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2023/07/24(月)=ビッグイベント前に様子見/日経平均は396.69円高の32700.94円と3営業日ぶりに反発/日経225先物340円高で日中取引終了/



―――【総まとめ】―――

  • 5日移動平均線を維持できるかが注目ポイントで、これが維持できれば25日移動平均線の突破と33,000円台への移行が可能となり、ダブルトップの高値にも接近する可能性がある

  • 5日移動平均線上を維持しても、25日移動平均線に押し返されたり、5日移動平均線を下回って戻せなくなった場合、売り圧力が増大し、投資家は損失の拡大に注意が必要

  • 24日の日経平均は396.69円高の32700.94円で取引を終え、3営業日ぶりに反発した

  • 日銀が金融政策を維持するとの一部報道と短期筋による先物買いが反発のきっかけに

  • 円安が進行し、1ドル=141円台後半へ、これも買い安心感につながるも25日線水準を前に戻り売り圧力も強く、金融政策決定会合を控えた中でのもみ合いが続く

  • 日経225先物9月限は前週末清算値比340円高の3万2610円で日中取引終了。この日の日経平均株価の現物終値3万2700.94円に対しては90.94円安(24日15:15)、ショートカバーは強まらず、後場は持ち高調整の流れが優勢

  • 先週末の円安を手掛かりにナイトセッションで買われたが、前場終盤にかけて円安一服し、積極的なロングは入りづらい

  • 米6月シカゴ連銀全米活動指数は-0.32と、5月-0.28から予想外に悪化

  • 米7月製造業PMI速報値は49.0と、6月46.3から低下予想に反し上昇し、4月来で最高

  • サービス業PMI速報値は52.4と6月54.4から、総合PMI速報値も52.0と6月53.2からともに予想以上に低下し、2月来で最低


◆日経225先物(週間展望)=主要国の金融政策や日米ハイテク決算に注目

2023/07/23(日)17:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物は日米主要企業の決算発表や日米欧の金融政策、米国のGDPやPCEデフレーター等に影響を受ける可能性がある

  • レンジは3万2000円~3万3000円で、25日移動平均線とボリンジャーバンドの-2σが抵抗線と支持線として機能している

  • テスラやネットフリックスの決算失望で日経225先物は一時下落、しかし日本銀行のYCC政策見直し報道により短期ポジション巻き戻しとなる

  • 円相場は75日線から25日線水準まで回復、一方で米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)理事会、日銀金融政策決定会合の市場反応が注目される

  • ナスダック100指数のリバランスが週明けに実施、イベント通過後の巻き戻しを意識する必要がある

  • 米国で0.25%利上げにより利上げが打ち止めとなるとの見方があり、予想通りであればショートカバーに向かわせる可能性がある

  • 日経225先物は、YCC早期修正観測後退によりショートポジション巻き戻し、日銀会合後は海外投資家による資金流入再開の可能性がある

  • 米国ではハイテク企業の決算が予定、テスラとネットフリックスの失望売りでハイテク企業の決算に市場は神経質になる可能性がある

  • NT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下、ボリンジャーバンドの-2σを下回る水準でショートの巻き戻しが入りやすい

  • VIX指数は13.60に低下、FOMC通過でショートカバーが強まる可能性がある

  • 7月第2週の投資部門別売買動向によると、海外投資家と個人は買い越し、信託銀行は売り越しであった

  • 経済スケジュールでは、ナスダック100指数のリバランス、製造業PMI、住宅価格指数、消費者信頼感指数、IMF世界経済見通し等が予定されている

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 今週の日経225先物は、日米主要企業の決算発表が本格化するなか、日米欧の金融政策のほか、米国の4-6月期実質国内総生産(GDP)や6月個人消費支出(PCEデフレーター)などの結果を受けて、足もとの保ち合いレンジを大きく放れる可能性がある。

 日経225先物は概ね3万2000円~3万3000円処のレンジで推移し、上値は25日移動平均線が抵抗線として機能する一方で、下値はボリンジャーバンドの-2σ辺りを支持線としたチャート形状を続けている。先週は19日に3万2980円まで買われたが、翌20日にはテスラ<TSLA>、ネットフリックス<NFLX>の決算が失望され、前日の上昇分を帳消しにした。週末21日には3万2060円と3万2000円に迫る場面を見せた後は、為替市場での円高が一服したことで下げ幅を縮めていた。

 先週後半にかけての下落により下へのバイアスが警戒される状況だったが、21日取引終了後のナイトセッションで一時3万2760円までの切り返しを見せた。複数の関係者の話として「日本銀行は現時点でイールドカーブ・コントロール(YCC)政策の副作用に緊急に対応する必要性は乏しいと認識」と報じられた。この報道を受けて早期見直しの検討を想定していたポジションが巻き戻され、円相場は1ドル=141円80銭台まで一気に円安に振れる場面があった。この流れから日経225先物もショートカバーの流れが強まったようだ。

 なお、円相場は75日線までの調整を経て、25日線水準まで回復してきた。テクニカル面では同線に上値を抑えられる可能性はあるものの、25日線を明確に上回ってくると6月下旬に付けた145円が意識されてくる。25-26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、27日の欧州中央銀行(ECB)理事会、27-28日の日銀金融政策決定会合を受けた市場反応が注目されることになるだろう。

 米国では週明け24日にナスダック100指数のリバランスが実施される。先週の米ハイテク株の弱い値動きからは、先回り的な動きが入っていたとも考えられよう。しばらくはリバランスの影響を見極める必要がありそうだが、イベント通過による巻き戻しの動きも意識しておきたい。

 また、7月FOMCでの0.25%利上げによって利上げは打ち止めとなり、9月FOMCでは金利が据え置かれるとの見方がコンセンサスである。足もとでは年内2回の追加利上げを警戒していたショートポジションのカバーによって、NYダウは10営業日続伸とリバウンド基調が強まっている。予想通りの内容となれば改めてショートカバーに向かわせることになろう。

 一方、日経225先物は、先週末の報道を受けてYCC早期修正観測が後退し、ナイトセッションでショートポジションを巻き戻す格好となったが、あくまでも短期ポジションの巻き戻しと考えられ、日銀会合通過後には海外投資家による資金流入が再開する可能性がありそうだ。

 決算では米国ではアルファベット<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>、ラム・リサーチ<LRCX>、テラダイン<TER>、インテル<INTC>などハイテク企業の決算が予定されている。失望売りを浴びたテスラとネットフリックスが、週末も売りに押されていたこともあり、ハイテク企業の決算に市場は神経質になりそうだ。国内ではアドバンテスト <6857> [東証P]、信越化学工業 <4063> [東証P]の決算発表が予定されている。決算内容次第ではハイテク株の持ち高調整に向かわせる可能性もあり、投資家の関心も高い。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下し、直近安値を下回り75日線水準まで低下した。ボリンジャーバンドの-2σを下回り-3σに接近してきたため、いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすい水準である。ただし、日米ハイテクの決算次第ではNTショートへのバイアスが強まる可能性もあるため、方向性を見極めたいところだろう。

 なお、VIX指数は13.60に低下した。25日線に上値を抑えられる格好でボトム圏での膠着が続いている。FOMC通過でショートカバーが強まる展開も考えられ、一段と低下する局面では、日経225先物の25日線突破を想定したロングに向かわせそうだ。

 7月第2週(7月10日-14日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で買い越しており、買い越し額は8811億円(7月第1週は588億円の買い越し)だった。なお、現物は2793億円の買い越し(同313億円の買い越し)と3週連続の買い越しであり、先物は6017億円の買い越し(同274億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で2017億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1兆1648億円の売り越しとなり、4週連続の売り越しだった。

 経済スケジュールでは、24日にナスダック100指数の特別リバランス、米国7月製造業PMI 、25日に米国5月ケース・シラー住宅価格指数、米国7月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数、IMF世界経済見通し、26日に5月景気動向指数改定値、米国6月新築住宅販売件数、FOMC終了後に政策金利発表、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見、27日に中国1-6月工業企業利益、ECB政策金利、米国4-6月期GDP、米国6月耐久財受注、28日に日銀金融政策決定会合後に政策金利発表、植田日銀総裁記者会見、米国6月個人所得・個人消費支出などが予定されている。


