「日経CNBC“銘柄大賞”2020」は米テスラ!
日経CNBCの視聴者のみなさんに、毎月の相場観とともにその時々のトピックス質問をお聞きする日経CNBC投資家サーベイ。昨年末から1月にかけて(調査機関2020年12月25日~2021年1月4日)のトピックス質問は、「あなたにとって2020年を象徴する銘柄は何ですか?」でした。名付けて「日経CNBC“銘柄大賞” 2020」です。昨年に続き2回目。正確に言うと、質問はこんな感じでした。
「あなたにとって2020年を象徴する銘柄は何ですか?ひとつあげてください。日本株でも外国株でも構いません。もうかった銘柄でも損した銘柄でも、買えなかった銘柄でも構いません」。昨年とほぼ同じ問い方です。さあ、みなさんだったらどんな企業、どんな銘柄を思い浮かべましたか?そして、多くの投資家が“投票”した企業、銘柄は何だと思いますか?
ある程度、予想はしていましたがそれでもびっくり!トップは米テスラでした。2位以下を引き離しての独走、快走です。まあ、考えてみればそうかもしれません。「トヨタ自動車の時価総額を上回った」と話題になったのは2020年7月のこと。その後も上昇は続き昨年1年間では8.4倍。今ではトヨタにGM、フォード、ホンダ、フィアット、フォルクスワーゲンを合わせたよりも大きい。足元でも年末年始を挟んで1月8日(金)まで11連騰中。この11日間の時価総額の増加額(約24兆円)だけでもトヨタ1社(約26兆円)に匹敵します。もはや電気自動車(EV)の枠を超えて、未来を先取りする企業のシンボルとなっている感があります。一方で「コロナと直接関係はないが、一番コロナ給付金の恩恵を受けた銘柄だと思う」(40代、男性<Mz01>)との声も。適正な評価は甚だ難しいですが、目が離せませんね。
米国株ではAmazonやZoomをあげた方も結構います。ETFなども含めて、2020年はアメリカ株が一気に日本人にとって投資先として当たり前の存在になった年だったのかもしれません。ちなみに「“銘柄大賞”2019」のトップはワークマン、以下、2位がソフトバンク系(SBGとソフトバンクを含む)、3位にソニー、レーザーテック、日産自動車が並びました。昨年と比べても様変わりな印象があります。
日本勢では2位にエムスリー(年間で約2.9倍)、3位ソニー(約4割高)と続きました。エムスリーは日経平均採用銘柄で上昇率がトップでした。「パフォーマンスが凄い! 随分儲けさせてもらった」(50代・男性<不良中年>)との声もいただきうらやましい限り。ソニーも半導体、ゲーム、鬼滅の刃と強かったですね。「2011年頃、3桁になったソニー株を1万株購入。震災からの回復が遅れ含み損は100万に。安倍さん再登板によって4桁に戻したところで握力を失い売却。今持ってりゃ億り人だったのに。情けない自分を肴にソニーの復活に目を細める今日この頃」(50代・男性<おたつ>)。うーむ、儲かっても売却した後に上がれば悔しい。株式投資の難しいところです。
上昇が目立った銘柄では他にも日本電産、任天堂、あるいはソフトバンクグループ(SBG)なども。ソニーやSBGは昨年に続き、多くの方にとって印象に残ったということだと思います。一方で、昨年のトップのワークマン。業績は素晴らしい状態が続いていますが、株価的には2020年はボックス圏でした。大相場を演じた後、業績も、株価も続くかどうかは難しいところです。
一方、ANAなど、1年前には予想もしていなかったであろうコロナ禍で厳しい展開が続いた企業も多かったですね。「オリンピックもあり絶対自信があった銘柄なのにコロナで信じられない暴落にあった。回復には3年はかかると思うと暗い気持ちになった」(60代・女性、SUZU)。思い入れのある銘柄でも分散は欠かせないということでしょうか。
今回もたくさんのご意見をいただきました。そのごく一部を下記にご紹介させていただきます。ありがとうございました!
