見出し画像

2023/06/19(月)=日経平均は反落、335.66円安の33370.42円で取引終了/日経225先物(9月限)は前日比240円安の3万3410円で日中取引終了、一時は3万3810円まで上昇


―――【総まとめ】―――

  • パウエルFRB議長は今週、議会証言の予定。追加利上げの可能性に投資家は注目

  • FOMC会合の結果、短期債利回りが中長期債利回りに比べて低下する予想が誤りと明らかに、イールドカーブのスティープニングを見込む従来の人気戦略は放棄されつつある

  • ブリンケン米国務長官が北京を訪問し、中国との対話維持で一致、中国外相のワシントン訪問が予定される

  • シティグループが米国株の上昇は息切れすると予測、企業業績の修正欠如やリセッション可能性が影響と見て

  • 19日の日経平均は反落し、335.66円安の33370.42円で取引終了

  • 円安進行の影響で輸出関連株中心に買い先行、一時は33772.89円まで上昇

  • 前週末の米国市場の売り優勢や過熱感の意識から売り買いが交錯

  • 欧州勢の先物売りが断続的に出現し、下げ幅を広げ33231.56円まで下落

  • 米国市場が祝日で休場となり、海外投資家の動きは鈍く、33300円前後でのもみ合いが続いた

  • 東証プライムでは値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占める

  • 銀行、パルプ紙、水産農林、保険など9業種が上昇し、非鉄金属、鉱業、輸送用機器、鉄鋼など24業種が下落

  • テルモ、ニデック、武田、安川電はしっかりだったが、ファーストリテ、東エレク、アドバンテス、ソフトバンクGは軟調

  • 前週末の米国市場ではFRB理事やリッチモンド連銀総裁からのタカ派的な発言を受けて米金利が上昇し、ハイテク関連株が売られた

  • 日銀の金融政策決定会合で金融政策が据え置かれ、円相場が一時1ドル=141円台後半まで円安が進んだことが相場を下支え

  • 月末に向けて国内機関投資家からのリバランス売りも想定され、強弱感が対立し、日柄・値幅整理の動きが意識されやすい

  • 日経225先物9月限は前週末清算値比240円安の3万3410円で日中取引を終了


◆日経225先物(週間展望)=―過熱を警戒しつつも、OP権利行使価格の3万3500円~3万4500円のレンジを想定

2023/06/18(日)17:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物は、米国の金融政策と日米金利差を見て海外投資家が日本株を選好

