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#OL #平日 #40
1人で旅行するとき、テーマソング的なものを決めて、それを聴きながら旅行をするというキショ行動を取りがちなのですが、こういう酔い方をしてしまうのは一人っ子だからか? 関係ねえか。
先日の韓国ノープラン旅行のテーマ曲はYUKIKA「Soul Lady」でして、「Soul Lady」は日本からソウルへ来た女性をコンセプトにしたアルバムなんですね。韓国発のシティポップを日本人歌手が歌うという、面白い成り立ちのアルバムです。
1曲目は「From HND to GMP」というインストから始まるんですが、おそらく羽田空港から金浦空港に降り立ったときの曲なのでしょう。羽田⇄金浦ということはLCCじゃなくANAやJALを使ってますよね。お金持ちだ! 俺ら成田⇄仁川民とは違うフィールドにいる人だ(妄想です)。こうやって、上原浩治的な雑草魂っぽい語り口調を自分のアイデンティティにしているところがあるので、聞いててダルいですよね。すみません。
ソウルのシンボルはいろいろあるけども、自分の中ではやっぱり漢江。ドデカい都市のど真ん中に、川幅1kmくらいあるドデカい河川が流れてるの、マジで意味がわからない。狂った地形。
そんなドデカ川・漢江が大好きなので、韓国へ行くたびに、徒歩で渡ったり、電車で渡ったり、バスで渡ったり、チャリンコで渡ったり、あらゆる方法で漢江越え(天城越え? 山かよ?)をするのですが、今回はこれまで通ったことがなかった銅雀大橋を徒歩で渡ることにしました。
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朝ぼらけの漢江も好きだし、日差しが気持ちいい昼間の漢江も好きだし、高層ビルの灯りが遠くに見える夜の漢江も好き。でも、夕暮れの漢江が一番綺麗だと思う。ソウルに暮らす人たちの日常にはこの風景があるんだね。本当にうらやましい。自分の日常に無いものだからより美しく映るのかもしれないね。
「Soul Lady」のリード曲のMVにも漢江が少し出てきて、たぶん漢南大橋(銅雀大橋のとなりのとなりの橋)のたもとで撮影したんだと思う。
「Soul Lady」は、憧れの街だったソウルへ来て、努力して“ソウルの女”になった女性を歌った曲なのだが、日本から韓国に渡ったYUKIKAちゃんの境遇も重ねて作った曲なのでしょう。本当に尊敬します。
今現在、東京に暮らしてOLをやってはいるけども、東京のとなりの県で生まれ育ったので、気持ちを大きく揺るがすような上京の経験もない。もちろん留学の経験もない。5年前くらいに買った、「踊る大捜査線」の青島みたいなボロボロのモッズコートをずっと着て、ただ何となく日々を過ごしているだけ。
それなりに年を重ねたが、「Soul Lady」みたいに、「時々思い出に浸るけど 私は今の私が好き(가끔 추억에 잠기지만, 난 지금 내가 좋아」と自分を肯定することができない。
そんなことを考えながら銅雀大橋を渡っていたら、橋の真ん中あたりにある展望カフェで、何組かのアベックが楽しそうにウエディングフォトを撮っているのが見えて、一人でワンワン泣いてしまった。
異国の地にまで来て、人生の岐路にも立ったことがない自分を勝手に悲観して酔ってるのは、やっぱり一人っ子だからか? 違うか。
でも、私はそんな今の私が好き。
理由明白すぎワロタ! 惰性を肯定しまくってるから何も打破できないんじゃん! 終わってるね! まぁいっか♪
“ソウルの女”像を背負ったYUKIKAちゃんの話をしていて、“トーキョーの女の子”像を背負ったAira Mitsukiちゃんのことを思い出した。大学生になったらトーキョーの女の子になれたらいいな、と思ってこの曲をたくさん聴いてました。自分は生涯、“埼玉の女”像を背負っていきます。おやすみなさい♪