資産形成の備忘メモ ~証券口座の選定②〜
前回の記事では、オススメの証券口座とその理由について記載しました。手数料が安いネット証券をベースに、付加価値(※)に応じて使い分けもしながら、起用する証券会社の選定についてまとめました。
※何に付加価値を感じるかは、各人によって異なるので、そこは何に優先度を置くかを考える必要があります。
証券口座の選定にあたり、単元未満株の取引の観点について少し書いていきます。個別銘柄を購入するときに、100株・1,000株単位で取引を行うと、種銭が少ないフェーズでは、特定の個別銘柄(1つや2つの銘柄)で評価損益が計上されて、マイナスになっていく様子を見ると心が痛みます。
このように個別銘柄への一点集中型の投資をしてしまうと、心理的なマイナス面もあると思いますので、単元未満株の取引を行うことも視野に入れることをおすすめします。
ここでは、単元未満株とその取引にかかる手数料についてまとめています。これから投資デビューをする人たちから見て、証券会社を選ぶときの指標になればと思います。
単元未満株とは?
一般的に株式の取引では単元単位(1単元=100株)でおこなうことになります。単元未満株の取引では、1株(単元未満)から取引が可能になります。全ての証券口座が提供しているサービスではなく、対応している証券口座の数は限られているので、気になっている証券口座が単元未満株の取引を行えるかを確認してみることをおすすめします。
単元未満株のメリットは、1株から取引可能なため、少額から取引スタートができます。一言で言えば、数百円~数千円単位で気になる企業の株式を購入できるので、気軽に買ってみるというはじめの一歩を踏み出すことができます。
単元未満の株式保有でも、持っている株数に応じた配当金はしっかり受け取れます。ただし単元未満であり、株主総会での議決権はなく、株主優待ももらえないことがほとんどです。
企業によっては単元未満でも株主優待を実施しているところもあるようでして、どうしても気になるケースがあれば企業に問い合わせてみましょう。
単元未満株にかかる手数料
この単元未満取引を行うときの手数料は、証券口座ごとに異なっています。単元未満取引のサービスを提供している各社の手数料について下記の通りまとめました。
上記は記事を記載したタイミングの情報なので、最新の情報は各企業のウェブサイトから確認いただければと思います。
似たようなサービスになりますが手数料が異なる点が見えてきます。やはり、対面式のサービスを有している昔ながら証券会社は手数料が高いということが見えてきます。このコストの観点も含めて、私はSBI証券を使用しています。
インターネットを用いた株式取引が一般的になってから、何年も経過していますが、未だに証券会社ごとに手数料が異なる点に個人的な興味を持ってしまいます。
一般的には、サービス内容が似ているのであれば手数料が高い企業の顧客は離反していくといえますが、実際はそうなっていないです。一度、口座を開いて株式取引を行うと、株式を移動させることは面倒くさいと感じてしまうから等の感情によることが起因しているかもしれません。ここで、合理性を欠く行動について論じることはしないのですが、これから株式取引を行う方たちに手数料の差異をご理解いただければと思い、まとめました。