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2023/08/22(火)=英国株は住宅建設株中心に下落/欧州株式、5営業日ぶりに反発/米株まちまち/日経225先物(9月限)は3万1920円で日中取引終了、前日比420円高/75日線に近づくとショートカバー



―――【総まとめ】―――

  • ロンドン株式市場は続落、住宅建設のクレスト・ニコルソンが利益警告、住宅建設株大幅下落

  • 欧州株式市場、5営業日ぶりに反発、エネルギー銘柄や資源株上昇、コモディティー価格の上昇が背景

  • ユーロ圏国債利回り大幅上昇、米10年国債利回りが高水準

  • ダウ平均は36.97ドル安、ナスダックは206.81ポイント高で取引終了

  • ジャクソンホール会合前、金利上昇でダウ平均下落

  • ハイテクのエヌビディア(NVDA)の急伸がナスダックをけん引

  • ナスダック総合指数、3週連続下げの反動から押し目買いが入る

  • 米10年債利回りは一時4.354%と07年11月以来の高水準を記録

  • 日経225先物9月限は前日比320円高の3万1820円で夜間取引終了、日経平均株価の現物終値3万1565.64円に対しては254.36円高

  • 日経平均は続伸し、前日比291.07円高の31856.71円で取引終了

  • 日経225先物(9月限)は3万1920円で日中取引終了、前日比420円高

  • 後場終盤に現物引け後3万1920円まで上昇、日中高値で終了

  • 米国ハイテク株高流れの中、アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループが牽引

  • 東証プライムの7割超銘柄が上昇、輸出関連株やTOPIX型の買いも目立つ

  • 米長期金利低下、為替市場で円高、ジャクソンホール会議前にハイテク株買い戻しリバランス期待

  • 日経225先物はオプション権利行使価格3万1875円を上回り、ナイトセッションで3万1970円

  • 75日線に近づくとショートカバー可能性、目先ショートは避けるのが良さそう

  • 米8月フィラデルフィア連銀非製造業活動は-13.1と、7月1.4から再びマイナスに

  • 米7月中古住宅販売件数は前月比‐2.2%の407万戸と、6月416万戸から予想以上に減少、2カ月連続のマイナスで1月来で最低

  • 米8月リッチモンド連銀製造業指数は-7と、7月-9から悪化予想に反し改善するも16カ月連続のマイナス


―――【チャート】―――

◆直近2営業日の値動き=15分足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限15分足チャート2023/08/18(金)16:30~2023/08/22(火)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限日足チャート2023/02/23[半年前]16:30~2023/08/22(火)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/08/21(月)の経済指標結果



◆2023/08/22(火)の経済イベント予定



―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(21日ロイター)

2023/08/22(火)02:54

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場は続落

  • 住宅建設のクレスト・ニコルソンが利益警告、住宅建設株大幅下落

  • FTSE100種指数、約1カ月半ぶりの安値

  • FTSE250種指数は1.09%安、7営業日続落

  • FTSE350種住宅建設株指数は3.54%下落、クレスト・ニコルソンは8.8%安

  • 住宅ローンコスト上昇、国内の住宅売り出し希望価格大幅下落

  • 石油・ガス株指数は0.62%上昇、原油価格値上がり

  • 米ワイオミング州ジャクソンホールで経済シンポジウム、中央銀行首脳が金融政策意見共有

  • 欧州株式市場、5営業日ぶりに反発

  • エネルギー銘柄や資源株上昇、コモディティー価格の上昇が背景

  • ノボノルディスクが0.8%上昇、モルガン・スタンレーの目標株価引き上げ

  • コンチネンタルは5.9%上昇、企業再編の可能性報道

  • 自動車・部品株指数は1.10%上昇

  • アディエンは8.6%下落、証券会社2社が目標株価引き下げ

  • ユーロ圏国債利回り大幅上昇、米10年国債利回りが高水準

  • ドイツ10年債利回りは2.7%、イタリア10年債利回りは4.39%

  • ユーロ圏PMIは23日発表

  • 独2年国債利回りは3.10%上昇

  • 独のイールドカーブ反転幅縮小、2・10年債利回り格差は約マイナス41bp

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

<ロンドン株式市場>
 続落して取引を終えた。住宅建設のクレスト・ニコルソンによる利益の警告を受けて住宅建設株が大幅下落したため、FTSE100種指数の終値は約1カ月半ぶりの安値を付けた。中型株で構成するFTSE250種指数は1.09%安と、7営業日続落した。FTSE350種住宅建設株指数は3.54%下落した。クレスト・ニコルソンは8.8%安。通期の利益予測を引き下げたことが嫌気され、中型株の中で最大の下落率となった。英不動産検索サイトのライトムーブが発表した調査結果によると、住宅ローンコストの上昇で売り手が不動産価格に対する見通しを引き下げたため、8月の国内の住宅売り出し希望価格が大幅に下落した。一方、石油・ガス株指数は0.62%上昇。サウジアラビアとロシアの輸出減少で世界的に需給が引き締まり、原油価格が値上がりしたことが指数を支えた。今週後半に米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウムが焦点となっている。主要中央銀行首脳が世界の金融政策の行方について意見を共有する予定だ。

<欧州株式市場>
 5営業日ぶりに反発して取引を終えた。世界的なコモディティー(商品)価格の上昇を背景にエネルギー銘柄や資源株が上昇した。また、デンマークの製薬会社ノボノルディスクが買われ、ヘルスケア分野の上昇をけん引した。原油と金属の値上がりを受け、STOXX欧州600種石油・ガス株指数が0.61%、資源株指数が0.35%それぞれ上昇した。ヘルスケア株指数は0.31%上げた。ノボノルディスクが0.8%上げ、モルガン・スタンレーが目標株価を引き上げたことが材料視された。ドイツ自動車部品大手のコンチネンタルは5.9%と大きく上昇。資産売却を伴う企業再編の可能性が報じられたことが買い材料となった。自動車・部品株指数は1.10%上げた。ドイツのDAX指数は0.19%高。一方、オランダの決済サービス会社アディエンは8.6%下げた。証券会社2社が目標株価をそれぞれ引き下げたことが重しとなった。

<ユーロ圏債券>
 域内国債利回りが大幅上昇した。米10年国債利回りが15年ぶりの高水準に上昇したことを受けた。高金利は当初の予想よりも長期化するとの見方が背景にある。ドイツ10年債利回りは8ベーシスポイント(bp)上昇し2.7%。イタリア10年債利回りは7bp上昇し4.39%だった。経済全体の健全性を測る指標とされるユーロ圏PMIは23日に発表される。政策金利の変化に最も敏感な独2年国債利回りは6bp上昇の3.10%だった。独のイールドカーブは反転幅を縮小し、2・10年債の利回り格差は約マイナス41bpとなった。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/08/22(火)05:10

21日の金融市場では、要人の発言は特になかった。

OANDA証券

―――【日経先物ナイトセッション】―――

◆日経225先物夜間取引クロージング:22日夜間取引終値=320円高、3万1820円

2023/08/22(火)06:03

 22日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日比320円高の3万1820円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万1565.64円に対しては254.36円高。出来高は1万1524枚だった。
 TOPIX先物期近は2254ポイントと前日比15ポイント高、TOPIX現物終値比12.51ポイント高だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        31820     +320    11524
日経225mini        31820     +315   245543
TOPIX先物         2254      +15    12437
JPX日経400先物      20390     +155    1407
マザーズ指数先物      735      +6    1624
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

―――【主要ニュース】―――

◆今朝の必読ニュース(22日ブルームバーグ)

2023/08/22(火)06:06

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ネットフリックスは世界中で価格上昇中だが、人口世界一のインドでは2.66ドルに値下げ。ブルームバーグのウェブ氏がインド市場の複雑さを指摘し、価格敏感な市民性が背景に

  • ソフトバンク傘下の半導体会社アームが米国ナスダックへのIPO申請。大型上場として市場の追い風になる見込み、具体的な売却仮条件は非開示

  • エーザイとバイオジェン共同開発のアルツハイマー治療薬「レカネマブ」が厚生労働省で承認。国内初の進行遅延薬として、米国では既に正式承認済み

  • 米国株3週続落。モルガン・スタンレーのウィルソン氏とゴールドマン・サックスのコスティン氏の間で景気に対する意見が対立

  • ウェルズ・ファーゴは10年物インフレ連動国債の利回り2%突破を買いのチャンスと評価。直近の利上げ後の実質利回り動向を引き合いに

  • ゴールドマン・サックス、4年前の投資助言事業売却模索中。2019年に7億5000万ドルで買収したユナイテッド・キャピタルを中核に約290億ドル運用。CEOソロモンの中流層対策の一環