  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げを見送り、年内に2回の利上げを見込む

  • 日銀の金融政策決定会合では大規模な金融緩和政策の維持が決定、海外投資家の資金流入が強まる

  • 米国市場ではリッチモンド連銀総裁が利上げの可能性を示唆、主要株価指数が下落

  • VIX指数(恐怖指数)が低下、リスク選好の傾向が強まりそう

  • NT倍率は先物中心限月で14.67倍、上昇ピッチの加速とともに景気敏感株への物色が見られる

  • 6月第1週の投資部門別売買動向では海外投資家が10週連続で買い越し、個人投資家と信託銀行は売り越し

  • 今後の主要スケジュールとして米国の住宅市場指数、鉱工業生産確報値、日銀の金融政策決定会合議事要旨、パウエルFRB議長の議会証言等が予定されている

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 今週の日経225先物は、米国の金融引き締め長期化を警戒しつつも、日米金利差を手掛かりとした海外投資家による日本株選好の流れが一段と強まりそうだ。先週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、予想通り利上げ見送りを決定した。ただし、政策金利見通しについては年内2回の利上げを見込んでおり、次回FOMCでの利上げ再開観測が高まるなか、利食いに押される場面が見られた。
 15日に3万3760円まで買われた日経225先物は、翌16日には一時3万3110円まで売られた(ナイトセッションを含む)。ただし、日銀の金融政策決定会合で予想通り大規模な金融緩和政策の維持が決まると、改めて海外投資家の資金流入が強まり一時3万3700円を回復。さらに、16日の日中取引終了後のナイトセッションでは3万3950円まで買われ、節目の3万4000円に迫る場面もあった。
 16日の米国市場は、リッチモンド連銀のバーキン総裁が「必要とあればさらなる利上げも辞さない」との見解を示したことで、利上げ長期化懸念が重荷となり、主要な株価指数は下落した。この流れを受けて、3万3950円まで買われた日経225先物は終盤にかけて3万3640円まで軟化し、下落に転じる場面も見られた。週明けの東京市場ではやや利食い優勢の流れが意識されやすいが、為替市場ではドル円が1ドル=141円台後半で推移していることもあり、軟化する局面では押し目狙いでロングでの対応に向かわせよう。
 また、足もとで上昇ピッチが強まるなか、過熱感は警戒されやすいが、これまでもボリンジャーバンドの+2σの切り上がりに沿ったトレンドを継続しており、+2σを上回る場面では過熱を冷ましながら上昇している。現在の+2σは3万3890円辺りに位置しているが、バンドが切り上がり続けていることから、節目の3万4000円回復で達成感が一気に強まることはないだろう。+3σは3万5000円まで上昇してきたため、オプション権利行使価格の3万3500円~3万4500円辺りのレンジを想定しておきたい。
 海外投資家の買いが上昇をけん引する一方、ダブルインバースなどの建玉が高水準で、国内の個人投資家などは下落を狙ったポジションを積み上げており、ショートカバーが相場を押し上げる一因でもある。過熱感が警戒されるなかでロングに傾けづらい面はあるものの、ショートは短期的な値幅取り以外は避けておきたい。ショートポジションがある程度整理され、個人投資家など国内勢のロング比率が高まった時点で、目先的なピークを迎える格好になりそうだ。
 今週は、パウエルFRB議長の議会証言を控えている。FOMC後の定例記者会見とほぼ同じ内容と予想され、7月の政策決定については明言を避けると予想される。議会証言を前に利益確定が強まる局面は、押し目狙いのタイミングとなる可能性があろう。
 恐怖指数と呼ばれるVIX指数は16日に13.54に低下。一時13.48まで下がり、年初来安値を更新し2020年1月以来の水準となった。米国市場で金融引き締め長期化への懸念から主要な株価指数が下落したなかでの低下であり、リスク選好に向かわせやすくなるとみられる。
 先週のNT倍率は先物中心限月で14.67倍だった。14.50倍を挟んだ高値圏での保ち合いを継続するなか、これを上放れる形状となった。ボリンジャーバンドの切り上がる+1σを支持線としたトレンドを継続しており、14.75倍辺りに位置している+2σが意識されてきた。足もとでは景気敏感株など、相対的に出遅れていたセクターや銘柄への物色が見られてきたが、上昇ピッチを加速するなかで日経平均型主導の上昇を想定。21年2月高値の15.68倍に向けたNTロングが入りやすいとみておきたい。
 6月第1週(6月5日-9日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では10週連続で買い越しており、買い越し額は9928億円(5月第5週は2216億円の買い越し)だった。なお、現物は9854億円の買い越し(同5352億円の買い越し)と11週連続の買い越しであり、先物は73億円の買い越し(同3136億円の売り越し)と2週ぶりに買い越している。個人は現物と先物の合算で4201億円の売り越しで、3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で51億円の売り越しとなり、10週連続の売り越しだった。
 主要スケジュールでは、19日に米国6月NAHB住宅市場指数、20日に4月鉱工業生産確報値、米国5月住宅着工件数、21日に日銀金融政策決定会合議事要旨(4月27・28日開催分)、通常国会会期末、パウエルFRB議長の下院金融委員会での証言、22日に6月月例経済報告、イングランド銀行(BOE)政策金利、米国1-3月経常収支、米国5月コンファレンス・ボード景気先行指数、パウエル議長の上院銀行委員会での証言、23日に5月全国消費者物価指数、米国6月製造業購買担当者景気指数(PMI)などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
07月限 日経225 26659.58  TOPIX  1890.16
08月限 日経225 28525.62  TOPIX  1963.05
09月限 日経225 28253.40  TOPIX  1957.76
10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58
11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52
12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27
01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71
02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19
03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32
04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76
05月限 日経225 29235.08  TOPIX  2090.33
06月限 日経225 32018.38  TOPIX  2211.13

