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2023/07/15(土)=英国・欧州株は反落/米株主要3指数まちまち/日経225先物9月限は前日比20円安の3万2320円で夜間取引終了



―――【総まとめ】―――

  • 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は72.6で、21年9月来最高を記録、6月値64.4から大幅に改善

  • 英国、欧州株は反落

  • 米国株、ダウは上昇、S&Pとナスは小幅下落

  • 日経225先物9月限は前日比20円安の3万2320円で夜間取引終了。日経平均株価の現物終値3万2391.26円に対しては71.26円安(07/15(土)6:00)


―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限10分足チャート2023/07/14(金)16:30~2023/07/15(土)06:00

◆過去1週間の値動き=1時間足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限1時間足チャート2023/07/10(月)08:45~2023/07/15(土)06:00

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限日足チャート2023/01/16[半年前]16:30~2023/07/15(土)06:00

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/07/14(金)の経済指標結果


2023/07/14(金)の経済指標結果

◆2023/07/17(月)の経済イベント予定


2023/07/17(月)の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(14日ロイター)

2023/07/15(土)03:15

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場は反落、石油株の売りが原因でFTSE350種石油・ガス株指数は1.68%下落

  • UBSの投資判断引き上げによりエンジニアリング企業スパイラックス・サーコは3.1%上昇、これが全体の下げ幅を抑制

  • FTSE250種指数は0.35%安、運用・管理資産(AUMA)減少を報告したライオントラスト・アセット・マネジメントが9.7%下落

  • FTSE100種指数は週間ベースで2.45%上昇、FTSE250種指数は3.13%上昇

  • 欧州株式市場は小幅反落、STOXX欧州600種指数は週間で2.94%上昇

  • 米インフレ鈍化指標が経済のディスインフレ局面入りを示唆、FRBの政策金利引き上げ停止の可能性が強まる

  • 原油価格下落で石油・ガス株指数が2.05%下落、一方でテクノロジー株指数は週間で6.03%上昇

  • ノキアが通期決算の業績見通し引き下げ、エリクソンの調整後営業利益が62%減となる四半期決算発表により、両社株が大幅下落

  • ユーロ圏債券は国債利回りが小幅上昇、週間では米インフレ鈍化背景の債券買いにより利回り大幅低下

  • ドイツ10年債利回りは2bp上昇の2.47%、イタリア10年債利回りは2bp上昇の4.144%、ドイツ2年債利回りは2bp上昇の3.26%

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[14日 ロイター]
<ロンドン株式市場>
 反落して取引を終えた。石油株が売られたのが相場の重しとなった。原油価格の値下がりを受けて、FTSE350種石油・ガス株指数は1.68%下落した。一方、UBSが投資判断を引き上げたエンジニアリング企業のスパイラックス・サーコが3.1%上昇したため、相場全体の下げ幅は限られた。中型株で構成するFTSE250種指数は0.35%安。運用・管理資産(AUMA)の減少を報告した資産運用会社のライオントラスト・アセット・マネジメントが9.7%と大幅下落し、指数を押し下げた。今週は米国のインフレ鈍化を示す指標を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終わりに近づいているとの期待が高まり、世界的に株価が上昇した。FTSE100種指数は週間ベースで2.45%上げ、上昇率は3月下旬以来、約3カ月半ぶりの大きさとなった。FTSE250種指数は3.13%上げた。イングランド銀行(英中央銀行)の金融引き締めに対する姿勢を探るため、市場関係者は来週発表される6月の英消費者物価指数(CPI)に注目している。

<欧州株式市場>
 小幅反落して取引を終えた。週間ではSTOXX欧州600種指数が2.94%上昇と上げ幅は3月下旬以来、約3カ月半ぶりの大きさとなった。米インフレ指標は経済がディスインフレ局面に入りつつあることを示唆し、FRBが7月に25ベーシスポイントの利上げを決定後に政策金利の引き上げを停止する可能性があるとの思惑が強まったのが買いを後押しした。原油価格が下がり、石油・ガス株指数は14日に2.05%下落した。金利に敏感なテクノロジー株指数は週間で6.03%上昇し、1月初旬以来、約半年ぶりの大きさ。14日の終値は2022年1月下旬以来の高値だった。通信株指数は1.26%下げた。フィンランドの通信機器大手ノキアが9.4%下落。通期決算の業績見通しを引き下げたことが嫌気された。スウェーデンの同業エリクソンは10.6%下落。発表された23年第2・四半期決算で調整後営業利益が62%減ったことが重しとなった。