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

世界の主要市場で値上げしている動画配信ネットフリックス。この流れに逆行して値下げしている国があります。中国を抜き人口で世界一となったインドです。基本プランは2020年の月額6.67ドル(約970円)から2.66ドルに。人口14億人の1%でも取り込めれば1400万人の契約者が獲得できると考えがちですが、そう簡単な話ではなさそう。日韓豪を含むアジア太平洋地域全体のネットフリックス契約者数が3800万人。インドで人口の1%をつかんでいる可能性は低いようだと、ブルームバーグのコラムニスト、アレックス・ウェブ氏は指摘しています。数々の米シリコンバレー企業が市場攻略に苦戦する難所インド。背景には、価格に非常に敏感だと言われる国民の存在があります。

IPO申請
ソフトバンクグループ傘下の半導体設計会社、英アームは新規株式公開(IPO)を米当局に申請した。米国市場のIPOとしては今年最大規模になる見通しで、約2年にわたり低迷する株式市場の追い風となりそうだ。アームはナスダックへの上場を申請した。ティッカーシンボルは「ARM」。現在、抱えている債務はないとしている。株式売却の仮条件については開示しなかった。

認知症薬承認へ
エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、厚生労働省で21日に開かれた専門家会議は承認を了承した。今後、加藤勝信厚労大臣の承認を経て、アルツハイマー病の進行を緩やかにする国内初の薬になる。レカネマブは早期のアルツハイマー病患者を対象にした新薬で、臨床試験では病気の進行速度を27%緩やかにする効果が確認された。米国では7月上旬に国内に先駆けて治療薬として正式承認されていた。

米株見通し割れる
週ベースで3週続落した米国株の見通しについて、ウォール街の著名ストラテジスト2人の意見が対立している。根強い弱気派として知られるモルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は、投資家が「景気回復力の持続可能性に疑問を持ち始めている」場合、センチメントはさらに弱まる可能性が高いと言う。株式投資家はソフトランディング(軟着陸)を楽観視し過ぎているとの立場だ。一方、ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・コスティン氏は、景気が軟着陸に向かうのであれば、投資家が株式へのエクスポージャーをさらに増やす余地があると指摘。「市場環境の改善が続けば」ヘッジファンド、投資信託、個人トレーダーはすべて強気ポジションを積み増やすだろうと説明した。

TIPS買い推奨
米銀ウェルズ・ファーゴのストラテジストは、10年物インフレ連動国債(TIPS)利回りが2009年以来初めて2%を突破したことを受けて、買いの好機との認識を示した。同行のアンジェロ・マノラトス、マイク・シューマッハー両氏は「ロングデュレーションで最も妙味が大きい」とし、「米金融当局は利上げ終了か、あと25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げにとどめると当社では予想している」と述べた。同行の分析によると、直近3回のサイクル(2000年、06年、18年)では、最後の利上げから3カ月で10年物実質利回りが平均で26bp低下し、6カ月では39bp低下した。

拡大路線Uターン
米金融大手ゴールドマン・サックス・グループは4年前に取得した投資助言事業の売却を模索している。幅広い顧客の資産運用を目指してデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)が力を入れた戦略が、また一つ白紙に戻される。ゴールドマンが売却を検討しているのはパーソナル・ファイナンシャル・マネジメント部門。同行が2019年に7億5000万ドル(現在のレートで約1100億円)で買収した米投資助言会社ユナイテッド・キャピタルを基に発展し、現在は約290億ドルの資産を運用する。ユナイテッド・キャピタルの買収は、超富裕層以外にも収入源の拡大を図ろうとソロモン氏が立てた計画の一環だった。

その他の注目ニュース
マスク氏、プーチン大統領と個人的に会話したと国防総省に話す-米誌
仏アクサ資産運用部門、最大90人を削減へ-事業再編で
エヌビディア、目標株価の引き上げ相次ぐ-23日の決算発表控え

ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(22日ロイター)

2023/08/22(火)06:29

・米金融・債券市場=10年債利回り07年以来の高水準、金利高止まり懸念継続
・NY外為市場=ドル下落、ジャクソンホール会議控え慎重姿勢
・メキシコ湾発生の暴風雨、熱帯低気圧に発達か テキサス州上陸も
・北朝鮮が「衛星」再発射を予告、24─31日の期間=報道
・米国株式市場=ナスダック1%超高、決算への期待でエヌビディア急伸
・ECOWAS、ニジェール軍事政権の3年以内の民政移管案を拒否
・米ブルームバーグ、新CEO指名 取締役会議長には前英中銀総裁
・米政府、年内に閉鎖の可能性 経済への影響一時的=ゴールドマン
・ギリシャ、ウクライナのF16戦闘機訓練に参加=ゼレンスキー氏
・米中小企業経営者、52%が米景気後退下と回答=NFIB調査
・トランプ氏、アイオワ州で支持率首位 共和候補指名争い初戦州=調査
・ウクライナ、24日に2度目の戦時下独立記念日 ロ軍戦車残骸を展示
・欧州株式市場=5営業日ぶり反発、エネルギーやヘルスケア株上昇
・ロンドン株式市場=続落、約1カ月半ぶり安値
・米サブウェイ、ローク・キャピタルによる買収で合意間近=米紙
・大半の仕事、生成AIに完全代替される可能性低い=ILO
・米シティ、最大部門の3分割検討 CEO直属に=関係筋
・中国国有銀、オフショア人民元の流動性吸収 人民元安阻止か
・米労働者の留保賃金、年7.8万ドル 過去最高=NY連銀調査
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り大幅上昇、米金利が15年ぶり高水準
・米国株、投資家が強気姿勢を強める余地なお残る=ゴールドマン
・ユーチューブ、音楽業界でAI活用模索へ ユニバーサルと連携
・ゴールドマン、富裕層向け事業の一部売却を検討
・S&P総合500種、さらに上値を追うのは困難か=米モルガンS
・F16供与でロシアの敗戦「確信」=ウクライナ大統領
・フランスで最高水準の猛暑警報、南部4県
・米中関係と貿易協力、困難に直面=李首相
・英外相、今月末訪中へ=関係筋
・エーザイ認知症薬レカネマブ、厚労省部会が承認

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(22日ロイター)

2023/08/22(火)06:17

●北朝鮮が「衛星」再発射を予告、24─31日の期間=報道
22日 ロイター - - 共同通信など国内メディアの報道によると、日本政府に対し22日、北朝鮮から24日午前0時─31日午前0時の間に「人工衛星」を発射すると通報があった。

●中国国有銀、オフショア人民元の流動性吸収 人民元安阻止か
上海 21日 ロイター - -3人の関係筋によると、中国の大手国有銀行が21日、オフショア人民元の流動性を積極的に吸収している。これを受け、人民元を売り持ちにするコストが上昇した。

●米ブルームバーグ、新CEO指名 取締役会議長には前英中銀総裁
ニューヨーク 21日 ロイター - - 米金融情報サービス大手ブルームバーグのマイケル・ブルームバーグ創業者兼最高経営責任者(CEO)は社内メモで、最高プロダクト責任者を務めるブラド・クリアチコ氏をCEOに指名する人事を発表した。ロイターがメモを確認した。

●トランプ氏、アイオワ州で支持率首位 共和候補指名争い初戦州=調査
21日 ロイター - - 2024年米大統領選に向けた共和党候補指名争いの初戦の舞台となる中西部アイオワ州で、トランプ前大統領が支持率が42%と、他の候補者を大きく引き離し、首位に立っていることが21日公表された最新の調査から分かった。

●ウクライナ、24日に2度目の戦時下独立記念日 ロ軍戦車残骸を展示
キーウ(キエフ) 21日 ロイター - - ウクライナは24日に32回目となる旧ソ連からの独立記念日を迎える。首都キーウ中心部の通り沿いには焼け焦げたロシアの戦車や戦闘車両などの残骸が並べられ、戦死者の軍事パレードの様相を呈している。

●米シティ、最大部門の3分割検討 CEO直属に=関係筋
21日 ロイター - - 米銀行大手シティグループのジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)が、同行の最大部門であるインスティテューショナル・クライアンツ・グループ(ICG)を3分割することを検討している。

●米サブウェイ、ローク・キャピタルによる買収で合意間近=米紙
21日 ロイター - - 米サンドイッチチェーンのサブウェイが、プライベートエクイティ(PE)のローク・キャピタルによる約96億ドルでの買収で合意に近づいていることが分かった。

●米国株、投資家が強気姿勢を強める余地なお残る=ゴールドマン
ニューヨーク 21日 ロイター - - 米ゴールドマン・サックスのストラテジストは21日、投資家が米国株に対する強気姿勢を強める余地がなお残っているという見方を示した。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(21日)

2023/08/22(火)06:35



◆NY市場サマリー(21日ロイター)=10年債利回り07年以来の高水準、ナスダック上昇

2023/08/22(火)07:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • NY為替市場でドルが下落、ジャクソンホール会議前の投資家は慎重