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/09 06月16日  33520  33730  33110  33650  +240
23/09 06月15日  33680  33760  33220  33410  -140
23/09 06月14日  33070  33620  33060  33550  +520
23/09 06月13日  32460  33080  32440  33030  +610
23/09 06月12日  32140  32490  32110  32420  +220

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
23/09 06月16日  2297.0  2301.0  2274.0  2292.5  +0.5
23/09 06月15日  2304.5  2312.5  2280.5  2292.0  -6.0
23/09 06月14日  2265.0  2300.0  2265.0  2298.0  +35.0
23/09 06月13日  2238.5  2270.0  2238.5  2263.0  +26.5
23/09 06月12日  2215.5  2239.5  2214.5  2236.5  +17.0

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日大阪比
06月15日(9月限)  33675  +25
06月15日(9月限)  33465  +55
06月14日(9月限)  33490  -60
06月13日(9月限)  33415  +385
06月12日(9月限)  32675  +255
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い    前週末比
06月09日    1883億円  +331億円 1兆3453億円  +73億円
06月02日    1551億円  +444億円 1兆3379億円  +1433億円
05月26日    1107億円  +204億円 1兆1946億円  +768億円
05月19日    902億円  -31億円 1兆1177億円  +1491億円
05月12日    934億円 -2480億円  9686億円  -511億円
05月02日    3414億円  -432億円 1兆0198億円  +986億円
04月28日    3847億円  -232億円  9211億円  -504億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
06月14日    3383万株   +506万株  4億7057万株   +1412万株
06月13日    2876万株   +124万株  4億5644万株   -598万株
06月12日    2751万株   -1368万株  4億6242万株   -1046万株
06月09日    4119万株   -1892万株  4億7288万株   -1936万株
06月08日    6012万株   +1130万株  4億9225万株   -3434万株
06月07日    4882万株   -846万株  5億2660万株   -1563万株
06月06日    5729万株   +2345万株  5億4223万株   +3524万株
06月05日    3383万株   -110万株  5億0699万株   +3507万株
06月02日    3493万株    -38万株  4億7191万株   +1678万株
06月01日    3531万株   -353万株  4億5513万株   +2395万株
05月31日    3885万株   +530万株  4億3117万株   +577万株
05月30日    3354万株    +52万株  4億2540万株   -440万株
05月29日    3302万株   +685万株  4億2981万株   -673万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日  701億円
1月25日  701億円
2月14日  701億円
3月07日  701億円
4月07日  701億円
5月19日  701億円
6月13日  701億円
6月17日  701億円
12月2日  701億円
【2023年】
3月13日  701億円
3月14日  701億円

株探ニュース

―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ9月限)

日経225先物ミニ9月限10分足チャート2023/06/16(金)16:30~2023/06/19(月)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ9月限)

日経225先物ミニ9月限日足チャート2022/12/20[半年前]16:30~2023/06/19(月)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/06/16(金)の経済指標結果

2023/06/16(金)の経済指標結果

◆2023/06/19(月)の経済イベント予定

2023/06/19(月)の経済イベント予定

◆今朝の必読5本(19日ブルームバーグ)

2023/06/19(月)06:03

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • パウエルFRB議長は今週、議会証言の予定。追加利上げの可能性に投資家は注目

  • 歴史的には、FOMCが利上げを見送ることが強気相場を継続させる一方、1回の見送りで利上げ再開となればシナリオは異なる

  • FOMC会合の結果、短期債利回りが中長期債利回りに比べて低下する予想が誤りと明らかに、イールドカーブのスティープニングを見込む従来の人気戦略は放棄されつつある

