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大手行G、自社株買い 6割増 「株主還元」を積極化


大手行グループ(G)は、政策保有株式の売却や国内の金利上昇などによる業績の上振れを背景に株主還元を積極化している。2024年の大手行G5社の自社株買いは23年比63.3%増の8597億円となった。23年3月の米地方銀行破綻による信用不安で自社株買いを見送った反動もあった。

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銀行界全体では、東京証券取引所に上場する銀行79社の半数超に当たる41社が24年に自社株買いを実施。年間取得価格の総額は1兆190億円となり、1兆円を超えた。

みずほフィナンシャルグループ(FG)は自己資本の充実を優先してきたが、16年ぶりに1000億円を上限とする自社株買いに踏み切った。取得期間は24年11月15日~25年2月28日。24年11月の会社説明会で、木原正裕社長は自己資本の蓄積が進んだことで「成長投資と還元強化のバランスを図っていくステージに移行してきている」と説明した。

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