  • ユーロ、ポンドともにドルに対して上昇、円は介入警戒で下落

  • 中国の国有銀行がオフショア人民元を吸収、ロイター報道を受け反転

  • NY債券市場の10年債利回りが2007年以来の高水準、FRBの金利戦略が注目

  • NY主要株価指数はダウ以外上昇、エヌビディア株が急伸、半導体株指数は2.8%上昇

  • ジャクソンホール会議のパウエル議長の講演が焦点

  • エヌビディアの目標株価をHSBCが引き上げ、決算発表前の期待感

  • NY金先物が続伸、ドル安が背景

  • 米原油先物はドル安を受け上昇も、需要の不安で3日ぶりの反落

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

<為替>
ドルが下落した。米連邦準備理事会(FRB)が24日─26日に開催するジャクソンホール会議をにらみ、投資家は慎重姿勢を取った。ドル指数は0.077%安の103.290となった。ユーロは0.21%高の1ユーロ=1.0896ドル、ポンドは0.21%高の1ポンド=1.2762ドルだった。介入が警戒される円は0.55%円安の1ドル=146.21円。アナリストは介入の警戒水準を1ドル=150円前後とみている。一方、オフショア人民元も介入が警戒されている。この日は対ドルで0.3%上昇し、1ドル=7.2853元となった。一時は1ドル=7.3元を超えて下落していたが、中国の国有銀行がオフショア人民元の流動性を積極的に吸収しているとのロイター報道を受けて反転した。

<債券>
10年債利回りが2007年の世界金融危機時以来の高水準を付けた。米経済が底堅く推移する中、米連邦準備理事会(FRB)が金利を長期にわたり高止まりさせるとの見方が強まった。30年債利回りが12年ぶりの高水準を付けたほか、10年債利回りは一時4.354%と07年11月以来の高水準を記録した。10年債利回りは9.3ベーシスポイント(bp)上昇し4.338%、30年債利回りは7.3bp上昇し4.452%となった。米2年債利回りは5.6bp上昇の4.992%。

<株式>
上昇。週内に四半期決算を発表する半導体大手エヌビディアが急伸し、ナスダック総合は1%超高で取引を終えた。また、25日に行われるワイオミング州ジャクソンホールで開催する毎年恒例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる。一方、ダウ工業株30種平均は小反落した。ハイテク株の上げが目立ち、半導体株指数は2.8%上昇した。エヌビディアは8.5%高。HSBCは同社の目標株価を780ドルに引き上げた。エヌビディアは23日の決算発表時にアナリスト予想を上回る売上高見通しを示すと予想されている。同社株は年初から220%超上昇している。一方、ナスダックの年初からの上げは29%。情報セキュリティーのパロアルト・ネットワークスも14.8%と急騰した。クラウド企業VMウェアは4.9%高。英当局がブロードコムの同社の買収を承認した。ブロードコムも4.8%高。

<金先物>
対ユーロでのドル安を背景に買われ、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前週末比6.50ドル(0.34%)高の1オンス=1923.00ドル。

<米原油先物>
ドル安を受けた買いが先行したものの、需要先行き懸念から売りに押され、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は前週末清算値(終値に相当)比0.53ドル(0.65%)安の1バレル=80.72ドル。10月物は0.54ドル安の80.12ドルだった。

ロイター

◆21日の米国市場ダイジェスト=米国株式市場はまちまち、ハイテクに押し目買い

2023/08/22(火)07:45

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ダウ平均は36.97ドル安、ナスダックは206.81ポイント高で取引終了

  • ジャクソンホール会合前、金利上昇でダウ平均下落

  • ハイテクのエヌビディア(NVDA)の上昇がナスダックをけん引

  • ナスダック総合指数、3週連続下げの反動から押し目買いが入る

  • パロアルト・ネットワークスとエヌビディア、アナリストの投資判断で上昇

  • バイオのモデルナとノババックス、変異株の拡大でワクチン需要回復を期待し上昇

  • テスラは値ごろ感から上昇、ニコラは納入目標未達リスク警告で下落

  • ズーム、決算後の時間外取引で上昇

  • NY外為市場、ドル・円は146円23銭で取引終了

  • FRBのパウエル議長、高金利方針再表明の期待でドル買い強化

  • ユーロ・ドル下落、ドイツのPPI鈍化でユーロ売り

  • NY原油先物10月限は0.54ドル安で80.12ドルで取引終了、ドル高と金利上昇影響

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■NY株式:米国株式市場はまちまち、ハイテクに押し目買い

ダウ平均は36.97ドル安の34,463.69ドル、ナスダックは206.81ポイント高の13,497.59で取引を終了した。

値ごろ感からの買いが先行したが、カンザスシティ連銀が主催するジャクソンホール会合を控え、金利が上昇するとダウ平均は下落に転じた。一方、ハイテクは好決算を期待された半導体エヌビディア(NVDA)の上昇が全体をけん引した。また、ナスダック総合指数は3週連続で下げた反動もあり押し目買いが優勢で相場全体を支援した。終盤にかけて、ダウ平均も下げ幅を縮小しまちまちで終了。セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した一方で、不動産が下落。

ネットワーク用セキュリティー・ソリューションのプロバイダー、パロアルト・ネットワークス(PANW)は好決算を受けたアナリストの投資判断引き上げで買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)もアナリストの投資判断、目標株価の引き上げを受け上昇。バイオのモデルナ(MRNA)やノババックス(NVAX)は国内で新型コロナウイルスの新たな変異株急拡大が報告されていることで、ワクチン需要の回復が見込まれそれぞれ買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は値ごろ感から買われ上昇。一方で、電動トラックメーカーのニコラ(NKLA)は2023年の納入目標未達リスクを警告したため売られた。

ビデオ会議プラットフォームを供給するズーム(ZM)は取引終了後に決算を発表。調整後の1株利益や通期見通しが予想を上回り、時間外取引で上昇している。


■NY為替:ドル強含み、ジャクソンホール会合控え米金利先高観強まる

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、145円80銭から146円40銭まで上昇し146円23銭で引けた。今週開催されるジャクソンホール会合を控え、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ制御を巡り断固とした姿勢を崩さず、当面高金利を維持する方針を再表明するとの見方に米国債相場が下落。米10年債利回りは2007年以来の高水準になりドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.0914ドルから1.0875ドルまで下落し、1.0894ドル引けた。ドイツの生産者物価指数(PPI)の伸びが予想以上に鈍化したためユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、159円00銭から159円40銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2723ドルまで下落後、1.2710ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.8814フランへ上昇後、0.8780フランまで下落した。


■NY原油:反落で80.12ドル、米長期金利上昇やドル高を嫌気

NY原油先物10月限は反落(NYMEX原油10月限終値:80.12 ↑0.54)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.54ドルの80.12ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.97ドル-81.95ドル。米長期金利の上昇を受けてポジション調整的な売りが観測された。ドル高も嫌気されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.15ドル +0.04ドル(+0.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 84.25ドル -0.64ドル(-0.75%)
ゴールドマン・サックス(GS)322.06ドル -2.87ドル(-0.88%)
インテル(INTC) 33.14ドル +0.39ドル(+1.19%)
アップル(AAPL) 175.84ドル +1.35ドル(+0.77%)
アルファベット(GOOG) 128.93ドル +0.82ドル(+0.64%)
メタ(META) 289.90ドル +6.65ドル(+2.35%)
キャタピラー(CAT) 272.75ドル -1.05ドル(-0.38%)
アルコア(AA) 28.59ドル -0.38ドル(-1.31%)
ウォルマート(WMT) 157.51ドル -0.42ドル(-0.27%)

フィスコ

―――【日中取引OPEN前まとめ】―――

◆日経225先物テクニカルポイント(22日夜間取引終了時点)

2023/08/22(火)07:10

●本文ここから--------------------------

 22日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比320円高の3万1820円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

33830.91円  ボリンジャーバンド3σ
33342.07円  ボリンジャーバンド2σ
32853.24円  ボリンジャーバンド1σ
32740.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
32364.40円  25日移動平均
32350.00円  一目均衡表・基準線
32020.00円  一目均衡表・転換線
32007.33円  75日移動平均
31875.56円  ボリンジャーバンド-1σ
31820.00円  22日夜間取引終値
31638.00円  5日移動平均
31565.64円  21日日経平均株価現物終値
31386.73円  ボリンジャーバンド2σ
31255.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
30897.89円  ボリンジャーバンド3σ
29204.20円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(寄り前コメント)=リバランス中心で日経平均型優位の展開

2023/08/22(火)08:21

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 21日の米国市場では、NYダウは下落、S&P500とナスダックは上昇

