Vol. 95 豊かさとは?
(2024年7月)
金融ソリューションチームコラムの第95弾をお届けいたします。
豊かさとは何か?
幸せや豊かさが多様化している昨今これまでのGDPにあらわされるような「モノの豊かさ」では人々の豊かさを定義することが難しくなってきました。
このように、幸せや豊かさと関連する言葉として「Well-being」(個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念)があげられます。
企業に目を向けてみても、従業員のWell-beingを向上することだけでなく商品・サービス開発にもWell-beingの視点が取り入れられるようになっています。
その足掛かりにするために「現在の生活には満足しているのか」「豊かさとは何なのか」自主企画調査を実施いたしました。
本日はその結果を一部ご紹介いたします。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査日:2024年5月27日(月)~5月29日(水)
調査対象者:全国の20代~70代以上男女
サンプリング:弊社登録インターネットモニターから抽出
回収数:998件
調査主体:日経リサーチ
【調査結果】
~生活の現状について~
■現在の生活に満足している割合は26.9%。年代が上がるにつれて現在の生活に対する満足度は上昇。
現在の生活に満足しているか10段階で聴取したところ、TOP 3(8-10)の回答割合は26.9%となりました。
年代別にみると70代の満足度が最も高く46.3%、一方20代の満足の割合は回答者が少なく参考値ではありますが13.1%と低い結果でした。
■分野別の重視項目は「家計と資産」「健康状態」「生活の楽しさ・面白さ」。一方該当項目の満足割合は2割程度にとどまる。
生活満足度を評価する際に重視した項目を13の分野から選択してもらったところ
1位 家計と資産 63.6%
2位 健康状態 62.1%
3位 生活の楽しさ・面白さ 43.7%
一方、実際の満足度を聴取したところ
家計と資産 19.6%
健康状態 22.3%
生活の楽しさ・面白さ 23.9%
となり、重視されてはいてもあまり満足していない状況がうかがえました。
~豊かさについて~
■豊かさと聞いて思い浮かぶのは「心の豊かさ」「お金」「生活」「余裕」。
豊かさと聞いて何を思い浮かべるかたずねたところ、最も多かった回答は「心(25.3%)」でした。
その他、「生活」や「余裕」も上位にあがっています。
冒頭で人々の豊かさの価値観の変化について述べていましたが実際の調査でも、「モノの豊かさ」以外の目に見えない要素が多く想起される結果となりました。
年代別にみると20代と50代以上では「心」、30・40代では「お金」がトップとなっています。
上位項目の中で特徴的だったのは70代の「健康」です。
年代ごとに、重要視されているものがキーワードとしてあがっているのではないでしょうか。
これらの結果をまとめたレポートもございます。
ご興味がある方がいらっしゃいましたら是非お問合せください。
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■今週の執筆者■
戸澤 ほのか(ソリューション本部アカウント第1部)
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日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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