  • ブリンケン米国務長官が北京を訪問し、中国との対話維持で一致、中国外相のワシントン訪問が予定される

  • シティグループが米国株の上昇は息切れすると予測、企業業績の修正欠如やリセッション可能性が影響と見て

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

温暖な気候や比較的安い生活費を求めて、米北東部から多くの人がフロリダ州に生活拠点を移しています。しかし、その動きにやや陰りが出てきたようです。同州の一戸建て住宅の価格はここへきて2011年以降で初めて横ばいに。過去3年間では50%ほど上昇していました。不動産仲介レッドフィンのチーフエコノミストは「値段の上昇で住宅購入者にとって魅力が低下している」と指摘。デサンティス州知事が次々と保守派的な政策を打ち出していることが不安感を生んでいると話す仲介業者もいます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

手掛かり得られるか
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が今週、議会証言に臨む。米金融当局は先週、ここ数十年で最も積極的な引き締めをいったん停止。投資家は当局者が追加利上げに傾いているかどうかの手掛かりを得ようと、証言を注視することになる。議長は21日に下院金融委員会で、翌22日には上院銀行委員会でそれぞれ半期に一度の議会証言を行う。連邦公開市場委員会(FOMC)は11会合ぶりに利上げを見送ったが、ドット・プロット(金利予測分布図)では年末までの政策金利の中央値を上方修正され、多くの市場参加者が困惑した。議員らはこの決定について議長に質問を浴びせる公算が大きい。

歴史が示す
歴史はFOMCが次の利上げを実施する前に、より長い休止を選択した場合、現在の強気相場が継続する見込みが高まることを示している。しかし、FOMCが利上げを1会合だけ見送ってから再開した場合、状況は大きく異なる。1970年以降、FOMCが1年以上にわたって100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上の利上げを実施し、その後少なくとも3カ月間利上げを休止した局面が6回ある。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)がまとめたデータによると、S&P500種株価指数は利上げ休止後の90日間に平均8.2%上昇した。ただ今回、米当局は一段の引き上げを見込んでおり、「休止」というよりは「1回見送り」。これは全く異なるシナリオとなる。

人気の投資戦略に打撃
ウォール街の多くが年初に当てにしていた戦略が、先週のFOMC会合での決定を受けて大きな打撃を被った。債券投資家は立て直しを余儀なくされている。今年初めの時点では、短期債利回りが中長期債利回りに比べて低下することに賭ける取引は確実に稼げる手法と見なされていた。FOMCが積極的な利上げをようやく停止して年内に利下げに転換するとの読みが背景にあった。しかし先週の会合後に発表されたドット・プロットで、今年末までの政策金利の予想が3月時点に比べて0.5ポイント引き上げられたことを受け、イールドカーブのスティープニングを見込む従来の人気戦略は放棄されつつある。

「率直な」会談
北京を訪問したブリンケン米国務長官は、中国の秦剛外相と7時間半にわたり「率直な」意見交換を行い、ハイレベルでの対話維持で一致した。両国はともに、「率直な」協議が行われたと発表した。秦外相はワシントン訪問要請を受け入れた。ブリンケン氏は滞在中に、習近平国家主席と会談する可能性もある。バイデン米大統領は17日、習主席と数カ月以内に会談することを望んでいると語った

米株は息切れも
強気相場にある米国株の上昇はそろそろ息切れしそうだと、シティグループが指摘した。スコット・クロナート氏が率いる同行のストラテジストらは、S&P500種が年末までに4000に下落するとの予想をあらためて示した。また、2024年半ばまでに4400という新たな目標も明らかにした。これは16日の終値である約4410をわずかに下回る水準。同氏はリポートで、明確な企業業績修正の欠如や、迫りつつある米国のリセッション(景気後退)が膨れ上がった株価に打撃を与えるとの見通しを示した。また、多くの重要な投資家心理の指標が、最近のS&P500種のブレークアウトに対する慎重姿勢を示していると指摘した。

その他の注目ニュース
ゴールドマン、市場は米インフレ低下のペースにあまりにも楽観的
ソフトバンクG孫社長が今年初登壇-株主総会で想定される10の質問
欧州ESG関連規制、投資家の反発に直面-企業データアクセス期待外れ

ブルームバーグ

◆海外ヘッドライン一覧(19日ロイター)