――プレイバック・マーケット――

●SQ値
08月限 日経225 28525.62  TOPIX  1963.05
09月限 日経225 28253.40  TOPIX  1957.76
10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58
11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52
12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27
01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71
02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19
03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32
04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76
05月限 日経225 29235.08  TOPIX  2090.33
06月限 日経225 32018.38  TOPIX  2211.13
07月限 日経225 32484.24  TOPIX  2245.68

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/09 07月21日  32360  32490  32060  32270  -140
23/09 07月20日  33040  33040  32410  32410  -570
23/09 07月19日  32360  32980  32330  32980  +600
23/09 07月18日  32350  32700  32090  32380  +40

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/09 07月21日  2254.5  2270.5  2247.0  2258.5  ±0.0
23/09 07月20日  2287.5  2288.0  2258.0  2258.5  -26.5
23/09 07月19日  2245.0  2286.0  2244.0  2285.0  +39.0
23/09 07月18日  2237.0  2260.5  2218.5  2246.0  +10.5

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
07月21日(9月限) 
07月20日(9月限)  32330  -80
07月19日(9月限)  32880  -100
07月18日(9月限)  32740  +360
07月17日(9月限)  32340  ±0
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い    前週末比
07月14日    332億円  +328億円  8895億円  -2452億円
07月07日     3億円 -1208億円 1兆1347億円  -3139億円
06月30日    1212億円  +480億円 1兆4486億円  -636億円
06月23日    732億円  -235億円 1兆5123億円  +1345億円
06月16日    967億円  -915億円 1兆3778億円  +324億円
06月09日    1883億円  +331億円 1兆3453億円   +73億円
06月02日    1551億円  +444億円 1兆3379億円  +1433億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
07月19日    868万株   +249万株  4億2151万株   +971万株
07月18日    618万株   -240万株  4億1180万株   +691万株
07月14日    858万株   -910万株  4億0488万株   -1886万株
07月13日    1769万株   +343万株  4億2375万株   -357万株
07月12日    1425万株   +424万株  4億2732万株   -387万株
07月11日    1001万株   +172万株  4億3119万株   -4301万株
07月10日    829万株   +811万株  4億7421万株   -3050万株
07月07日     17万株   -820万株  5億0471万株   -2086万株
07月06日    838万株   -684万株  5億2558万株   -4619万株
07月05日    1522万株   -1266万株  5億7177万株   -1862万株
07月04日    2789万株    +49万株  5億9039万株   -2755万株
07月03日    2740万株    +42万株  6億1795万株   -469万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日  701億円
1月25日  701億円
2月14日  701億円
3月07日  701億円
4月07日  701億円
5月19日  701億円
6月13日  701億円
6月17日  701億円
12月2日  701億円
【2023年】
3月13日  701億円
3月14日  701億円

株探ニュース

―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限10分足チャート2023/07/21(金)16:30~2023/07/24(月)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限日足チャート2023/01/25[半年前]16:30~2023/07/24(月)15:15

◆先物週間テクニカル分析=5日移動平均線上を維持して33,000円を突破できるか要注目の週

2023/07/24(月)

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 5日移動平均線を維持できるかが注目ポイントで、これが維持できれば25日移動平均線の突破と33,000円台への移行が可能となり、ダブルトップの高値にも接近する可能性がある

  • 5日移動平均線上を維持しても、25日移動平均線に押し返されたり、5日移動平均線を下回って戻せなくなった場合、売り圧力が増大し、投資家は損失の拡大に注意が必要

  • 7月12日の安値を下回り戻せない状況では、ダブルトップ形成後の売り圧力が強まる可能性があり、押し目買いは控えるべきとされる

  • モメンタム(勢い)分析では、-DIとADXの30%ライン突破が注目点となる

  • -DIとADXがともに30%を上回ったり維持したりする場合、5日移動平均線を下回り、7月12日の安値に接近する可能性がある

  • 一方で、-DIの上昇が限定的だったり、+DIが上昇しADXとともに上昇して-DIを逆転した場合、5日移動平均線上を維持して25日移動平均線を上回る可能性があるため、売りポジションを持つ投資家は売り乗せを控え、買い戻すタイミングを逃さないようにするべき

  • 今週は日米欧の中央銀行が金融政策を発表、特に欧米の利上げ停止と日本の大規模緩和維持が予想されている

  • 欧米で利上げが発表された場合、利上げの慎重な見解が示されると、ドルやユーロの下落と株価の支持が考えられる

  • 利上げの継続が示唆される場合、欧米株が売り物に、ドルとユーロが上昇すると予想され、東京市場の反応が注目される

  • 日銀政策は維持される見通しだが、大規模緩和が一旦材料出尽くしになる可能性もあるため、投資家は注意が必要

  • 米国では7月の製造業、サービス業PMI、個人所得、個人消費支出、4-6月期GDPが注目される

  • 米国の製造業、サービス業PMIと4-6月期GDPは前回を下回る予想、個人所得と個人消費支出は前回を上回る予想

  • これらが予想通りだと、米国経済のスローダウンと利上げ停止への期待が高まるが、ドル下落に注意が必要

  • 日本では7月東京都区部消費者物価指数が注目され、伸びが鈍化すれば大規模緩和が受け入れられる一方、伸びが上回ると金利上昇や円買いが考えられる

  • ユーロ圏では7月製造業・サービス業PMIが注目され、製造業PMIは前回上回る予想、サービス業PMIは前回下回る予想

  • ユーロ圏の結果が予想通りだと市場影響は限定的だが、予想を上回るか下回ると為替市場に大きな影響があるため、ユーロ保有者は注意が必要

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

<トレンド分析>
25日移動平均線に押し返された場合は要注意


前回は「5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイント」とした。また、「5日移動平均線上を維持するようだと、反発の継続が期待されるとともに、25日移動平均線に接近したり、上回ったりすることが視野に入る」とも指摘したが、3連休明けの東京市場で5日移動平均線上を維持したことから19日には大幅高となり25日移動平均線を終値で上回ったが、翌20には33,000円台を回復する場面があったが押し返され、週末の日中取引では5日移動平均線を下回って終える結果となった。

ただ、週末のナイトセッションでは大幅高で5日移動平均を上回るとともに、下向きの25日移動平均線に接近して終えているのが分かる。

そのため今週は、引き続き5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に5日移動平均線上を維持するようだと、25日移動平均線を突破して33,000円台に乗せることが視野入るとともに、ダブルトップの高値に接近したり、上回ったりすることも期待される。

一方で、5日移動平均線上を維持しても、先週同様に25日移動平均線に押し返されたり、5日移動平均線を下回って戻せなくなったりするようだと、売り圧力が強まることが考えられ、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意だ。

特に、7月12日の安値を下回って戻せなくなるようだと、ダブルトップ完成後の売り圧力が強まることが考えられ、押し目買いは控える必要があると思われる。


<モメンタム(勢い)分析>
-DIとADXの30%ライン突破に要注意


前回は「+DIの上昇が続くかが注目ポイント」とした。また、「+DIが上昇して30%を上回っても直ぐに反転して30%を下回ったり、-DIが上昇して30%を上回って維持したりするようだと、先物価格が5日移動平均線上を維持できず32,000円を割り込むとともに、6月8日の安値に接近することが考えられるため、買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に注意し、リバウンド狙いの買いは控えるか、下げ止まりを確認してから慎重に行う必要があろう」と指摘したが、上向きの方向を示す+DIが低下するとともに、下向きの方向を示す-DIが+DIを上回ると、ほぼ横ばいで推移してトレンド発生の目安となる30%に届かない結果となった。

そのため、どちらのDIもトレンド発生の目安となる30%に届いておらず、トレンドレス状態になっていると思われる。

そうしたなか今週は、-DIと、上向きに変化して週末の取引を終えているADXが揃って上昇するかが注目ポイント。

仮に-DIとADXがともに上昇して、トレンド発生の目安となる30%を上回ったり、上回ったまま維持したりするようだと、5日移動平均線を下回るとともに、7月12日の安値に接近したり、下回ったりすることが視野に入る反面、-DIが上昇しても限定的だったり、+DIが上向きに変化して水準を切り上げたり、ADXとともに上昇して-DIを上回って逆転するようだと、5日移動平均線上を維持して25日移動平均線を上回ることが視野に入るため、売りポジションを持っている投資家は売り乗せを控えるとともに、買い戻すタイミングを逃さないようにする必要があると思われる。


