Vol.74　給与のデジタル払いは利用されるのか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2023年3月）

金融ソリューションコラム第74弾をお届けいたします。

いよいよ「給与のデジタル払い」が2023年4月に解禁されました 。

私は現金をなるべく持ちたくなく、キャッシュレス決済派（主にクレカとQR決済の使い分け）ですが、基本クレカ決済にしているので今のところ給与は口座に振り込んで欲しい考えの一人です。みなさまはいかがでしょうか。

解禁に先立ち、一般モニターに認知や利用意向を聴取いたしました。
※日経リサーチモニター　2023/1/26～2023/1/31実施　回答者913人

＜Q:認知＞
「銀行の口座を介さず、スマートフォンの決済アプリや電子マネーを利用して給与を受け取ることができる制度です。」と、そもそもの制度の認知を伺ったところ、制度の内容を理解している人は全体で33.4％なんとなく知っているを含む認知は68.9％に上りました。

インターネットモニターへの調査ですので認知は高く出るとは思いましたが、個人的には想定以上に認知されていると思いました。

＜Q:利用意向＞
そのうえで、『ご自身が受け取る給与で「デジタル給与」についてどう思いますか？』と伺ったところ利用意向は全体の13％に留まり、年代別では20代の利用意向が最も高く19.0％という結果でした。

なお、制度を「詳しく知っている」人に絞ると利用意向は45.1％に上ります。

＜Q:給与全体のうち「デジタル給与」で受け取る割合＞
全体の46.3％がデジタル給与は「1～25％」の割合を希望し、36.1％が「分からない」と回答しております。
デジタル給与を利用したい割合に絞ると、デジタル給与が「50～75％未満」が26.7％、「25～50％未満」が25.7％でした。
デジタル給与払いを希望する人は給与の半分前後はデジタルで良いようです。ここも思った以上に高い割合だと感じました。

利用したい理由・したくない理由それぞれ自由記述でも聴取しております。
ご興味がある方がいらっしゃいましたら是非お問合せください。

なお、同じ質問を日経IDモニターに対しても調査を実施いたしました。
一般モニターとどのような結果の違いがあるでしょうか。
日経IDモニターの結果は4月以降にリリースされますので、お楽しみに。

■今週の執筆者■
大西　直美（ソリューション本部　アカウント第１部）

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日経リサーチ　金融ソリューションチーム　finsol@nikkei-r.co.jp
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