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2023/07/13(木)=欧州株4日続伸/6月米CPIは予想以上の伸び鈍化/米主要株価指数はともに上昇、ナス年初来高値更新/日経平均は475.40円高の32419.33円で取引終了



―――【総まとめ】―――

  • 米6月CPI、予想以上の伸び鈍化で追加利上げ観測緩和

  • カナダ中銀は政策金利を予想通り0.25ポイント引き上げ5.00%に決定、22年ぶりの高水準

  • 英国株、欧州株ともに大幅高、ユーロ圏国債利回りは低下

  • ベージュブック、米経済が全般的に上向いたと指摘しつつ、大半の連銀地区が景気拡大のペース鈍化を予想

  • 米国株式主要3指数はともに上昇、ナスダックは年初来高値更新、6月の米CPIが前年同月比で3.0%と5月から鈍化し、利上げ懸念が和らいだことが要因

  • NY債券市場でも長期債相場は3日続伸、6月の米CPIが市場予想を下回り、FRBの利上げ長期化観測が後退したことで債券の買いが優勢

  • NY外国為替市場ではCPI発表後のドル売り進行により円相場が1ドル=138円台前半と約1.5ヶ月ぶりの円高・ドル安水準を記録

  • NYMEXの原油先物相場は続伸し、FRBの利上げ長期化による原油需要の伸び悩み懸念が和らいだことが買いの背景

  • 米インフレ率の減速が確認され、米利上げ終了時期が近づいたとの見方が浮上し、ハイテク株が買われ、ナスダック総合株価指数が3日続伸、2022年4月以来の高値を記録

  • 日経225先物9月限は前日比90円高の3万2030円で夜間取引終了、日経平均株価の現物終値3万1943.93円に対しては86.07円高(13日06:00)

  • 13日の日経平均は反発し、475.40円高の32419.33円で取引終了

  • 日経225先物(9月限)は前日比600円高の3万2540円で日中終了、買い先行で始まった後ショートの流れが強まり一時下落も見られたが主要銘柄の買いにより指数が回復し日中高値で取引を終えた(13日15:15)

  • 米6月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%で、前年比では+0.1%、予想よりも伸びが鈍化し2020年8月来で最小の伸びを記録

  • 燃料や食料品を除いたコア指数も前月比+0.1%、前年比では+2.4%と予想を下回り、21年1月来で最小の伸びを示した

  • 新規失業保険申請件数は前週比1.2万件減の23.7万件、増加予想に反し減少し労働市場の強さを示した

  • 一方、失業保険継続受給者数は172.9万人と前回171.8万人から予想以上に増加した


◆海外市場まとめ(12日日経)=NYダウ続伸、メタ・エヌビディア堅調、ナスダック高値

2023/07/13(木)06:40

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 12日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が3日続伸し、6月の米CPIが前年同月比で3.0%と5月から鈍化し、利上げ懸念が和らいだことが要因

  • 同日のNY債券市場でも長期債相場は3日続伸、6月の米CPIが市場予想を下回り、FRBの利上げ長期化観測が後退したことで債券の買いが優勢

  • NY外国為替市場では、CPI発表後のドル売り進行により円相場が1ドル=138円台前半と約1.5ヶ月ぶりの円高・ドル安水準を記録

  • NYMEXの原油先物相場は続伸し、FRBの利上げ長期化による原油需要の伸び悩み懸念が和らいだことが買いの背景

  • 米インフレ率の減速が確認され、米利上げ終了時期が近づいたとの見方が浮上し、ハイテク株が買われ、ナスダック総合株価指数が3日続伸、2022年4月以来の高値を記録

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

株式

12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。朝方発表の6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が3.0%と5月(4.0%)から鈍化し、2021年3月以来の水準となった。インフレ抑制のために米利上げが長期化するとの警戒が和らぎ、景気敏感や消費関連、ハイテク株などが買われた。

債券

12日のニューヨーク債券市場で長期債相場は3日続伸した。朝方発表の6月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長期化するとの観測が後退した。債券は買いが優勢となり、利回りは一時、前日比0.13%低い3.84%まで低下した。

為替

12日のニューヨーク外国為替市場では、6月の米消費者物価指数(CPI)発表を受けてドル売りが進んだ。円相場は一時、1ドル=138円台前半と約1カ月半ぶりの円高・ドル安水準となった。対ユーロやポンドでもドル安になり、ドルの総合的な強さを示す指数は2022年4月以来、約1年3カ月ぶりの安値を付ける場面があった。

商品

12日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長期化し、原油需要が伸び悩むとの懸念が和らぎ、買いが優勢となった。一時は76.15ドルと、中心限月としては5月上旬以来の高値を付けた。

ワンポイント

米インフレ率の減速が改めて確認されました。米利上げ終了時期が近づくとの見方も浮上し、ダウ工業株30種平均は一時、300ドル超上げる場面もありました。金利低下で相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株が買われ、セールスフォースやマイクロソフトが上昇しました。ナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比158.264ポイント(1.2%)高の1万3918.963で終えました。2022年4月以来の高値です。メタ・プラットフォームズエヌビディアなど半導体株の上昇が目立ちました。

【関連記事】・米利上げ「あと1回」再浮上、インフレ鈍りドル安・株高
米経済「賃上げ圧力和らぐ」 なお人手不足も、地区連銀
NYダウ3日続伸、ナスダック年初来高値 CPI上昇鈍化で

日経

―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限10分足チャート2023/07/12(水)16:30~2023/07/13(木)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)


日経225先物ミニ9月限日足チャート2023/01/14[半年前]16:30~2023/07/13(木)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/07/12(水)の経済指標結果


2023/07/12(水)の経済指標結果

◆2023/07/13(木)の経済イベント予定


2023/07/13(木)の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(12日ロイター)

2023/07/13(木)02:47

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場、欧州株式市場は続伸し、ユーロ圏の国債利回りは低下

  • イングランド銀行のストレステスト結果が好評で、銀行株が上昇

  • 米国のインフレ鈍化の兆しとドル安で金属価格上昇、鉱業株と資源株も増加

  • 英中央銀行のタカ派的金融政策姿勢の緩和と利上げ見通しの引き下げ期待で、英国債利回りは低下

  • 金利上昇の厳しい環境に対処している英国の金融大手8社によるストレステストで問題無しと評価

  • 米国の消費者物価指数の伸びが予想以上に鈍化し、中銀の政策金利が近くピークに達するとの見方が広まり

  • ドル下落で金属価格上昇、技術株と鉱業株が増加

  • FRBの利上げサイクルの終盤近しとの期待が高まり

  • ブリティッシュ・エアウェイズの親会社IAGはドイツ銀行の投資評価引き下げで株価下落

  • 半導体製造装置メーカーASMインターナショナルとドイツ同業アイクストロン、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズの株価は目標株価引き上げで上昇

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[12日 ロイター]
<ロンドン株式市場>
 続伸して取引を終えた。イングランド銀行(英中央銀行)によるストレステスト(健全性審査)の結果が好感されて銀行株が買われた。米国のインフレ鈍化の兆候を背景に金属価格が値上がりしたため、鉱業株も上昇した。中型株で構成するFTSE250種指数は2.42%高。6月の米消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は2年3カ月ぶりの小ささとなった。インフレは引き続き鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)や英中銀がタカ派的な金融政策姿勢を緩めるとの期待が高まった。米CPIを受けて投資家が英中銀の利上げ見通しを引き下げたため、英国債利回りは低下した。短期金融市場では、英中銀が政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げる確率は58%と見込み、前日の約80%から低下した。ドル安を受けてほとんどの卑金属価格が値上がりしたため、FTSE350種鉱業株指数は4.39%高と、相場の上げをけん引した。英中銀は国内金融大手8社を対象としたストレステストで、各金融機関は金利上昇の厳しい環境に対処していると評価し、資本計画の修正を提出すべき銀行はなかったと結論付けた。銀行株指数は2.81%上昇した。英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などの親会社IAGは2.3%下落。ドイツ銀行が投資評価を「買い」から「ホールド」に引き下げたことが嫌気された。

<欧州株式市場>
 4営業日続伸して取引を終えた。米国のインフレがさらに鈍化していることが確認され、米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終盤に近いとの期待感が高まり、買いが優勢となった。6月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)の前年同月比上昇率は3.0%と2021年3月以来、2年3カ月ぶりの低さだった。5月は4.0%だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数も6月は4.8%と、5月の5.3%から鈍化した。トレーダーはFRBが7月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイントの利上げを決めると依然予想しているものの、アナリストによるとインフレ率の鈍化傾向を受けて金融引き締めが終了に近づいている可能性がある。エブリン・パートナーズのチーフ投資ストラテジスト、ダニエル・カサリ氏は「FOMCで利上げを決定するかどうかにかかわらず、FRBは利上げサイクルの終了に近づいている可能性が高い」との見方を示した。外国為替市場でドルが下落したのに伴って金属価格が上昇し、STOXX欧州600種資源株指数は3.76%上昇した。テクノロジー株指数は2.64%高。ジェフリーズが目標株価を引き上げたことが材料視されてオランダの半導体製造装置メーカーASMインターナショナルは6.5%、ドイツの同業アイクストロンは4.1%、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは3.2%それぞれ上げた。