<今週の注目イベント>
中銀の金融政策発表ウイークとなるなか、経済指標の結果にも注目が集まる週


今週は日米欧の中央銀行が金融政策を揃って発表する週となるが、欧米に関しては利上げが停止されるのか、日銀に関しては大規模緩和が維持されるのかに注目が集まると思われる。

それでは、いつものように今週のスケジュールを確認したい。

24日、6月全国百貨店売上高、独7月製造業PMI・サービス業速報値、ユーロ圏7月製造業・サービス業PMI速報値、米7月製造業・サービス業PMI速報値、25日、独7月Ifo景況感指数、米7月カンファレンスボード消費者信頼感指数、米FOMC(26日まで)、同7月リッチモンド連銀製造業指数、26日、米6月新築住宅販売件数、FOMCの結果発表、パウエルFRB議長会見、27日、日銀金融政策決定会合(28日まで)、ECB理事会、ラガルドECB総裁会見、米4-6月期GDP速報値、同6月耐久財受注、同6月中古住宅販売仮契約、28日、7月東京都区部消費者物価指数、日銀政策金利発表、植田日銀総裁会見、独7月消費者物価指数、米6月個人所得、同6月個人消費支出、同7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値などの発表が予定されているが、冒頭書いたように、日米欧の金融政策の結果が注目されるのではないかと思われる。

仮に欧米で利上げが発表されても、今後について利上げに慎重な見方が示されるようだと、ドルやユーロの下落が考えられる反面、株価の下支えや押し上げにつながることが考えられそうだ。

一方で、利上げ発表とともに利上げの継続が示唆されるようだと、欧米株は売り物に押されるものの、ドルとユーロは上昇することが考えられ、東京市場が株と為替のどちらに反応するかが要注目と言えよう。

また、日銀に関しては、先週末の取引終了後に現状の政策を維持するのではないかとの観測報道が流れたことで円が売られ、225先物が買われて上昇している。

こうした状況から、結果が大規模緩和の維持でも一旦材料出尽くしになることも考えられるため、買いポジションを持っている投資家は、振り回されないように注意したいところだ。

続いては米国についてだ。注目されるのは、7月の製造業、サービス業PMIのほか、同個人所得、個人消費支出や4-6月期GDPになるのではないかと思われる。

製造業、サービス業PMIと4-6月期GDPについては、ともに前回をわずかに下回る予想となっているが、個人所得と個人消費支出は前月比でわずかに前回を上回る予想となっている。

仮に、これらが予想通りの結果になるようだと、米国景気のスローダウンが意識されるとともに、利上げ停止と株価上昇への期待が高まる反面、ドルの下落に注意が必要になるのではないかと思われ、ここでも東京市場の反応に注意が必要になりそうだ。

続いては国内についてだ。注目されるのは、7月東京都区部消費者物価指数になるのではないかと思われる。

日銀の金融政策は現状維持が予想されているが、7月東京都区部消費者物価指数(生鮮食料品を除く、前年同月比)が前回より伸びが鈍化するようだと、大規模緩和の維持がマーケットで素直に受け入れられると考えられる反面、前回を上回る伸びになるようだと、金融政策におけるイールドカーブ・コントロールの修正が意識され、国内金利の上昇や円が買われることも考えられるため、注目しておく必要があろう。

最後はユーロ圏についてだ。注目されるのは7月製造業・サービス業PMIになるのではないかと思われる。予想では、7月製造業PMIは前回をわずかに上回るものの、同サービス業PMIは前回をわずかに下回る見込みとなっている。

仮に予想通りだと、市場への影響は限定的と考えられるが、予想を下回ったり、上回ったり、上下に振れるようだと、為替市場への影響が大きくなると考えられるため、ユーロを保有している投資家は結果とその反応に要注意だ。

楽天証券

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/07/21(金)の経済指標結果


2023/07/21(金)の経済指標結果

◆2023/07/24(月)の経済イベント予定


2023/07/24(月)の経済イベント予定

―――【寄付き前日経先物まとめ】―――

◆日経225先物テクニカルポイント(22日夜間取引終了時点)

2023/07/22(土)07:10

●本文ここから--------------------------

 22日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比430円高の3万2700円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

34243.50円  ボリンジャーバンド3σ
33765.80円  ボリンジャーバンド2σ
33288.10円  ボリンジャーバンド1σ
32855.00円  一目均衡表・基準線
32810.40円  25日移動平均
32700.00円  22日夜間取引終値
32548.00円  5日移動平均
32400.00円  一目均衡表・転換線
32332.70円  ボリンジャーバンド-1σ
32304.25円  21日日経平均株価現物終値
31970.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
31855.00円  ボリンジャーバンド2σ
31377.30円  ボリンジャーバンド3σ
30954.27円  75日移動平均
30595.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28660.65円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(寄り前コメント)=日米欧の中銀の金融政策を見極めたい

2023/07/24(月)08:11

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • NYダウ、S&P500は上昇、ナスダックは下落し、7月のFOMC会合での利上げが予想されている

  • ナスダックは、24日に予定されているナスダック100指数のリバランスの影響で続落

  • S&P500業種別指数では、医薬品・バイオテクノロジー、公益事業、家庭用品・パーソナル用品が上昇、一方で自動車・同部品、銀行、メディアが下落

  • シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比400円高の3万2670円、日経225先物(9月限)は日中比80円高の3万2350円で寄り付き

  • 日本銀行の金融政策決定会合での政策維持観測から円安傾向に、これに伴い日経225先物もショートカバーが強まる

  • 米国のナスダック100指数のリバランス実施や日米欧の中央銀行金融政策の影響を見極め、足元ではハイテク株の弱い値動きに注意

  • 日経225先物は、21日の取引で下げ幅を縮め、上値抵抗線としての25日移動平均線に接近、円安基調強化時にショートカバー可能性

  • VIX指数は13.60に低下し、膠着状態、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下

  • ナスダック100指数のリバランスや日米ハイテク企業の決算がNTショートへのバイアスを強める可能性があるため、方向性を見極める必要がある

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32700 +430 (+1.33%)
TOPIX先物 2285.0 +26.5 (+1.17%)
シカゴ日経平均先物 32670 +400
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。翌週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、7月会合で利上げは打ち止めとの予想が広がり、年内2回の追加利上げを警戒していたショートポジションのカバーが入り、NYダウは小幅ながら10営業日続伸となった。一方で、24日にはナスダック100指数のリバランスが実施される。これに絡んだ売りの影響により、ナスダックは続落した。S&P500業種別指数は医薬品・バイオテクノロジー、公益事業、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、自動車・同部品、銀行、メディアが下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比400円高の3万2670円だった。日経225先物(9月限)は日中比80円高の3万2350円で寄り付き、その後は一気に3万2760円まで上げ幅を広げた。日本銀行が27~28日の金融政策決定会合で現行の政策を据え置くとの観測から、円相場は1ドル=141円80銭台まで一気に円安に振れる場面が見られた。この流れを受けて日経225先物もショートカバーが強まったようだ。買い一巡後は3万2640円~3万2760円処で保ち合い、3万2700円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、日米欧の中央銀行による金融政策の結果を見極めたいとするムードも高まりやすく、買い一巡後は次第に膠着感が強まりそうだ。また、米国では週明けにナスダック100指数のリバランスが実施されるため、足もとで弱い値動きが目立つハイテク株の動向を見極めたいところである。さらに日米の主要企業の決算が本格化するため、積極的な売買は手控えられ、スキャルピング中心の商いになろう。

