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物、ものを呼ぶ-伴大納言絵巻から若冲へ@出光美術館

ずっと気になっていた出光美術館に初訪問。
地下鉄日比谷駅〇番出口からすぐと書いてあったのだけど、久しぶりすぎる地下鉄で忘れていた。路線によってはホームからその出口までの距離がかなりあることを。今回まさにそれが当てはまった。歩けども歩けども目的の〇番出口にたどり着かない。この日は帰る時間が決まっていたので、ゆっくり鑑賞するためにも早く到着したい。とても焦った。
長く感じたけど5分くらいであろうか。速足で歩き、出口に到着。出口を出るとすぐ横に入口があり、専用エレベーターで9階へ。

私のお目当ては伊藤若冲と酒井抱一。
入場するとすぐに伊藤若冲の「鳥獣花木屏風」。方眼のマス目ひとつひとつに細かく描いているあれだ。どういう風になっているのか、一度生で見てみたかった。
次に酒井抱一の「十二ヵ月花鳥図」の屏風と掛軸が向かい合って展示してある。比べながら見るのも楽しかった。酒井抱一を見るのももおそらく初めてである。

この展覧会の目玉はふたつあって、ひとつは伊藤若冲。もうひとつの「伴大納言絵巻」これの良さがいまいち分からず残念。これまでも絵巻物をいくつか見てきたが、あまりピンとこなかった。これから勉強の分野である。

書もたくさんあって、西行とか紀貫之とか教科書で聞いたことがある名前が並ぶ。さらに藤原行成や藤原公任の書もあって、これは大河ドラマを見ているから分かる人物であった。横にいた女性二人組も同じことを言っていて、「私も!」と言いたくなった。

英一蝶の作品も初めて見た。今サントリー美術館で展覧会をやっているけど、英一蝶って誰なんだろうと思っていたところ。英一蝶の描く人物はユーモアがあって、一気に興味がわいた。
サントリー美術館の展覧会も行きたいけど、行く時間とれるかな。休憩所にチラシが置いてあったのでとりあえずもらって帰った。

一時閉館となる前に来られてよかった。
初代館長の出光佐三が、最初にコレクションしたという仙厓も好きになった。公式キャラクターのようにあちこちで目にし、かわいらしくてとても引き込まれた。
今回の展覧会には一点しか展示されていなかったので、今後仙厓の作品が見られる機会をうかがおうと思う。

鑑賞ガイドもあって、とっても分かりやすかった。1966と2024の間にあるのが仙厓の画

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