<ユーロ圏債券>
 域内国債利回りが低下した。米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したことを受け、世界的なインフレ圧力に終止符が打たれ、中銀の政策金利が近くピークに達するとの見方が広がった。ドイツ10年債利回りは約10ベーシスポイント(bp)低下の2.55%となった。米労働省が12日発表した6月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比3.0%上昇した。5月の4.0%から鈍化し、2021年3月以来約2年ぶりのの小幅な伸びとなった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数も前年比4.8%上昇と、前月の5.3%から鈍化し、21年10月以来の小幅な伸びにとどまった。ロンバー・オディエのチーフエコノミスト、サミー・チャール氏は、6月米CPIは「インフレが今後数四半期でより快適な水準に戻ろうとしているとのシナリオにとって非常に力強い内容だ」と指摘。「欧州で何が起こるかの先行指標として米国を見る必要がある。確認されたのは、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)を引き上げる理由はないということだ」とした。23年12月のESTR先物は米CPIを受け約3.92%から約3.89%に低下し、ECBの預金ファシリティー金利が年末までに4%弱に達することを示唆した。米債利回りも低下し、米10年債利回りは10.5bp低下の3.879%となった。イタリア10年債利回りは約15bp低下の4.33%。独伊10年債の利回り格差は約171bpに縮小した。短期債では、イタリア2年債利回りが11.5bp低下の3.884%。ドイツ2年債利回りは8bp低下の3.283%となった。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/07/13(木)05:10

12日11:03 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)声明
「政策金利は当面制限的な水準を維持する必要がある」
「国内のインフレ率はピークから低下し続け、それに伴い期待インフレ率も低下すると予想」
「個人消費の伸びは鈍化し、住宅建設活動は減少」
「住宅価格はより持続可能な水準に戻っている」
「労働力不足は最近の移民増加の影響もあり、緩和され始めている」
「最近のデータは、金融引き締めが予想通り国内支出を抑制していることを示唆」

12日12:09 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
「インフレは複雑な様相を呈しており、先行きに大きな不透明感がある」
「金融政策にまだやるべきことがあるかどうかは、まだわからない」
「インフレ目標を達成するためには、さらなる引き締めが必要となる可能性がある」
「金融政策にはやるべきことがまだあるのか、判断が分かれる」
「8月の会合では、理事会は最新の経済予測と新たなデータを入手する予定」
「金融政策は遅れを伴いながら機能しており、完全な効果はまだ現れていない」
「今後数年間は経済成長が鈍化し、インフレ率が目標に戻るには時間がかかるだろう」
「合理的な期間内にインフレ率を目標に戻す決意」
「2024年は11回ではなく、8回の理事会を予定」

12日15:05 イングランド銀行(BOE)金融安定報告書
「金利上昇は銀行のリスクを高める」
「海外投資家はより慎重になっている」
「英経済は金利リスクにこれまでのところ持ちこたえている」

12日17:13 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「利上げによって金融システムにストレスが生じている」
「利上げの完全な影響が表れるまでには時間がかかる」

12日22:07 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「手を引くのが早過ぎれば、後にさらなる行動が必要になるだろう」

12日23:03 カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「エネルギー価格と商品価格の低下により、世界的なインフレは緩和しつつある」
「しかし、旺盛な需要と逼迫した労働市場により、サービス分野では持続的なインフレ圧力が生じている」
「経済成長は予想よりも力強く、特に米国では消費者と企業の支出が驚くほどの回復力を示している」
「ユーロ圏の成長は事実上停滞しており、サービス部門は成長を続ける一方、製造業は縮小している」
「主要中銀はインフレ抑制のためさらなる利上げが必要になる可能性があることを示唆」
「北米と欧州では債券利回りが上昇し、世界的な金融情勢が引き締まった」
「超過需要とコアインフレの上昇がいずれもより持続的であること、経済活動とインフレの修正見通しを考慮し、理事会は政策金利を5%に引き上げることを決定した」
「量的引き締めは、金融政策の制限的なスタンスを補完し、バランスシートを正常化している」
「引き続きコアインフレの動向とCPIインフレの見通しを評価」
「特に、超過需要の推移、インフレ期待、賃金上昇率、企業の価格設定行動が2%のインフレ目標の達成と一致しているかどうかを評価する」
「中銀は国民の物価安定を回復するという決意を貫く」
「カナダのインフレ率は5月に3.4%に低下したが、昨年夏のピーク8.1%からは大幅かつ歓迎すべき低下となった」
「これまでのところ、CPIインフレ率はほぼ予想通りに低下している」
「ただ、その勢いはエネルギー価格の低下によるものであり、基調的なインフレの緩和によるものではない」
「昨年の大幅な物価上昇を考えると、CPIインフレ率の短期的な下降の勢いは小さくなるだろう」
「昨年9月以来、3カ月のコアインフレ率は3%半から4%程度で推移しており、根底にある物価圧力は予想よりも根強いようだ」
「カナダ経済は予想よりも好調で、需要の勢いも増している」
「累積的な金利上昇を受けて個人消費が鈍化すると予想している」

13日00:08 マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
「商品やサービスにおいて依然として大幅な価格上昇が見られる」
「政策金利をさらに引き上げる用意がある」
「引き締め不足と過剰引き締めのリスクバランスを図る」
「さらなるデータを待つよりも遅延のコストが大きかった」
「当局者らは金利据え置きについても議論し、さらなるデータを検討」
「必要に応じて、再度利上げする準備ができている」

13日03:10 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「全体的な経済活動は若干拡大した」
「5地区が僅か、もしくは中程度の成長を報告。5地区が変わらず、2地区が僅か、もしくは中程度の減少を報告した」
「消費支出に関する報告はまちまち」
「製造業活動は半分の地区で僅かに拡大したが、残りの半分では縮小した」
「住宅用不動産の需要は、住宅ローン金利の上昇にも関わらず、引き続き堅調」
「今後数カ月間の全体的な経済見通しは、総じて引き続き緩やかな成長」
「ほとんどの地区で雇用の伸びは僅かに増加した」
「労働需要は引き続き健全」
「雇用主からは引き続き、特に医療、運輸、ホスピタリティの分野、および一般に高度なスキルを必要とする職種で労働者を見つけるのが困難との報告」
「賃金の上昇は続いたものの、より緩やかなものとなった」
「複数の地区からは賃金上昇率がパンデミック前の水準に戻っているか、それに近づいているとの報告」
「価格は全体的に緩やかなペースで上昇し、一部の地区では上昇ペースが鈍化したとの報告」

※時間は日本時間

OANDA証券

◆日経225先物夜間取引クロージング:13日夜間取引終値=90円高、3万2030円

2023/07/13(木)06:03

 13日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日比90円高の3万2030円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万1943.93円に対しては86.07円高。出来高は2万1566枚だった。
 TOPIX先物期近は2226ポイントと前日比3ポイント高、TOPIX現物終値比4.52ポイント高だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        32030      +90    21566
日経225mini        32025      +85   444660
TOPIX先物         2226      +3    19530
JPX日経400先物      20170      +30    2441
マザーズ指数先物      771      +11    2591
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

◆今朝の必読5本(13日ブルームバーグ)

2023/07/13(木)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 6月の米総合CPIは前年同月比で3%上昇、2年余りで最も低い伸びに

  • 食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比4.8%上昇、21年終盤以来の低い伸び

  • ゴールドマン・サックス・グループの幹部が第2四半期業績の悪さを示唆、決算発表が3回連続で投資家を失望させるのを避ける

  • アナリストは同社の四半期利益予想を6月半ば以降にほぼ半分に引き下げ

  • FRBが公表したベージュブックでは全体の経済活動は5月下旬以降、わずかに上向き、数カ月の経済見通しは成長鈍化を全般に見込む

  • 米証券取引委員会がマネー・マーケット・ファンドの規制見直しを決定、新たな手数料が義務づけられ、5兆5000億ドル規模の業界に影響

  • 伊藤忠商事の働き方改革は生産性向上、利益拡大、出生率の上昇をもたらす。一人当たりの連結純利益が5倍超に、女性社員の出生率が0.94から1.97に上昇

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

・6月の米総合CPIは前年同月比で3%上昇し、過去2年余りで最も低い伸びに鈍化した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比4.8%上昇し、2021年終盤以来の低い伸び。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が注視する、住宅とエネルギーを除いたサービス業CPIは、21年末以来の低い伸び。オックスフォード・エコノミクスのライアン・スイート氏は「引き締めサイクルは終わりに近付いている可能性が高い」と述べた。 