2023/06/19(月)08:18

[19日 ロイター]
◆海外ヘッドライン一覧
・〔アングル〕米株の年初来ラリー、弱気派の転換が後押し コール買いも高水準
・〔今週の主要材料〕海外市場
・米中外相が「率直な」会談、対話継続で合意 秦氏の訪米調整へ
・バイナンスとSEC、米顧客資産の国内保全で合意 訴訟解決まで
・米成長率予想、NY連銀の内部分析モデルで3月から上振れ
・バイデン氏が再出馬後初の集会に登場、労組との連帯感強調
・米インテル、イスラエルに新工場建設 250億ドル投資
・北朝鮮、衛星打ち上げ失敗「最も重大な過ち」と認識=KCNA
・米石油・ガス掘削リグ稼働数、7週連続で減少=ベーカー・ヒューズ
・米主要500社の第1四半期、0.03%増益見込み=リフィニティブ
・新生UBS、見通しはこれまでになく良好=エルモッティCEO
・ロシアが爆発物仕掛ける、カホフカダム破壊で証拠発見=NYT
・プーチン氏、アフリカ諸国の和平案に異議 ウクライナも既に拒絶
・FRB「利上げ一時停止」で次の一手検討可能に=シカゴ連銀総裁
・ウクライナ大統領、アフリカ代表団と会談 撤退なしの和平交渉あり得ず
・米為替報告、「操作国」の認定なし 日本は監視対象から除外

ロイター

◆日経225先物(寄り前コメント)=過熱冷ましながらの強いトレンド継続、3万3500円~3万4000円辺りのレンジを想定

2023/06/19(月)08:17

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • リッチモンド連銀のバーキン総裁が更なる利上げも辞さない可能性を示唆し、株価指数が下落

  • ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回り、消費の底堅さが示される

  • 1年先の予想インフレ率が2年ぶりの低水準に、金融引き締めへの警戒感が和らぐ

  • シカゴ日経平均先物の清算値は、大阪比25円高の3万3675円

  • 日経225先物は、ナイトセッションで一時3万3950円まで上昇

  • 利食い優勢の流れが意識されやすいが、日米金利差を手掛かりとした海外投資家による日本株選好の流れが強まる可能性

  • ドル円が1ドル=141円台後半で推移、押し目狙いのロング対応に向かわせる可能性

  • ボリンジャーバンドの+2σを上回る場面では利食いが入りやすいが、過熱を冷ましながらのトレンドを継続

  • ショートポジションに傾けるのは避けたい

  • VIX指数は13.54に低下し、リスク選好に向かわせやすい状況

  • NT倍率は先物中心限月で14.67倍となり、高値圏での保ち合いを上放れる形状

  • 海外投資家による日本株選好の流れが一段と強まる局面では日経平均型主導の上昇に向かいやすい

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 33700 +50 (+0.14%)
TOPIX先物 2301.0 +8.5 (+0.37%)
シカゴ日経平均先物 33675 +25
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 16日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。リッチモンド連銀のバーキン総裁が「必要とあればさらなる利上げも辞さない」との見解を示し、利上げ長期化懸念から売り優勢の展開だった。ただし、6月のミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が63.9と予想を上回ったことで消費の底堅さが示されたほか、1年先の予想インフレ率が2年ぶりの低水準だったことで、金融引き締めへの警戒感が和らぎ、売り込む流れにはならなかった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、家庭用品・パーソナル用品、保険が上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、メディア、食品・生活必需品小売が下落。
 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比25円高の3万3675円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比80円高の3万3730円で始まり、直後に付けた3万3640円を安値に買い優勢の展開となり、米国市場の取引開始前には3万3950円まで買われた。米国市場の取引開始後は3万3740円~3万3890円辺りのレンジで推移。終盤にかけて軟化し、再び3万3640円まで売られる場面が見られたが、引け間際に買い戻され、3万3700円と小幅な上昇でナイトセッションの取引を終えた。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好でやや利食い優勢の流れが意識されやすいが、日米金利差を手掛かりとした海外投資家による日本株選好の流れが一段と強まりそうだ。為替市場ではドル円が1ドル=141円台後半で推移していることもあり、利食いに押される局面では、押し目狙いでのロング対応に向かわせよう。
 日経225先物は、ナイトセッションで一時3万3950円まで買われ、節目の3万4000円が射程に入ってきた。ボリンジャーバンドの+2σは3万3890円辺りまで切り上がってきており、バンドを上回る場面では利食いが入りやすいものの、過熱を冷ましながらのバンドに沿ったトレンドを継続している。海外投資家の買いが上昇をけん引する一方で、ダブルインバースなどの建玉が高水準である。個人投資家などは下落を狙ったポジションを積み上げているが、そのショートカバーが相場を押し上げている需給状況であり、ショートポジションに傾けるのは避けておきたい。
 また、16日のVIX指数は13.54に低下した。一時13.48まで下がり、2020年1月以来の水準となった。VIX指数は主要な株価指数が下落したなかでも低下を見せており、リスク選好に向かわせやすいと考えられる。日経225先物は、オプション権利行使価格の3万3500円~3万4000円辺りのレンジを想定しておきたい。
 なお、先週のNT倍率は先物中心限月で14.67倍だった。14.50倍を挟んだ高値圏での保ち合いを上放れる形状となった。ボリンジャーバンドの切り上がる+1σを支持線としたトレンドが継続しており、先週の上昇によって14.75倍辺りに位置している+2σが意識されてきた。海外投資家による日本株選好の流れが一段と強まる局面では日経平均型主導の上昇に向かいやすく、NTロングが入りやすいとみておきたい。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物:19日清算値=240円安、3万3410円