<ユーロ圏債券>
 域内国債利回りが小幅に上昇した。ただ週間では米インフレ鈍化を背景とする債券買いにより利回りが大幅に低下した。ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇の2.47%。ただ週間では17bp低下と6月初以来の大幅な低下となる勢い。米ミシガン大学が発表した7月のインフレ期待の上昇を受け、米債利回りが上昇したことも支援材料となった。イタリア10年債利回りは2bp上昇の4.144%。ドイツ2年債利回りは2bp上昇の3.26%だった。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/07/15(土)05:10

14日07:45 オーストラリア政府関係者
「ロウ豪準備銀行(RBA)総裁の再任は無い方向」

14日07:51 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「7月の利上げに賛成」
「今年は0.25%の利上げがあと2回必要となるだろう」
「CPIの落ち着きは歓迎するが、持続するかどうかを見極める必要」
「雇用と経済の強さがさらなる利上げ余地を与えている」

※時間は日本時間

OANDA証券

◆日経225先物夜間取引クロージング:15日夜間取引終値=20円安、3万2320円

2023/07/15(土)06:03

 15日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日比20円安の3万2320円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万2391.26円に対しては71.26円安。出来高は1万4776枚だった。
 TOPIX先物期近は2235ポイントと前日比0.5ポイント安、TOPIX現物終値比4.1ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        32320      -20    14776
日経225mini        32320      -20   319681
TOPIX先物         2235     -0.5    15936
JPX日経400先物      20295      +35    2228
マザーズ指数先物      780      +0    1046
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(15日ロイター)

2023/07/15(土)06:53

・米下院、国防権限法案を可決 24年度は8860億ドル 上院で討議へ
・バイナンスが人員削減、経営陣の相次ぐ辞任後=関係筋
・NY市場サマリー(14日)ドル反発、S&P小幅安 利回り上昇
・米国株式市場=S&P小幅安、銀行株の下げ重し 週間では上昇
・米金融・債券市場=利回り上昇、週間では利上げ終了観測で低水準
・NY外為市場=ドル反発、週末控え調整 利上げ終了観測で軌道なお下向き
・米銀大手2行、商業不動産ローンに対する貸倒引当金積み増し
・中南米金融市場=通貨まちまち、週間では3月終盤以来の高い伸び
・中国系ハッカー、コードの欠陥を利用し不正侵入=マイクロソフト
・米ブラックロック、第2四半期の調整後利益25%増 資金流入は鈍化
・ロシアがあらゆる措置実施、ウ軍の進軍阻止で=ゼレンスキー氏
・ベラルーシ、ワグネルによる軍の訓練で合意 工程表作成
・ハリウッド俳優組合がスト入り、63年ぶりの脚本家組合との同時スト
・欧州株式市場=反落、週間は3カ月超ぶり上げ幅 米ディスインフレ示唆で
・EU、ウクライナへの追加財政支援支持 財務相理事会
・ロンドン株式市場=反落、石油株が売られる
・バイデン氏陣営、選挙資金7700万ドルに 6月末時点 24年大統領選
・日米韓外相が会談、北朝鮮ミサイル発射を非難 防衛協力再確認
・欧州の熱波でアテネ・アクロポリス閉鎖 クロアチアでは山火事
・米ミシガン大消費者信頼感、7月は約2年ぶり高水準 インフレ緩和が寄与
・米物流UPS、8月1日までの労使交渉妥結目指す 運転手スト回避へ
・ベラルーシ、ワグネル戦闘員が軍事訓練指導と発表
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り小幅上昇、週間では大幅低下
・ロシア外相「建設的でない」、戦争の方向転換示唆せず 米長官が非難
・米Wファーゴ、第2四半期は57%増益 NII通期見通し引き上げ
・韓国外相、北朝鮮の脅威に中国の「建設的役割」要請
・米6月輸入物価、前月比─0.2% 2カ月連続で下落
・ロシア外相、ウクライナからの撤退要求を激しく拒否=ボレルEU上級代表
・シティ、第2四半期は36%減益 調整後利益は予想上回る 金利収入増で
・JPモルガン、第2四半期利益予想上回る ファースト銀買収寄与
・ロシア、黒海穀物合意巡る見解表明せず=大統領報道官
・黒海穀物合意延長の必要性でプーチン氏と見解一致=トルコ大統領

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(15日ロイター)

2023/07/15(土)06:44

●日米韓外相が会談、北朝鮮ミサイル発射を非難 防衛協力再確認
ブリンケン米国務長官は14日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合が行われていたインドネシアで林芳正外相と韓国の朴晋外相と会談し、日本と韓国の防衛に対する米国のコミットメントは「鉄壁」と再確認した。米国務省が発表した。