ゴールドマン・サックス・グループの幹部らはこれまでの慣習に反し、4-6月(第2四半期)業績の悪さを示唆する発言を重ねている。19日に発表する決算が3回連続で投資家を失望させるの避けるのが狙い。この結果、アナリストは同社の四半期利益予想を6月半ば以降にほぼ半分に引き下げた。ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイク・メイヨー氏は「ソロモン氏が最高経営責任者(CEO)になってから最悪の四半期となる公算が大きい」と話した。

・FRBが公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、「全体の経済活動は5月下旬以降、わずかに上向いた」と分析。「今後数カ月の経済見通しは引き続き成長鈍化を全般に見込んでいる」と記された。これより先、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は銀行システムが「健全かつ強靱(きょうじん)」だとしながらも、再びストレスが強まる恐れがあるとの論考を発表。リッチモンド連銀のバーキン総裁は「インフレ率は高過ぎる」として、「手を引くのが早過ぎればインフレが再び強まり、そうなれば米金融当局はさらなる行動が必要になる」と語った。

・米証券取引委員会(SEC)は12日の採決で、マネー・マーケット・ファンド(MMF)の規制見直しを最終決定した。金融市場の緊張が高まった状況で大量の資金引き揚げが発生する事態を防ぐ。今回の決定では新たな手数料が義務づけられ、5兆5000億ドル(約770兆円)規模の同業界に多大な影響をもたらす見通しだ。だが業界から激しい反発が上がっていた「スイングプライシング要件」は見送られた。ゲンスラー委員長は新規制がMMF市場を一段と強靱にするとの見方を示した。

・伊藤忠商事が過去約10年で取り組んだ働き方改革は、生産性向上による利益拡大のほか、出生率の上昇という思いがけない恵みをもたらした。一人当たりの連結純利益は22年3月期には11年3月期と比べて5倍超になったほか、同社の女性社員の合計特殊出生率は11年3月期の0.94から22年3月期に1.97まで上昇。小林文彦副社長は「出生率に影響を与えるとは考えもしなかった」と振り返る。

その他の注目ニュース
ブレイナード氏、米国の景気回復は「堅調」-バイデン政権の実績強調
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中国首相がインターネット大手企業と協議、さらなる支援を約束 (1)

ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(13日ロイター)

2023/07/13(木)06:24

・北朝鮮、ICBM「火星18」の発射実験 12日に=聯合ニュース
・米金融・債券市場=利回り低下、CPI伸び鈍化で利上げ終了観測高まる
・〔表〕NY外為市場=対ドル/各国通貨相場(12日)
・米経済活動、5月下旬以降やや上向き=地区連銀報告
・NY外為市場=ドル約1年ぶり安値、米CPI伸び鈍化で
・ワグネル、ロシア正規軍に兵器引き渡し=国防省
・NATO「冷戦構造」に回帰、ロシアは脅威に対応=外務省
・バイデン氏、NATOの結束誓う 首脳会議後演説
・シカゴ日経平均先物(12日)
・米・ウクライナ首脳会談、安全保証巡る交渉開始の用意について協議
・米国株式市場=ナスダック1%高、米CPI受け心理改善
・中南米金融市場=通貨指数10年ぶり高値、米インフレ統計受けドル下落
・北海ブレント80ドル突破、米インフレ統計受け
・イタリア首相、27日にバイデン氏と会談 初の米公式訪問
・G7、ウクライナへの永続的安全保証支援巡る枠組み発表
・米高官、中国駐米大使と会談 軍事コミュニケーション巡り協議=国防総省
・スウェーデンNATO加盟、トルコ議会批准は10月以降=エルドアン大統領
・欧州市場サマリー(12日)
・欧州株式市場=続伸、米インフレ鈍化で利上げ終了近いと期待感
・マスク氏、人工知能企業「xAI」立ち上げ オープンAIに攻勢
・米CPI、6月は+3.0%に鈍化 約2年ぶりの小幅な伸び
・ロンドン株式市場=続伸、鉱業や銀行株が押し上げ
・バイデン氏支持率40%、就任後最低近辺 経済が最大の懸念=調査
・BUZZ-南アランド上げ幅拡大、米CPIの伸び鈍化で
・プーチン氏、ウクライナ和平巡りトルコ大統領と会談予定なし=タス通信
・ウクライナの将来的NATO加盟「楽しみ」、いら立ち理解=バイデン氏
・中国当局系ハッカー、米政府機関などの電子メールに不正アクセス=マイクロソフト
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り低下、米CPI伸び鈍化で
・カナダ中銀0.25%利上げ、2会合連続 高インフレ受けタカ派姿勢
・NATO、東京連絡事務所「将来的に検討」=事務総長
・G7、ウクライナへの永続的安全保証支援巡る枠組み発表
・ウクライナへの「安全の保証」は危険な過ちと警告=ロ大統領府
・FRB、追加利上げ必要なら銀行向け措置講じるべき=ミネアポリス連銀総裁
・米インフレ高すぎる、目標達成確信できず=リッチモンド連銀総裁
・ウクライナ大統領「加盟招待なら理想的だった」、NATO首脳会議
・米金利先物、7月後の年内再利上げ確率低下 CPI受け
・北朝鮮がICBM級ミサイル、74分間飛行 高度6000キロ超える
・タイ首相候補の前進党党首に大打撃、選管が議員資格の剥奪を勧告

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(13日ロイター)

2023/07/13(木)06:26

●米CPI、6月は+3.0%に鈍化 約2年ぶりの小幅な伸び
米労働省が12日発表した6月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年比3.0%上昇した。5月の4.0%から鈍化し、2021年3月以来約2年ぶりの小幅な伸びとなった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げを再度見送る程のペースでインフレは鎮静化していない。

●米経済活動、5月下旬以降やや上向き=地区連銀報告
米連邦準備理事会(FRB)は12日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は5月下旬以降、全体としてやや上向いたと指摘し、向こう数カ月は緩やかな成長が続くとの見通しを示した。

●G7、ウクライナへの永続的安全保証支援巡る枠組み発表
主要7カ国(G7)は12日、ウクライナに対する永続的な安全保証支援に向けた国際的な枠組みを発表した。ウクライナの防衛を強化し、ロシアによる将来の侵攻抑止を目指す。

●北朝鮮、ICBM「火星18」の発射実験 12日に=聯合ニュース
北朝鮮が12日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の発射実験を行ったと、韓国の聯合ニュースが北朝鮮の国営メディアの情報として報じた。

●カナダ中銀0.25%利上げ、2会合連続 高インフレ受けタカ派姿勢
カナダ銀行(BOC、中央銀行)は12日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り0.25%ポイント引き上げ、22年ぶりの高水準となる5.0%とした。利上げは2会合連続。

●米インフレ高すぎる、目標達成確信できず=リッチモンド連銀総裁
米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は12日、米国のインフレ率は依然として高すぎるとの考えを示し、連邦準備理事会(FRB)が目標とするインフレ率2%を達成できるほど総需要が減速しているかどうかはまだ分からないと述べた。

●FRB、追加利上げ必要なら銀行向け措置講じるべき=ミネアポリス連銀総裁
米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は12日、連邦準備理事会(FRB)がインフレとの戦いで追加利上げを実施する必要が生じた場合、米金融規制当局は銀行が追加利上げに耐えられるような措置を講じるべきと述べた。

●バイデン氏、NATOの結束誓う 首脳会議後演説
バイデン米大統領は、12日閉幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議後に演説し、ロシアのプーチン大統領の領土や権力に対する欲望を非難し、米国主導のNATOがウクライナ支援でひるむことはないと言明した。

●NATO、日本事務所の新設なお検討=ストルテンベルグ事務総長
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は12日、NATOは日本に事務所を新設するかどうかなお検討していると述べた。

●米・ウクライナ首脳会談、安全保証巡る交渉開始の用意について協議
バイデン米大統領は12日、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、二国間の安全保証を巡りウクライナと交渉を開始する米国の用意について討議した。ホワイトハウスが発表した。

●スウェーデンNATO加盟、トルコ議会批准は10月以降=エルドアン大統領
トルコのエルドアン大統領は12日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟について、トルコ議会が10月に再開された後に批准案を議会に提出すると述べた。同時に、NATO加盟の見返りとしてスウェーデンがテロ対策に対し何らかの措置を取ることを期待しているとも述べた。

●中国当局系ハッカー、米政府機関などの電子メールに不正アクセス=マイクロソフト
米マイクロソフトは12日、中国当局と結び付いたハッキンググループが、米政府機関を含めた約25組織の電子メールアカウントに秘密裏に不正アクセスし、大規模なサイバースパイ活動を展開していたことを明らかにした。

●マスク氏、人工知能企業「xAI」立ち上げ オープンAIに攻勢
米実業家イーロン・マスク氏は12日、人工知能(AI)企業の「xAI」を立ち上げると発表した。対話型AI「チャットGPT」を開発した新興企業オープンAIに攻勢をかける。

