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2023/05/05(金)=ECB、上げ幅縮小の0.25㌽利上げも今後の金利引き上げ示唆を嫌気し、欧州株1ヵ月ぶりの安値/米金融システム不安が再燃、米主要株価指数は4営業日続落、ダウは一時前日比476ドル安まで急落/翌5日発表の米4月雇用者数が予想上振れ利上げ観測強まる

◆まとめ

  • ECB、中銀預金金利を0.25ポイント利上げし、3.25%に設定

  • ECB政策金利の上げ幅縮小も、一段の金利引き上げ示唆を嫌気し、欧州株反落、1ヵ月ぶりの安値

  • 米株式市場ではパックウェスト・バンコープやウェスタン・アライアンス・バンコープ、ファースト・ホライゾンを中心に金融機関の健全性への懸念が深まり、続落

  • ウェスタン・アライアンス・バンコープ、パックウェスト・バンコープの金融株が売買停止

  • 投資家の不安心理を示すVIX指数、3月下旬以来の高水準

  • 米4月雇用統計、雇用者数が予想上振れ利上げ観測強まる


◆日経225先物ミニ6月限の今日の値動き(10分足チャート)

日経225先物ミニ6月限10分足2023/05/04(木)[前営業日]16:30~2023/05/05(金)[本日]15:15まで

◆日経225先物ミニ6月限(日足チャート)

日経225先物ミニ6月限日足2022/11/10[6ヵ月前]16:30~2023/05/05(金)[本日]15:15まで

◆2023/05/04(木)[前営業日]の経済指標結果

2023/05/04(木)[前営業日]の経済指標結果

◆2023/05/05(金)[本日]の経済イベント予定

2023/05/05(金)[本日]の経済イベント予定

▶[NEWS]米地銀株売りやまず、パックウェストやウェスタン・アライアンス急落(ブルームバーグ)

2023/05/05(金)[本日]00:16

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 4日の米株式市場で銀行株の売りが再開、パックウェスト・バンコープやウェスタン・アライアンス・バンコープ、ファースト・ホライゾンが中心

  • 銀行セクターで破綻が相次ぎ、投資家の懸念が強まる

  • パックウェストは一時57%急落、出資者候補と協議中

  • ウェスタン・アライアンスは一時62%下落、売買停止に

  • ファースト・ホライゾンは一時40%安、トロント・ドミニオン銀行との合併計画を取り消し

  • ソーシャルメディアが非伝統的なアプローチを増幅し、株価に影響

  • ビル・アックマン氏、銀行システムのストレスは当分終わらないと警告

  • FRB議長、地銀のストレス局面に終止符を打つ重要な一歩と述べる

  • トゥルイスト・セキュリティーズのアナリスト、地銀株売りは行き過ぎと指摘

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

・パックウェスト、投資家候補との協議を確認
・ウェスタン・アライアンス、選択肢検討との報道を否定

  4日の米株式市場ではパックウェスト・バンコープウェスタン・アライアンス・バンコープファースト・ホライゾンを中心に銀行株の売りが再開された。ここ数カ月で複数の銀行が破綻した同セクターでは、投資家の懸念が新たに強まっている。

  パックウェストは一時57%急落。同行は複数の出資者候補と協議していることを確認した。ウェスタン・アライアンスは一時62%下落、複数回にわたって売買停止となった。会社全体もしくは一部事業の売却を含む複数の選択肢を検討していると英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。同行はこの報道は「完全な誤り」だと否定した。KBW地銀株指数は一時6.8%安と、年初来の下落率は33%となった。

ウェスタン・アライアンス、選択肢検討の報道は「完全に誤り」

  ファースト・ホライゾンは一時40%安。カナダのトロント・ドミニオン(TD)銀行と昨年発表していた合併計画の取り消しに「双方が合意した」ことを明らかにした。規制当局の承認を巡る不確実性を理由に挙げた。

パックウェスト、3月以降の預金残高は増加-株価急落後に沈静化図る

米地銀ウェスタン・アライアンス、身売り含む複数の選択肢検討-報道

TDとファースト・ホライゾン、130億ドル規模の合併打ち切りで合意

  TDカウエンのアナリスト、ジャレット・サイバーグ氏は「銀行はゲームストップのような状態になっている。ソーシャルメディアが非伝統的なアプローチを増幅させて、支払い能力が精査されている」とリポートで指摘。「株価を圧迫する見方が実際の株安を呼んでおり、一段の疑念につながっている」と記した。

  ヘッジファンド運営会社パーシング・スクエアの創業者でアクティビスト(物言う投資家)のビル・アックマン氏は、銀行システムのストレスはまだ当分終わらないと警告。

アックマン氏、米地銀システムは危機的状況-預金保険制度の更新なく

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は3日、ファースト・リパブリック・バンクが公的管理下に置かれた後にJPモルガン・チェースに売却されたことについて、地銀の「深刻なストレスの局面に終止符を打つ重要な一歩」になると述べた。

  トゥルイスト・セキュリティーズのアナリスト、ブランドン・キング氏は「最近の地銀株売りは行き過ぎだと考える。ファンダメンタルズからかけ離れた値動きになっている」とリポートで指摘。「調達コストや信用損失の正常化による困難が先行き待ち受けていると引き続き認識しているが、1-3月(第1四半期)決算や預金の安定化は一段とストレスが強い状況を巡る投資家の懸念を和らげたはずだ」と続けた。

原題:Regional Banks Extend Rout as PacWest, Western Alliance Sink (2)(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]ECB、0.25ポイント利上げにペース減速-「停止しない」と総裁(ブルームバーグ)

2023/05/05(金)[本日]01:51

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 欧州中央銀行(ECB)が中銀預金金利を0.25ポイント利上げし、3.25%に設定

  • 利上げ幅は縮小されたが、今回が最後ではないと強調

  • 前3回は0.5ポイントの利上げが実施されていた

  • ECBはインフレ率2%に戻すために政策金利をさらに引き上げる方針

  • 7月に資産購入プログラム(APP)の債券再投資を停止予定

  • パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)下の保有債券の再投資は2024年末まで続ける予定