  • 米長期金利が2007年11月以来の高水準に上昇

  • ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演が注目される

  • ハイテク株中、エヌビディアは8%上昇し、セクターの上昇をけん引

  • S&P500の業種別指数、一部が上昇も他は下落傾向

  • シカゴ日経平均先物は大阪比で300円高の終値を記録

  • 米国の長期金利上昇にも関わらず、ハイテク株の買い戻し動きが強化

  • VIX指数は前日比で若干の低下、市場のリスク感応度を示す

  • NT倍率、先物中心で14.06倍、近日の動向が注目される

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 31820 +320 (+1.01%)
TOPIX先物 2254.0 +15.0 (+0.66%)
シカゴ日経平均先物 31800 +30
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演(25日)を控えて、米長期金利が2007年11月以来、約15年9カ月ぶりの水準に上昇したことが重荷となった。ただし、このところ弱い値動きが目立ったハイテク株は、23日に決算発表を予定するエヌビディア<NVDA>がアナリストの強気見通しを受けて8%を超える上昇をみせ、同セクターをけん引する格好となった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが上昇した半面、耐久消費財・アパレル、不動産、家庭用品・パーソナル用品が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比300円高の3万1800円だった。日経225先物(9月限)は日中比70円高の3万1570円で始まり、寄り付きを安値にリバウンドをみせ、3万1650円~3万1740円処で保ち合いを継続。終盤にかけてレンジを上放れて一時3万1840円まで買われ、3万1820円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。米長期金利が上昇するなかで、米国市場では売り込まれていたハイテク株を買い戻す動きが見られており、リバランスが強まったようだ。日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの-2σ(3万1390円)を上回って推移し、-1σ(3万1880円)に接近してきた。オプション権利行使価格の3万1875円を捉えてくるようだと、その上の権利行使価格である3万2000円を意識したショートカバーを誘う流れになりそうだ。

 75日移動平均線が3万1990円辺りに位置しているため、同線水準では強弱感が対立すると考えられる。ただし、米国ではハイテク株の買い戻しが観測されており、これに連動する格好で日経平均型優位の展開が意識されやすい。日中は中国市場の動向に関心が集まるとみられ、前日に年初来安値を更新した香港ハンセン指数が底堅い値動きをみせるようだと、ショートカバー狙いのロングが入りやすい。短期売買が中心になりそうだが、まずは3万2000円回復を想定したロング対応に向かわせよう。

 VIX指数は17.13(前日は17.30)に低下した。一時18.11まで上昇する場面も見られたが、200日線が上値抵抗として機能する格好だった。足もとのリバウンド基調からは楽観視はできないものの、ややリスク選好に傾きやすいと考えられる。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.06倍と横ばいでの推移だった。14.11倍辺りに位置する200日線に上値を抑えられており、下向きのトレンドが継続しているが、米国市場の流れを引き継ぐ格好で寄り付きで同線を上回ってくる可能性もある。6月半ばの14.69倍から2カ月間低下を継続してきたこともあり、NTショートの巻き戻しを想定したNTロングでのスプレッド狙いの商いは入りやすいだろう。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物日中取引クロージング:22日清算値=420円高、3万1920円

2023/08/22(火)15:17

 22日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日清算値比420円高の3万1920円で取引を終えた。出来高は3万8191枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万1856.71円に対しては63.29円高

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(22日)

2023/08/22(火)



◆日本株市況相場概況=日経平均は続伸、半導体株高や円安が追い風(22日フィスコ)

2023/08/22(火)15:50

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は続伸し、前日比291.07円高の31856.71円で取引終了

  • 米株市場:ダウ平均小反落、ナスダックは5日ぶり反発

  • エヌビディア上昇でハイテクが市場をけん引

  • 香港ハンセン指数が高く寄り付いたものの失速、日経平均も伸び悩む場面あり

  • 午後はハンセン指数が底堅く、日経平均は高値近辺まで戻る

  • 東証プライム市場の売買高は10億8507万株、売買代金2兆7279億円

  • セクター上昇率上位:銀行、輸送用機器、証券・商品先物取引

  • 値上がり銘柄72%、値下がり銘柄24%

  • 半導体関連、銀行、保険、証券の銘柄が大幅上昇

  • 為替の円安で自動車関連株堅調、商社も大幅上昇

  • ソフトバンクGはアームの米上場申請受け買われる

  • ハイデイ日高業績上方修正好感、さくらインターネットは追加投資が材料視

  • 海運、不動産、陸運の銘柄が軟調

  • サカイ引越センターは株式売出し発表で急落、エービーシー・マートは月次動向織り込みで売り優勢

  • 西松屋チェーンは月次動向良好も短期的出尽くし感で下落

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

日経平均は続伸。21日の米株式市場でダウ平均は36.97ドル安と小反落、ナスダック総合指数は+1.56%と5日ぶり反発。ナスダックは3週連続で下げた反動もあり押し目買いが優勢だった。また、好決算を期待された半導体エヌビディアの上昇を中心にハイテクが全体をけん引した。米ハイテク株高を引き継いで日経平均は226.96円高からスタートすると、半導体を中心に買いが先行するなか一時31906.10円(340.46円高)まで上昇した。為替の円安を追い風に自動車関連にも買いが入った。ただ、心理的な節目を前に戻り一服となると、高く寄り付いた香港ハンセン指数が失速するに伴い、日経平均も伸び悩み、高値から上げ幅を200円超縮める場面もあった。一方、午後はハンセン指数の底堅い動きに支えられ、再びじわじわと上げ幅を広げ、日経平均は結局この日の高値近辺まで戻して取引を終えた。

 大引けの日経平均は前日比291.07円高の31856.71円となった。東証プライム市場の売買高は10億8507万株、売買代金は2兆7279億円だった。セクターでは銀行、輸送用機器、証券・商品先物取引が上昇率上位に並んだ一方、海運、陸運、医薬品のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の72%、対して値下がり銘柄は24%だった。

 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を手掛かりにアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>のほか、太陽誘電<6976>、芝浦メカトロニクス<6590>、SUMCO<3436>などが大きく上昇。日米の長期金利上昇を背景に三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>の銀行が大幅高となり、かんぽ生命<7181>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険、岩井コスモ<8707>、大和証券G本社<8601>、野村HD<8604>の証券なども高い。円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>の輸送用機器が堅調。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>の商社は揃って大幅に上昇。

 ソフトバンクG<9984>は傘下のアームの米上場申請を受けて買われた。ハイデイ日高<7611>は業績上方修正が好感され、さくらインターネット<3778>はGPUクラウドサービスへの追加投資が材料視された。

 一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、カチタス<8919>、オープンハウス<3288>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>の不動産、京成電鉄<9009>、JR九州<9142>、小田急電鉄<9007>の陸運などが軟調。サカイ引越センター<9039>は株式売出しの発表が嫌気され急落。エービーシー・マート<2670>は業績上方修正も月次動向から織り込み済みで、終値ではプラスとなったが概ね売り優勢。西松屋チェ<7545>は月次動向が良好だったものの短期的な出尽くし感から下落した。

フィスコ

◆日経平均大引け【↑】=続伸、米ハイテク株高で半導体関連中心に買い優勢 (8月22日)

2023/08/22(火)18:17

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は続伸、一時3万1900円台まで戻す場面も

  • 米国株市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぐ

  • SOX指数大幅高受け、東京市場も半導体関連が高い

  • 前場は朝高後に伸び悩むも、後場買い直される展開

  • 値上がり銘柄数は後場に増加し、全体の7割強が上昇

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

日経平均株価
始値  31792.60
高値  31906.10(09:51)
安値  31693.76(10:54)
大引け 31856.71(前日比 +291.07 、 +0.92% )

売買高  10億8507万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆7279億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、一時3万1900円台まで戻す場面も
 2.米国株市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぐ
 3.SOX指数大幅高受け、東京市場も半導体関連が高い
 4.前場は朝高後に伸び悩むも、後場買い直される展開
 5.値上がり銘柄数は後場に増加し、全体の7割強が上昇

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比36ドル安と小幅に反落した。FRBの金融引き締めの長期化に対する懸念から売りが優勢となった。

 東京市場では、リスク選好の地合いとなり、日経平均株価は続伸。前日の米ハイテク株高を好感して主力株中心に上昇する銘柄が多かった。

 22日の東京市場は、朝方からリスクオンムードで幅広い銘柄に買いが先行した。前日の米国株市場ではNYダウは小幅マイナス圏で着地したものの、ハイテク株中心に買い戻しの動きが活発でナスダック総合株価指数は5日ぶりに反発に転じた。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅に上昇したことで、東京市場でも半導体製造装置の主力株をはじめ同関連株が前日に続き広範囲に買い戻される展開となった。また、銀行セクターも上昇する銘柄が多かった。日経平均は朝方に3万1900円台をつけた後、戻り売りを浴びて上げ幅を縮小したが、後場は再び買い直され、3万1800円台半ばまで水準を戻して取引を終えた。プライム市場の値上がり銘柄数も後場に入って増加し、大引け時点で1300を上回り全体の72%が上昇した。