●バイデン氏支持率40%、就任後最低近辺 経済が最大の懸念=調査
ロイター/イプソスの最新の世論調査によると、7月上旬のバイデン米大統領の支持率は40%と、6月時点の41%から小幅低下し、大統領就任以来最低に近い水準にとどまった。経済が引き続き国民の最大の懸念材料であることも分かった。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(12日)

2023/07/13(木)06:00


◆米国株式市場UPDATE=続伸、ナスダック1%高、米CPI伸び鈍化を好感(12日ロイター)

2023/07/13(木)06:29

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国株式市場はハイテク株を中心に上昇、6月の米CPIが約2年ぶりの小幅伸びでインフレ下落と判断されたことが影響

  • CPI伸びの鈍化は、FRBが7月に実施するとみられる0.25%の利上げを最後に休止する見方を強化、金利上昇に敏感なハイテク株が堅調

  • S&P情報技術株指数は1.3%上昇し、S&P総合500種へ大きく寄与

  • CPIの食品とエネルギーを除くコア指数の上昇率は21年8月以来の低伸び、市場はFRBが利上げ終了に近づくという見方が強まる

  • 半導体大手ブロードコムは0.9%上昇、EUからVMwareの買収計画について競争法上の承認を条件付きで取得

  • 半導体大手エヌビディアが3.5%上昇、ソフトバンク傘下の英半導体設計大手Armが早ければ9月のIPOにエヌビディアをアンカー投資家として迎え入れる交渉中との情報

  • NY証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.23対1の比率で上回り、ナスダックでも1.93対1で値上がり銘柄が多かった

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[ニューヨーク 12日 ロイター]米国株式市場は続伸。ハイテク株が多いナスダック総合が1%超上昇し、上げを主導した。6月の米消費者物価指数(CPI)が前年比で約2年ぶりの小幅な伸びとなり、インフレが一段と低下したことを好感した。CPIの伸び鈍化は、米連邦準備理事会(FRB)が7月に実施するとみられる0.25%の利上げを最後に休止に入るとの見方を後押しした。金利上昇に敏感な大型ハイテク関連株が堅調となり、S&P総合500種の上昇に最も大きく寄与した。S&P情報技術株指数は1.3%上昇した。米労働省が発表した6月のCPIは前年比3.0%上昇と、2021年3月以来2年余りぶりの低い伸びとなった。主要株価指数は終盤に上げ幅を縮めたが、ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式取引部門マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「強気派がなお優勢」だったと指摘。「CPIは明らかに強気派が求めていた内容となり、相場が調整することを期待して様子見にしていた投資家にとっては不満がたまる展開が続いた」と述べた。CPIの食品とエネルギーを除くコア指数の前月比上昇率は21年8月以来の低い伸びとなった。LPLファイナンシャルのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「市場はFRBが利上げ終了に一段と近づいているという感触を得ている」と述べた。半導体大手ブロードコムは0.9%上昇。クラウド企業VMウェアの買収計画について、欧州連合(EU)から条件付きで競争法上の承認を取得した。VMウェアは2.8%高となった。半導体大手エヌビディアは3.5%急騰。関係筋によると、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームは早ければ9月に予定するニューヨーク新規株式公開(IPO)を巡り、アンカー投資家としてエヌビディアを迎え入れる方向で交渉している。ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.23対1の比率で上回った。ナスダックでも1.93対1で値上がり銘柄が多かった。米取引所の合算出来高は約112億株。直近20営業日の平均は111億5000万株。

ロイター

◆日経225先物テクニカルポイント(13日夜間取引終了時点)

2023/07/13(木)07:10

●本文ここから--------------------------

13日ナイトセッションの日経225先物は前日清算値比90円高の3万2030円で取引を終えた。夜間取引終了時点のテクニカルポイントは以下の通り。

34531.69円  ボリンジャーバンド3σ
33993.53円  ボリンジャーバンド2σ
33455.36円  ボリンジャーバンド1σ
32917.20円  25日移動平均
32785.00円  一目均衡表・転換線
32680.00円  一目均衡表・基準線
32379.04円  ボリンジャーバンド-1σ
32156.00円  5日移動平均
32030.00円  13日夜間取引終値
31943.93円  12日日経平均株価現物終値
31840.87円  ボリンジャーバンド2σ
31302.71円  ボリンジャーバンド3σ
31155.00円  一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
30576.13円  75日移動平均
29780.00円  一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28477.35円  200日移動平均

株探ニュース

◆日経225先物(寄り前コメント)=米利上げ長期化への警戒は和らぐも、円高が重荷となる可能性

2023/07/13(木)08:11

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 12日の米国市場では主要な株価指数が上昇、6月の米CPIとコアCPIの伸びが市場予想を下回ったことで利上げ長期化への過度な懸念が和らいだ

  • 米長期金利が低下し大型テック株やハイテク株が買い戻された一方で、6月の米PPIの発表を控えダウ指数の伸びが終盤にかけて鈍化した

  • ナスダックが年初来高値更新し、S&P500の一部業種が上昇したものの、ヘルスケア機器・サービス、保険、資本財は下落

  • シカゴ日経平均先物(9月限)は大阪比95円高で清算し、ナイトセッションでの値動きは維持され、終盤には保ち合いが続いた

  • 日経平均型の買い戻しが見込まれるものの、円高進行と利益確定の動きを警戒し、日経225先物はボリンジャーバンドのレンジ内で推移が見られる

  • VIX指数は13.54に低下しリスク選好に向かうものの、日経225先物が一定水準を超える動きを見極める必要がある

  • NT倍率は先物中心限月で14.36倍に低下し下向きのトレンドが続く一方で、東京エレクトロンやアドバンテストなど指数インパクトの大きいハイテク株の買い戻しにより、ショートの巻き戻しに向かう可能性がある

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32030 +90 (+0.28%)
TOPIX先物 2226.0 +3.0 (+0.13%)
シカゴ日経平均先物 32035 +95
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 12日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決定する上で重要なインフレ指標である6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.0%上昇(5月は4.0%上昇)、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは同4.8%上昇(同5.3上昇)と伸びが鈍化した。いずれも市場予想を下回ったことで、利上げ長期化への過度な懸念が和らいだ。

 CPIの伸びが市場予想ほどではなかったことを受け米長期金利が低下し、大型テック株やハイテク株の一角が買い戻された。NYダウの上げ幅は一時300ドルを超す場面も見られたが、6月の米卸売物価指数(PPI)の発表を13日に控えていることもあり、終盤にかけて伸び悩んだ。ナスダックは年初来高値更新で昨年4月以来の水準を回復。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、メディア、公益事業が上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービス、保険、資本財が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比95円高の3万2035円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比変わらずの3万1940円で始まり、一時3万1810円まで売られた。売り一巡後はショートカバーが強まり、米国市場の強い値動きを受けて、3万2250円まで買われる場面も見られた。ただし、買い一巡後は戻り待ちの売りに押されて軟化し、終盤にかけては3万1980円~3万2110円処での保ち合いを継続。こう着感が強まるなか、3万2030円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場がCPIの結果を受けてハイテク株主導でのリバウンドを見せたことから、日経平均型の買い戻しが入りそうだ。ナイトセッションで3万2000円を上回って終えたこともあり、同水準が心理的なサポートとして意識されやすいだろう。

 しかし、円相場は1ドル=138円台と円高に振れており、円安を手掛かりとしたこれまでのポジションで利益確定が強まる可能性があり、ショートを仕掛けてくる動きは警戒されやすい。日経225先物は足もとでボリンジャーバンドの-1σ(3万2380円)と-2σ(3万1840円)によるレンジ内で推移しており、-1σ接近で戻りの鈍さが意識される局面では、下へのバイアスが強まりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万1875円~3万2375円のレンジを想定する。

 VIX指数は13.54に低下した。6営業日ぶりに14.00を下回り、25日移動平均線を割り込んできた。リスク選好に向かいやすくショートカバーが先行すると考えられるが、日経225先物が-1σ水準を明確に上放れてくるのを見極めたいところであろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.36倍に低下した。ボリンジャーバンドの-1σと-2σによるレンジ推移だった。下向きのトレンドは継続しているが、米国市場の流れを受けて、日経平均型の重荷となっていた東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きいハイテク株の買い戻しにより、NTショートの巻き戻しに向かいそうである。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物日中取引クロージング:13日清算値=600円高、3万2540円

2023/07/13(木)15:17

 13日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前日清算値比600円高の3万2540円で取引を終えた。出来高は7万1185枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万2419.33円に対しては120.67円高。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(13日)

2023/07/13(木)



◆〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「中陽線」、Sストキャスティクスがゴールデンクロス(13日ロイター)

2023/07/13(木)16:15

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 前日の米国市場でのCPIの伸び鈍化による株高の流れを受け、日経平均は前営業日比413円11銭高と大幅反発して前引けた