  • ユーロ圏総合インフレ率はピークから下がり、4月のコアインフレ率は10カ月ぶりに低下

  • 市場とアナリストはさらに2回の0.25ポイント利上げを予想

  • ラガルド総裁はインフレ見通しに「相当大きな」上振れリスクがあると認識

  • 金利がピークに達した後の据え置き期間について、ECBはガイダンスを示していない

  • ユーロ圏の銀行は1-3月に予想以上に融資を抑制

  • 追加利上げが示唆され、APPで購入した債券の再投資を終了する意向が打ち出されたことが、0.25ポイント利上げでの合意を後押しした

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

・中銀預金金利は3.25%、予想に一致-タカ派委員抵抗せずと関係者
・APP保有債券の満期償還金再投資、7月に停止する方針

  欧州中央銀行(ECB)は4日、0.25ポイントの利上げで中銀預金金利を3.25%とした。利上げ幅を縮小させたものの、利上げは今回が最後ではないと強調した。

  0.25ポイントは今回の利上げサイクルで最小。決定はトレーダーや大方のエコノミストの予想に一致した。前3回は0.5ポイントの利上げを実施していた。

  ECBは、インフレ率を目標の2%に戻すのに十分に景気抑制的な水準まで政策金利を引き上げるとした上で、そこへ向けた将来の決定はデータ次第だとあらためて表明。また、政策金利は必要な限り、抑制的水準に据え置くとも言明した。

  ラガルド総裁は決定発表後の記者会見で、「われわれにはまだすべきことがある」とし、利上げは「停止しない。それは極めて明白だ」と述べた。

  この日の決定は「ほぼ全会一致」だったが、何人かのメンバーが0.5ポイント利上げを主張したと明らかにした。

  ECBは、資産購入プログラム(APP)で購入した債券の満期償還金再投資を7月に停止する方針も示した。0.5ポイント利上げを支持するタカ派メンバーへの譲歩ともみられる。

  ECBは約5兆ユーロ(744兆円)の保有債券を3月以降、月額150億ユーロ程度のペースで減らしてきた。ブルームバーグの調査に答えたアナリストは、再投資停止でなく減額ペースの緩やかな加速を予想していた。ラガルド総裁によると、停止は平均で月額250億ユーロに相当する。

  パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)下の保有債券の再投資は計画通り少なくとも2024年末まで続けると、総裁は述べた。

  4日の決定発表を受けて短期金融市場が織り込むピーク金利は3.7%と、先週の3.9%から低下した。9月までに達すると見込まれている。

  ユーロ圏の総合インフレ率は昨年10月のピークを大きく下回り、4月のコアインフレ率は10カ月ぶりに低下した。それでもECBのインフレとの闘いは終わっていない。市場とアナリストはあと2回の0.25ポイント利上げを見込んでいる。

  ラガルド総裁は会見で、インフレ見通しには依然、「相当大きな」上振れリスクがあるとの認識を示した。

  「既に進行中の価格圧力が、目先の小売価格を予想以上に押し上げる可能性」に言及したほか、「最近の賃金交渉における合意がインフレへの上振れリスクを高めた」とし、企業の利益率が高水準にとどまればリスクは増すと指摘した。

  金利がピークに達した後、どの程度の期間据え置かれるかについてECBはガイダンスを示していない。ラガルド総裁はこの日、「利下げについてのコミットメントはしない」と述べた。  

  ECBが2日公表した銀行融資調査によれば、ユーロ圏の銀行は1-3月(第1四半期)に予想以上に融資を抑制した。スイスのUBSグループによるクレディ・スイス・グループの緊急買収後、この流れは悪化した可能性もある。

  米国発の新たな波乱もある中で、域内銀行はECBからの低金利の長期融資、約5000億ユーロを来月に返済する予定。ラガルド総裁は、最近の調査は銀行融資が一段と弱含む可能性を示唆していると述べた。

タカ派委員、あまり抵抗せず

  事情に詳しい関係者によると、今回の政策決定では、0.5ポイント利上げを支持していた委員は数人が主張を維持したものの、あまり抵抗しなかった。

  追加利上げが示唆され、APPで購入した債券の満期償還金再投資を終了する意向が打ち出されたことが、0.25ポイント利上げでの合意を後押しした。政策委員会内の協議は非公表だとして関係者は匿名で語った。

  ECB報道官はコメントを控えた。

原題:ECB Vows More Hiking to Come After Slowing Tightening Pace (2)ECB Slows Rate-Hiking Pace But Signals More Still to Come (2)ECB Slows Rate-Hiking Pace But Hints at More Still to ComeECB Hawks Gave Up on 50 Basis-Point Hike Without Much of a Fight(抜粋)

ブルームバーグ

◆欧州市場サマリー(4日ロイター)

2023/05/05(金)[本日]02:52

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • ロンドン株式市場:反落、FTSE100種指数が約1カ月ぶりの安値

  • 金融業界への懸念で売りが優勢

  • 米地銀の経営危機に対する懸念再燃

  • 欧州中央銀行(ECB):政策金利の25ベーシスポイント引き上げ

  • シェル:2023年第1四半期決算の純利益が予想を上回り0.9%上昇

  • 欧州株式市場:反落

  • ECBが政策金利上げ幅縮小も、一段の引き上げを示唆

  • スカンスカ:11.1%下落、高インフレと金利上昇で2023年第1四半期営業利益急減

  • ユーロ圏債券:国債利回り低下

  • ECBの利上げ幅縮小、引き締めサイクル終了に近づく見方

  • 独2年債利回り13ベーシスポイント低下、独10年債利回り5.5ベーシスポイント低下

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

[4日 ロイター]

<ロンドン株式市場>
 反落して取引を終えた。金融業界への懸念から売りが優勢となり、FTSE100種指数の終値は約1カ月ぶりの安値を付けた。中型株で構成するFTSE250種指数は0.62%安。米地銀の経営危機に対する懸念再燃で投資家心理が悪化し、FTSE350種銀行株指数は1.74%下げた。エクイティ・キャピタルの首席マクロエコノミスト、スチュアート・コール氏は「米国の銀行業界に対する懸念と、欧州に波及する恐れがあるとの不安が再び台頭している」と述べた。一方、欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で政策金利の25ベーシスポイント(bp)引き上げを決定。現在の利上げサイクルの中ではこれまでで最も小幅な利上げだった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)とは異なり、物価上昇圧力が高まっていることからさらなる金融引き締めが行われる可能性が高いとした。石油大手のシェルは0.9%上昇。2023年第1・四半期決算の純利益が96億5000万ドルと、アナリストの予想を上回ったことが好感された。小売りのネクストは3.2%高。通期の利益見通しを維持したことが材料視された。S&Pグローバル/CIPSが発表した4月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は1年ぶりの高水準となったが、賃金上昇コストを消費者に転嫁していることが示され、イングランド銀行(英中央銀行)に対する利上げ継続圧力が強まった。