 日経225先物は、21日の日中取引でボリンジャーバンドの-2σに接近した後は下げ幅を縮め、ナイトセッションの開始後ほどなくして3万2760円まで買われ、上値抵抗線として意識される25日移動平均線に接近している。-1σが位置する3万3290円と25日線が位置する3万2810円処のレンジで推移するなか、円相場が円安基調を強めてくるようだと、25日線突破からのショートカバーを誘う動きに向かいそうだ。そのため、短期の商いが中心ではあるものの、方向性としてはオプション権利行使価格の3万2500円~3万3000円と、やや上向きのトレンドを想定しておきたい。

 VIX指数は13.60に低下した。25日線に上値を抑えられる格好から、ボトム圏での膠着が続いている。先週末のNT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下し、直近安値を下回り75日線水準まで低下した。ボリンジャーバンドの-2σを下回り-3σに接近してきたため、いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすい水準である。ただし、ナスダック100指数のリバランスや日米ハイテク企業の決算次第ではNTショートへのバイアスが強まる可能性もあるため、方向性を見極めたいところだろう。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物:24日清算値=340円高、3万2610円

2023/07/24(月)15:17

 24日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前週末清算値比340円高の3万2610円で取引を終えた。出来高は5万9872枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万2700.94円に対しては90.94円安。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(24日)

2023/07/24(月)


◆〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「小陽線」、25日線が上値抑える(24日ロイター)

2023/07/24(月)15:18

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 銀行株は日銀による金融政策維持報道を受け軟調に

  • 前引けの日経平均は前営業日比396.46円高の32,700.71円、東証プライム市場の売買代金は1兆5328億5000万円

  • 東証33業種中、値上がりは31業種、値下がりは2業種、為替の円安基調で自動車株堅調、銀行株軟調

  • 日経平均は後場寄りで前営業日比489.52円高の32,793.77円で高値後、もみ合い状態

  • 新興株式市場ではマザーズ総合が0.61%高の770.21ポイントで3日ぶり反発

  • 新興市場新規上場のトライトは公開価格を5.58%下回る1133円で初値後、876円で引け

  • 日経平均終値は32,700円94銭、上下にヒゲを伴う「小陽線」、上値は25日移動平均線に抑えられ

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[東京 24日 ロイター]
<08:23> 寄り前の板状況、山形銀行が買い優勢 日伝は売り優勢

<09:08> 日経平均は反発で寄り付く、円安が追い風
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比343円89銭高の3万2648円14銭と反発してスタート。ドル/円相場での円安進行が相場を押し上げている。個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが2%高。東京エレクトロンや主力のトヨタ自動車が1%超高で推移している。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループは2.4%安と軟調。

<10:35> 日経平均は上げ幅拡大、前週末の下落の反動との声も
日経平均は上げ幅を拡大しており、現在は前営業日比約410円高の3万2700円台前半で推移している。市場では「日経平均は前週金曜日までの2日続落で600円程度下落していたので、きょうの上昇はその反動という面も少なからずあるのではないか」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれる。個別ではファーストリテイリングは2.8%高と堅調で、1銘柄で指数を95円程度押し上げている。

<11:43> 前場の日経平均は反発、円安で輸出関連株堅調
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比396円46銭高の3万2700円71銭と反発した。為替が円安に振れたことなどが支えとなり、自動車など輸出関連企業が堅調だったほか、指数寄与度の大きい銘柄も軒並み買われた。日経平均は343円高と堅調にスタートした後も上げ幅を拡大し、株価は一時前営業日比約450円高の3万2756円62銭まで上昇した。為替の円安がサポート材料となったほか、前週末にかけて下落した反動で買い戻しの動きが出た。一方、日銀による金融政策の現状維持報道を受け、銀行株は軟調に推移した。日銀が今月の会合で金融政策の現状維持を決めると先週報じられたことで、為替が円安に振れたが、SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は為替の円安が一服していることや、週内に重要イベントを控えていることから、後場の日本株は「徐々に上値が重くなっていくとみている」と述べた。TOPIXは0.83%高の2280.88ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5328億5000万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼や鉱業、輸送用機器など31業種で、値下がりは銀行や海運の2業種だった。個別では、ファーストリテイリングが2.4%高、東京エレクトロンが2.5%高で、2銘柄で指数を134円程度押し上げた。為替の円安基調を受けSUBARUやホンダなど、自動車株も軒並み堅調。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループは1.8%安となるなど、銀行株は軟調だった。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1534銘柄(83%)、値下がりは246銘柄(13%)、変わらずは54銘柄(2%)だった。

<13:35> 後場の日経平均はレンジ内でもみ合い、重要イベント控え様子見
日経平均は後場寄りで前営業日比489円52銭高の3万2793円77銭で高値をつけた後、もみ合いとなっている。後場の高値と安値を差し引いた値幅は95円。しっかりしているものの、値動きは乏しい。今週は米国の実質国内総生産(GDP)速報値に加え、連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の政策決定会合などの重要イベントを控える。「決算も多数控えたこのタイミングでわざわざフルポジションを取ろうとする機関投資家は少ない」(国内証券ストラテジスト)との声がある。午後1時30分現在の東証プライム市場の売買代金は1兆9592億6900万円。東証33業種では、鉄鋼、石油・石炭製品、輸送用機器、パルプ・紙などの31業種が値上がり。銀行と海運は値下がりとなっている。

<15:10> 新興株はマザーズが3日ぶりに反発、ハイテク株に追い風
新興株式市場は、マザーズ総合は0.61%高の770.21ポイントと、3日ぶりに反発した。日銀が金融政策の現状維持を決める公算との報道を受け、ハイテク株を中心に構成されるグロース市場では投資家心理の改善がみられた。東証グロース市場指数は前営業日比0.58%高の984.43ポイントだった。今日グロース市場に新規上場したトライトは、公開価格(1200円)を5.58%下回る1133円で初値を付け、その後は急落し、876円で引けた。個別では、メイホーホールディングス大幅高となったほか、カバー、パルマ、ABEJAがしっかり。ウェッジホールディングス、JTOWERは軟調。直近IPO銘柄のナレルグループもさえなかった。

<15:15> 日経平均・日足は「小陽線」、25日線が上値抑える
日経平均・日足は上下にヒゲを伴う「小陽線」となった。終値は3万2700円94銭。実体部分は「陽線」となったものの、値幅はわずか52円と上値は重い。25日移動平均線(3万2837円79銭=24日)に上値を抑えられる格好となった。目先は25日線を上値めど、3万2000円を下値めどとみる市場関係者が多い。

ロイター

◆日本株市況クロージング=日銀の金融政策維持への思惑から買い戻しの流れに(24日フィスコ)

2023/07/24(月)16:08

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 24日の日経平均は396.69円高の32700.94円で取引を終え、3営業日ぶりに反発した

  • 日銀が金融政策を維持するとの一部報道と短期筋による先物買いが反発のきっかけに

  • 円安が進行し、1ドル=141円台後半へ、これも買い安心感につながる

  • しかし、25日線水準を前に戻り売り圧力も強く、金融政策決定会合を控えた中でのもみ合いが続く

  • 値上がり銘柄が1500を超え、全体の8割超が上昇、特に鉄鋼、パルプ紙、輸送用機器、電気ガスが目立った

  • ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>が堅調、一方でバンナムHD<7832>、電通グループ<4324>、富士フイルム<4901>が軟化

  • 米国市場は高安まちまち、しかし円安の流れが強まり、指数インパクトの大きい半導体関連などには買い戻しの流れが優勢

  • FOMCと日銀金融政策決定会合の結果が最大の注目材料、それらが判明するまでは、為替動向や短期筋の動きに左右されやすい

  • 7月の製造業・サービス業の購買担当者景気指数(PMI)が発表され、米国のサービス業の強さが改めて鮮明となれば、利上げ長期化への懸念が高まる可能性も

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

24日の日経平均は3営業日ぶりに反発。396.69円高の32700.94円(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。日銀が今週開催する金融政策決定会合で、現状の金融政策を維持するとの一部報道をきっかけに短期筋による先物買いも加わり、日経平均は後場取引開始直後には32793.77円まで上げ幅を広げた。また、円相場が一時1ドル=141円台後半へと円安が進んだことも買い安心感につながった。ただ、25日線水準を前に戻り売り圧力は強いほか、今週は日米欧の金融政策決定会合が予定されている中銀ウィークだけに、実際の結果を見極めたいと考える向きも多く、買い一巡後は32700円前後でのもみ合いが続いた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、銀行、保険、海運の3業種を除く30業種が上昇。鉄鋼、パルプ紙、輸送用機器、電気ガスの上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、バンナムHD<7832>、電通グループ<4324>、富士フイルム<4901>が軟化した。