  • 短期筋の自律反発と中国政府による新たな景気対策への期待が日本株を押し上げる一因

  • 日経平均は後場入り後、上げ幅を拡大し一時500円超高に上昇

  • 米国の物価指標の伸び鈍化と米ハイテク株高が投資家心理を改善、マザーズ総合が2.11%高の789.84ポイントと反発して終了

  • 東証グロース市場指数は2.05%高の1006.32ポイント

  • 日経平均終値は終値は3万2419円33銭と「中陽線」を形成、5日移動平均線を7営業日ぶりに回復し地合い改善、スローストキャスティクスが売られ過ぎゾーンでゴールデンクロスし買いシグナルが点灯

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[東京 13日 ロイター]
<08:20> 寄り前の板状況、ID&E HLDGが買い優勢 イオンファンタジーは売り優勢

<09:05> 日経平均は反発で寄り付く、米株高好感した買い優勢
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比162円12銭高の3万2106円05銭と、反発してスタートした。前日の米株高を好感した買いが先行したが、その後はやや伸び悩んでいる。個別では、指数寄与度の大きいアドバンテストやファーストリテイリングが1%高と堅調。一方、為替の円高を受け三菱自動車工業が1.7%安と軟調。

<10:28> 日経平均は上げ幅拡大、指数寄与度の大きい銘柄が堅調
日経平均は寄り付き時点より上げ幅を拡大し、現在は前営業日比370円高の3万2300円台前半で推移している。指数寄与度の大きい銘柄が堅調で、指数を押し上げている。中国で6月の貿易統計を控える中、市場では「中国の景気回復の勢いが弱まっていることに警戒が強まる中、輸出入の動向には注意が必要」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。個別では東京エレクトロンが1.3%高、ファーストリテイリングが1.6%高、アドバンテストが2.5%高で、3銘柄で指数を118円程度押し上げている。

<11:40> 前場の日経平均は大幅反発、米インフレ鈍化による株高を好感
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比413円11銭高の3万2357円04銭と、大幅に反発した。前日の米国市場は消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受け、金融引き締め長期化懸念が後退して株高となっており、東京市場もその流れを引き継いだ。日経平均は162円高と堅調にスタート。その後はやや伸び悩む場面もみられたが、前場中盤からは上げ幅を拡大し、一時前営業日比416円高の3万2360円04銭まで上昇した。指数寄与度の大きい銘柄が軒並み堅調で、指数をけん引した。東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは「前日の米株高が好感されたほか、短期筋による自律反発を期待した買いが相場を押し上げた」と指摘。加えて、足元では中国政府による新たな景気対策への期待も出てきているといい、日本株のサポート要因となっているのではないか、とした。後場にかけては「引け後に決算を予定しているファーストリテイリングが期待でさらに買われた場合は日経平均株価の一段高もあり得るのではないか」との見方を示した。TOPIXは0.97%高の2242.96ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7006億7000万円だった。東証33業種では、値上がりは電気機器やサービス、精密機器など25業種で、値下がりは水産・農林や空運、保険など8業種だった。個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1.6%高、アドバンテストが2.7%高と堅調だった。一方、為替の円高を受け、SUBARUなど自動車株は軟調だった。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1173銘柄(63%)、値下がりは565銘柄(30%)、変わらずは97銘柄(5%)だった。

<13:30> 後場の日経平均は500円超高に上げ拡大、グロース高が指数押し上げ
日経平均は後場入り後、上げ幅を拡大し一時500円超高に上昇した。東京エレクトロンやアドバンテストが上げ幅を拡大し、指数を押し上げている。リクルートホールディングスもしっかり。TOPIXグロース指数の1.5%高に対し、同バリュー指数は0.5%高でグロース優位となっている。上海・香港株が堅調なほか、時間外取引の米株先物もプラスで推移しており、投資家心理を支えている。チャート上では6月27日終値(3万2538円33銭)をネックラインとしたダブルトップが7日に形成され、下落トレンド入りが警戒されてきたが「27日の安値(3万2306円99銭)を上回ってきたことで、買い戻しに勢いが付いた」(国内証券のアナリスト)との見方が聞かれる。

<15:12> 新興株はマザーズが反発、米引き締め長期化懸念緩和で心理改善
新興株式市場は、マザーズ総合が2.11%高の789.84ポイントと、反発した。米国の物価指標の伸び鈍化を受けて利上げ長期化への警戒感が和らぎ米ハイテク株高となり、投資家心理が改善した。東証グロース市場指数は2.05%高の1006.32ポイントだった。テクノロジーズが一時ストップ高となったほか、スマートドライブやM&A総研HLDGはしっかり。一方、グッピーズが一時ストップ安。ボードルアや免疫生物研究所は軟調だった。

<16:05> 日経平均・日足は「中陽線」、Sストキャスティクスがゴールデンクロス
日経平均・日足は「中陽線」となった。終値は3万2419円33銭。5日移動平均線(3万2229円00銭=13日)を7営業日ぶりに回復し、地合いが改善した。スローストキャスティクスが売られ過ぎゾーンでゴールデンクロスし、買いシグナルが点灯した。ダブルトップのネックラインとなった6月27日終値(3万2538円33銭)を回復すれば上昇に弾みがつきそうだ。25日線(3万2963円18銭)の奪還が目先の焦点。

ロイター

◆日本株市況クロージング=米株高を映して買い戻しの動きが強まる(13日フィスコ)

2023/07/13(木)16:03

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 13日の日経平均は反発し、475.40円高の32419.33円で取引終了

  • 前日の米国市場でのハイテク株の上昇を背景に、半導体関連株を中心に買い先行

  • 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が全体の約60%を占める

  • セクター別では、サービス、電気機器、精密機器、医薬品など23業種が上昇

  • 米国市場では、消費者物価指数(CPI)が市場予想以上の減速を示し、利上げ期待が後退

  • 円相場が一時1ドル=138円台に接近する円高となり、輸出関連株には上値の重さが見られたが、その後の円高進行の一服が買い安心感を誘う

  • 7月FOMCが最後の利上げになるとの期待は高まっているが、インフレとの闘いは長引く可能性あり

  • 米国では今夜、6月の卸売物価指数(PPI)の発表が予定され、ウォラーFRB理事の講演も注目される

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 13日の日経平均は反発。475.40円高の32419.33円(出来高概算11億9000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株中心に上昇した流れを背景に、このところ下げのきつかった半導体関連株中心に値がさ株に値を上げるものが目立ち、日経平均は買い先行で始まった。寄り付き直後に軟化する場面も見られたが、その後はファンドなど短期筋の先物買いも呼び込み、一時32484.40円まで上げ幅を広げた。
 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100に迫り、全体の6割近くを占めた。セクター別では、サービス、電気機器、精密機器、医薬品など23業種が上昇。一方、水産農林、保険、空運、繊維製品など10業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>が堅調だった半面、アステラス薬<4503>、花王<4452>、ブリヂストン<5108>、SUBARU<7270>が軟化した。
 前日の米国市場は、6月の消費者物価指数(CPI)が市場予想以上の減速を示したため、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが最後になるとの見方が強まり、主要株価指数は続伸。なかでもSOX指数が1.86%高と大きく上昇したため、値がさハイテク株を中心に値を上げる銘柄が目立ち、日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。また、日銀の政策修正への思惑から、円相場が一時1ドル=138円台割れ目前に迫る円高となったことから輸出関連株一角に上値の重い銘柄が目立ったが、その後、138円台後半まで値を戻すなど急激な円高進行が一服したことも買い安心感を誘う要因の一つになった。
 前日の米CPIを受けて、7月FOMCが最後の利上げになるとの期待は高まっているが、インフレとの闘いがまだまだ長引くという見方も依然として残っており、引き続き警戒が必要だろう。米国では今夜、6月の卸売物価指数(PPI)の発表を控える。米国のインフレがさらに鈍化すれば、米国株高を通じて日本株の再上昇も期待されるだろう。また、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の講演も予定されている。景気見通しに関する講演で、追加利上げについて、どこまで踏み込んだ発言が出てくるのかにも投資家の関心が集まりそうだ。

フィスコ

◆日経225先物(引け後コメント)=NT倍率は14.51倍に上昇、NTショートの巻き戻しが強まる

2023/07/13(木)18:14

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物(9月限)は前日比600円高の3万2540円で終了、買い先行で始まった後ショートの流れが強まり一時下落も見られたが、主要銘柄の買いにより指数が回復し、日中高値で取引を終えた

  • 米国市場の上昇と円高の影響で初動は買い先行、後にショートが入ったが短期筋のショートカバーにより回復した

  • テクニカル面ではボリンジャーバンドの-2σに接近した後に急速に切り返し、-1σ水準を捉えて以降明確に上放れた

  • オプションの中心価格帯が3万2000円から3万2500円に上昇、押し目待ちのロングも改めて入りやすくなり、為替動向に注意しながら決算を見極めることが期待される