2023/06/19(月)15:17

 19日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年9月限は前週末清算値比240円安の3万3410円で取引を終えた。出来高は8万9406枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万3370.42円に対しては39.58円高。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(19日)


◆〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「中陰線」、5日線下回る 高値警戒も(19日ロイター)

2023/06/19(月)16:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 前場の日経平均は前営業日比18円52銭高と小幅に続伸

  • ハイテク株や大型株の利益確定売りが出たが、押し目買いが日経平均の下値を支えた

  • 日銀会合後の記者会見で、植田和男総裁がイールドカーブ・コントロールの修正について言及

  • T&Dアセットマネジメントの浪岡宏氏は日経平均について、「国内機関投資家のリバランスの売りなどで下方向のリスクが大きい」と話す

  • TOPIXは0.16%高の2303.95ポイントで午前の取引を終了

  • 後場の日経平均は再びマイナスに転じ、一時400円超安に下落

  • 半導体関連株の下落が指数の重しになり、「海外勢が主導して買われていた銘柄が売られ、出遅れていた銘柄群に資金が向かっている」との見方も

  • マザーズ指数が2%超高と、しっかり

  • 東証グロース市場指数は前営業日比2.48%高の10778.32ポイント

  • 日経平均(終値は3万3370円42銭)の日足は「中陰線」となり、5日移動平均線を終値で下回るも過熱感は引き続きくすぶる

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[東京 19日 ロイター]
<08:20> 寄り前の板状況、さくらが買い優勢 四国化成HDは売り優勢

<09:06> 日経平均は続伸で寄り付く、マイナス転換も 半導体株軟調
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比62円61銭高の3万3768円69銭と、小幅に続伸してスタートした。寄り付き後はマイナス転換し、小幅安の水準で推移している。前週末の米市場で大手ハイテク銘柄が売られた流れを引き継ぎ半導体関連株が軟調で、指数を押し下げている。個別では、東京エレクトロンが3.1%安、アドバンテストが2.6%安で推移。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループは小幅安となっている。主力のトヨタ自動車、ソニーグループも小幅安で推移している。

<10:31> 日経平均は小幅安で軟調、ハイテク・主力株の下げが重し
日経平均は前営業日比約110円安の3万3500円後半で推移している。半導体関連などのハイテク株や主力銘柄が軟調で、相場の重しとなっている。下げ幅が200円を超える場面もあった。テクニカル面では25日移動平均線(3万1687円66銭=現在)との上方乖離率が6%台に乗せ短期的な過熱感を示しており、「きょうは過熱感をいったん冷やす展開となりそうだ」(国内証券・ストラテジスト)という。ただ、日経平均は下がる局面では押し目買いもみられ、下値は堅いとの指摘も出ている。業種別ではパルプ・紙や金融株の上昇が目立っており、低PBR(株価純資産倍率)銘柄の買いが先行しているのではないかとの声が聞かれた。