 個別では、売買代金1位と2位を占めたレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>がいずれも大きく買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も物色人気となった。東京エレクトロン<8035>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが上昇したほか、三菱商事<8058>も高い。キーエンス<6861>、三菱重工業<7011>も値を上げた。I-PEX<6640>が値上がり率首位となり、日本電波工業<6779>なども値を飛ばした。
 半面、エーザイ<4523>が朝高後に値を消し安くなったほか、川崎汽船<9107>が軟調、メルカリ<4385>も下落した。オリエンタルランド<4661>も冴えない動き。花王<4452>も売りに押された。サカイ引越センター<9039>が急落、ニーズウェル<3992>、カナミックネットワーク<3939>などの下げも目立つ。円谷フィールズホールディングス<2767>も売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、トヨタ <7203>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約137円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、エーザイ <4523>、テルモ <4543>、エムスリー <2413>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、陸運業、医薬品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)銀行業、(2)輸送用機器、(3)証券商品先物、(4)卸売業、(5)石油石炭製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)不動産業、(3)小売業、(4)繊維製品、(5)サービス業。

■個別材料株

△海帆 <3133> [東証G]
 シンエネルギー開発とSPCを設立することで基本合意。
△さくらネット <3778> [東証P]
 政府支援のもとGPUクラウドサービスへの追加投資。
△ジーデップ <5885> [東証S]
 エヌビディア製プロフェッショナルグラフィックスカード新製品を受注開始。
△AIメカ <6227> [東証S]
 今期業績高変化見通しで半導体関連物色の波に乗る。
△アジャイル <6573> [東証G]
 トリニティと販売代理店契約を締結。
△太洋工業 <6663> [東証S]
 鏡面研磨機事業の受注状況を材料視。
△フルマルHD <7128> [東証P]
 自社株買い発表を好感。
△ハイデ日高 <7611> [東証P]
 来店客数増や単価上昇で24年2月期業績予想を上方修正。
△プロカン <9246> [東証G]
 SBIが最大5.94%取得で思惑。
△アイネス <9742> [東証P]
 エフィッシモの大株主浮上が思惑呼ぶ。

▼日本麻 <3306> [東証S]
 社長解職で経営体制の混乱を懸念。
▼サカイ引越 <9039> [東証P]
 株式売出しによる需給悪化を警戒。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)I・PEX <6640>、(2)フルマルHD <7128>、(3)芝浦 <6590>、(4)アイネス <9742>、(5)日電波 <6779>、(6)ブイキューブ <3681>、(7)東和薬品 <4553>、(8)サワイGHD <4887>、(9)青山商 <8219>、(10)大真空 <6962>。
 値下がり率上位10傑は(1)サカイ引越 <9039>、(2)ニーズウェル <3992>、(3)アクシージア <4936>、(4)カナミックN <3939>、(5)Dmミックス <7354>、(6)テスHD <5074>、(7)オカアイヨン <6294>、(8)Jクラフト <7135>、(9)円谷フィHD <2767>、(10)小津産業 <7487>。

【大引け】

 日経平均は前日比291.07円(0.92%)高の3万1856.71円。TOPIXは前日比24.22(1.08%)高の2265.71。出来高は概算で10億8507万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1329、値下がり銘柄数は443となった。東証マザーズ指数は735.15ポイント(0.58ポイント高)。

[2023年8月22日]

株探ニュース

◆日経225先物テクニカルポイント(22日日中取引終了時点)

2023/08/22(火)16:10

●本文ここから--------------------------

 22日の日経225先物は前日清算値比420円高の3万1920円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。

33822.67円  ボリンジャーバンド3σ
33337.91円  ボリンジャーバンド2σ
32853.16円  ボリンジャーバンド1σ
32740.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
32368.40円  25日移動平均
32350.00円  一目均衡表・基準線
32020.00円  一目均衡表・転換線
32008.67円  75日移動平均
31920.00円  22日先物清算値
31883.64円  ボリンジャーバンド-1σ
31856.71円  22日日経平均株価現物終値
31658.00円  5日移動平均
31398.89円  ボリンジャーバンド2σ
31255.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
30914.13円  ボリンジャーバンド3σ
29204.70円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(引け後コメント)=リバランスの動きが強まる

2023/08/22(火)18:26

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物(9月限)は3万1920円で終了、前日比420円高

  • 寄り付き3万1800円から買いが先行

  • 現物の寄り付き後、3万1890円まで上昇、その後3万1680円まで軟化

  • 香港ハンセン指数の上昇とショートカバーにより前場終盤に寄り付き水準回復

  • 後場終盤に現物引け後3万1920円まで上昇、日中高値で終了

  • 米国ハイテク株高流れの中、アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループが牽引

  • 東証プライムの7割超銘柄が上昇、輸出関連株やTOPIX型の買いも目立つ

  • NT倍率は14.07倍、ハイテク株牽引で14.13倍まで上昇も朝高後に下向きトレンド継続

  • グローベックス米株先物やハンセン指数は相対的な強さを示す

  • 米長期金利低下、為替市場で円高、ジャクソンホール会議前にハイテク株買い戻しリバランス期待

  • 日経225先物はオプション権利行使価格3万1875円を上回り、ナイトセッションで3万1970円

  • 75日線に近づくとショートカバー可能性、目先ショートは避けるのが良さそう

  • 日経225先物手口: JPモルガン証券の買い越し1027枚、ソシエテジェネラル証券の売り越し641枚など

  • TOPIX先物手口: JPモルガン証券の買い越し1584枚、ゴールドマン証券の売り越し680枚など

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限
日経225先物 31920 +420 (+1.33%)
TOPIX先物 2267.5 +28.5 (+1.27%)

 日経225先物(9月限)は前日比420円高の3万1920円で取引を終了。寄り付きは3万1800円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1800円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き後に3万1890円まで買われた後は前場中盤にかけて軟化し、3万1680円まで上げ幅を縮めた。しかし、小幅な上昇で始まった香港ハンセン指数が上げ幅を広げるなか、前場終盤にかけてショートカバーが入り、寄り付き水準まで切り返した。ランチタイムでは3万1750円~3万1820円辺りでの保ち合いを継続。後場も3万1800円を挟んで推移するなか、終盤にかけてレンジを上放れ、現物の引け後には3万1920円まで買われており、日中の高値で取引を終えた。

 日経平均株価は米国でのエヌビディア<NVDA>主導によるハイテク株高の流れを引き継ぐ形で、アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が牽引する格好となった。ただし、東証プライムの7割超の銘柄が上昇しており、円安を背景にトヨタ自動車<7203> [東証P]など輸出関連株の強さも目立つなど、TOPIX型の買いも目立っていた。

 そのため、NT倍率は先物中心限月で14.07倍と小幅な上昇にとどまっている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が牽引するなか14.13倍まで上昇し、14.11倍に位置する200日移動平均線を上回る場面も見られた。しかし、朝高後はNTロングが強まらず、NTショート優勢のなかで下向きのトレンドを継続している。

 なお、グローベックス米株先物は小幅ではあるが、相対的にナスダック100先物の強さが目立っている。また、ハンセン指数は年初来安値を更新した後は1%を超える上昇で推移しており、投資家心理を支えることが期待される。米長期金利が時間外で低下しているほか、為替市場では1ドル=145円60銭台と円高に振れており、カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控えるなか、ハイテク株の買い戻しなどリバランスが強まる展開を意識させそうだ。

 日経225先物は終盤にかけての上昇でオプション権利行使価格の3万1875円を上回り、ナイトセッションでは一時3万1970円まで買われている。足もとで3万2030円まで切り上がってきた75日線を捉えてくるようだと、ショートカバーを誘う流れに向かわせよう。商いが膨らみづらい需給状況ではあるが、インデックスに絡んだ商いが入ることによって、トレンドは強まりやすい。75日線水準では強弱感は対立しやすいものの、目先的にはショートは避けておきたいところだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガン証券が1027枚、野村証券が676枚、シティグループ証券が440枚、三菱UFJ証券が352枚、UBS証券が248枚の買い越しに対して、ソシエテジェネラル証券が641枚、ゴールドマン証券が584枚、BNPパリバ証券が457枚、SMBC日興証券が400枚、バークレイズ証券が296枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、JPモルガン証券が1584枚、シティグループ証券が419枚、BNPパリバ証券が297枚、ドイツ証券が278枚、みずほ証券が106枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が680枚、バークレイズ証券が668枚、ソシエテジェネラル証券が611枚、モルガンMUFG証券が308枚、ABNクリアリン証券が293枚の売り越しだった。

株探ニュース

―――【NEWS】―――

◆海外ヘッドライン一覧(22日ロイター)

2023/08/22(火)20:30

ロイター

▶[NEWS]ナスダックはエヌビディアとハイテク株で上昇、投資家はジャクソンホールに注目~Nasdaq rallies with Nvidia, tech shares; investors look toward Jackson Hole(21日Investing.com)

2023/08/21(月)06:00AM ET

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • Nasdaqは1%以上上昇し、S&P 500も上昇した。Nvidiaの株価が急騰し、その他のテクノロジー関連の株も利益を上げた