<欧州株式市場>
 反落して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)理事会が決めた政策金利の上げ幅は縮小したものの、一段の政策金利引き上げを示唆したことが嫌気された。スウェーデンの建設会社スカンスカは11.1%と大きく下落。高インフレと金利上昇が響いて2023年第1・四半期決算で営業利益が急減したことがマイナス材料となった。STOXX欧州600種指数は約1カ月ぶりの安値となった。欧州中央銀行(ECB)は理事会で政策金利の25ベーシスポイント(bp)引き上げを決定。現在の利上げサイクルの中では最も小幅な利上げとなった。20加盟国からなるユーロ圏の中銀預金金利は3.25%となる。ECBのラガルド総裁は記者会見で「われわれは一時停止しない。それは非常に明確だ」と言明。ECBは根強いインフレを抑えるためのプロセスを続けていると強調し、2回以上の利上げの可能性を示唆した。キャピタル・エコノミクスの欧州担当チーフエコノミスト、アンドリュー・ケニンガム氏は「今日の動きを見ると、ECBはおそらくあと2回ほど利上げしてから停止することになり、その場合の政策金利のピークは4%ではなく、3.75%になることを意味する」との見方を示した。

<ユーロ圏債券>
 国債利回りが低下した。欧州中央銀行(ECB)が利上げを決定したものの、利上げ幅は0.25%ポイントに縮小され、引き締めサイクルは終了に近づいているとの見方が裏付けられた。金利見通しを反映しやすい独2年債利回りは13ベーシスポイント(bp)低下の2.55%。独10年債利回りは5.5bp低下の2.195%。独2年と独10年債の利回り格差は33.1bpと、約4週間ぶりの水準に縮小した。多くのアナリストは、ECBは引き締めサイクルの微調整段階に入ったとの見方を示している。アリアンツ・グローバル・インベスターズのシニア債券ストラテジスト、マッシミリアーノ・マクシア氏は「6月の理事会でも0.25%ポイントの利上げが決定されると予想している」としながらも、「5月のインフレデータが予想以上に強くない限り、ECBは米連邦準備理事会(FRB)のように(利上げ停止の可能性を示す)メッセージを発する可能性がある」と述べた。FRBは3日までの2日間の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25%ポイントの利上げを決定すると同時に、利上げ停止の可能性を示唆した。ECBはこの日の理事会で、資産購入プログラム(APP)の下で買い入れた債券について満期償還資金の再投資を7月に停止することも決定。量的緩和策で膨らんだバランスシートの縮小に向け新たな一歩を踏み出した。エイゴン・アセット・マネジメントの金利担当責任者、サンドラ・ホールズワース氏は、ECBのバランスシートは月平均で約250億ユーロ縮小するとの見方を示している。イタリア10年債利回りは0.5bp低下の4.12%。独10年債との利回り格差は191bpに拡大した。ウニクレディトの金利ストラテジスト、フランチェスコ・マリア・ディ・ベッラ氏は「ユーロ圏では年内に予想される債券純供給の約70%がすでに割り当てられているため、今回の量的引き締め(QT)の決定で利回り水準のほか、中核国と周辺国の利回り格差が大きな影響を受けることはない」との見方を示した。

ロイター

◆欧州市況=株は1カ月ぶり安値、欧米の利上げに反応-ドイツ債上昇(ブルームバーグ)

2023/05/05(金)[本日]03:11

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 4日の欧州株下落、1か月ぶりの安値

  • 欧州中央銀行(ECB)の利上げと企業決算が材料視

  • 米新規失業保険申請件数、6週間ぶりの大幅増加で、欧州株の下げ幅縮小

  • ECBが0.25ポイント利上げ発表、最後の利上げではないこと強調

  • 欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がブルスティープ化

  • ECBのピーク金利、9月までで3.60%をやや上回る程度と市場予想

  • ECBが資産購入プログラム(APP)での債券購入を7月に停止方針示唆

  • イタリア債下落、10年物のイタリア債とドイツ債との利回り差が拡大

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

  4日の欧州株は下落、1カ月ぶりの安値に下げた。市場の予想通りとなった欧州中央銀行(ECB)の利上げや企業決算が材料視された。前日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.25ポイントの利上げを実施した。

  ストックス欧州600指数は0.5%下落し、4月6日以来の低水準となった。米国で経済統計が発表されると下げ幅は縮小。先週の米新規失業保険申請件数は6週間ぶりの大幅増加となり、底堅い労働市場に軟化の兆候が示された。

  ECBはこの日、現在の引き締め局面で最も小幅の0.25ポイント利上げを発表。ただ今回が最後の利上げではないことを強調した。政策委員会はインフレ率を目標の2%に戻すのに十分に景気抑制的な水準まで政策金利を引き上げるとした上で、そこへ向けた将来の決定はデータ次第だとあらためて表明した。

ECB、0.25ポイント利上げ-追加利上げ可能性高いと示唆 (1)

  欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がブルスティープ化した。短期金融市場でECBの利上げ見通しが後退したことが背景にある。当局者が量的引き締めの新たな方針を示したことも影響した。

  市場はECBのピーク金利を9月までで3.60%をやや上回る程度と織り込む。金融政策発表前は3.75%に迫っていた。

  事情に詳しい関係者によると、今回の政策決定では、0.5ポイント利上げを支持していた委員は数人が主張を維持したものの、あまり抵抗しなかった。

  ECBが資産購入プログラム(APP)で購入した債券の満期償還金再投資を7月に停止する方針を示したことに反応し、長期債はアンダーパフォームした。

  イタリア債は下落。10年物のイタリア債とドイツ債との利回り差は今年3月以降で最も拡大した。

5月4日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券                                 直近利回り    前営業日比
独国債2年物                           2.48%             -0.16
独国債10年物                         2.19%             -0.06
英国債10年物                         3.65%             -0.04