前週末の米国市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え高安まちまちだった。ただし、先週末の引け後に円安の流れが強まり、先物市場でリバウンドを見せていたこともあり、指数インパクトの大きい半導体関連などには買い戻しの流れが優勢だった。また、円安を受けて自動車株など輸出関連株にも投資資金が向かった。半面、金融政策の現状維持報道を受けて、国内金利の上昇期待が後退し、金融株には値を下げる銘柄が目立っていた。

今週は、FOMCと日銀金融政策決定会合の結果が最大の注目材料であり、それらが判明するまでは、為替動向や短期筋の動きに左右されやすい展開が続くとみられる。本日は、欧米で7月の製造業・サービス業の購買担当者景気指数(PMI)が発表される。特に米国のサービス業の強さが改めて鮮明となれば、賃金インフレへの警戒感から利上げ長期化への懸念が高まることも想定されよう。

フィスコ

◆日経225先物テクニカルポイント(24日日中取引終了時点)

2023/07/24(月)16:10
●本文ここから--------------------------

 24日の日経225先物は前日清算値比340円高の3万2610円で取引を終えた。テクニカルポイントは以下の通り。

34243.36円  ボリンジャーバンド3σ
33764.51円  ボリンジャーバンド2σ
33285.65円  ボリンジャーバンド1σ
32855.00円  一目均衡表・基準線
32806.80円  25日移動平均
32700.94円  24日日経平均株価現物終値
32610.00円  24日先物清算値
32530.00円  5日移動平均
32400.00円  一目均衡表・転換線
32327.95円  ボリンジャーバンド-1σ
31970.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
31849.09円  ボリンジャーバンド2σ
31370.24円  ボリンジャーバンド3σ
30953.07円  75日移動平均
30595.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28660.20円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(引け後コメント)=仕掛け的なロングもショートカバーにつながらず

2023/07/24(月)18:35

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物は340円高の3万2610円で取引終了、ショートカバーは強まらず、後場は持ち高調整の流れが優勢

  • 先週末の円安を手掛かりにナイトセッションで買われたが、前場終盤にかけて円安一服し、積極的なロングは入りづらい

  • 東京エレクトロンやアドバンテストなど指数インパクトの大きいハイテク株が牽引したものの、後場は横ばいでの推移で仕掛けづらい

  • グローベックスの米株先物は小動き、ナスダック100指数のリバランスと米地銀の決算発表を注目、米製造業・サービス業PMI発表予定

  • NT倍率は14.31倍に上昇、一時14.35倍まで上昇したが、その後は寄り付き水準で推移し、下向きのトレンドが継続

  • 日経225先物では野村証券、JPモルガン証券、ビーオブエー証券が買い越し、ドイツ証券、ABNクリアリン証券、三菱UFJ証券が売り越し

  • TOPIX先物ではゴールドマン証券、ABNクリアリン証券、バークレイズ証券が買い越し、三菱UFJ証券、JPモルガン証券、ドイツ証券が売り越し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限
日経225先物 32610 +340 (+1.05%)
TOPIX先物 2277.5 +19.0 (+0.84%)

 日経225先物(9月限)は前日比340円高の3万2610円で取引を終了。寄り付きは3万2650円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2670円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。寄り付き後は利食いに押される形で3万2540円まで上げ幅を縮めたものの、売り一巡後は再び買い直された。売りに押し返される場面はあったが、ランチタイムではショートカバーを狙ったロングを仕掛ける動きもあって、3万2820円と上値抵抗線として意識される25日移動平均線を捉える場面も見られた。しかし、ショートカバーは強まらず、後場は持ち高調整の流れが優勢となり、上げ幅を縮めた。

 日経225先物は先週末の円安を手掛かりにナイトセッションで買われたが、円相場は朝方こそ1ドル=141円70銭台で推移していたものの、前場終盤にかけては141円30銭台とやや円安一服で、積極的なロングは入りづらい需給状況だった。ランチタイムで仕掛け的な流れから抵抗線を捉えたものの、結局は同線に上値を抑えられる格好となり、その後の持ち高調整を誘ったようだ。また、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引したものの、いずれも後場の寄り付き水準が本日の高値となり、その後は横ばいでの推移だったため、仕掛けづらさにつながったとみられる。 

 グローベックスの米株先物は小動きで推移しており、まずはナスダック100指数のリバランスに伴う影響を見極めたい。また、米地銀の決算発表が予定されているため、概ね予想を上回った大手銀同様に安心感につながるかが注目される。そのほか、米国では製造業・サービス業購買担当者景気指数(PMI)の発表が予定されている。なお、ユーロ圏の製造業・サービス業PMIは予想を下回り、ユーロ・円は売りで反応した。

 NT倍率は先物中心限月で14.31倍に上昇した。先週末の低下により75日線を下回り、ボリンジャーバンドの-3σに接近したこともあり、いったんはNTショートの巻き戻しが入りやすい水準だった。ただし、75日線を上回って始まり、一時14.35倍まで上昇したものの、その後は寄り付き水準で推移。ボリンジャーバンドの-1σに上値を抑えられ、-2σとのレンジ推移であり、下向きのトレンドが継続している。

 手口面では、日経225先物は野村証券が921枚、JPモルガン証券が564枚、ビーオブエー証券が471枚、モルガンMUFG証券が406枚、SBI証券が364枚の買い越しに対して、ドイツ証券が1231枚、ABNクリアリン証券が653枚、三菱UFJ証券が339枚の売り越しだった。TOPIX先物はゴールドマン証券が3222枚、ABNクリアリン証券が814枚、バークレイズ証券が665枚、ビーオブエー証券が302枚の買い越しに対して、三菱UFJ証券が1446枚、JPモルガン証券が1241枚、ドイツ証券が582枚、ソシエテジェネラル証券が533枚、みずほ証券が463枚の売り越しだった。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(24日ロイター)

2023/07/24(月)20:58

・ユーロ圏総合PMI、7月速報48.9 景気後退懸念が再燃
・独総合PMI、7月速報値は48.3 1月以来の50割れ
・英総合PMI、7月速報値は50.7に低下 6カ月ぶりの低水準
・仏総合PMI7月速報値、予想下回る46.6 製造・サービス業低調
・中国共産党中央政治局、政策調整し内需拡大へ 「回復に紆余曲折」
・中国の不動産株・債券が急落、資金繰り懸念深まる
・オープンAIのアルトマン氏、仮想通貨プロジェクト開始
・ライアンエアー、4─6月期は大幅増益 下期の需要には慎重
・フィリピン大統領が施政方針演説、経済政策の成果強調
・ロシアが空爆拡大、ドナウ川の穀物施設を攻撃

・〔GRAPHIC〕ECB、7月利上げ後の金融政策は?
・COLUMN-投機筋のドル売り越し急増、主要中銀会合控えユーロ・円のポジション変動
・〔アングル〕「合成俳優」に揺れるエンタメ界、エキストラも複製
・〔アングル〕タリバン政権で続く女性排除、美容院閉鎖命令で6万人失職も
・〔アングル〕米銀行の準備金は堅調、流動性低下懸念が後退
・〔GRAPHIC〕米株式ファンド、30億4000万ドルの流出 1カ月ぶり売り越し
・〔ロイター調査〕インド経済成長率、今年度6.1%に 雇用は小幅改善へ

・米兵越境問題、国連軍が北朝鮮と対話開始
・中国、日本の半導体装置輸出管理強化に不満表明 「中国が標的」
・ツイッター、新たなロゴ公開 青い鳥に別れ
・中国石化企業、エネルギー転換需要増で高付加価値製品にシフト
・ジュリアス・ベア、上期の純利益18%増 資金流入増加
・シンガポール6月コアインフレ率、前年比4.2%に鈍化 予想と一致

