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この1カ月あまりの投資行動は?――「様子見姿勢」が44%

2日(木)の日経平均株価は246円(1.4%)安の1万7818円。前の日にNYダウが1000ドル近く下げたことを考えれば底堅いと言えるかもしれませんが、波乱相場が続きます。個人投資家のみなさんは、こんな時どうしているのでしょうか?日経CNBCが毎月実施しているアンケート「投資家サーベイ」では今回、トピックス質問で「この1カ月あまり、あなたの投資行動はどんな様子でしたか?近いものを1つ選んでください」と尋ねました。調査期間は3月26日から30日。概ね2月下旬ころからの波乱混乱相場の中で、実際にどう動いたのか、あるいは動かなかったのか――。

まずは結果をご覧ください。

この1カ月あまりの投資行動は?
株式などリスク性資産を積極的に買った     32.1%
基本的に様子見姿勢に徹した          44.4%
株式などリスク性資産を売却した        10.7%
その他(※具体的にお書きください)      12.8%

ということで、半分近くが「様子見姿勢」、3分の1近くが「買った」ということです。ちなみにひと月前(調査期間2月27日~3月2日)のトピックス質問では「波乱、混乱の市場とどう向き合いますか?近いものを選んでください」と尋ねています。こちらも改めて紹介しておきましょう。

市場と向き合う態度は?(前回調査)
リスク性資産を買い増すよいチャンス      53.1%
しばらくは様子を見極める           40.8%
リスク性資産を減らすべきタイミング       4.5%
その他(※具体的にお書きください)       1.7%

必ずしも、同じ方が答えていただいているわけではないですが、全体としては1カ月前は「買う気満々」だったのに比べると、足元では「様子見姿勢」が増えているように見えます。実際に買ってみたものの、予想以上に下落、混乱が続くので様子見が増えてきたという面もありそうです。

このnoteの後半に、フリーアンサーでみなさんの実際の動きがうかがわれるものを掲載させていただきました。代表的なものを拾ってみましょう。

まずは「積極的に買った」派から。<久慈>さんは買った理由として「コロナウイルスはいずれ必ず収束する。その後はバラマキ財政のおかげで資産バブルになるのではないか」と見ます。この見方は結構多いと思います。自分も概ねここに近かったのですが、正直言って想定以上にその前の落ち込みとか混乱の長期化が気になっています。<介護リタイヤ―しまこさん>は「余裕資金で優待利回りが目標よりかなり良くなった株式数銘柄を最小単位でこわごわ買いました。私にしては落ちてきたナイフを拾ったつもりです」と正直な心境を交えてお答えいただきました。

続いて多数派の<様子見>派から。もちろん、不透明な、あるいは自分で恐怖を感じる間は無理して動かないといった答えは多いのですが、「虎視眈々と狙っている」ニュアンスの投資家も多いですね。例えば<浜のマー君>さんは「半導体需要は高まるとは思うが、需要増は9月頃までは様子見。それまでは医療機器・精密機器、食品関連、インフラ関連企業の割安感企業探しに専念したい」といいます。そして<京都のクマ>さんは「陸運、航空、遊園地株は損切りして配当落ちの急落に備え ダイキン、オリンパスなどのど真ん中株に乗り換えました。 決算後の二番底に備え6月までに利益のっている株は現金化する考えです」。様子見といってもじっとしているだけでもないです。

そして<売却>派。<株パンダさん>は「暴落には2番底、さらには3番底の可能性があるとみているので。キャッシュイズキング」。<Mizuu>さんも「現金を持っていれば下がったところで 再び買いを入れられるので」ということです。今回、今さらながら痛感していますがキャッシュポジションの管理が大事。しかし、考えようによっては機関投資家よりは個人投資家の方が制約は少ないとも言えます。それから<tm-pentagon>さんは「自分で設定する損切りラインに達したため(売却)。市場が落ち着きを取り戻した後に買い戻す際の資金確保の意味もある」といいます。多くの人にとって想定外の展開だと思いますが、もともと決めていたルールに従って行動するというのは改めて大事なことですね。

さて<その他>の方も含めて、日経CNBCの視聴者さんならではの“手練れ”のみなさんの動きをご紹介しましょう。<ブル・ベア両刀遣い>さんは回答としては<積極的に買った>を選んでいるのですが、中身はこういうことです。「米株・日本株が上がりすぎていたので、年初から今年は必ず下落すると思っていたところ、コロナウイルスの問題が発生したので、日本株トリプルベア投信を買っていた。現在は、原油が下がりすぎていると判断し、原油ブルETNに移行した。円相場も円高目線で、短期的な円安は限定的だと思うので、戻り売りスタンス」。うーん、お見事!まさに両刀遣い!

