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金融庁、地域銀のリスク管理検証 ストレス時対応に焦点


金融庁は、地域銀行に対して、金融危機などのストレス時でも金融仲介機能を継続的に発揮できるようなリスク管理態勢が整備されているかを検証する。ストレス時の対応力に関する着眼点を盛り込んだ「コンセプトペーパー」を事前に示したうえで対話する。対象は10行程度で、「地域経済でプレゼンスが大きな銀行を優先的にみる」(同庁関係者)考え。検証結果は、2024事務年度中にプログレスレポートなどで公表する見通し。

同庁は11月に開催した地域銀行との意見交換会で、コンセプトペーパーを提示。リスク管理の分野に絞って、モニタリング前に着眼点を示すのは珍しい。地域銀側が「何を聞いてくるのか分からない」という状態を防ぐため、事前に対話の材料を示した。

モニタリングでは、ストレス時の対応を含めた各行の信用・市場・流動性などのリスク管理態勢を確かめる。ペーパーによると、重要リスクの把握や新たな変化への対応のほか、経営戦略・業務計画にストレス時の対応力の検証結果が反映されているかどうか、などに焦点を当てる見込み。

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