●ハリウッド俳優組合がスト入り、63年ぶりの脚本家組合との同時スト
米国の俳優ら16万人が加入する米俳優組合(SAG─AFTRA)は14日、待遇改善や人工知能(AI)利用の規制などを求めストライキに入った。米国では全米脚本家組合(WGA)が5月2日からストを続けており、両組合が同時にストを決行するのは63年ぶり。規模が数十億ドルの米エンターテインメント界は新たな打撃を受けることになる。

●バイデン氏陣営、選挙資金7700万ドルに 6月末時点 24年大統領選
2024年米大当選で再選を目指すバイデン大統領の陣営は14日、4月下旬の出馬表明以降、民主党とともに7200万ドルの資金を集め、6月末時点で手元資金が計7700万ドルに達したと明らかにした。

●JPモルガン、第2四半期利益予想上回る ファースト銀買収寄与
米金融大手JPモルガン・チェースが14日に発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は利益が予想以上に急増した。金利収入が増加したほか、米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の買収も寄与した。

●米銀大手2行、商業不動産ローンに対する貸倒引当金積み増し
米金融大手JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)は14日、商業用不動産(CRE)ローンに対する貸倒引当金を積み増したと発表した。CREセクターに対するストレスが高まっていることを示唆した。

●米ミシガン大消費者信頼感、7月は約2年ぶり高水準 インフレ緩和が寄与
米ミシガン大学が14日発表した7月の消費者信頼感指数(速報値)は72.6に上昇し、2021年9月以来約2年ぶりの高水準に達した。インフレが和らぎ、雇用市場が堅調を維持していることが背景にある。

●米6月輸入物価、前月比─0.2% 2カ月連続で下落
米労働省が14日に発表した6月の輸入物価指数は前月比0.2%下落した。前月比の下落は2カ月連続で、物価上昇圧力が和らいでいることを示した。燃料費は上昇したものの、燃料費以外が大きく下落した。

●米物流UPS、8月1日までの労使交渉妥結目指す 運転手スト回避へ
米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は14日、難航している全米トラック運転手組合(チームスターズ)の労使交渉について、8月1日までの妥結を目指していると明らかにした。

●バイナンスが人員削減、経営陣の相次ぐ辞任後=関係筋
暗号資産(仮想通貨)交換業世界最大手のバイナンスが経営陣が相次いで辞任した数日後に人員削減を行ったことが14日、関係筋の話で分かった。

●欧州の熱波でアテネ・アクロポリス閉鎖 クロアチアでは山火事
欧州南部を猛烈な熱波が襲った14日、ギリシャの首都アテネでは遺跡「パルテノン神殿」があるアクロポリスが一時閉鎖された。観光客が健康を害さないようにするため。クロアチアでは13日に発生した山火事の消火活動が繰り広げられた。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(14日)


米国市場(日本時間2023/07/15(土)06:16)

◆米国株式市場=S&P小幅安、銀行株の下げ重し 週間では上昇(14日ロイター)

2023/07/15(土)06:32

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国株式市場ではS&P総合500種が小幅安で終了、四半期決算の影響で銀行株が下落したが、主要3株価指数は週間で上昇

  • 米金融大手JPモーガン・チェースは0.6%上昇、ウェルズ・ファーゴは0.3%下落、両行とも四半期決算は増益だが商業用不動産(CRE)ローンの貸倒引当金を増やしたと発表

