検を呼びかけるのは異例。今回の事件が世間に与えた衝撃は大きく、利用者の不信感が金融機関全体におよぶことを避けるため、迅速な行動を求めたものとみられる。

12月17日に金融庁と主要行などとの意見交換会が開かれ、同庁から金融界に対して「二度とこのような事案が発生することがないよう、貸金庫の管理態勢について改めて確認すべき」という旨の指示があったという。

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