・BUZZ-南アランド横ばい、今週は主要国の金融政策に注目
・ウクライナ無人機、クリミアの弾薬庫に攻撃=ロシア側当局者
・キューバ経済成長、今年は2%未満 農業・製造業低調=経済相
・中国人民銀行、データセキュリティー管理の規則案公表
・モスクワにドローン攻撃、ロシアはウクライナ非難
・ステランティスとサムスンSDI、米で2カ所目の電池工場建設へ
・1カ月物中国財政省預金入札、金利が過去最低 追加緩和観測で
・南米エクアドルで市長暗殺、麻薬密売巡り治安悪化
・豪22/23年度財政収支、予想比約5倍の黒字確保へ=財務相

・ボリショイ・バレエ団、パンデミック後初の海外公演 北京皮切りに
・アメリカン航空パイロット労組、条件改善した契約案の投票延期
・米政府、新パンデミック対策室を発足 将来の公衆衛生危機に対応
・インドネシアでフェリー沈没、少なくとも15人死亡・19人行方不明
・ブラジル政府、今年のPB赤字予想を引き上げ GDP比1.4%
・中国、インフラ部門の民間投資を促進へ 発改委が発表
・地中海周辺国、移民の密航抑制で合意 中東・アフリカ諸国と
・米原潜が韓国に入港、先週の戦略原潜に続き 北朝鮮を刺激も
・スポティファイ、米で「プレミアム」プランの値上げ計画=WSJ
・中国東北部チチハルの学校で体育館の屋根崩落、10人死亡

・スリランカCPI、6月は前年比+10.8%に減速 食品価格鈍化
・24年インドネシア大統領選、国防相が若年層中心に支持拡大
・スペイン総選挙、中道右派第1党に 過半数獲得ならず宙づり議会
・フィリピン中銀の利下げ、まだ視野に入らず=財務相
・フィリピン大統領、「麻薬戦争」巡るICCの捜査への協力拒否
・独メルセデス・ベンツ、25年からのEV販促は中国が軸=CEO
・米シェブロン、ワースCEOが定年延長に同意 CFOは来年交代へ
・中国不動産開発の碧桂園、債務懸念で株価下落 子会社も安い
・中国国家主席、成都で開催のユニバーシティー大会開会式に出席へ
・ロシア、ウクライナ侵攻巡りプーチン政権批判のナショナリスト起訴
・中国、NATO巡り日本に警告 「地域の信頼損なう行動自粛を」
・欧州・チュニジアの移民合意、今後のモデルに=欧州委員長
・カンボジア選挙「公正でない」、米政府が一部援助停止・ビザ制限
・タイ首相指名阻まれた前進党ピター党首、民主派が支持訴えデモ
・原油先物は上昇一服、FRBとECBの会合控え
・英野党労働党、政権奪還に「道のり長い」 補選受け党首が危機感
・中国アリババ、アントの自社株買いに応じず 保有を維持へ
・NATOウクライナ理事会、26日開催 黒海の安全保障巡り
・英当局、マイクロソフトのアクティビジョン買収への対応を再検討
・ツイッター、ロゴを「X」に変更へ 青い鳥に別れ=マスク氏

・米ベイン・キャピタル、印アダニのノンバンク部門の90%株取得へ
・「バービー」今年最高の北米公開週末記録、「オッペンハイマー」も好発進
・米シェブロン、第2四半期利益が予想超え 買収・株主配分に前向き
・スーダン戦闘100日目、避難民300万人超 停戦見通せず
・黒海穀物合意は「無意味」に、アフリカへの供給に尽力=プーチン氏
・米下院委、フォードと中国CATLの電池提携を調査
・国際金融公社、ウクライナ銀行・農業・インフラに15億ドル投資検討
・世界のデング熱症例、今年は過去最多に迫る恐れ 温暖化で=WHO
・米ファイザー、主な竜巻被害は製造施設でなく倉庫=CEO
・OPECプラスの現行措置は十分、必要なら追加対応可能=UAE
・インド、BYDの10億ドル工場設立案を拒否=国内紙
・カンボジア下院選、フン・セン首相の与党が圧勝宣言 権力継承焦点

・世界のヘッジファンド、第2四半期は36億ドル流入=HFR
・プーチン氏、ウクライナの反攻「失敗」 ベラルーシ大統領と会談
・ギリシャで山火事拡大、ロードス島の観光客ら1.9万人避難
・イスラエル首相が司法制度改革案の採決出席へ、心臓手術の経過良好
・オデーサに攻撃、1人死亡 世界遺産も被害=ゼレンスキー大統領

・ウクライナ、ロシアによる占領地域の半分を既に奪回=米国務長官
・〔今週の主要材料〕海外市場
・FOMCに注目、投資家は株高局面の援護期待=今週の米株式市場
・米石油・ガス掘削リグ稼働数、2週連続減=ベーカー・ヒューズ
・ECB、週次流動性データの提供を各行に要請へ=銀行監督委員長
・イランのハメネイ師、コーラン冒涜問題でスウェーデン非難
・G20エネ相、共同声明発表できず 化石燃料低減などで意見相違
・米主要500社の第2四半期、7.9%減益見込み=リフィニティブ
・米艦が初めて国外で就役、豪州の多国間演習に合わせ
・英外相が訪中延期、秦外相の動静不明で=ブルームバーグ
・クリミア橋は軍事目標とゼレンスキー氏、「国際法違反の敵施設」
・EXCLUSIVE-G7やEUなど、中国に領海監視求める 北朝鮮の制裁逃れ阻止
・トランプ氏機密文書巡る初公判、5月20日に 大統領選の約半年前
・北朝鮮、巡航ミサイル発射 半島西側へ数発=韓国軍

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]日銀がYCC変更ならどのくらいの影響か-ピムコで見方割れる(22日ブルームバーグ)

2023/07/22(土)12:17

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本銀行が金融緩和策の一部であるイールドカーブコントロール(YCC)政策から距離を置く可能性について、PIMCO内部で意見が分かれる

  • グローバル債券担当CIOのアンドルー・ボールズ氏は、日銀のこの動きについて混乱が起きる可能性は小さいと分析

  • ボールズ氏は日銀が時間をかけてYCCから手を引くと予想

  • ヘッジファンド関係者などは日銀の動きからの影響に敏感で、より広範囲な影響が及ぶと予想する向きも存在

  • 投資家の中には日銀が年内にYCCを再調整すると見込む声もあるが、昨年12月以降の長期金利の許容変動幅の拡大後、変更は見送られている

  • ボールズ氏は、他の中央銀行による金利ショックと比較して、日銀の動きが大きな影響を及ぼす理由を見つけるのは難しいと語った

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 日本銀行が金融緩和策の柱であるイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策から距離を置いた場合、世界の市場を揺るがすことになるのか、それとも波紋が広がる程度にとどまるのか、債券運用大手の米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で見方が分かれている。
 ピムコのグローバル債券担当最高投資責任者(CIO)を務めるアンドルー・ボールズ氏は21日のブルームバーグテレビジョンの番組で、YCC政策について「ピムコで議論を始めたいのであれば、これは非常に良いトピックだ」と語った。
 ボールズ氏は「こうした日銀の動きは非常にうまく伝えられていると考える向きがあり、私もこの陣営に入る」として、混乱が引き起こされる公算は比較的小さいと分析。「日銀は時間をかけてYCCから手を引いていくと見込まれる」と述べた。
 一方で、世界の市場に対してより広範囲な影響が及ぶと予想する向きもあるとし、「これはヘッジファンド側で従事する人々であることが多く、こうした日銀の動きからの波及的影響に実際に敏感だ」と話した。
 投資家は日銀が年内にYCCを再調整すると見込んでいるが、昨年12月の長期金利の許容変動幅の拡大以降、変更は見送られている。
 ボールズ氏は「米連邦準備制度や欧州中央銀行(ECB)などに関してわれわれが見てきた金利ショックと比較し、グローバル市場の観点から、なぜそれほど大きなインパクトがあると考えられるのか見いだすのは難しい」と述べた。

関連記事:日銀は現時点でYCC副作用に対応の緊急性乏しいと認識-関係者
原題:Pimco Managers Disagree Among Themselves on Likely BOJ Fallout(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]中国が投資家懸念の対処に動く、世界のファンドと会合-関係者(22日ブルームバーグ)