  • S&Pエネルギーは2.8%安、S&P金融は0.7%下落となり、指数の重しとなる一方、好決算を発表したユナイテッドヘルス・グループは7.2%上昇

  • 決算発表が四半期決算シーズンの開始を告げ、S&P構成500銘柄の利益は前年同期比8.1%減になると予想されている

  • 週間では、ダウが2.3%、S&Pが2.4%、ナスダック総合が3.3%それぞれ上昇、S&P500は年初来で約17%上昇

  • 他の金融株では、シティグループが4%下落、第2四半期決算は36%の減益となり、ブラックロックも1.5%下落、四半期収入が減少した

  • KBW地方銀行株指数は1.9%下落、超大型テクノロジー株を中心に構成するFANG+インデックスも下落

  • テスラは1.3%上昇、来週19日に決算発表が予定されている

  • 米取引所の合算出来高は107億2000万株、ニューヨーク証券取引所とナスダックでは値下がり銘柄が多かった

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[ニューヨーク 14日 ロイター]米国株式市場はS&P総合500種が小幅安で取引を終えた。決算シーズンの幕開けとなった四半期決算を受け大半の銀行株が下落した。ただ、主要3株価指数は週間で上昇となった。米金融大手JPモルガン・チェースは0.6%上昇したが、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)は0.3%安。両行とも四半期決算は増益となったが、商業用不動産(CRE)ローンに対する貸倒引当金を積み増したと発表した。S&Pエネルギーが2.8%安となったほか、S&P金融が0.7%下げ、指数の重しとなった。一方、予想を上回る好決算を発表した米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループが7.2%上昇。これが寄与しダウ工業株30種はプラス圏となった。他のヘルスケア株も買われ、ヒューマナが2.5%、シグナが4.7%それぞれ上昇した。ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント兼アドバイザーのオリバー・パーシュ氏は、想定を上回る企業業績への期待感から株価は年初来で大幅に上昇してきたが、夏季終盤にかけてわずかな買い疲れ感と株高期待の欠如が続く可能性が高いと述べた。きょう発表された四半期決算が米第2・四半期決算シーズンの非公式な幕開けとなった。リフィニティブによると、アナリストはS&P構成500銘柄の利益が前年同期比8.1%減になると見込んでいる。週間では、ダウが2.3%、S%Pが2.4%、ナスダック総合が3.3%それぞれ上昇した。S&P500は年初来で約17%上昇している。他の金融株では、シティグループが4%安。第2・四半期決算が36%の減益となった。ブラックロックも1.5%安。四半期収入が減少した。一部のストラテジストによると、銀行株は直近の堅調な値動きの反動で売られた可能性があるという。KBW地方銀行株指数は1.9%安となった。超大型テクノロジー株を中心に構成するニューヨーク証券取引所のFANG+インデックスは下落。前日には終値で過去最高値を付けていた。テスラは1.3%上昇。来週19日に決算発表が予定されている。米取引所の合算出来高は107億2000万株。直近20営業日の平均は110億4000万株。ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.73対1の比率で上回った。ナスダックでも2.33対1で値下がり銘柄が多かった。

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]今週の【早わかり株式市況】小反発、個別物色活発も円高が逆風材料に(15日株探ニュース)

2023/07/15(土)06:40

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は2週ぶり小反発、上値重い展開

  • 良品計画・ローソンがS高、好決算受け

  • 日銀修正観測が浮上、1ドル140円台割れ

  • 米CPIは市場予想下回る、引き締め懸念後退

  • 円高警戒ムード続く、3連休前で売買手控え

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週ぶり小反発、上値重い展開
 2.良品計画・ローソンがS高、好決算受け
 3.日銀修正観測が浮上、1ドル140円台割れ
 4.米CPIは市場予想下回る、引き締め懸念後退
 5.円高警戒ムード続く、3連休前で売買手控え

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比2円(0.0%)高の3万2391円と、2週ぶりに小幅上昇した。
 今週は買い手控え感の強い地合いだった。日経平均は上昇しても戻り売りに押される展開が目立ち、大幅高に切り返した木曜以外は総じて軟調。一方、個別では決算を手掛かりにした物色が活発だった。
 週明け10日(月)の東京株式市場は前週からの売り基調が続き、日経平均は5日続落。雇用統計を受けた前週末の米株安で買い手控えムードが漂うなか、為替市場での円高やETF分配金捻出売りが相場を下押しした。個別では好決算を発表した良品計画 <7453> [東証P]がストップ高となり、注目を浴びた。11日(火)の日経平均は小反発。前日の欧米株高を受け朝方こそ高かったものの、その後戻り売り圧力が強まり軟化。引き続き円高が逆風材料として意識された。一時マイナス圏に沈むなど弱い値動きで、大引けは辛くもプラスに転じた。12日(水)は大幅安。日銀の政策修正観測がにわかに浮上し、為替市場では1ドル=140円台をあっさり割り込んだ。円高警戒ムードが高まり、日経平均は前場中盤から一気に値を崩した。途中下げ渋ったものの、この日夜の米CPI発表を控えた手仕舞い売りで引けにかけ再び下げ幅を拡大した。個別では、好決算でストップ高に買われたローソン <2651> [東証P]が輝きを放った。一転、13日(木)はようやく全体相場が上昇に転じた。注目された米CPIは市場予想を下回り、前日の米株市場では金融引き締め長期化への懸念が後退し買い安心感が拡大。東京市場もこの流れを引き継いだ。14日(金)は再び上値の重い展開に。朝方買い優勢でスタートしたものの、円高や3連休前といった売買手控え要因が意識された。日経平均は結局マイナス圏に転落して取引を終えた。