原題:German Bonds Bull-Steepen on ECB Bets and QT; End-of-Day Curves
European Stocks Drop to One-Month Low After ECB, Fed Rate Hikes
(抜粋)

ブルームバーグ

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/05/05(金)[本日]05:10

4日17:07 ノルウェー中銀声明
「6月に追加利上げを行う可能性が極めて高い」
「インフレ率は高く、2%の目標を著しく上回っている」

4日21:25 欧州中央銀行(ECB)声明
「APP再投資の7月停止を見込む」
「基調的な物価圧力は依然として強い」
「将来の政策判断は金利を十分に景気抑制的にする」
「金利の決定はインフレ見通しに基づく」

4日21:56 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「インフレ見通しは引き続き高すぎで、長すぎる」
「サービスセクターの成長はより強い」
「製造業の見通しは悪化している」
「インフレ見通しは、依然として重大な上振れリスク」
「長期的なインフレ見通しに注視」
「最近の調査によると、銀行の融資が一段と弱含む可能性を示唆」
「政府は、エネルギー危機が弱まるにつれて、エネルギー支援策を速やかに縮小する必要」
「民間の国内需要、特に消費は引き続き弱い傾向にある可能性が高い」
「今後もデータ依存のアプローチを継続」
「利上げが必要だと全員が合意した」
「ECBが利上げ停止しないことは極めて明らか」
「まだすべきことがあると承知している」
「数人の委員は0.50%の利上げが適切だと示唆」

5日02:25 マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
「インフレ率が2%を大幅に上回るリスクがある」
「インフレ率は今夏、約3%まで低下すると予想」
「インフレ率を2%に戻すことはさらに困難になる」
「労働市場のバランスを再調整し、企業の価格行動を正常化する必要がある」
「広範囲にわたる世界的な金融ストレスの再燃は、カナダに大きな波及効果をもたらす可能性がある」
「カナダドルへの圧力についてはそれほど懸念していない」
「FRBとBOCの50bpsのスプレッドは過去の基準からすれば大きくない」
「歴史の教訓は利上げに中途半端な態度をとってはならず、早すぎる利下げはすべきではない」

5日03:16 米ホワイトハウス
「米政府は銀行の市場動向を注意深く監視」

※時間は日本時間


◆米国市況=銀行株に売り、利下げ観測強まる-逃避で円一時133円台(ブルームバーグ)

2023/05/05(金)[本日]05:48

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 米国株式相場、4日続落

  • 米地銀に対する売りが影響

  • 米政策金利引き下げ観測が強まる

  • ウェスタン・アライアンス・バンコープ、パックウェスト・バンコープの金融株が売買停止

  • 金利スワップ市場で利下げ期待

  • 米国債市場でイールドカーブがスティープ化

  • 為替市場で円が3日続伸、1ドル=133円50銭まで上昇

  • 原油先物相場はほぼ変わらず、需要縮小の兆候が示される

  • 金相場が3日連続で上昇し、1年ぶりの高値を記録

  • スポット価格は前日比0.4%高の1オンス=2047.72ドルで推移

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

・米国債利回り曲線がスティープ化、早くて6月利下げを一部織り込む
・原油はほぼ変わらず、金は3日続伸し高値更新視野との指摘も

米国株

  米株式相場は4日続落。米地銀に対する新たな売り浴びせが世界的に株式トレーダーを動揺させた。次に転落するのはどの機関か市場は疑心暗鬼になると同時に、米政策金利引き下げの観測も強まった。

株式                                            終値     前営業日比    変化率
S&P500種株価指数           4061.22        -29.53        -0.72%
ダウ工業株30種平均           33127.74      -286.50        -0.86%
ナスダック総合指数            11966.40        -58.93       -0.49%

  この日売買停止になった金融株はウェスタン・アライアンス・バンコープとパックウェスト・バンコープ。いずれも一時は60%を超える下げとなった。規模の大小を問わず他の金融機関が巻き添えとなり、ファースト・ホライゾンはトロント・ドミニオン銀行との合併破棄が嫌気されて、30%を超える下げ。シリコンバレー銀行(SVB)が3月に増資を試みた際にゴールドマン・サックス・グループがどのような形で関与したのか、調査が入っていることもセンチメントを暗くした。

  JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BofA)など大手を含むKBW銀行株指数は、採用21銘柄のすべてが下落。25億ドル(約3400億円)規模のSPDR・S&P・地銀上場投資信託(ETF)は、2020年10月以来の安値。大型ハイテク株の上昇で、S&P500種株価指数は下げ渋る場面もあった。

  ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるCBOEのボラティリティー指数(VIX)は上振れし、節目の20に達した。4月の大半において同指数は落ち着いており、つい先週には16を下回っていた。

  エバコアISIの中央銀行戦略責任者クリシュナ・グーハ氏は「銀行不安はまだ深刻な段階にあるかもしれないことを、政策当局者は今すぐ認識すべきだ」と話す。「問題なのは、金融の安定を取り戻す政策の選択肢が限られていることだ」と述べた。

  パックウェスト・バンコープは3月以降の預金残高が増加していることを明らかにした上で、複数の投資家候補との協議を確認した後も株価は急落し、51%安。ウェスタン・アライアンスは売却を含む複数の選択肢を検討している事実はないと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道を否定したが、それでも株価は38%安で引けた。

  SEIの最高投資責任者(CIO)、ジム・シュミゲル氏は「きょうは見ての通り、大変な日だ。米地銀セクターはじわじわと信頼の危機に発展しつつあり、きょうはそれが一気に悪化した」と解説。「クライアントには株式からキャッシュへのシフト追加を勧めている」と述べた。しかし他の市場関係者と同様、今回の状況が2008年の金融危機と類似しているとはみていないという。

  金利スワップ市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で決定した0.25ポイントの利上げを7月までに反転させる可能性が高いとの見方が織り込まれた。そのような利下げが6月に実施される確率は約25%と示唆されている。

  ウルフ・リサーチのクリス・セニック氏は「当社の見立てでは、深刻な金融ストレスがあるか、リセッション(景気後退)が間近に迫るか、あるいはその両方が出現しない限り、連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げに踏み切る可能性は非常に低い。株価はどちらのシナリオでも下げる可能性が高い」と述べた。

