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大垣共立銀、AIで顧客分析 アプリ利用活発化 パーソナルレコメンド機能導入
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大垣共立銀行は、顧客の行動分析が可能なAI(人工知能)を活用し、スマートフォンアプリの利用を活発化させている。預金口座を確認するバンキングアプリの利用頻度の停滞に悩む地域銀行が多いなか、顧客データの分析で成果を上げる例は全国的にも珍しい。
同行は、「OKBアプリ」でシンガポールの銀行ベンダーであるマネーソーのシステムを活用している。2021年6月に日本の金融機関で初めて導入。アプリ上にパーソナルレコメンド機能「LiFit」(ライフィット)を追加した。以来、アプリ利用者の月間ログイン回数は3回程度増え、11回前後もあるという。
LiFitは、アプリ利用者の入出金状況や定性情報をAIで分析することで、利用者一人一人に合わせたコンテンツを配信する機能だ。例えば、入出金の分析により、定期的な支払予測や使い過ぎのお知らせを通知。インフレに関するクイズや新年のおみくじ動画など、気軽に楽しめるものも提供している。商品案内ばかりではなく、顧客自身に関わる情報が、アプリ利用につながっているという。
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