  • NT倍率は14.51倍に上昇、ボリンジャーバンドの-1σを上回り25日線を捉え、NTショートの巻き戻しの流れが強まる可能性がある

  • JPモルガン証券、シティグループ証券、ゴールドマン証券が買い越し、一方、ソシエテジェネラル証券、日産証券、ABNクリアリン証券、モルガンMUFG証券が売り越し

  • TOPIX先物では野村証券、ソシエテジェネラル証券、SMBC日興証券が買い越し、一方、バークレイズ証券、ビーオブエー証券、モルガンMUFG証券、みずほ証券が売り越し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限
日経225先物 32540 +600 (+1.87%)
TOPIX先物 2241.5 +18.5 (+0.83%)

 日経225先物(9月限)は前日比600円高の3万2540円で取引を終了。寄り付きは3万2170円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2035円)を上回り、買い先行で始まった。寄り付き後はショートの流れが強まり、一時3万1930円まで売られ、下落に転じる場面も見られた。しかし、指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]などが買われて指数を牽引するなか、日経225先物は前場終盤に3万2300円を回復すると、ランチタイムでも強い値動きを継続。後場の取引開始直後には3万2470円まで上昇した。その後はボリンジャーバンドの-1σを挟んで保ち合い、終盤にかけてショートカバーが一段と強まり、3万2540円と本日の高値で取引を終えた。

 日経225先物は米国市場の上昇を受けて買い先行で始まった後は、円相場が1ドル=138円前半まで円高に振れるなか、仕掛け的なショートが入ったようだ。ただし、ドル・円は138円06銭を付けた後は138円半ばで推移しており、短期筋のショートカバーにつながったと考えられる。テクニカル面では朝方にボリンジャーバンドの-2σに接近する動きを見せた後の急速な切り返しによって-1σ水準を捉え、その後は同水準を明確に上放れてきた。

 オプション権利行使価格では、中心の価格帯が3万2000円から3万2500円水準に切り上がってきており、3万2500円処での底固めから25日移動平均線が位置する3万2960円辺りが意識されてきそうである。また、先週末と週初のパッシブ型ETFの決算に伴う売り需給で下押した分を上回ってくることで、押し目待ちのロングも改めて入りやすくなる。為替動向には注意が必要で、今後本格化する決算を見極めるまで商いは膨らみにくいだろうが、ショートは仕掛けづらくなっただろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.51倍に上昇した。ボリンジャーバンドの-1σを上回り、一気に25日線を捉えてきた。日経平均型優位の展開が意識されやすく、NTショートを巻き戻す流れが強まる可能性がありそうだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガン証券が2066枚、シティグループ証券が1057枚、ゴールドマン証券が606枚の買い越しに対して、ソシエテジェネラル証券が1505枚、日産証券が616枚、ABNクリアリン証券が596枚、モルガンMUFG証券が420枚の売り越しだった。TOPIX先物は野村証券が2404枚、ソシエテジェネラル証券が398枚、SMBC日興証券が238枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が1709枚、ビーオブエー証券が1155枚、モルガンMUFG証券が451枚、みずほ証券が298枚の売り越しだった。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(13日ロイター)

2023/07/13(木)20:44

・ECB金利のピーク「そう遠くない」=イタリア中銀総裁
・英住宅ローン債務不履行増、第2四半期は09年以来の大きさ=中銀
・グーグル、生成AI「バード」を欧州とブラジルでも展開
・ペプシコ、値上げで四半期業績好調 通期予想も再び上方修正
・三菱自の中国合弁、人員構成を「最適化」へ
・中国鉄鉱石輸入、6月は前年比7.4%増 鉄鋼価格上昇で生産維持
・中国6月銅輸入、前年比-16.4% 高水準の国内生産や需要低迷で
・中国の原油輸入、6月は過去2番目の高水準 前年比+45.3%
・5月のユーロ圏鉱工業生産、前月比+0.2%・前年比-2.2%
・IEA、今年の石油需要予測を下方修正 景気への逆風受け

・上層部批判のロシア軍司令官、解任される 前線の惨状訴え
・英政府の中国リスク戦略「不十分」、経済利益重視を議会委が批判
・中国、米国に制裁解除改めて要請 レモンド氏訪中に「前向き」
・米哨戒機、台湾海峡上の国際空域を通過 中国軍が監視

・〔中国指標予測〕第2四半期GDP、ベース効果で前年比7.3%増へ 回復は急減速
・〔アングル〕豪カフェ続々閉店、インフレ・コスト増で早々に犠牲に
・〔アングル〕米マンハッタンのオフィス市場、コロナ終息後も低迷
・〔ロイターモメンタム〕AIの爆発的普及、脅威抑制へ規制必要 専門家が警鐘
・〔インサイト〕在英中国大使館の移設計画が外交問題化、関係修復に難題
・〔焦点〕生成AIで出遅れる中国、規制が足かせ 恐れる体制批判
・〔FEDフォーカス〕6月CPI鈍化で先行き政策運営に自信か、利上げは7月が最後の可能性も
・〔海外規制フラッシュ〕MMF改革、SECが規則改正の最終版まとめる

・英GDP、5月は前月比0.1%減 第2四半期はマイナス成長回避へ
・中国、生成AI産業の暫定規則公表 サービス開始へ前進
・中国レアアース輸出、6月は前年比17%増 3年ぶり高水準
・中国株をオーバーウエートに上げ、刺激策期待=クレディ・スイス
・中国輸出、6月は前年比-12.4% 予想以上の減少
・ロシア原油、制裁上限価格の60ドル突破=トレーダーデータ

・英GDP、5月は前月比0.1%減 第2四半期はマイナス成長回避へ
・EXCLUSIVE-中国・青島市、融資平台救済で会社設立=関係筋
・米テスラ、印政府と工場建設計画を協議 生産能力50万台=現地紙
・BUZZ-南アランド小動き、鉱業生産指標発表控え

・米哨戒機、台湾海峡上の国際空域を通過
・中国とASEAN、自由貿易圏3.0版を協議=王毅氏
・米労働当局がアマゾンに是正命令、労組との交渉拒否巡り
・中国の対ロシア貿易、6月はウクライナ侵攻後で最高
・韓国中銀、3.50%に金利据え置き 制約的な政策スタンス維持へ
・大手企業、銀行パートナーの審査厳格化 破綻が「警鐘」に=調査

・EXCLUSIVE-上海先物取引所、中国国外に倉庫網拡大目指す=関係者
・中国輸出、6月は前年比-12.4% 予想以上の減少
・北朝鮮、12日にICBM「火星18」発射 「核戦力発展に不可欠」
・グアテマラ裁判所、大統領選2位候補の党に停止命令 決選投票控え
・スーダン紛争、避難者が300万人突破=国際移住機関
・豪労働市場、大幅利上げでも底堅さ維持は驚き=大手銀トップ
・中国の地方政府、債務リスクの防止・軽減を=政府系紙
・G20、開発銀改革や暗号資産、債務処理を協議へ=議長国インド
・英住宅市場、6月は減速 金利上昇で買い手の関心後退=RICS

・ドイツ企業の見通し悪化、3分の1以上が事業低迷予想=IW研究所
・著名投資家ウッド氏旗艦ファンド、11カ月ぶり高値
・英印の自由貿易交渉、重要な局面=インド政府
・起亜が米ジョージア州工場に2億ドル投資、来年電動SUVの生産開始
・HSBC、中国でグリーンファイナンス・債券チーム構築=関係筋
・米南部で熱波、アリゾナ州で13日連続43度以上 週末にかけ深刻化も
・VIXオプション取引活発、米株好調でも波乱に備える動き
・カナダ中銀0.25%利上げ、2会合連続 高インフレ受けタカ派姿勢
・中国の貿易、世界経済の成長鈍化や地政学リスクが影響=税関当局

・インド鉱工業生産指数、5月は前年比5.2%上昇 予想上回る
・NZ製造業PMI、6月は47.5に低下 景況悪化続く
・IMF、パキスタンへの融資30億ドルを承認
・米国債市場のレバレッジ、ストレス増幅させる恐れ=英中銀
・独アウディ、上海汽車のEVプラットフォーム買収へ交渉=関係筋
・暗号資産絡みの犯罪は上期に減少、身代金支払額は急増=分析会社
・世界の飢餓人口、22年7.35億人 30年のゼロ目標達成は困難=国連
・米エヌビディア、バイオ企業のAI訓練に5000万ドル投資

・ツイッター元社員らが集団訴訟 「退職金5億ドル未払い」
・米国務長官、中国外交トップ王氏と会談へ 13日にジャカルタで
・中国、AI規制の「国際枠組みに関心」 マスク氏が見解
・キーウに3夜連続で無人機攻撃、1人死亡=ウクライナ
・米独禁当局が控訴へ、マイクロソフトのゲーム大手買収巡り
・中国の上半期人民元建て輸出、前年比+3.7% 輸入は-0.1%
・LNG市場、22年の市況に戻るリスク高い 危機終わらず=連盟
・マスク氏、人工知能企業「xAI」立ち上げ オープンAIに攻勢
・米イルミナ、グレイル買収巡り欧州委が4億7600万ドルの制裁金