米国債

  米国債市場では中短期債の利回りが低下した一方、期間10年以上の利回りが上昇し、イールドカーブは急激にスティープ化した。地銀株への売り浴びせで銀行セクターの不安が静まらず、トレーダーらは今年の利下げ時期前倒しと利下げ幅の拡大を予想している。

国債                              直近値        前営業日比(BP)      変化率
米30年債利回り             3.73%                  4.4                 1.19%
米10年債利回り             3.37%                  3.9                 1.18%
米2年債利回り             3.78%                 -2.1                 -0.54%
米東部時間16時44分

  朝方発表された経済指標は米国債を圧迫した。新規失業保険申請件数は予想に近く、前週の修正幅も小幅だった一方、1-3月(第1四半期)の単位労働コストは予想を上回った。しかし株式相場が下げて始まると米国債の下げは縮小した。

外為

  外為市場で円は3日続伸。逃避の買いが続き、この日は1ドル=133円50銭まで上昇した。相次いだ米地銀破綻で米政策金利は早ければ6月にも引き下げられるとの観測が広がった。欧州中央銀行(ECB)の政策引き締めペースが減速したことを受けて、ユーロは下落。

為替                                         直近値      前営業日比      変化率
ブルームバーグ・ドル指数    1221.87          -1.56           -0.13%
ドル/円                                 ¥134.26         -¥0.45          -0.33%
ユーロ/ドル                         $1.1014          -$0.48          -0.43%
米東部時間16時44分

  シティFXのG10戦略EEMEA責任者バシレイオス・ギオナキス氏は、米政策金利がピークを付けたとの見方を一因に、中期的なユーロ強気を維持する一方で、「投資家は1.09/1.0950ドルへの押し目でユーロを買い、1.11ドルに向けて利益確定で売るとみられ、1.09から1.11ドルのレンジにとどまる可能性は比較的高い」と述べた。

原油

  ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。需要縮小の兆候が相次いで示されたことから、前日までは3日連続で大きく下げていた。

  サウジアラビアはアジアの顧客向け販売価格を4カ月ぶりに引き下げた。中国の製造業のデータで需要低迷が示唆されたことが背景にある。

  CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「原油は悲観的なセンチメントやボラティリティー上昇、マクロ不安、現物市場低迷の渦の中で取引されている」と指摘。「昨晩の取引でのボラティリティーは、原油は現時点で投資対象として適していない可能性があり、システマチックな取引戦略の手中に陥った状況が続くとの見方を浮き彫りにしている」と述べた。

  原油は最近の下落により、相対力指数(RSI、期間9日)で売られ過ぎの領域に入っており、近くテクニカル的な調整が起こる可能性が示唆されている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比4セント(0.1%)安の1バレル=68.56ドルで終了。アジア時間の取引では一時7.2%下げる場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント7月限は17セント高の72.50ドル。



  金相場は3日続伸。米利上げ休止の可能性や米景気リスクの高まりを背景に買いが強まり、アジア時間には約1年ぶりの高値を付けた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は前日、主要政策金利を0.25ポイント引き上げることを決定。一方、経済面でのリスクが強まる中、利上げが今回で打ち止めになる可能性も示唆した。パウエル議長は利下げ期待に冷や水を浴びせたが、こうしたトーンの変化を受けて年内の利下げ観測が高まっており、金が支えられている。

  MKS PAMPの金属戦略責任者ニッキー・シールズ氏は「FOMCでは金の強気な筋書きを阻む要素は一切なかった」と指摘。「これは最高値更新を目指し始めるゴーサインだ」と述べた。

  スポット価格はニューヨーク時間午後2時37分現在、前日比0.4%高の1オンス=2047.72ドル。一時は1.2%上昇し、ロシアのウクライナ侵攻以来の高値となった。世界経済が新型コロナウイルス禍の影響を受けていた2020年8月に付けた最高値2075.47ドルが射程圏内に入っている。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、18.70ドル(0.9%)高の2055.70ドルで引けた。

原題:Bank Drama Rages On With Fed Cut Wagers Mounting: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Mixed, Front-End Yields fall as Fed Cut Pricing Firms(抜粋)
Yen Gains for Third Day on Bank Angst as Euro Slips: Inside G-10(抜粋)
Oil Steadies After Three-Day Crash on ‘Vortex’ of Negative News(抜粋)
Gold Steadies After Jump to One-Year High on Likely Fed Pause(抜粋)

ブルームバーグ
上段:円スポット価格、下段:SPDR・S&P地銀株ETF 出所:ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(ロイター)

