国産時計の小宇宙~マイクロブランドの作り手に聞く高級時計の魅力/日本を牽引するマイクロブランドの作り手をお招きした日経Think!LIFEイベントレポート
7月7日(木)にスペースNIO(東京・大手町)で開催した「国産時計の小宇宙~マイクロブランドの作り手に聞く高級時計の魅力」にご参加いただきありがとうございました。
みなさん独立時計師という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?
世界が注目する日本のマイクロブランドをけん引するNH WATCH代表の飛田直哉さんと、独立時計師の菊野昌宏さんをお招きし、日本の高級時計の世界についてじっくりとお話を伺いました。
時計好きが集まるイベント会場。終了後は、飛田さん、菊野さんにお持ちいただいた時計を間近で見ることができるフォトセッションも実施。会場にお越しいただきました皆様にも大変お楽しみにいただきました。
飛田直哉さん、「大手ブランド会社は全体の9割を占めます。マイクロ時計会社や独立時計師は、ここ30年ぐらいでポピュラーになってきました。」
そもそもマイクロブランドとはどういったものなのでしょうか。時計を好きな方、集めていらっしゃる方は、だんだんともっと特別な時計が欲しい、より作り手の顔が見える時計が欲しい、あるいは作り手と直接話して時計が買いたい、という思いが強くなります。その受け皿となる存在がマイクロブランドなのだと、説明いただきました。
菊野昌宏さん、「時計を作りたいという気持ちから始まって、そこから時計の世界に入っていきました。」
お二人はそれぞれ異なるキャリアから、時計師の世界へと足を踏み入れられます。そのきっかけは何だったのでしょうか。
自衛隊の時に初めて機械式時計を知ったと言われる菊野さん。時計の世界にはまり込み、雑誌を読み漁っていく中で、独立時計師という存在との出会いがあったそうです。
一方の飛田さんのキャリアは、時計代理店で販売をするところからキャリアが始まったそうです。ご自身の理想の時計を探していく中で、ビンテージの中や現行品の時計の中には無いことに気がついたという飛田さん。ちょうどその頃、菊野さんらが日本人の独立時計師としてビジネスをされていることを知り、ご自身で時計を作ることを始めるきっかけになったと話されます。
そして独立時計師という個人がなぜ、ブランドを立ち上げることができるまでになったのか。その後のセッションでは、「世界を魅了する作品へのこだわり」、「全てを手作業で行うという機械式時計の作り方やその魅力」についてより詳しくお話いただきました。
イベント目次
高級時計とマイクロブランド
世界を魅了する作品へのこだわり
機械式時計の作り方
質問に回答します
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イベントの一部始終は、ぜひ動画でご覧ください。
※イベント事前申込者の方に加えて、日経電子版有料会員の方ならどなたでもご覧いただけます。
担当者より
今、世界の時計コレクターの間で垂ぜんの的となっている、日本生まれの高級腕時計。日本を代表するマイクロブランドの作り手であるNH WATCH代表の飛田直哉さんと独立時計師の菊野昌宏さんが、実際の時計や制作風景の動画とともに、自身や互いの作品の魅力を語り尽くしてくれました。
「自分たちがつくりたい時計をつくる」。簡単に見えて難しいこの信念を、飛田さんと菊野さんは貫いています。徹底したこだわりと妥協なき試行錯誤。そのお話からはクリエーターとしての誇りを強く感じました。
飛田さんの時計は年に数十本、菊野さんに至っては年1~2本しか制作されず、一般の方が実物を目にする機会はめったにありません。会場参加者からは「実際の時計を見られるとは思わなかった」「写真とは輝きが違う!」などと感嘆の声が漏れていました。今回、その繊細な魅力を感じてもらうため高精細な接写カメラも使用しました。動画をとおして、日本の高級時計の魅力とものづくりの底力を再確認してもらえればうれしいです。
(NIKKEI The STYLEデスク伊藤学)
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