・原油先物は上昇、米インフレ鈍化を好感
・マイクロソフトのゲーム大手買収、英当局が再調査に一転前向き
・世界の公的債務、過去最高の92兆ドル 途上国で負担拡大=国連
・FRBの新決済システム、銀行の資金流出リスクに対応=地区連銀総裁
・「存在の耐えられない軽さ」の作家ミラン・クンデラ氏死去、94歳
・中国首相、ハイテク大手に経済への貢献要請 締め付け終了示唆
・英中銀総裁、預金保護引き上げに否定的 銀行破綻の対応策
・テスラ車「モデル3」の連邦税控除、来年は縮小の可能性
・印タタ・コンサルタンシー、4─6月利益は予想超え 顧客需要に懸念

・SWIFT再接続条件に穀物合意延長を、国連がロシアに要請
・米30年物住宅ローン金利7%突破、昨秋以来 利上げ長期化観測で
・消息不明のロシア軍高官、「休養中」と下院国防委員長が明かす
・NATO東京事務所「将来的に検討」と事務総長、仏は慎重姿勢
・利上げの影響、完全に表れるには数年かかる=レーンECB専務理事
・米ディズニー、アイガーCEOの任期を2026年まで2年延長
・ウクライナに「かつてない安保の基盤」、NATO会議受け=大統領
・ユーロ圏インフレリスク、より均衡取れた状態=ECB当局者
・国連安保理、北朝鮮ミサイル発射受け13日に会合 日米など要請

・米国務省などサイバー被害、中国系ハッカーがメールシステム侵入
・主要インフレ指標、押し下げ困難な可能性=SF連銀リポート
・アマゾンのプライムデー、初日売上高は6%増 家電や玩具好調
・アームIPO、エヌビディアとアンカー投資家交渉=関係者
・米国防次官補、中国大使と会談 軍同士の対話を模索
・米ロ情報局長官が6月に電話会談、ウクライナや武装反乱など協議

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]米6月CPI、予想以上の伸び鈍化で追加利上げ観測緩和、ドル売り加速(12日フィスコ)

2023/07/12(水)21:52

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米6月CPIは前月比+0.2%、5月+0.1%から伸び拡大するも市場予想下回る

  • 前年比では+3.0%と伸びは鈍化し、21年3月以来で最小

  • FRBが注視するコア指数は前月比+0.2%と、5月の+0.4%から伸びが予想以上に鈍化し21年8月来で最小

  • コア指数の前年比では+4.8%と、5月+5.3%から予想以上に鈍化し21年10月来で最小の伸び

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 米6月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.2%と、5月+0.1%から伸び拡大も予想下回った。前年比では+3.0%と、伸びは5月+4.0%から予想以上に鈍化し21年3月以来で最小となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している燃料や食料品を除いたコア指数は前月比+0.2%と、5月+0.4%から伸びが予想以上に鈍化し21年8月来で最小。また、前年比では+4.8%と、5月+5.3%から予想以上に鈍化し21年10月来で最小の伸びとなった。

 米CPIの伸びが予想以上に鈍化したため米国債相場は急伸。FRBの追加利上げ観測も緩和し、2年債利回りは10bps以上低下し4.73%前後で推移した。ドル売りも加速し、ドル・円は139円60銭から138円78銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.1020ドルから1.1072ドルまで急伸し5/4来の高値を更新した。

【経済指標】
・米・6月消費者物価指数:前年比+3.0%(予想:+3.1%、5月:+4.0%)
・米・6月消費者物価コア指数:前年比+4.8%(予想:+5.0%、5月:+5.3%)
・米・6月消費者物価指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.1%)
・米・6月消費者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.4%)

フィスコ

▶[NEWS]加中銀、予想通り追加利上げ、加ドル買い加速(13日フィスコ)

2023/07/13(木)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • カナダ中銀は政策金利を予想通り0.25ポイント引き上げ5.00%に決定、22年ぶりの高水準

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 カナダ中銀は金融政策決定会合で、政策金利(翌日物貸出金利)を予想通り0.25ポイント引き上げ5.00%に決定した。22年ぶりの高水準となる。消費者の支出が強く、インフレで2%目標達成には想定以上に時間がかかると言及。
 結果を受けてカナダドル買いが加速し、ドル・カナダは1.3234カナダドルから1.3150カナダドルまで下落し6月27日来の安値を更新。カナダ円は105円11銭の安値から105円66銭まで上昇した。

【金融政策】
・カナダ中銀:政策金利(翌日物貸出金利)を0.25ポイント引き上げ5.00%に決定

フィスコ

▶[NEWS]米インフレ率3%は非常事態の終わりを示唆、金融政策の転換点に(13日ブルームバーグ)

2023/07/13(木)02:23

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国のインフレ率が急激に鈍化し、約2年ぶりの水準に低下

  • 6月の米消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3%で、1年前のピーク時の3分の1の水準に

  • コアインフレの主要指標も予想を下回るなど、統計がインフレ抑制の進展を示す

  • CPI発表後、追加利上げが広く確実視されていたFOMCで利上げが当面打ち止めになる確率が50%以上

  • 米短期債利回りが低下、株が上昇、ドル指数が14カ月ぶり低水準となる

  • オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフエコノミストは、現在の引き締めサイクルが終わりに近付いている可能性が高いと述べる

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 米国のインフレ率が急激に鈍化し、ほぼ2年ぶりの水準に低下した。生活費危機の終了、そして恐らくは米金融当局による歴史的引き締めの終わりに向けて大きな一歩となる。
 6月の米消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3%で、1年前に付けたピーク時の3分の1の水準にまで落ち着いた。コアインフレの主要な指標も予想を下回るなど、統計の詳細もインフレ抑制の進展を示す内容だ。
 インフレとの闘いが全て終わったという意味ではない。これはとりわけ、今月の会合で追加利上げが広く確実視されている連邦公開市場委員会(FOMC)に当てはまる。ただ、そこで利上げが当面打ち止めになる確率はいまや50%以上あるだろう。
 これが12日のCPI発表後、市場が織り込みつつある見方だ。米短期債利回りは低下、株は上昇、ドル指数は14カ月ぶり低水準となった。これは全て、米当局が引き締めを緩めるとの期待に基づいている。
 オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ライアン・スイート氏は今回のインフレ統計について、「今月の後の追加利上げが必要かどうかについてFOMCで議論する理由になり得る」と指摘。「米当局が進めてきた現在の引き締めサイクルは終わりに近付いている可能性が高い」と述べた。 

原題:Inflation at 3% Flags End of Emergency, Turning Point for Fed(抜粋)

ブルームバーグ
Source: Bureau of Labor Statistics

▶[NEWS]米地区連銀経済報告、経済活動「わずかに上向いた」-見通しは成長鈍化(13日ブルームバーグ)

2023/07/13(木)03:28

●本文ここから--------------------------

 米連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、5月下旬以降に米経済が全般的に上向いたと指摘したが、大半の連銀地区が景気拡大のペース鈍化を予想していることを明らかにした。
 ベージュブックでは「全体の経済活動は5月下旬以降、わずかに上向いた」と分析。「今後数カ月の経済見通しは引き続き成長鈍化を全般に見込んでいる」と記された。

原題:Fed’s Beige Book Shows Uptick in Economy But Warns of Slowing(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]米住宅ローン金利、30年固定型は7%超え-昨年11月以来の高水準(12日ブルームバーグ)

2023/07/12(水)22:55

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米住宅ローン金利が昨年11月以来の高水準に上昇し、20年余り前の水準に迫る

  • 30年固定型の住宅ローン金利は22ベーシスポイント上昇し、7.07%に

  • 米独立記念日の祝日を含む週の金利上昇幅は昨年終盤以来で最大

  • 米国債相場が下落、労働市場は底堅さを示し、連邦公開市場委員会が利上げを再開する見方が強まる

  • MBAの借り換え申請指数が前週比1.3%低下

  • 一方、住宅購入申請の指数は上昇し、全体の住宅ローン申請指数の上昇に寄与

  • 調査は1990年から実施、全米の住宅ローン申請件数の75%以上をカバー

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 米住宅ローン金利は先週、昨年11月以来の高水準に上昇し、20年余り前の水準に迫った。
 全米抵当貸付銀行協会(MBA)が12日発表したデータによると、7日終了週の30年固定型の住宅ローン金利は22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、7.07%となった。米独立記念日の祝日を含むこの週の上昇幅は、昨年終盤以来で最大。
 先週の米国債相場は下落。労働市場がやや軟化しているものの、おおむね底堅さを示す統計が相次ぎ、連邦公開市場委員会(FOMC)が今月に利上げを再開するとの見方が強まり、国債売りが優勢になった。
 MBAの借り換え申請の指数は、季節調整済みで前週比1.3%低下した。しかし、住宅購入申請の指数は上昇し、全体の住宅ローン申請指数の上昇に寄与した。
 この調査は1990年から毎週実施されており、モーゲージ・バンカーや商業銀行が回答。全米の住宅ローン申請件数の75%以上をカバーしている。