2023/05/05(金)[本日]06:58

・中南米金融市場=通貨おおむね上昇、商品価格高を反映
・アップル、1━3月業績は予想上回る iPhone販売増加 株価1.6%高
・中国の台湾侵攻、半導体製造停止なら世界経済に影響「甚大」=米情報長官
・米金融・債券市場=長期利回り低下、地銀株急落で 短期債は投げ売り
・アイカーン氏投資会社、1預託単位当たり2ドル分配へ 株価急落後
・オープンAI、チャットGPT開発で損失5.4億ドルに倍増=報道
・米リフト、第2四半期見通しが予想下回る 株価引け後11%安
・米国株式市場=続落、銀行危機の深刻化懸念で 地銀株が急落
・NY外為市場=ドル、対ユーロで上昇 ECBが利上げ幅縮小
・バイデン氏、グーグルやマイクロソフト首脳らと会合 AIリスク巡り
・英皇太子夫妻、地下鉄でロンドンのパブに 常連客らと交流
・EXCLUSIVE-米当局、銀行株の「市場操作」の可能性注視=関係筋
・カナダ中銀、インフレ高止まりなら追加利上げの可能性=総裁
・米マイクロソフト、AMDのAIプロセッサー進出に協力=報道
・独インフレ率はピークに、エネルギー価格鈍化で=経済相
・ウクライナ首都キーウにドローン攻撃、市内で銃声や爆発音
・プーチン氏に「侵略罪」で裁きを、ゼレンスキー氏がハーグ訪問
・米債務上限巡る共和案、成長鈍化や雇用減のおそれ=ムーディーズアナリスト
・米、クレムリン無人機攻撃への関与否定 ロシアの「うそ」を非難
・マイクロソフトのAI搭載検索、一般利用可能に 画像なども提示
・欧州株式市場=反落、ECBの一段の利上げ示唆で
・ECB0.25%利上げ、1人除く全当局者が同意 追加利上げも示唆=関係筋
・ロンドン株式市場=反落、金融株下落響き1カ月ぶり安値
・スーダン戦闘、長期化の恐れ 米長官が警告 バイデン氏は制裁示唆
・ECB、0.25%利上げ 幅縮小もインフレ抑制へ「停止しない」と総裁
・米地銀ウエスタン・アライアンス、身売り報道を否定 株価下げ幅縮小
・米銀には「相当な」流動性、預金フローは安定=財務省
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り低下、ECB利上げ終了に近いとの見方
・ロシアの核兵器使用の可能性、「極めて低い」=米情報機関トップ
・米雇用削減、4月は小売業がトップ ハイテクを上回る=調査
・米貿易赤字、3月は9.1%減の642億ドル 輸出増が押し上げ
・米新規失業保険申請、1.3万件増の24.2万件 利上げで需要減退
・中国、米債務不履行を利用する可能性=米情報機関トップ
・米労働生産性、23年第1四半期は前期比2.7%低下 労働コスト急上昇
・米地銀ウエスタン・アライアンス事業売却検討との報道、株価60%安
・ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
・岸田首相、G7サミット前にグローバルサウスと関係強化 中ロ念頭
・ECB、7月にAPP償還資金の再投資停止 資産縮小に新たな一歩
・独輸出、3月は前月比-5.2% 米中向け急減で予想以上の落ち込み
・ロシア、クレムリン無人機攻撃「背後に米国」 非難の矛先変更
・英サービスPMI、4月は1年ぶり高水準 コスト圧力再び強まる

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(ロイター)

2023/05/05(金)[本日]07:00

●ECB、0.25%利上げ 幅縮小もインフレ抑制へ「停止しない」と総裁
欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、予想通り0.25%ポイントの利上げを決定した。利上げ幅はこれまでの0.5%ポイントから縮小したものの、ラガルド総裁は理事会後の会見で、インフレ抑制に向け利上げを「停止しない」と強調した。

●ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
欧州中央銀行(ECB)は4日、政策金利を予想通り0.25%ポイント引き上げた。また3兆2000億ユーロ規模の資産購入プログラムについて満期償還金の再投資を7月から停止すると発表した。

●アップル、1━3月業績は予想上回る iPhone販売増加 株価2%高
米アップルが4日発表した第2・四半期(1─3月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。経済の先行き不透明感や家電業界の不振にもかかわらず、iPhoneの販売が増加したほか、ウエアラブル端末の売上高は予想より小幅な減少にとどまった。

●米地銀ウエスタン・アライアンス事業売却検討との報道、株価60%安
米地銀ウエスタン・アライアンス・バンコープは全事業、もしくは一部事業の売却を含む戦略的な選択肢を模索している。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が4日、複数の関係筋の話として報じた。

●スーダン戦闘、長期化の恐れ 米長官が警告 バイデン氏は制裁示唆
米情報機関トップのヘインズ国家情報長官は4日、スーダンで4月15日に勃発した正規軍と準軍事組織との戦闘について、双方が軍事的な勝利を確信し交渉する動機がほとんどないことから、長期化する可能性が高いとの見方を示した。

●米債務上限巡る共和案、成長鈍化や雇用減のおそれ=ムーディーズアナリスト
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は4日、共和党が提示する今後10年間の大幅な歳出削減を伴う連邦債務上限引き上げ案について、雇用減や経済成長減速を招き、景気後退の確率を「有意に高める」という見解を示した。

●プーチン氏に「侵略罪」で裁きを、ゼレンスキー氏がハーグ訪問
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、訪問先のオランダのハーグで行った記者会見で、ロシアのプーチン大統領はウクライナでの戦争について裁かれなければならないと述べ、「侵略罪」を裁く新たな国際法廷の設置を呼びかけた。

●バイデン氏、グーグルやマイクロソフト首脳らと会合 AIリスク巡り
バイデン米大統領は4日、ホワイトハウスで開かれた人工知能(AI)関連企業の首脳らとの会合に参加し、AIに絡むリスクや安全対策を巡り議論した。

●オープンAI、チャットGPT開発で損失5.4億ドルに倍増=報道
対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発したオープンAIの財務状況について、米アルファベット傘下のグーグルから主要な人材を採用する費用などがかさみ、昨年の損失が約5億4000万ドルに倍増したことが4日、ジ・インフォメーションの報道で分かった。

●米新規失業保険申請、1.3万件増の24.2万件 利上げで需要減退
米労働省が4日発表した4月29日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から1万3000件増加し、24万2000件となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想(24万件)を上回った。金利の上昇が需要を減退させる中、労働市場は徐々に軟化している。

●中国、米債務不履行を利用する可能性=米情報機関トップ
米情報機関トップのヘインズ国家情報長官は4日、米国が債務不履行に陥れば、中国が絶好の機会として利用することが予想されるという認識を示した。

●マイクロソフトのAI搭載検索、一般利用可能に 画像なども提示
米マイクロソフト は4日、AI機能を搭載した検索サービス「Bing(ビング)」の一般利用を可能にしたと発表した。文字だけでなく画像や動画を中心とした回答を示し、より視覚的な検索結果を提示する。

●米、クレムリン無人機攻撃への関与否定 ロシアの「うそ」を非難
米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日、ロシア大統領府(クレムリン)へのドローン(無人機)攻撃について、米国はいかなる形でも関与していないと述べた。

ロイター

◆NY市場サマリー=ドル対ユーロで上昇、株続落(4日ロイター)