投資家サーベイ「日経CNBC“銘柄大賞”2020」
あなたにとって“2020年を象徴する銘柄”は何ですか?
① <テスラ>
・ コロナ後のアメリカ相場はテスラなしでは語れないかと思います。 テスラが牽引してNIO、シャオペン、リオートなどのチャイニーズEV企業も爆上げしました。私事ではございますが、NIOは4ドルの頃から保有していたのではじめて10バガーを頂きました! 日本ではずっと株価が低迷した日産も数十パーセント上がってきました。日本の自動車業界に大きな刺激を与えたのではないかと思います。 そしてテスラのこれからの多様な成長にも注目していきたいです。
(30代、女性<あきにゃんた>)
・ コロナと直接関係はないが、一番コロナ給付金の恩恵を受けた銘柄だと思う。
(40代、男性<Mz01>)
・ 2年前の証券会社のセミナーで外国株の推奨があり スペースXで話題のテスラ株はどうかと聞いたのですが5年ほったらかしで様子を見て下さいと言われました あの時、買わなかったのが悔やまれてなりません。 あのアナリストさんはマーケットの女神様かもしれません。
(50代、男性<レブ・エスペランス>)
・ 金融機関のみなさん売り推奨のテスラノイーロンマスクを信頼して保持した結果大きな運用益を得ることができました。
(70代、男性<名無しさん>)
② エムスリー
・ パフォーマンスが凄い! 随分儲けさせてもらった。
(50代・男性<不良中年>)
・ 一つの銘柄で4回転が効いた。
(70代・男性<忠さん >)
・ 一般市民の私たちは、医療従事者向けサイトにご縁はありません。 ですが、これだけ、株価が上がるということは、これが医師向けだからなのかなと思いました。お金を持っている医者(医療関係者)、あるいはトップダウンで決められる権力があるところに、お金が集まるですね。 もし、これが、低所得者向けや、生活保護者向けサイトでしたら、もし人気が出ても一過性だったと思います。 格差社会の一場面と思いました。
(40代・女性<けろけろみんみん>)
③ ソニー
・ 2011年頃、3桁になったソニー株を1万株購入。震災からの回復が遅れ含み損は100万に。安倍さん再登板によって4桁に戻したところで握力を失い売却。今持ってりゃ億り人だったのに。情けない自分を肴にソニーの復活に目を細める今日この頃。
(50代・男性<おたつ>)
・ 昨年ソニーの失敗談で紹介されました。10,000円超えると思い保有し続け、利益を得ました。2,021年は13,000を期待してます。
(70代・男性<鈴太郎> )
・ ソニーショックと2019年2月とソニー株がダメだと言われた時に売らずに買い足してきた。ソニー株をその頃から一度も売却せずに持っています。
(40代・男性<パグモグ君>)
◇その他
・ 日本電産
環境規制強化で車載モーターの需要が急激に伸びる
(70代・男性<B&B >
・ Amazon
21年も大活躍する予感。テスラ、アップルとともに。
(50代・男性<とと>)
・ ソフトバンク グループ
上がるも下がるも話題になる
(50代・男性、enbe)
・ 任天堂
コロナによる影響でプラスになったのもあり、ただひたすら右上がりの株価でした。
(40代・男性、ふじどんべい)
・ NTTドコモ
NTTのTOBで予想外の買値、ドコモ様様です。ただ、永久保有銘柄でしたので残念な気持ちもあります。
(70代・男性、ひまわり)
・ BASE
投資リターンが大きかった
(60代・男性、のび)
・ ANA
オリンピックもあり絶対自信があった銘柄なのにコロナで信じられない暴落にあった、回復には3年はかかると思うと暗い気持ちになった。
(60代・女性、SUZU)
・ オリエンタルランド
45周年を期待しての長期保有優遇を継続してましたが、倍に値上がりの為売却。コロナの影響何するものぞです。
(40代・女性<えりんこ>)
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