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失敗は人生と無縁。だからせめて次はもう一段レベルの高い失敗をしよう

日経電子版(日経産業新聞)に新日本プロレス社長のメイヤーさんの半生を綴る連載がされています。タカラトミーをV字回復させ、今はプロレス業界全体の盛り上げに励んでいらっしゃる姿にはとても勇気づけられます。
そんなメイヤーさんの連載で、「失敗は大事だ」という記載がありました。

2日連続、東京ドームで大会を開催するという「大きな賭け」をしようという計画について「リスクを取らず失敗を恐れていては、ビジネスは伸ばせません」と語っています。

我々も新規事業に取り組むチームとして「失敗は避けて通れない」という気持ちを持っているので、「失敗」について少し調べてみました。

■失敗を促すリーダーはたくさんいる

失敗を容認し、むしろそれを称える経営者はたくさんいます。
日経で「失敗 経営者」とひくだけでもたくさん記事が出てきます。

● ユニ・チャーム 高原豪久社長
企業はひとつの成功が傲慢を生む。社史を「失敗から学ぶ教材」として位置づけ、社員にさらなるチャレンジを求める。

DMMホールディングス 亀山敬司会長
部下には新規事業をどんどん任せる。成功したら報酬、失敗しても処分しない。「こんなおいしい話はないよ、だめでも別に普通の給料はもらえるし」

リクルートホールディングス 峰岸真澄社長
中国事業を任されていた部下への一言「たとえおまえが失敗してもたかが知れてる。たかが知れてる失敗は日本に帰って稼げばいい」

また、ご自身を「もっとも失敗を経験してきた社長」と自称する、株式会社武蔵野社長の小山昇さん「新規事業の失敗ほど社員を育てるものはない」「ムダな失敗などひとつもない」と語ります。

■失敗は「学べば」怖くない

東京大学名誉教授の畑村洋太郎さんは、失敗学を提唱していて、「失敗を有効活用しよう」「どんな場面にも応用できる真の知識としてとらえよう」といいます。

試行錯誤と失敗知識の積み上げがらせん状に積み重なり、その結果「真のリーダー」になれる、といいます。

前述の小山昇さんも「デキる人は、失敗した後が違う」といいます。
人生は失敗とは無縁ではいられない。だから、失敗のレベルをあげよう。
理由を検証して、もう一段レベルの高い失敗をしよう、と。

■挑戦し続けるために

「失敗を恐れず、果敢に挑戦しよう」というメッセージは、決して目新しい話でもないし、きっと誰もが賛同する意見であるはず。

「しくじり先生」とか、「全日本大失敗選手権大会」といったテレビ番組も放送されていて、「失敗を称えてほしい、受け入れてほしい」という想いをだれもが持っている、一つの現象だとも考えられます。

失敗を称えることと、失敗を振り返ること。
この2つをチーム内で徹底することが、次の挑戦を生むために、そしていつか成果を得るために、不可欠だと感じた次第です。

まだちょっと失敗は怖いし、できればしたくないのが本音ですが、「失敗はつきもの」「せめて次は失敗のレベルをあげよう」と前向きになって挑戦を続けようという気持ちになりました。

ちなみに日経は毎年「日経優秀製品・サービス賞」というアワード事業を主催してますが、「日経失敗製品・サービス賞」もやってみたらどうかな。

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