2023/05/05(金)[本日]06:54

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 株式市場続落、金融機関の健全性への懸念が深まる

  • パックウエスト・バンコープ、戦略的選択肢模索中、株価51%安

  • ウエスタン・アライアンス・バンコープ、一時60%急落、終値は39%安

  • コメリカ、ザイオンズ・バンコープ、それぞれ約12%下落

  • トロント・ドミニオン銀行、ファースト・ホライズン銀行の買収中止、ファースト・ホライズン株価33%下落

  • 投資家の不安心理を示すVIX指数、3月下旬以来の高水準

  • S&P500主要11セクターのうち9指数が下落

  • 金融セクター1.29%下落、通信サービスセクター1.26%下落

  • 米大手銀行株価下落、JPモルガン1.4%安、ウェルズ・ファーゴ4.25%安

  • アップル1%下落、米半導体大手クアルコム5.5%下落

  • ドルが対ユーロで上昇

  • 欧州中央銀行(ECB)が利上げ幅を縮小

  • 米連邦準備理事会(FRB)が利上げ停止の可能性を示唆

  • 長期債利回りが低下

  • 金先物は景気先行き不安で3日続伸

  • 米原油先物はほぼ横ばい

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

[4日 ロイター]

<為替>
 ドルが対ユーロで上昇した。欧州中央銀行(ECB)が利上げ幅を縮小したことを受けた。欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、予想通り0.25%ポイントの利上げを決定した。利上げ幅はこれまでの0.5%ポイントから縮小。ただ、ラガルド総裁は理事会後の会見で、インフレ抑制に向け利上げを「停止しない」と強調した。前日には米連邦準備理事会(FRB)がフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ5.00─5.25%とした一方、利上げ停止の可能性を示唆した。スコシアバンク(トロント)のチーフFXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「金融政策のダイナミクスは、引き締めサイクルという点で、現時点では多かれ少なかれ完全に織り込み済みだ。今後はFRBがいつ緩和し始めるのか、どの程度緩和するのか、他の中銀の動きとどのように関与するのか、などに焦点が当てられる」と述べた。ドル指数は0.15%高の101.36。ユーロ/ドルは0.41%安の1.1018ドルとなった。ドル/円も0.34%下げ134.17円。CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場ではFRBがが7月までに利下げに着手する確率を約62%としている。モルガン・スタンレーのアナリストは「FRBの利上げは終了したと考えているが、米ドルは上昇するだろう」と指摘。「米債利回りの低下はリスクオフの取引環境の到来を告げている可能性があり、ドル高を暗示している」とした。23年第1・四半期の生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比6.3%上昇。22年第4・四半期の3.3%上昇から加速したこともドルを一時的に押し上げた。ポンド/ドルは0.10%高の1.2580ドル。序盤には一時1.2593ドルと2022年6月以来の高値を付けた。ノルウェークローネは0.87%安の10.76クローネ。ルウェー中央銀行は4日、主要政策金利を予想通り25ベーシスポイント(bp)引き上げ3.25%とした。6月に追加利上げする公算が大きく、通貨安が続けば一段の引き締めもあり得ると表明した。

<債券>
 パックウエスト・バンコープなど複数の地銀株が急落したことを受けて銀行危機深刻化の懸念が高まり、長期債利回りが低下した。10年債利回りは3.373%、2年債の利回りは3.763%。一時4月6日以来の低水準を付ける場面があった。30年債利回りは3.731%だった。この日は終日、長期債の利回りは低下した。米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを行うとの期待が高まった。市場では7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が60%以上織り込まれている。3日には9月の利下げを織り込んでいた。バンガード・フィクストインカムグループでの国債担当幹部ジョン・マジイヤー氏は「現在の市場を動かしているのは、経済指標の内容よりも金融安定性への懸念だ」と指摘した。朝方に発表された経済指標を受けて、利回りは当初急上昇した。米労働省が4日発表した2023年第1・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比2.7%低下した。一方、生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比6.3%上昇した。一方、投資家は、米の連邦債務上限問題を懸念し、償還期間の短い債券の投げ売りを続けている。3カ月物国債の利回りは、夜間に5.55%に上昇し、2001年1月以来の高水準を付けた。終盤は5.24%。3カ月物国債と3カ月のOIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)のスプレッドは47ベーシスポイント(bp)まで拡大。12年2月中旬に付けた76bp以来最も大きくなった。

<株式>
 続落して取引を終えた。米カリフォルニア州を地盤とする銀行持ち株会社パックウエスト・バンコープが戦略的選択肢を模索していると明らかにしたことで、金融機関の健全性への懸念が深まった。パックウエストは51%安。複数のパートナー・投資家候補とあらゆる選択肢の検討を続けており、協議は進行中だとした。このほかの地域金融機関の株価も売り込まれた。米地銀ウエスタン・アライアンス・バンコープは一時60%超急落し、何度も取引停止となった。終値は39%安だった。ウエスタン・アライアンスは身売りを検討しているとの報道を否定した。コメリカ、ザイオンズ・バンコープはともに約12%下落した。KBW地域銀行指数は3.5%下落。一時は約7%下落する場面があった。カナダのトロント・ドミニオン銀行(TD)は4日、米地銀ファースト・ホライズン銀行の買収を中止すると発表。ファースト・ホライズンは33%下落した。TIFFインベストメント・マネジメントのマネジングディレクター、ゼー・シェン氏は「地銀問題や信用の引き締めが市場の重しになっている。信用サイクルや銀行の融資基準について、投資家が現在の状況を把握し、いつ不況に陥る可能性があるのかを再確認しようとしているためだ」と述べた。投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティー・インデックス(VIX)は21ポイントまで上昇し、3月下旬以来の高水準となった。S&P500の主要11セクターでは、9指数が下落した。金融は1.29%下落し、通信サービスは1.26%下落し、全体の下げをけん引した。米取引所の合算出来高は120億株。直近20営業日の平均は105億株。米大手銀行では、JPモルガンが1.4%安、ウェルズ・ファーゴは4.25%安などとなった。アップルは1%下落した。米半導体大手クアルコムは5.5%下落。第3・四半期(4─6月)の業績についてさえない見通しを発表した。

<金先物>
 景気先行き不安が強まる中で資金の逃避先として選好され、3日続伸した。6月物の清算 値(終値に相当)は、前日比18.70ドル(0.92%)高の1オンス=2055.7 0ドル。中心限月の清算値としては、2020年8月上旬以来2年9カ月ぶりの高水準 となった。

<米原油先物>
 エネルギー需要先行きに対する不透明感が強まる中、売り買いが交錯し、ほぼ横ばいとなった。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比0.04ドル(0.06%)安の1バレル=68.56ドルと、3月下旬以来約1カ月半ぶりの安値水準だった。7月物は0.04ドル安の68.51ドル。

