
学生の多様なキャリア形成を支援するメディア「U22」オープン
こんにちは。日本経済新聞社 U22編集チームの安田です。
本日は、日経が3月1日に立ち上げた学生向けメディア「NIKKEI STYLE U22」リリースのお知らせをさせていただきます。
もくじ
・U22とは?
・どんな記事を書いていくのか
・なぜ日経がこのようなメディアを始めたのか
・U22の目指すこと
・新コミュニティ立ち上げ準備中…
U22とは?
U22は大学生、中高生、若手社会人を対象に、多様なキャリア形成を応援するためのメディアです。
学生の方が、社会の面白さ、こんなキャリアもあるんだ、という新発見につながるような連載を始めていきます。
どんな記事を書いていくのか
まずはどんな記事か、一例をご紹介しましょう。
〇20歳の頃
各界で活躍する一流の著名人に、「20歳の頃はどんな思いで何をしていたか」「20歳に戻れるなら何をするか」を聞きます。サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏、政治家の小泉進次郎氏らが登場します。
〇オシゴト図鑑
働き方改革が急速に浸透し、AI・IoTの台頭でビジネスモデルが変革するという大きなうねりのなか、これまでにない新しい仕事や働き方に挑戦する人たちを紹介します。初回では「ラクガキコーチ」のタムラカイ氏が登場します。
〇チャレンジャー
まさにU22世代に身近な方が登場します。独自の活動ですでに実績を出し、活躍する学生や若手社会人を取り上げます。ビジネスコンテストサークル代表の東大1年生や、「ドラえもんのいる世界を創る」をミッションに研究する大学院生などを紹介します。
今後は学生や外部の有識者にも企画に入っていただき、共創企画もやっていこうと考えています。
なぜ日経がこのようなメディアを始めたのか
これまでは「日経カレッジカフェ」というサイトを通じて、学生の方に情報を発信してきました。学生ライターに書いてもらうという独特の取り組みもあり、SNSも多くのフォロワーを獲得し、若い方の支持をいただきました。
一方で課題もありました。経済メディアの役割として、社会の入り口に立つ皆さんの悩みや不安に応えられているのか。より学生に向き合うメディアにしていきたいということで、昨年秋にリニューアルすることが決まりました。
20~30代の日経社員でプロジェクトチームを立ち上げ、半年間、議論を重ねてきました。実際に学生の方々にヒアリングを行い、彼らの本音や意見をもとに、コアになるコンセプトを固めていきました。
私たちが捉えた本音の一部はこんな感じです。
「意識高い人に囲まれると焦って落ち込む」
「自分に言い訳をして優秀層と距離をとる」
「漠然と将来が不安」
「働くイメージがつかめない」
「だめな自分も認めて欲しい」
「大人でも〝量産型人間〟はいるし、一方で大人よりスゴイ学生もいる」
「自分の軸が必要って言うけど、そもそも軸って何?」
大人からすると耳が痛い声もありますね(汗)
ここからは主観も入りますが、今と昔で異なるのは、SNSで若くてもスゴイ人たちの活躍が目に付きやすくなったことかな、と思います。
ある意味、「意識高い」疲れをしている。
あと、これは今も昔も共通ですが、社会との接点が相変わらず少なく、社会に出ることに不安も感じている。
一方で既存の社会システムは古い、自分たちにしかできないことがあるはず、大人や社会に振り回されず自分らしく生きたい、というプライドもある。
そんなHi&Lowな意識が混在しているのを垣間見ました。
不確実な未来に生きる学生の方に対して寄り添うにはどうしたらいいか。学生を学生として扱ってはいけない、上から目線の一方通行ではなく、伴走していける存在でなければならないと考えました。
U22が目指すこと
U22は意識高いメディアでも就活メディアでもありません。
これから「キャリア」という航海に旅立つ若い方のための羅針盤となることを目指します。色々な選択肢を見たうえで「こんな生き方がしたい」を言葉にできるように、自分に向き合って自分の可能性を再発見することができるように。
とは言え、社会を知るためのニュースも学生にとっては遠い存在になってしまっています。まずは社会へのアンテナを広げてもらうためにU22のコンテンツは下記の3つを柱にしていきます。
1.学生生活では出会いない人たちに触れ、社会の実態を知る機会を提供します。先輩たちの“土地勘”やリアルな声を伝えます。
2.自分自身や同世代を改めて知り、自分たちの可能性を再発見する。自分に向き合うための術を提供します。
3.一緒に企画を作ることで、社会で自分の可能性を試す機会を創ります。
今までのメディアの枠にとらわれないことが必要で、日経にとっての挑戦でもあります。皆さんの伴走をすることで、我々もメディアとして成長したいと考えています。
新コミュニティ立ち上げ準備中…
賢い皆さんはお気づきかもしれません。
正直な話、自分に向き合う、自分を試す機会―― メディアだけでは実現することは難しいです。
活動的な学生に、なぜそんなにアンテナを広げて活動するようになったのかを聞くと、だいたいのきっかけは「人」なのです。
取材をしていて思います。
各界で活躍する人のパワーを間近に受けると、素直に感動します。
こんな人たちに学生時代に会えたら良かったなと。
そこで日経は、普段の学校生活では出会えないようなステキな大人たちや同世代と接点を生むことができるような新たなコミュニティの立ち上げを準備中です。
コミュニティでは、自分のやりたいことを発信したり、今まで知らなかった新たな自分自身を発見したりできるような様々な場を用意する予定です。
詳しくは、また今後U22内やnoteに書いていきますので、お楽しみに!