  • 10年物米国債の利回りは、2007年のリーマンショック時に見られた水準に達し、投資家はジャクソンホールでの中央銀行家の会合に警戒的な目を向けている

  • パウエルFRB議長は金曜日にスピーチを予定している

  • Nvidiaの株価は8.5%上昇し、HSBCが同社の株価目標を$780に引き上げたことが背景にある

  • Nvidiaは今年の人工知能技術株のラリーで最も成功した企業の一つであり、水曜日には四半期の収益を発表する予定である

  • Nvidiaの株価は今年のこれまでのところ220%以上上昇しており、Nasdaqは29%上昇している

  • FRBが金利を長期間高く維持する可能性が高まる中、米国債利回りが上昇し、高利率の影響に対する懸念が高まっている

  • ダウ平均は36.97ポイント(0.11%)下落し、S&P 500は30.06ポイント(0.69%)上昇し、Nasdaqは206.81ポイント(1.56%)上昇した

  • Johnson & Johnsonの株価は3%下落した。同社は、新しく分離された消費者健康部門、Kenvueに約9.5%の持分を保有する予定であると発表した

  • Goldman Sachs Groupの株価は0.9%下落した。同銀行は、その富裕層向けビジネスの一部の売却を検討していると発表した

  • Palo Alto Networksの株価は14.8%上昇した。同社は、四半期業績が好調であり、年間の請求額の予想も期待を上回ると発表した

  • VMwareの株価は4.9%上昇した。英国の競争規制当局がBroadcomの同社の買収を承認した後である。Broadcomの株価は4.8%上昇した

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

NEW YORK (Reuters) - The Nasdaq ended more than 1% higher and the S&P 500 also rose on Monday, with shares of Nvidia (NASDAQ:NVDA) jumping as investors were optimistic ahead of its earnings this week, and other technology-related stocks gaining.

The Dow Jones industrial average ended slightly lower.

The yield on 10-year Treasury notes hit highs last seen during the Great Financial Crisis in 2007 as investors looked warily toward a meeting of central bankers who convene on Thursday at Jackson Hole in Wyoming. Federal Reserve Chair Jerome Powell is due to speak on Friday.

The technology sector gave the biggest boost to the S&P 500 and Nasdaq, while an index of semiconductors advanced 2.8%.

Nvidia rose 8.5%, leading gains among semiconductor stocks, as HSBC raised its price target on the stock to $780, the second highest on Wall Street.

Nvidia, one of the biggest winners in this year's artificial intelligence tech stock rally, is expected to forecast quarterly revenue above analysts' estimates when it reports late on Wednesday. Nvidia's stock is up more than 220% for the year so far, while the Nasdaq is up 29%.

"Nvidia is considered the brand for AI," said Quincy Krosby, chief global strategist at LPL Financial (NASDAQ:LPLA) in Charlotte, North Carolina. "Their targets have been lifted dramatically, so the question is, can they deliver... A catalyst coming in with Nvidia would be extremely helpful."

At the same time, she said, investors are anxious to hear Powell's comments at Jackson Hole. Concerns the Fed will keep interest rates higher for longer have pushed up U.S. Treasury yields, and fanned worries about the impact of higher rates on businesses and consumers.

The Dow Jones Industrial Average fell 36.97 points, or 0.11%, to 34,463.69, the S&P 500 gained 30.06 points, or 0.69%, to 4,399.77 and the Nasdaq Composite added 206.81 points, or 1.56%, to 13,497.59.

Among decliners in the Dow, Johnson & Johnson (NYSE:JNJ) shares fell 3% after the healthcare conglomerate said it was expecting to retain a stake of about 9.5% in its newly separated consumer health unit, Kenvue.

Goldman Sachs Group (NYSE:GS)'s stock dipped 0.9% after the bank said it was weighing the sale of a part of its wealth business.

Also in the tech space, Palo Alto Networks (NASDAQ:PANW) surged 14.8% after the cybersecurity firm alleviated worries about its late Friday release of results with a strong quarter and a forecast for annual billings above expectations.

And VMware (NYSE:VMW) jumped 4.9% after UK's competition regulator cleared Broadcom (NASDAQ:AVGO)'s purchase of the cloud computing firm. Broadcom's stock gained 4.8%.

Volume on U.S. exchanges was 9.75 billion shares, compared with the 10.99 billion average for the full session over the last 20 trading days.

Declining issues outnumbered advancing ones on the NYSE by a 1.44-to-1 ratio; on Nasdaq, a 1.08-to-1 ratio favored decliners.

The S&P 500 posted 3 new 52-week highs and 18 new lows; the Nasdaq Composite recorded 36 new highs and 214 new lows.

Investing.com

▶[NEWS]ジャクソンホール会合、勝利宣言できない可能性高い-MLIV調査(22日ブルームバーグ)

2023/08/21(月)09:18 更新日時 2023年8月21日 11:58 JST

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • インフレの問題は減少して頭痛の種程度、失業率低め、景気は減速しているが失速していない

  • 米カンザスシティー連銀主催のジャクソンホールのシンポジウムでの認識は統一されていない

  • ブルームバーグ調査では、主要経済国の中で米国の経済状況が最も良好だが、インフレ制圧に成功していないとの声が多い

  • パウエル米連邦準備制度理事会議長は、金利引き上げによるインフレ抑制が十分であるとは言えない

  • パシフィック・インベストメントのシュナイダー氏は5%超のリスクフリーレートが2024年半ばまで続く可能性があると指摘

  • 世界的に国債利回りは10年以上の高水準、影響は中央銀行の利上げによるもの

  • ジアン・マリア氏は金利が長期間高いと企業の破綻リスクや株価の調整が生じるとの見解

  • 米国のリセッションの可能性に関する意見は50%で分かれている

  • 労働市場の弱さやインフレよりも、金融市場の動揺が利下げの主な動機になる可能性が高いとの回答が多数

  • ユーロ圏のリセッションの可能性に対しては約8割が確認

  • 連邦準備制度と欧州中央銀行の課題は「金利をどれだけ高くするか」から「どれだけの期間保持するか」へと移行

  • スタイフェル・ファイナンシャルのピエグザ氏は、ジャクソンホール会合でのパウエル議長の主要な発言ポイントは金利をどれだけの期間維持するかにあると考える

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 緊急対応が必要だったインフレの深刻さが単に頭痛の種程度となり、失業率はなお低く、景気は減速したが、失速していない今の経済情勢が1年前に提示されていれば、世界の主要中央銀行当局者は、すぐにそれを受け入れただろう。
 しかし、米カンザスシティー連銀が主催し、ワイオミング州ジャクソンホールで24日から開かれる年次シンポジウム出席者の誰彼問わず、任務完了を宣言する可能性が高いことをそれは意味しない。
 最新のブルームバーグ・「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」調査に応じた602人の3分の2は、主要経済国・地域で数字が最も明るい米国についてさえ、米連邦準備制度はインフレ制圧に至っていないと回答した。今年のジャクソンホール会合を取り巻く状況の不安定さを物語る一例といえる。
 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長と同僚らは、物価抑制に十分な高さまで政策金利を引き上げたとは言い切れない。いつまで金融政策の引き締めを継続しなければならないかという問題が、ますます金融市場を支配する大きな疑問となっているが、それはさらに不確かだ。
 パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の短期ポートフォリオマネジメント&ファンディング責任者ジェローム・シュナイダー氏は「恐らく2024年半ば以降までの予測可能な期間、この5%プラスのベンチマーク・リスクフリーレート環境にわれわれは置かれる可能性がある」と指摘した。
 世界的に国債利回りは過去10年余りで最も高い水準に既に上昇。ジャクソンホールに当局者が集う主要中銀が利上げをまだ終えていないという見方が影響し、10年国債利回りは今月に入り米国で4.33%、英国で4.75%に達した。
 元国際通貨基金(IMF)調査局副局長で、現在はブルッキングス研究所の上級研究員を務めるジアン・マリア・ミレシフェレッティ氏は「金利がより高い水準により長くとどまると市場が考えるなら、基本的に将来の利益のより著しい下方修正と株価の調整が起きるだろう。債務返済コストの増大で、より多くの企業が破綻寸前まで追い込まれる恐れがある」との見解を示す。
 米国が今後1年でリセッション(景気後退)に向かうと考えるかとの質問への回答は、「イエス」と「ノー」が50%ずつで意見が真っ二つに割れた。また、労働市場の弱さやインフレ緩和ではなく、金融市場の動揺が連邦準備制度に利下げを促す主な動機になる可能性が高いと過半数が答えた。
 一方、回答者の約8割がユーロ圏は今後1年でリセッションに向かうと予想した。
 連邦準備制度と欧州中央銀行(ECB)の両方について、「どこまで高く」に代わり「いつまで長く」が重要な問題になろうとしている。
 スタイフェル・ファイナンシャルのチーフエコノミスト、リンジー・ピエグザ氏は先週ブルームバーグテレビジョンに対し、ジャクソンホール会合で発言する際、「パウエル議長が重点を置くポイントはまさにそこだと思う。その高い水準にいつまで金利を据え置く必要があるかという点だ」と語った。

原題:
On a Roll at Jackson Hole, Fed Can’t Celebrate Yet: MLIV Pulse(抜粋)

関連記事
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ブルームバーグ
Source: Bloomberg MLIV Pulse survey Aug 14-18 with 602 respondents. About the interest rates, the exact question was: What is your outlook for interest rates in 5 years? 79% said interest rates and inflation will be higher for years to come.
Source: Federal Reserve, ECB, Bureau of Labor Statistics, Eurostat, Bloomberg
Source: Bloomberg MLIV Pulse survey Aug 14-18 with 602 respondents.