そして<スター、ねこしさん>の波動分析はプロレベルです。「急落時に保有日経平均型ダブルインバースETFを利食い、そこからは一転日経平均型レバレッジ系ETFを段階的に買っていった。波動分析絶対視。値幅と日柄面から投資判断しています。昨年8月からの上昇期間が約半年続いていたことから、しばらくは下落波動と判断。1.2月から下げ波動が約2か月続き、下落幅も巨大なことから一旦下げ波動は終了と分析、1.2か月程度リバウンドすると判断。しかし今のリバウンド波動が終わると破壊的な第2弾の下げが起きると分析しています」。

みなさん、たくさんの回答をありがとうございました!今までに含まれているものも含めてフリーアンサーから以下にご紹介させていただきます。

投資家サーベイ「この1カ月あまりの投資行動は?」(フリーアンサーから)

〇株式など積極的に買い
・ 先月、買い向かうと宣言した通り買い向かい一時800万の含み損になるも今日現在含み益80万。230万年に一度の確率と大川さんが仰っておられましたが、そんな稀有な出来事に身を置けるシアワセを感じつつ右往左往する日々。
(おたつ)
・ 余裕資金で優待利回りが目標よりかなり良くなった株式数銘柄を最小単位でこわごわ買いました。配当やPBRも一応チェックして選んだので、優待廃止かよほどの爆騰がないかぎりホールドの予定。私にしては落ちてきたナイフを拾ったつもりです。
(介護リタイヤーしまこ)
・ コロナウイルスはいずれ必ず収束する。その後はバラマキ財政のおかげで資産バブルになるのではないか。
(久慈)
・ 米株・日本株が上がりすぎていたので、年初から今年は必ず下落すると思っていたところ、コロナウイルスの問題が発生したので、日本株トリプルベア投信を買っていた。現在は、原油が下がりすぎていると判断し、原油ブルETNに移行した。円相場も円高目線で、短期的な円安は限定的だと思うので、戻り売りスタンス。
(ブル・ベア両刀遣い)
・ あまりに急激に下げたから。5年くらいの時間感覚も持てるので。最初は全世界株式インデックスと日本株アクティブ、終盤は金投信とREIT投信を買い。
(なおたろう)

〇様子見姿勢
・ まだ、投資経験3年目で、こんなに激しい株価には、付いて行けません。でもバーゲンセールなので、買いたくて仕方ない気持ちもあるので、気持ちを押さえながら、基本、眺めて過ごしています。
(みきちゃん)
・ ドル需要が和らぎドル安・円高になるも半導体需要は高まるとは思うが、需要増は9月頃までは様子見,それまでは医療機器・精密機器、食品関連、インフラ関連企業の割安感企業探しに専念したいと思います。
(浜のマー君)
・ 塩漬け株は思い切ってこの際切った(涙)。 で、そのお金で下がってる原油のETF を買った。 高配当、優待株も割安なので買った。 でも、よくわからない相場なのでいつまでも持つ気はないです。
(小雪ワンワン)
・ どこまで下落するか見当もつかないから
(ぺこぽん)
・ 下値を拾っていたが下限の目途が立たないので一旦中止して、現物売りで現金の持ち高を増やす予定。しかし信用買いの損失が想定外のため処分は全体を見ながら少しずつという状況です。
(ちびこくん)
・ 陸運、航空、遊園地株は損切りして配当落ちの急落に備え ダイキン、オリンパスなどのど真ん中株に乗り換えました。 決算後の二番底に備え6月までに利益のっている株は現金化する考えです。
(京都のクマ)

〇株式など売り
・ 暴落には2番底、さらには3番底の可能性があるとみているので、キャッシュイズキング。
(株パンダ)
・ 株価の上昇には数年かかると思われるので、手持ちの株数はそのままで単価を切り下げました。売買の赤字を大分出しました。
(団塊世代)
・ 現金を持っていれば下がったところで 再び買いを入れられるので。
(Mizuu)
・ もともとバブル状態にあると思い、株式投資は控えていた。 急落後、打診買い程度に少し買い始めている
(satoh)
・ 自分で設定する損切りラインに達した為。市場が落ち着きを取り戻した後に買い戻す際の資金確保の意味もある。
(tm-pentagon)

〇その他
・ 急落時に保有日経平均型ダブルインバースETFを利食い、そこからは一転日経平均型レバレッジ系ETFを段階的に買っていった。波動分析絶対視。値幅と日柄面から投資判断しています。昨年8月からの上昇期間が約半年続いていたことから、しばらくは下落波動と判断。1.2月から下げ波動が約2か月続き、下落幅も巨大なことから一旦下げ波動は終了と分析、1.2か月程度リバウンドすると判断。しかし今のリバウンド波動が終わると破壊的な第2弾の下げが起きると分析しています。
(スター、ねこしさん)
・ 円高時に外貨預金を購入。円安転換時に売却して、2週間ほどで8%の利益創出。基本的に為替は円安基調と認識。円高時には積極的に外貨を購入すべきと考えている。
(TOM)
・ デイトレに徹した。翌日の値動きがどっちにころぶか分からないので日々決済に徹することにした。
(tak)
・ 流石に我慢しきれず3月に入って、損切りしてキャッシュポジションにしました。キャッシュさえあれば何とかなるかと...次は2番底を狙います。
(となりのトロロ)
・ 株式を一旦売却し、一部を買い戻し。今回のコロナウィルスに伴う下落は、世界的な感染の拡大とともに一定期間継続的に下落することが予想されたため、20,500円くらいをつけた段階で8割ほど売り払った。3月中旬になり権利取りを意識して一部を買い戻し、下落前の6割ほどの保有になっているが、権利落ちや6月ごろの下落を見据えて買い戻し、買い増しを行う予定。 例えば西武ホールディングスの株を元々1000株保有していたが、一旦900株を売り、現在500株まで戻して野球 観戦の優待の権利を最低限確保しているが、9月末までには戻すつもり。
(ライオンズびいき)
・ 空売りした。株を買える状況ではない。楽観視できずひたすら空売りした。
(モモ)

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