■来週のポイント
 来週は為替の動向に左右される相場となるだろう。日銀が金融政策を修正するという観測が出ており、これが円高の要因となって株式市場の上値を抑えている。27~28日の金融政策決定会合でどのような方針が発表されるかが注目されており、それまでは様子見姿勢が続きそうだ。
 重要イベントとしては、国内では20日朝に発表される6月貿易統計、21日朝に発表される6月全国消費者物価指数が注目される。海外では17日に発表される中国の4-6月期GDP、6月小売売上高と6月鉱工業生産、18日発表の米国6月小売売上高、19日に発表される米国6月住宅着工件数、20日に発表される米国6月コンファレンス・ボード景気先行指数に注視が必要だろう。

■日々の動き(7月10日~7月14日)
【↓】   7月10日(月)―― 5日続落、米株安や円高で主力株中心に売り継続
 日経平均 32189.73( -198.69)  売買高15億1531万株 売買代金 3兆6945億円
【↑】   7月11日(火)―― 6日ぶり反発、朝高も円高進行で後半値を消す
 日経平均 32203.57(  +13.84)  売買高13億3223万株 売買代金 3兆1719億円
【↓】   7月12日(水)―― 反落、朝高も円高進行が警戒され3万2000円割れ
 日経平均 31943.93( -259.64)  売買高13億2486万株 売買代金 3兆3989億円
【↑】   7月13日(木)―― 大幅反発、欧米株高受けリスク選好の買い優勢
 日経平均 32419.33( +475.40)  売買高11億9918万株 売買代金 3兆2828億円
【↓】   7月14日(金)―― 小反落、円高や3連休を前に様子見姿勢が強まる
 日経平均 32391.26(  -28.07)  売買高13億3681万株 売買代金 3兆7640億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、22業種が値下がり
 (2)値下がり率トップはJAL <9201> など空運
 (3)東電HD <9501> など電気・ガス、エーザイ <4523> など医薬品といったディフェンシブ株が安い
 (4)輸出株はトヨタ <7203> など自動車が大幅安、ダイキン <6367> など機械も売られた
 (5)内需株はまちまち。JR東日本 <9020> など陸運、上組 <9364> など倉庫・運輸が軟調も、リクルート <6098> などサービス、ZHD <4689> など情報通信は堅調
 (6)値上がり率トップはINPEX <1605> など鉱業

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
  1(1) 半導体
  2(9) グローバルニッチ
  3(2) 人工知能
  4(11) 円高メリット
  5(10) 地方銀行
  ※カッコは前週の順位

株探ニュース

▶[NEWS]ナスダック100指数は「宴」の様相、ITバブルの熱狂再び(15日ブルームバーグ)

2023/07/15(土)01:38

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ナスダック100指数がドット・コム・バブルのような熱狂状態で、年初来42%上昇

  • エヌビディア、アップル、マイクロソフトなどのハイテク株が指数の急伸を牽引

  • ドイツ銀行のジム・リード氏は「市場は今週、1999年のような宴に興じている」と指摘

  • インフレ鈍化と利上げ終了の見通しにより、株式と債券が急騰

  • 2年債利回りは直近1週間で30ベーシスポイント下落

  • 1998年と99年の株価急騰後の株価下落を参照し、市場の警戒感が高まる一方

  • リード氏は、堅調な景気動向への期待が強まる中、警戒の声に対抗するのは困難との見解を示す

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 ナスダック100指数は目下、1998年と99年のドット・コム・バブルような熱狂に再び包まれている。
 エヌビディアやアップル、マイクロソフトなどハイテク株を中心に構成される同指数は、年初来42%急伸している。これは1998年と99年の同期間の上昇を上回るペースだ。両年における通年リターンはそれぞれ82%と100%だった。
 ドイツ銀行のマクロ・ストラテジスト、ジム・リード氏は「市場は今週、まるで1999年のような宴(うたげ)に興じている」と指摘。「ソフトランディングへの期待の高まり」が、株式と債券の急騰に拍車をかけていると述べた。
 背景には、インフレが鈍化し、利上げの終了が近づいているとの見方が広がっていることがある。2年債利回りはここ1週間で30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下がった。
 市場が高揚感に包まれる中、1998年と99年の株価急騰後に3年にわたり株式が売り込まれた過去の経緯を引き合いに出して、警戒を呼び掛ける声も上がる。
 リード氏はこれに対して、この先何が起きるかにかかわわらず、投資家は堅調な景気動向への期待を膨らませていると指摘。「現時点でそうした見方にあらがうのは困難だ」と述べた。

原題:Nasdaq 100 Relives 1999 Euphoria, ‘Partying’ Like Dotcom Days(抜粋)

ブルームバーグ
ナスダック100指数(今年と1998・99年)Source: Bloomberg


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