▶[NEWS]米金融当局者の見解の相違拡大、金利道筋巡り-SF連銀が分析(22日ブルームバーグ)

2023/08/22(火)07:24

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米サンフランシスコ連銀の経済論評により、米金融当局者の金利予測が以前よりも一致していないことが示された

  • パンデミックの初期には当局者の見解の相違がほとんど存在しなかったが、それ以降拡大

  • この変化は、利上げ終了時期や利下げ開始時期の決定に激しい議論をもたらす可能性があるとの指摘

  • 当局者はフェデラルファンド金利の目標を22年ぶりの高水準に引き上げてきた

  • パウエルFRB議長就任後、反対票を投じた当局者は少ない

  • 当局者の金利道筋に関する意見の相違が増加しており、これは将来のインフレ経路に関連しているとの指摘

  • 成長や失業率に関する見解の相違と政策の不一致には直接的な関係はないとされた

  • 経済見通しに関する見解の相違が、政策に関する相違の3分の1しか説明できず、他の要因も影響している可能性が指摘された

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 米金融当局者の金利予測は以前ほど一致していないとの分析結果が米サンフランシスコ連銀の経済論評で示された。
 21日に公表された同連銀の経済論評によると、ドット・プロット(金利予測分布図)を分析したところ、当局者の見解の相違は2010年代に縮小し、パンデミック(世界的大流行)の初期には「ほとんど存在しなかった」が、「しかしそれ以降、相違は拡大し、2023年の1-3月(第1四半期)と4-6月(第2四半期)には平均を超えた」。
 同連銀の研究者アンドルー・フォースター、ジニア・マルティネス両氏が共同で著した同論評はこの変化について、今後、政策当局者が利上げ終了時期や利下げ開始時期を決定する上でより激しい議論につながり得るほか、反対票も増える可能性があると指摘した。
 この1年半、当局者はほぼ一致してフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジをゼロ近辺から5.25-5.5%と、22年ぶり高水準まで引き上げてきた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が2018年2月に就任して以来、反対票を投じた当局者は延べ13人に過ぎない。そのうち、22年3月の利上げ開始以降ではわずか2人だ。
 国内総生産(GDP)や失業率、インフレに関する当局者の見通しも検討された同論評によると、現在は今後の金利の道筋を巡る政策当局者の意見の相違が拡大している。
 こうした不一致は特に将来のインフレ経路をめぐる見解の相違と関連しているという。一方、成長や失業率見通しの相違は「政策の不一致と統計的な関係はない」とした。
 しかしそれでは意見の相違の一部しか説明できないとした上で、「経済見通しに関する見解の相違は、政策に関する相違の約3分の1しか説明できない。これは、どのような政策を好むかといった経済見通しとは無関係の要因がより大きな役割を果たしていることを示唆している」と同論評は指摘した。

原題:Fed Officials More Split Over Rate Path, SF Fed Study Shows(抜粋)

ブルームバーグ
The Fed's New Dot Plot

▶[NEWS]S&P、キーコープなど米銀5行を格下げ-高金利や預金減の影響懸念(22日ブルームバーグ)

2023/08/22(火)08:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • S&Pグローバル・レーティング、キーコープの長期格付けを「BBB+」から「BBB」へ引き下げ

  • キーコープの傘下の銀行の格付けも「A-」から「BBB+」へ引き下げ

  • 格付け見通しは「安定的」とされた

  • 高い金利とその長期化がキーコープの収益性を抑制するとS&Pが指摘

  • S&Pは、コメリカ、バレー・ナショナル・バンコープ、UMBファイナンシャル、アソシエーテッド・バンコープも格下げ

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 S&Pグローバル・レーティングは21日、米中堅銀行持ち株会社キーコープの長期格付けを「BBB+」から「BBB」、傘下の銀行については「A-」から「BBB+」にそれぞれ引き下げたと発表した。格付け見通しは「安定的」とした。
 S&Pは「より高い金利がより長期化する状況で、金利リスク管理が他の大手地銀よりもキーコープの収益性を抑制する」との見解を示した。
 S&Pは、コメリカとバレー・ナショナル・バンコープ、UMBファイナンシャル、アソシエーテッド・バンコープも同時に格下げしたと明らかにした。

原題:KeyCorp, Comerica Among 5 Banks Cut by S&P in Widening Review(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]明日の株式相場に向けて=半導体中小型株の戻り初動につく(22日MINKABU PRESS)

2023/08/22(火)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均株価が前営業日比291円高で、3万1856円と続伸した

  • 米エヌビディアの近日の決算と、パウエルFRB議長の発言が市場の焦点に

  • 金融セクターやハイテク株が強く、レーザーテックやアドバンテストが注目銘柄

  • 半導体セクターは収益逆風だが、生成AI市場の拡大が半導体需要を押し上げ

  • エヌビディアの決算は前年比65%増との事前予想。市場の反応が注目される

  • 半導体関連の中小型株は、ミナトホールディングスや丸文の動きがポイント

  • 翌日の注目は、各国の製造業PMIと米の新築住宅販売件数のデータ発表

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 きょう(22日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比291円高の3万1856円と続伸。今週はスケジュール的にもテクニカル的にも正念場だが、日経平均は下放れずにノラリクラリと売り物をこなし、75日移動平均線に再びサヤ寄せする動きを示している。ここでの粘り腰が生きるかどうか、これから発表される米エヌビディア<NVDA>の決算と、ジャクソンホール会議で25日に講演予定にあるパウエルFRB議長の発言が大きな関門となる。このタイミングで見切り発車的に上値を買い進むことはかなりの勇気がいるが、それは売り方にとっても同じで、きょうの値動きは疑心暗鬼となりやすく、後場の戻り足は空売り筋のポジション調整(買い戻し)が反映された感触がある。

 物色対象は銀行や証券など金融セクターに矛先が向いているほか、電機・精密などハイテク株にも強い動きが目立っている。売買代金で群を抜いているのは相変わらずレーザーテック<6920>だが、第2位にアドバンテスト<6857>がランクインするなど、半導体製造装置関連の主力どころが強い。ちなみに売買代金の第3位はソフトバンクグループ<9984>で、同社は傘下に置く英半導体設計大手アームのナスダック市場上場申請が伝わったことから、これが材料視され物色人気となった。売買代金上位三傑には、いずれも 生成AI市場拡大を背景とした半導体需要押し上げを追い風材料とする銘柄が並んだ。

 半導体関連セクターの収益環境の逆風は依然として強い。半導体設備投資は米インテル<INTC>や台湾のTSMC<TSM>、米マイクロンテクノロジー<MU>、韓国のSKハイニックスといった世界の大手メーカーが足並みを揃えて規模を縮小、今年度は過去10年で最大の落ち込みになると報じられている。まさに関連株は深い闇に身を置くような状況にあるが、そうした局面で得てして株価は底入れ反騰局面へと移行する。難局が報じられた時点でそれは既に過去の話である。投資家は受注や売上高が増勢に転じたのを見届けてから、慌てて駆け寄ってもそこに収穫すべき果実は残されていない。株式市場は経済の鏡だが、近未来を映す鏡であることを忘れてはいけない。

 一方で生成AI市場の拡大がもたらす半導体需要の伸びを過剰評価しているという指摘も一部にある。かつてエヌビディアが仮想通貨ブームによってマイニング需要が沸騰し、GPUが払底状態となったことがあるが、ビッグウェーブが去った後の落ち込みの激しさも経験しているからだ。しかし、今脚光を浴びている生成AIは一時的なブームで消えるようなものではなさそうだ。既に世界的に国家の経済基盤を支えるインフラの一つとして歴史に組み込まれ、市場拡大シナリオが担保されているといっても過言ではないはずだ。これは、この時期多くのアナリストにエヌビディアの株価目標を大幅に引き上げる動きが相次いでいる、という事実にも裏打ちされている。

 あす23日発表予定のエヌビディアの5~7月期決算は、事前コンセンサスで総収入が前年同月比65%増とハードルが非常に高く、正直これで決算サプライズを得るのは難しいように見える。ただ、市場では「仮に売られてもそこは買い下がって溜めこむ好機とみている向き(機関投資家)は意外と多い」(ネット証券アナリスト)という声が聞かれる。