原題:US Mortgage Rates Jump Above 7% to Highest Level Since November(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]市場が発する日銀の政策修正観測、トレーダーは7月会合を警戒(13日ブルームバーグ)

2023/07/13(木)13:03

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日本銀行が今月の金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策を修正する可能性に対する警戒感が広がっている

  • 10年物円スワップ金利はYCCにおける長期金利の許容変動幅の上限を大幅に上回った状態

  • 日銀が10年債金利の上昇を抑えるYCC政策の再構築を選択肢し得ると少なくともトレーダーの一部がみている

  • 日本の国債市場が今年初めに経験したようなプレッシャーの兆候はないものの、10年債利回りはYCC政策における許容変動幅の上限0.5%に向けて上昇している

  • 日銀の内田真一副総裁は、今後のYCCの微調整について排除はしなかった

  • 今回の政策修正を巡る市場の観測おいて昨年との顕著な違いは、経済指標の強さ

  • インフレ率が見通しを上回って推移する中、物価の安定で日銀が重視する賃金は上昇している

  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは、「YCCの撤廃に一定の合理性はある」とした上で、「そういった可能性を認識して7月会合に臨むべきだ」と語った

  • RBCキャピタル・マーケッツの首席通貨ストラテジスト、アダム・コール氏によれば、ここ数日の円高の動きは円のショートポジション(売り持ち)の巻き戻しによるものというのが妥当な説明

  • 日銀の植田和男総裁が先月、物価上昇の持続性について確信をさらに強める必要があるとの考えを示したことで、一部のエコノミストは政策変更に対する見方を後退させた

  • 通貨オプション市場では、市場参加者の相場観が反映されるリスクリバーサルでドル売り・円買い権利の需要の高まりを示すマイナスの値が拡大している

  • コール氏は、少なくともアナリストの間では日銀がYCC政策をさらに修正する時期として7月が既に有力視されていたと指摘

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 世界の債券・為替市場が大きく変動している背景には、日本銀行が今月の金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策を修正する可能性に対する警戒感の広がりもある。
 日本の国債は、米国の物価・労働統計の軟化をきっかけとした世界的な相場上昇にあらがう動きを見せている。10年物円スワップ金利はYCCにおける長期金利の許容変動幅の上限を大幅に上回った状態だ。7月の円高を演出したのがキャリートレーダーによる円のショートカバー(買い戻し)であったとしても、円の建玉は円がさらに上昇することを示唆している。
 これは物価と賃金に改善の兆しが既に見られる日本経済の成長を後押しするため、日銀が10年債金利の上昇を抑えるYCC政策の再構築を選択肢し得ると少なくともトレーダーの一部がみていることを表す。
 いちよし証券の愛宕伸康チーフエコノミストは、「7月会合に向けての市場の動きは日銀の政策判断にとって非常に重要だ」と指摘。「正常化が近い将来ないことは明確だが、YCCの修正については選択肢として残している」と語った。
 日本の国債市場が今年初めに経験したようなプレッシャーの兆候はないものの、10年債利回りはYCC政策における許容変動幅の上限0.5%に向けて上昇している。10年物円スワップ金利は12日に0.7%と、3月以来の高水準を付けた。
 過去10年余りにわたり金融政策の立案に関わってきた日銀の内田真一副総裁は、日本経済新聞とのインタビューで、マイナス金利政策の解除という判断に至るまでには大きな距離があるとしたものの、今後のYCCの微調整について排除はしなかった。
 ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、キット・ジャックス氏とオリビエ・コルベール氏は12日の顧客向けリポートで、「今回の会合については、前回より観測が広がっている」と指摘。「今回はYCC修正を巡る観測が前回の会合前ほど後退していない」という。
 日銀の政策決定会合は27、28日の2日間の日程で行われる。
 今回の政策修正を巡る市場の観測おいて昨年との顕著な違いは、経済指標の強さだ。
 インフレ率が見通しを上回って推移する中、物価の安定で日銀が重視する賃金は上昇している。先週発表された毎月勤労統計調査(速報)によると、5月の所定内給与は1995年以来の高い伸びとなった。日銀の6月の企業短期経済観測調査(短観)では、企業の設備投資計画や雇用が堅調な内容だったほか、大企業・製造業の業況判断指数(DI)が2021年9月以来7四半期ぶりに改善するなど、経済の好循環が生まれつつある兆候が示された。
 SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは、「YCCの撤廃に一定の合理性はある」とした上で、「そういった可能性を認識して7月会合に臨むべきだ」と語った。
 だが、誰もが政策変更を確信しているわけではない。
 RBCキャピタル・マーケッツの首席通貨ストラテジスト、アダム・コール氏によれば、ここ数日の円高の動きは円のショートポジション(売り持ち)の巻き戻しによるものというのが妥当な説明だ。
 コール氏はリポートで、「もし今月、YCCを巡る観測に大きな変化が見られるなら、日本国債の利回りは現行のYCC政策の許容変動幅上限で推移するだろう」と予想。許容変動幅内に金利を抑えるための積極的な国債買い入れが行われていないことも指摘した。
 日銀の植田和男総裁が先月、物価上昇の持続性について確信をさらに強める必要があるとの考えを示したことで、一部のエコノミストは政策変更に対する見方を後退させた。
 通貨オプション市場では、市場参加者の相場観が反映されるリスクリバーサルでドル売り・円買い権利の需要の高まりを示すマイナスの値が拡大している。これは少なくとも一部のトレーダーが政策変更リスクをより真剣に受けとめていることの表れだ。
 コール氏は、少なくともアナリストの間では日銀がYCC政策をさらに修正する時期として7月が既に有力視されていたと指摘。「今月の金融政策決定会合でYCCの許容変動幅がさらに拡大される可能性を排除しないし、そうなった場合にはドル・円が急落し得ることも否定しない」との見方を示した。

原題:BOJ Speculation Stirs in Tokyo as Traders Mull July Policy Tweak(抜粋)

ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ

▶[NEWS]米6月PPIは予想以上に伸び鈍化、新規失業保険申請件数は予想外に減少、ドルもみ合い(13日フィスコ)

2023/07/13(木)22:15

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米6月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%で、前年比では+0.1%、予想よりも伸びが鈍化し2020年8月来で最小の伸びを記録

  • 燃料や食料品を除いたコア指数も前月比+0.1%、前年比では+2.4%と予想を下回り、21年1月来で最小の伸びを示した

  • 新規失業保険申請件数は前週比1.2万件減の23.7万件、増加予想に反し減少し労働市場の強さを示した

  • 一方、失業保険継続受給者数は172.9万人と前回171.8万人から予想以上に増加した

  • PPIの伸びの鈍化傾向と新規失業保険申請件数の減少により金利の低下は限定的となった

  • 10年債利回りは3.82%でもみ合い、ドル・円は138円27銭から138円95銭まで上昇後138円55銭でもみ合い、ユーロ・ドルは1.1182ドルで伸び悩んだ

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米6月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%と、5月-0.4%からプラスに転じたものの予想は下回った。前年比では+0.1%と5月+0.9%から伸びが予想以上に鈍化し、パンデミック直後でマイナスとなった2020年8月来で最小の伸び。また、燃料や食料品を除いたコア指数は前月比+0.1%と、予想を下回り5月と同水準の伸びにとどまった。また、前年比では+2.4%と、5月+2.6%から予想以上に鈍化。21年1月来で最小の伸びにとどまった。

同時刻に発表された米先週分新規失業保険申請件数は前週比1.2万件減の23.7万件と、前週から増加予想に反し減少し、労働市場の強さを示した。失業保険継続受給者数は172.9万人と、前回171.8万人から予想以上に増加した。

米消費者物価指数(CPI)に続き生産者物価指数(PPI)も伸びの鈍化傾向を示した一方、
新規失業保険申請件数は予想外に減少し労働市場の強さが再表明されたため金利の低下は限定的となった。10年債利回りは3.82%でもみ合い。ドル・円は138円27銭から138円95銭まで上昇後138円55銭でもみ合い。ユーロ・ドルは1.1182ドルで伸び悩んだ。

【経済指標】
・米・6月生産者物価指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、5月:-0.4%←-0.3%)
・米・6月生産者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、5月:+0.1%←+0.2%)
・米・6月生産者物価指数:前年比+0.1%(予想:+0.4%、5月:+0.9%←+1.1%)
・米・6月生産者物価コア指数:前年比+2.4%(予想:+2.6%、5月:+2.6%←+2.8%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:23.7万件(予想:25.0万件、前回:24.9万件←24.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:172.9万人(予想:172.0万人、前回:171.8万人←172.0万人)

フィスコ


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