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圧巻の標本数と最新研究成果で迫る 特別展『鳥』 

11月2日(土)、東京・上野公園の国立科学博物館で、鳥類の生態や進化などに焦点を当てた「特別展『鳥』 ~ゲノムが解き明かす新しい鳥類の系統~」が開幕します(主催 国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京)。

会場には、タカやダチョウ、ペンギンといった普段近くで見ることのない鳥からカモやキジ、スズメといった身近な鳥まで、実に600点以上にのぼる標本が所せましと並んでいます。

ゲノム解析による最新の研究成果を踏まえて構成されているのが本展の大きな特徴。「ハヤブサは、実はタカよりもインコに近い」など、新たな知見をまじえて分類された「目」ごとに鳥たちの標本を展示し、鳥類の進化と多様化について分かりやすく、直観的に学ぶことができます。

そしてこの展示会のために、史上最大の飛べる鳥「ペラゴルニス・サンデルシ」の生体復元モデルが制作されました。2600万年ほど前に生息していたとみられるこの鳥は、翼を開いたときの長さが実に7mにも及びます。

1日、開幕に先立ち内覧会が行われました。総合監修を担当した西海功氏(国立科学博物館 動物研究部研究主幹)は、「鳥類は生態系の中で多様な役割を果たしてきたが、近年数を減らし、絶滅に瀕している鳥もある。そうした中でこの展示会は企画された。鳥に親しみ、鳥を知ることを通じて、地球環境について考える機会になれば」と開催の意義を解説しました。

また本展の音声ガイドでナビゲーターを務めているレイザーラモンRGさんと高柳明音さんも来場。日頃からバードウォッチングを楽しみ、テレビ番組などでもその魅力を伝えているRGさんは「いま全体を見てきたが、きょうあと3、4周しなくては。何回も来たい」とそのボリュームに圧倒された様子。そして元SKS48 チームKIIリーダーで、ドラマや情報番組、ライブなどで幅広く活躍している高柳さんは日本野鳥の会名誉会長として知られた柳生博さんとの共著もあるほどの鳥好き。「研究成果や歴史など、勉強にもなる。でも分かりやすく、自然に学べるのがいい」と話しました。

お気に入りの展示を聞かれると、RGさんは「猛禽類が並んでいるところかな。まるでヒーローが並んでいるような迫力です」、高柳さんは「シマエナガちゃん。でも『こんなにちっちゃいんだ』というぐらい小さい」と回答。二人で「何度でも来て欲しい。そして音声ガイドも楽しんで」と来場を呼び掛けました。

高柳さんが挙げたシマエナガは、その小ささのため、気付かずに出口まで来てしまうことが多いかもしれません。見つけるコツは、会場に一歩足を踏み入れるところから集中しておくことです。

会期は2025年2月24日まで。月曜が休館日ですが、開館している日もありますので公式ウェブサイトをご確認ください。オンラインチケットも販売中です。

特別展『鳥 ~ゲノムが解き明かす新しい鳥類の系統~』特設サイト