2023/07/22(土)19:26

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 中国の規制当局が投資家と会合を開き、信頼感向上の取り組みを強化

  • 会合には、証券監督管理委員会の副主席や紅杉の創業パートナー、ウォーバーグ・ピンカスの幹部などが出席

  • 中国証券投資基金業協会の担当者も会合に同席した

  • 会合で、世界のファンドが対中投資を継続できるよう、どのような措置を講じるかなどについて意見交換が行われた

  • 一部の関係者からは、海外の新規株式公開の迅速化や中国本土での上場加速、合併・買収規制の緩和の要望が出された

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 中国の規制当局は21日、世界の投資家らと会合を開いた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。景気回復ペースが鈍化する中、当局は市場の信頼感向上に向けた取り組みを強化している。
 非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、証券監督管理委員会(証監会)の方星海副主席が一部の世界的なベンチャーキャピタル(VC)やプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社と会い、中国への投資を巡る各社の懸念に耳を傾けた。以前はセコイア・キャピタル・チャイナとして知られた「紅杉」の創業パートナー、沈南鵬氏やウォーバーグ・ピンカスの幹部らが出席したという。
 会合には他の証監会当局者や中国証券投資基金業協会(AMAC)の担当者が同席したと関係者は述べた。証監会とAMACに通常業務時間外にコメントを求めたが、すぐには返答がなく、紅杉も応答しなかった。ウォーバーグの担当者にはテキストメッセージで連絡したが、この件に関してコメントを控えた。
 関係者によれば、世界のファンドが対中投資を継続できるようにするため、どのような措置を講じることが可能かなどに関して意見が交わされた。規制当局には海外の新規株式公開(IPO)登録手続きの迅速化や中国本土での上場加速、合併・買収(M&A)規制の緩和を要望する声があったと、関係者の1人が述べた。

原題:China Addresses Investor Concerns in Meeting with Global Funds(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]米銀行株の「復調」鮮明、3月の混乱から安定化-決算で買い安心感(22日ブルームバーグ)

2023/07/22(土)05:13

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 決算発表の結果、米銀行株に追い風、特に売り込まれていた銘柄に対する買いが戻った

  • 第2四半期決算では預金コスト上昇が目立つも、各行の業績安定に注目

  • 金融規制の強化や商業用不動産の損失リスク等の疑問点も残るも、銀行セクターは年初からの下落を29%から13%に縮小

  • 大手銀行株も復調、特にモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス・グループ、バンク・オブ・アメリカがポジティブな結果を示す

  • 銀行が資本を再び増強しているとの見方が加わり、リスク選好ムードが高まる

  • 銀行株が割安だった数カ月間、利益見通し引き下げと値上がりで予想株価収益率(PER)が上昇

  • 業界の先行きに不透明感あり、特にKBW銀行株指数のRSIが買われ過ぎの領域に突入するなどの懸念材料存在

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 今週は決算発表が相次いだ米銀行株に強い追い風が吹いた。決算は当初懸念されていたほど悪い内容ではなく、売り込まれていた銘柄を中心に買いが戻った。
 ザイオンズ・バンコープやキーコープがけん引する格好で、KBW銀行株指数は週初から約7%上昇。上昇率はS&P500種株価指数の約0.8%を上回り、昨年5月以来の大幅高となる勢いだ。
 第2四半期(4-6月)決算では概して預金コスト上昇による影響が目立ったが、市場はむしろ、3月の地銀破たん連鎖に伴う混乱後に、各行の業績が安定してきた点に注目した。
 ただ、金融規制の強化や商業用不動産の損失リスクなど、多くの疑問が残っているのも確かだ。それでも、今回の決算発表を受けて、これまで売り込まれてきた銀行セクターは、年初からの下げを5月の29%から13%まで縮めた。
 大手銀行株も復調が鮮明だ。3月以降は中小行をアウトパフォームする一方で、S&P500種株価指数をアンダーパフォームしていた。だが、今週の値上がりで、その差は縮まっている。
 モルガン・スタンレー幹部は「四半期末にかけて(事業全般で)トーンや活動が上向いた」と指摘。ゴールドマン・サックス・グループは減益となったが、決算発表前に切り下がっていた市場予想はクリアし、株価は上昇した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は債券と株式のトレーディング収入が予想を上回り、収益が改善した。
 キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリスト、デービッド・コンラッド氏は「ソフトランディング(軟着陸)の可能性に加え、銀行が想定をやや上回るペースで資本を再び増強しているとの見方が加わり、リスク選好ムードが高まっている」と指摘。これが割安な銘柄の一角を押し上げたと述べた。
 銀行株はここ数カ月にわたり割安な水準にあったが、足元の値上がりと利益見通し引き下げによって、予想株価収益率(PER)は押し上げられている。ブルームバーグのデータに基づくKBW銀行株指数の予想PERは、3月にシリコンバレー銀行が破綻する前の水準をほぼ回復した。
 ウェルズ・ファーゴのマイク・メイヨー氏は今週、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、危機が迫っていない状況での「銀行危機ディスカウント」によって妙味が高まっていると語った。危機やリセッション(景気後退)の状況を除き、銀行セクターは自身のキャリアの中でも特に割安なバリュエーションで取引されているという。
 もっとも、業界の先行きに不透明感があることを踏まえると、この水準で飛びつくことに慎重な向きもいるだろう。
 さらに、KBW銀行株指数の14日相対力指数(RSI)は今週70を突破。足元の大幅な値上がりで「買われ過ぎ」の領域に入ったことも懸念材料だ。

原題:Bank Stocks Outpace Market as Earnings Spark Best Run Since 2022 (抜粋)
関連記事:米銀大手の決算、投資銀行業務で復活の兆し-M&Aは依然として低迷

ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ

▶[NEWS]日中韓の中銀トップが会合、経済・金融情勢について意見交換(23日ブルームバーグ)

2023/07/23(日)23:06

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本、中国、韓国の中央銀行トップが23日に横浜で開かれた会合で、最近の経済・金融動向について意見交換した

  • 会合には日本銀行の植田和男総裁、中国人民銀行の潘功勝氏、韓国銀行の李昌鏞総裁が出席

  • 日中韓の中銀総裁会合の開催は4年ぶりであった

  • 次回の中銀総裁会合は2024年に中国中銀が主催して開催される予定

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 日本と中国、韓国の中央銀行トップは23日、横浜で開催された会合で最近の経済・金融動向について意見交換した。同3中銀が発表した。
 会合には日本銀行の植田和男総裁に加え、中国人民銀行を実質的に率いている人民銀共産党委員会書記の潘功勝氏、韓国銀行の李昌鏞総裁が出席した。日中韓の中銀総裁会合の開催は4年ぶりで、次回会合は2024年に中国中銀の主催で開かれる。

関連記事:中国人民銀を率いているのは潘功勝氏、イエレン氏の訪中で明白に

原題:China, Japan, Korea Central Bankers Discussed Economy, Finance(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]FOMCとECBは追加利上げへ、日銀は現状維持か-今週の政策決定(24日ブルームバーグ)

2023/07/24(月)01:09

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 主要な中央銀行が今週、金融政策を決定し、インフレ危機が和らぐ兆し

  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)と欧州中央銀行(ECB)はそれぞれ政策金利を25ベーシスポイント引き上げる予想

  • パウエル議長とラガルド総裁は依然として高インフレを警告し、さらなる政策見通しは不透明

  • 日本銀行はインフレが2%目標を上回っているものの、景気支援を続けると予想されている

  • FOMCは政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、これが過去16カ月で11回目の利上げとなる見通し