ロイター

◆NY市場マーケットコメント(SBI)

・NY市場では、序盤に発表された1Qの米単位労働コストが市場予想を上回ったことを受けて、米金利の上昇とともにドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。しかし、前日の米地銀の身売り報道に続いて、別の米地銀の身売りなどの可能性が報道されると、米金融機関の連鎖的な経営破綻への懸念が高まり、リスク回避の動きが優勢となった。ドル/円は、134.33から134.88まで上昇後、一時133.50まで下落し、クロス円も軒並み下落となった。また、ECB理事会で3会合ぶりに0.25%の利上げと利上げ幅が縮小したことを受けて、ユーロはドルや円に対して軟調な動きとなった。

・米主要株価指数は4営業日続落。前日の米地銀パックウエスト・バンコープの身売り報道に続いて、別の米地銀が身売りを含めた選択肢を検討と報道されたことで、米金融システム不安が再燃して主要株価指数は序盤から売りが優勢となった。ダウ平均は、一時前日比476ドル安まで下落した。

・NY金は3営業日続伸。米国の金融システム不安が再燃したことで、リスク回避の動きから金の買いが優勢となった。さらに、米金利の低下やドルの下落も支援材料となった。

・NY原油は4営業日続落。欧米中銀の利上げに伴う景気鈍化懸念がエネルギー需要を圧迫するとの見方から売りが優勢となった。ただ、ドルが下落したことでドル建て原油の割安感から下げ幅を縮小した。

要人発言
・ラガルドECB総裁
インフレ見通しは引き続き高すぎで長すぎる、インフレ見通しは依然として重大な上振れリスク、長期的なインフレ見通しに注視、今後もデータ依存のアプローチを継続、利上げが必要だと全員が合意した、数人の委員は0.50%の利上げが適切だと示唆、ECBが利上げ停止しないことは極めて明らか、まだすべきことがあると承知している。

2023/05/04(木)[前営業日]のNY市場マーケットコメント(SBI)

◆◆◆日経225先物08:45~15:15取引中◆◆◆


◆◆◆日本株09:00~15:00休場◆◆◆


◆海外ヘッドライン一覧(ロイター)

2023/05/05(金)[本日]20:27

[5日 ロイター] -
◆海外ヘッドライン一覧
・ユーロ圏小売売上高、3月は予想以上に減少 インフレ圧迫
・英建設業PMI、4月は51.1に上昇 住宅建設は大幅減
・独鉱工業受注指数、3月前月比-10.7% 予想以上の落ち込み
・財新の中国サービスPMI、4月56.4に小幅低下 生産・受注は増加
・フィリピンCPI、4月は昨年8月以来の低い伸び 金利据え置き観測
・インドネシアGDP、第1四半期は前年比+5.03% 予想上回る

・台湾フォックスコン、4月売上高が前年比12%減 スマホ事業減速
・ワグネル、10日にバフムト戦線離脱 「弾薬なければ滅びる運命」
・ECB、インフレ抑制まで利上げ継続=仏中銀総裁
・ロシア南部の製油所に連日の無人機攻撃、再び火災=タス通信
・インタビュー:米軍のフィリピン基地利用、台湾有事の際「役立つ」=マルコス氏
・JPモルガンのダイモン氏、中国本土を今月訪問へ 4年ぶり=関係筋
・豪中銀、物価警戒 生産性低迷や移民急増の影響懸念=四半期報告
・中国、ロシアとインドに協力深化約束 外相が会談
・フロリダ州議会、ディズニーとの契約取消を可能にする法案可決
・米地銀の株価急落止まらず、規制当局に介入求める声
・ガスプロムの輸出収入、1─4月は前年比75%減 欧州向け落ち込み
・ロシア西部3港の原油輸出、5月は4年ぶり高水準へ アジア需要で
・米ゴールドマンを当局が調査、SVB破綻経緯巡り
・FDIC、預金保険基金充当で大手行の負担増を計画=BBG
・EXCLUSIVE-UBS、クレディSのスイス部門売却へ選択肢検討=関係筋
・アップルの1━3月業績は予想上回る、iPhone販売増加 株価2%高

ロイター

▶[NEWS]【指標】米4月雇用統計、雇用者数が予想上振れ利上げ観測強まる、ドル高(フィスコ)

2023/05/05(金)[本日]22:03

●ChatGPT-4による要約--------------------------------------

  • 4月の米失業率は3.4%で、3月の3.5%から低下

  • 非農業部門雇用者数は前月比+25.3万人で、1月以来の最大

  • 平均時給は前月比+0.5%、前年比+4.4%で予想を上回る伸び

  • 労働参加率は62.6%で変わらず

  • 不完全雇用率(U6)は6.6%で、1月以来の最低

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まる

●ChatGPT-4による要約ここまで----------------------------

●本文ここから------------------------------------------------

米労働省が発表した4月雇用統計で失業率は3.4%と、3月3.5%から上昇予想に反し低下した。1969年5月来の低水準となった1月分に並んだ。非農業部門雇用者数は前月比+25.3万人と、伸びは3月分から伸び鈍化予想に反し拡大し、1月来で最大となった。3月分は+16.5万人へ、速報の+23.6万人から下方修正された。2月分も+32.6万人から+24.8万人に下方修正され、2カ月合計で14.9万人の下方修正となった。

平均時給は前月比で+0.5%と、予想外に3月+0.3%から伸びが拡大し昨年7月来で最大。前年比では+4.4%と、予想を上回る伸びとなった。3月分は+4.3%へ、+4.2%から上方修正された。

労働参加率は62.6%で変わらず。不完全雇用率(U6)は6.6%と、3月6.7%から低下し、1月来で最低となった。

労働市場の強さが再確認される結果を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まった。2年債利回りは10ベーシスポイント(BPs)上昇。ドル買いが強まり、ドル・円は134円20銭から135円12銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.1020ドルから1.0967ドルまで下落した。

【経済指標】・米・4月失業率:3.4%(予想:3.6%、3月:3.5%)・米・4月非農業部門雇用者数:+25.3万人(予想:+18.5万人、3月:+16.5万人←+23.6万人)・米・4月平均時給:前年比+4.4%(予想:+4.2%、3月:+4.3%←+4.2%)

フィスコ




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