 半導体関連も中小型株の足の軽さが際立っている。もちろん、内容によって選別されるとはいえ、反騰の初動で出遅れている銘柄は少なくない。例えば、メモリーモジュールを手掛けるミナトホールディングス<6862>の600円近辺の踊り場はマークしておく価値がありそうだ。また、半導体を主力に取り扱うエレクトロニクス商社の丸文<7537>もソーサーボトム形成から戻り局面へと歩を進めている。同社は24年3月期営業2割減益予想で減配を明示しているが、来期は回復色が濃厚だ。また、第1四半期の進捗率から今期業績予想上振れの公算も小さくない。このほか、シリコンウエハー加工や半導体関連装置の販売及び自社製品開発も手掛ける三益半導体工業<8155>にも着目したい。

 あすのスケジュールでは、国内では特に目立ったイベントは見当たらない。海外では8月の独製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値、8月の仏製造業PMI速報値、8月の英製造業PMI速報値、8月のユーロ圏製造業PMI速報値のほか、米国では7月の新築一戸建て住宅販売件数、8月のS&Pグローバル製造業PMI速報値などが発表される。また、米20年国債の入札も予定されている。

MINKABU PRESS

▶[NEWS]【市場反応】米8月フィリー連銀非製造業活動はマイナスに落ち込む、ドル底堅く推移(22日フィスコ)

2023/08/22(火)21:45

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米8月フィラデルフィア連銀非製造業活動は-13.1と、7月1.4から再びマイナスに

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米8月フィラデルフィア連銀非製造業活動は-13.1と、7月1.4から再びマイナスに落ち込んだ。

米10年債利回りは4.318%まで低下もドルは底堅く推移した。ドル・円は145円72銭付近から145円95銭へじり高推移。ユーロ・ドルは1.0890ドルから1.0876ドルへ軟化した。

【経済指標】
・米8月フィラデルフィア連銀非製造業活動:-13.1(7月1.4)

フィスコ

▶[NEWS]【市場反応】米7月中古住宅販売件数、予想以上に減少、ドルまちまち(22日フィスコ)

2023/08/22(火)23:23

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米7月中古住宅販売件数は前月比‐2.2%の407万戸と、6月416万戸から予想以上に減少、2カ月連続のマイナスで1月来で最低

  • 米8月リッチモンド連銀製造業指数は-7と、7月-9から悪化予想に反し改善するも16カ月連続のマイナス

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米7月中古住宅販売件数は前月比‐2.2%の407万戸と、6月416万戸から予想以上に減少した。2カ月連続のマイナスで1月来で最低となった。

同時刻に発表された米8月リッチモンド連銀製造業指数は-7と、7月-9から悪化予想に反し、改善した。しかし、16カ月連続のマイナス。

米国債相場は下げ止まった。10年債利回りは4.36%から4.34%へ低下。ドルはまちまち。ドル・円は146円13銭から145円97銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.089ドルから1.0841ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・8月リッチモンド連銀製造業指数:-7(予想:-10、7月:-9)
・米・7月中古住宅販売件数:407万戸(予想:415戸、6月:416万戸)
・米・8月フィラデルフィア連銀非製造業活動:-13.1(7月1.4)

フィスコ

▶[NEWS]国債利払い費の金利1.5%に引き上げ、来年度予算の概算要求-関係者(22日ブルームバーグ)

2023/08/22(火)18:15

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 財務省、2024年度予算の概算要求で積算金利を1.5%とし、前年度より0.4ポイント引き上げ

  • 要求段階の積算金利引き上げは2年連続

  • 積算金利の算出は直近1年の平均金利と過去の変動率を考慮

  • 日銀は長期金利の誘導目標を維持、しかし最近のイールドカーブコントロール政策修正で金利上昇の動き

  • 財務省、積算金利の上昇が国債費増加を招き、財政へのプレッシャー増

  • 24年度概算要求の国債費、前年度比11.5%増の28.1兆円

  • 23年度国債費は総額の約2割を占める25.3兆円

  • 積算金利の引き上げは先に共同通信が報道

  • 財務省、グリーントランスフォーメーション債発行の担当者増員や国際課税の国内法制化人員増を要求

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 財務省は2024年度予算の概算要求で、10年国債の利払い費の前提となる積算金利を1.5%とする。市場金利の上昇を反映し、23年度予算から0.4ポイント引き上げる。複数の関係者が明らかにした。
 要求段階の積算金利引き上げは2年連続となる。積算金利は直近1年の平均金利に、過去に金利が急上昇した時の変動率(1.1%程度)を加えて算出され、年末の予算編成時に金利動向を踏まえ決定する。日本銀行が長期金利の誘導目標をゼロ%程度に維持する中、17年度以降7年連続で1.1%となっている。
 ただ、日銀が昨年12月に続き、今年7月にもイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の運用を修正したことで長期金利が上昇しており、予算決定段階の積算金利は17年ぶりに上昇する可能性がある。昨年は要求段階で1.3%だったが、1.1%に据え置かれた。
 財務省の担当者は、まだ概算要求は決定していないため回答できないと述べた。  
 積算金利が上昇すれば国債費も増加し、財政にさらなる歳出圧力がかかることになる。24年度概算要求の国債費は前年度比11.5%増の28.1兆円に上る。23年度当初予算の国債費は25.3兆円と、一般歳出総額114.4兆円の約2割を占めていた。
 積算金利の引き上げについては共同通信が先に報じていた。
 財務省はまた、今年度中に発行を経過するグリーントランスフォーメーション(GX)経済移行債を見据え、GX債の発行や管理の専門担当者の増員も要求。国際課税の国内法制化に向けた人員増も含めて本省で差し引き26人増を要求する。

ブルームバーグ

▶[NEWS]岸田首相と経済金融情勢巡り意見交換、為替議論はなし-日銀総裁(22日ブルームバーグ)

2023/08/22(火)12:57 更新日時 2023年8月22日 14:35 JST

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本銀行植田総裁と岸田首相が経済金融情勢について会談

  • 為替相場についての特別な議論はなかったと植田総裁がコメント

  • 東京外国為替市場でドル・円相場が円安値圏、10年国債利回りが約9年半ぶりの高水準

  • ジャクソンホール会合を控えての会談で、投資家の様子見姿勢が強化

  • 三菱UFJ銀行の関戸氏は会談が市場へのけん制と捉える可能性を指摘

  • 植田総裁はイールドカーブコントロールの運用で為替市場のボラティリティーを含めて考慮

  • 鈴木俊一財務相、為替相場の過度な動きには対応すると発言

  • 7月の金融政策決定会合での政策修正について岸田首相に説明

  • 日銀は7月の金融政策で金融緩和の維持とYCC政策の柔軟化措置を決定

  • 植田総裁の就任後、4月にも岸田首相と会談していた

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 日本銀行の植田和男総裁は22日、岸田文雄首相と会談し、経済金融情勢を巡り意見交換したことを明らかにした。会談終了後、官邸で記者団に語った。
 植田総裁は、首相から「経済金融情勢のいろいろな側面についてご質問があり、私の方でお答えした」と説明した。為替相場の変動を巡る議論については「きょうは特にございません」と語った。
 この日の東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=146円台と昨年11月以来の円安値圏で推移し、日本の10年国債利回りは一時0.66%と約9年半ぶりの高水準を付けていた。今回の会談は、世界の中央銀行総裁らが集う米国でのジャクソンホール会合を24-26日に控え、投資家の様子見姿勢が強い中で開催された。市場では会合後のさらなる円安をけん制する狙いがあるとの見方も出ている。
 三菱UFJ銀行の関戸孝洋チーフジャパンストラテジストは、「ジャクソンホール前のタイミングを捉えるということはあったと思う」と指摘。「円安はかなり進んでいる、しかもここからさらに進む可能性もある。市場に対してけん制をしている」と述べた。
 植田総裁は7月の金融政策決定会合後の記者会見で、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の運用柔軟化で金融市場のボラティリティーを極力抑える中に「為替市場のボラティリティーも含めて考えている」と説明していた。
 ドル・円相場は会談の開催が報じられた直後から水準を切り下げている。鈴木俊一財務相は先週、為替相場に過度な動きがあれば適切な対応を取ると発言していた。
 総裁は7月の金融政策決定会合での政策修正に関しても岸田首相に説明したとし、「よく分かりましたということだった」と語った。
 日銀は7月28日の金融政策決定会合で、現行の大規模な金融緩和政策の維持を決める一方、YCC政策における長期金利の変動上限の0.5%を「めど」と位置付け、国債を無制限に買い入れる連続指し値オペの水準を1%に引き上げる柔軟化措置を決めた。
 両者の会談は植田総裁の就任直後の4月10日に行われて以来となる。4月の会談後には、政府と日銀の共同声明について「考え方は適切であって、直ちに見直す必要はないという点で一致した」と述べていた。

関連記事YCCの運用柔軟化、「正常化へ歩み出す動きでない」-日銀総裁
日銀がYCC運用を柔軟化、長期金利の指し値オペ1%に引き上げ
共同声明は直ちに見直す必要ない- 岸田首相と植田日銀総裁が一致


▶[NEWS]タイトル(22日ブルームバーグ/ロイター/株探ニュース/ダウ・ジョーンズ/MINKABU PRESS/フィスコ)

2023/08/22(火)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • summary

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

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日経225
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