  • ECBは25ベーシスポイントの利上げが確実視され、ラガルド総裁が7月以降の政策計画について説明予定

  • 日銀はインフレが2%目標を上回っているものの、植田総裁が引き締め方向への政策転換は先と示唆し、現状維持が見込まれる

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 世界の主要中央銀行が今週、金融政策を決定する。過去数十年で最悪のインフレ危機は和らぎつつある兆しが続いている。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)と欧州中央銀行(ECB)はいずれも政策金利を25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げると予想されている。ただ、さらに追加利上げを実施する可能性が高いのか、あるいは長期の休止を計画しているのか、政策当局者からのシグナルの方により大きな注目が集まっている。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長とECBのラガルド総裁はいずれも、インフレは依然として高過ぎるとこれまで警告している。しかし、両中銀ともに今週の後は9月まで会合がなく、年末にかけての政策見通しは引き続き不透明だとエコノミストの間ではみられている。
 日本銀行は例外で、インフレは日銀の2%目標を上回っているものの、植田和男総裁は景気支援を続けると、調査対象となったアナリストの80%余りが予想している。

FOMC
 FOMCは政策金利を25bp引き上げて、5.25-5.5%に設定する見通し。そうなれば、過去16カ月で11回目の利上げとなる。
 INGフィナンシャル・マーケッツのチーフ国際エコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「インフレは減速しつつあるが、FOMCにとって十分に速い減速ペースではない」と指摘。「雇用市場が引き続き底堅い中、当局者は万事を期すだろう」と述べた。

ECB
 今週の25bp利上げがほぼ確実視される中、7月以降の政策計画についてラガルド総裁がどのように説明するのかに注目が集まる。
 ブルームバーグ・エコノミクスのシニアエコノミスト、デービッド・パウエル氏は「ECBは7月27日の次回会合で、3つの主要行動に焦点を絞る可能性が高い。ラガルド氏は恐らく追加の25bp利上げを発表し、9月の政策決定はデータ次第になるとの対話を示し、近く利下げが実施されることはないと強調するだろう」と指摘した。

日銀
 物価上昇率は日銀の2%目標を上回っているが、植田総裁は引き締め方向への政策転換はまだ先だと引き続き示唆している。
 ブルームバーグ・エコノミクスの木村太郎シニアエコノミストは「植田総裁が黒田前総裁のようなサプライズで、7月28-29日の会合でイールドカーブを調整するとの臆測が一部にあるが、それは想定していない。持続的なインフレを促進するほど需要が十分に力強いと日銀が確認できるまで、植田氏はタカ派的と見られかねないいかなる性急な変更をも回避したいと望むだろう。日銀は今週の会合、および2024年上期末まで現状政策を維持するとわれわれは見込んでいる」と述べた。

原題:Fed Readies Another Rate Hike in Pivotal Week for Central Banks(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]FOMCに注目、投資家は株高局面の援護期待=今週の米株式市場(23日ロイター)

2023/07/23(日)20:45

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)が米株式市場の最重要イベントとなり、最後の利上げが予想されている

  • S&P総合500種は年初来で約19%上昇し、2022年1月の史上最高値をわずか6%ほど下回る水準

  • 投資家の多くは、FOMCでFRBが25ベーシスポイントの利上げを決定し、インフレの鈍化が続くとの確信を強める材料が出ることを期待

  • アナリストの間では、穏やかなマクロ経済情勢とFRBの引き締め終了への期待から、今年の株価がどこまで上昇するかの見通しを修正する動きも出ている

  • 景気後退観測も後退し、ゴールドマン・サックスは今後1年以内に米国が景気後退に陥る確率を25%から20%に引き下げた

  • 一方で、割高感が増し、S&P500の予想PERは20.8倍と年初の16倍から上昇しているが、「とんでもなく割高な銘柄は見いだし難い」との意見もある

  • インフレの粘着性を巡るサプライズを警戒し、ノーザン・トラストのシニアポートフォリオマネジャーは、インフレが予想以上に根強いとみて、株式へのエクスポージャーを減らしている

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 24日からの週の米株式市場では、25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)が最重要のイベントになる。現行サイクルで最後の利上げが予想される中、株高に及ぼす影響が注目されている。
 S&P総合500種は年初来で約19%上昇。20日の終値は4534.87と、2022年1月に付けた史上最高値をわずか6%ほど下回る水準だった。
 投資家の多くは、25─26日のFOMCで連邦準備理事会(FRB)が25ベーシスポイント(bp)の利上げを決定すると予想する一方で、FRB当局者がインフレの鈍化が続くとの確信を強めているという、ここ数週間の株高を支えてきた観測を裏付ける材料が出てくることも期待している。
 アドバイザーズ・アセット・マネジメントのクリフ・コルソ最高投資責任者(CIO)は「市場の大部分は依然としてマクロ主導で動いており、インフレはなお運転席に座っている。FRBが何をし、何を言うかが重要だ」と語った。
 穏やかなマクロ経済情勢とFRBの引き締め終了への期待から、アナリストの間では今年の株価がどこまで上昇するかについて見通しを修正する動きも出ている。
 クレディ・スイスのジョナサン・ゴルブ氏は18日、力強さを増す経済見通しとテック・通信サービス業界の堅調な利益予想を理由にS&P500の年末目標を4050から4700に引き上げた。ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトム・リー氏は今月、年末目標を4825に上げた。ヤルデニ・リサーチのエド・ヤルデニ氏は今後18カ月で5400に達すると見ている。同時に、年初にはほぼ避けられないと見られていた景気後退観測も後退している。ゴールドマン・サックスは17日、今後1年以内に米国が景気後退に陥る確率を従来の25%から20%に引き下げた。先月にはS&P500の年末目標を4000から4500に引き上げている。
 とはいえ、多くのストラテジストは依然として弱気で、発表が始まった企業決算でさえない内容が相次いだり、インフレの粘着性を巡るサプライズを警戒している。
 ノーザン・トラストのシニアポートフォリオマネジャー、スニータ・トーマス氏は、インフレが予想以上に根強いとみて、ここ数カ月、株式へのエクスポージャーを減らしていると明かし、「顧客に対し、今はリバランスをする良い時期だと伝えている」と語った。
 割高感が増していることも懸念だ。S&P500の予想PER(株価収益率)は現在20.8倍で、年初の16倍前後から上昇した。しかし、ツァイ・キャピタルのクリストファー・ツァイCIOは「とんでもなく割高な銘柄は見いだし難い」と述べた。

ロイター

▶[NEWS]米6月シカゴ連銀全米活動指数、予想外に悪化、ドル買い後退(24日フィスコ)

2023/07/24(月)21:49

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米6月シカゴ連銀全米活動指数は-0.32と、5月-0.28から予想外に悪化

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米6月シカゴ連銀全米活動指数は-0.32と、5月-0.28から予想外に悪化した。

結果を受けて米国債相場は上昇。10年債利回りは3.80%まで低下した。
ドル買いは後退。ドル・円は141円07銭で戻りが鈍い。ユーロ・ドルは1.1085ドルで下げ止まった。


【経済指標】
・米・6月シカゴ連銀全米活動指数:-0.32(予想:-0.13、5月:-0.28←-0.15)

フィスコ

▶[NEWS]米7月製造業PMI速報値は予想上振れもサービスは予想以上に低下、ドル売り買い交錯(24日フィスコ)

2023/07/24(月)22:57

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米7月製造業PMI速報値は49.0と、6月46.3から低下予想に反し上昇し、4月来で最高

  • サービス業PMI速報値は52.4と6月54.4から、総合PMI速報値も52.0と6月53.2からともに予想以上に低下し、2月来で最低

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米7月製造業PMI速報値は49.0と、6月46.3から低下予想に反し上昇し、4月来で最高となった。一方で、サービス業PMI速報値は52.4と、6月54.4から予想以上に低下し、2月来で最低。総合PMI速報値は52.0と、6月53.2から予想以上に低下し、2月来で最低となった。

米10年債利回りは3.83%まで戻した。ドルは売り買い交錯しドル・円は140円76銭まで下落後、141円20銭まで反発し再び141円台を回復。ユーロ・ドルは1.1104ドルまで反発も、再び1.1083ドルと1.1ドルを割り込んだ。ポンド・ドルは1.2844ドルへ上昇後、1.2822ドルへ反落。

【経済指標】
・米・7月製造業PMI速報値:49.0(予想:46.1、6月:46.3)
・米・7月サービス業PMI速報値:52.4(予想:54.0、6月:54.4)
・米・7月総合PMI速報値:52.0(予想:53.0、6月:53.2)

フィスコ


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