<11:45> 前場の日経平均は小幅続伸、利益確定売りと押し目買いが交錯
前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比18円52銭高の3万3724円60銭と、小幅に続伸した。足元の株高を主導していたハイテク株や大型株に利益確定売りが出て相場の重しとなった一方、押し目買いも流入し、日経平均の下値を支えた。日経平均は62円高と小幅高でスタート。寄り付きは3万3772円89銭で、年初来高値を更新したが、わずかしか上回れずに上値の重さが意識された。その後は小幅安に転じ、一時200円以上下げる場面もあった。半導体関連や主力銘柄が軟調で指数を押し下げたが、下落局面では押し目買いも入り、前引けにかけては再びプラス圏に浮上した。市場では、日米の中銀イベントを通過し、目先は目新しい材料が出る可能性は低いとの見方で上値が重くなったとの声もある。T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏は内閣支持率の低下に加え、16日の日銀会合後の記者会見で、植田和男総裁がイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正について「ある程度のサプライズはやむを得ない」と語った点も相場の重しになっているのではないかと話す。日銀の緩和姿勢継続は株価の支援材料となるものの、先々の政策修正への懸念は今後もくすぶるという。浪岡氏は目先1カ月程度の日経平均について、「国内機関投資家のリバランスの売りなど需給面の要因で、下方向のリスクが大きい」として、下値めどとしては3万円台前半を想定していると話した。TOPIXは0.16%高の2303.95ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8011億5200万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、保険、銀行など19業種が値上がり。海運、非鉄金属、輸送用機器など12業種は値下がりし、繊維、倉庫・運輸関連は変わらずだった。個別では、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなど半導体関連株が軟調に推移した。一方、18日にブラジルの航空機メーカー、エンブラエルと航空産業受けの電気駆動システムに関する合弁会社を設立すると発表したニデックは2.2%高としっかりで、年初来高値を更新した。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1207銘柄(65%)、値下がりが553銘柄(30%)、変わらずが73銘柄(3%)だった。

<13:20> 後場の日経平均は一時400円超安、寄与度大きい銘柄の下落が重し
後場の日経平均は再びマイナスに転じ、一時400円超安に下落した。市場では「買い手掛かりに乏しい上、きょうは米国市場が休場でもあり、利益確定売りが優勢になっている」(国内証券のアナリスト)との声が聞かれる。ファーストリテイリングやソフトバンクグループのほか、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業といった半導体関連株の下落が指数の重しになっている。5銘柄で210円程度、指数を下押ししている。「海外勢が主導して買われていたような銘柄が売られ、出遅れていた銘柄群に資金が向かっているようだ」(別の国内証券のアナリスト)との見方もある。TOPIX採用銘柄の規模別では、主力株のTOPIX100が1.0%安、中型株のミッド400が0.7%安、小型株のスモールが0.1%安となっている。新興株市場ではマザーズ指数が2%超高と、しっかり。東証の33業種では、前引け時点に比べて鉱業、鉄鋼、非鉄金属の下げ拡大や卸売業のマイナス転換が目立つ。

<15:08> 新興株はマザーズが続伸、大型株から資金流入の観測も
新興株式市場は、マザーズ総合は2.65%高の852.37ポイントと、続伸した。市場では「プライム市場で半導体株などが売られており、その資金が新興株に流れていそうだ」(国内証券のアナリスト)との見方が聞かれた。東証グロース市場指数は前営業日比2.48%高の1078.32ポイントだった。ABEJAはストップ高、グローバルセキュリティエキスパートは年初来高値を更新した。BASEはしっかりだった。一方、アドバンスト・メディア、インフォネットは軟調だった。

<15:50> 日経平均・日足は「中陰線」、5日線下回る 高値警戒も
日経平均・日足は「中陰線」となった。終値は3万3370円42銭。5日移動平均線(3万3416円61銭=19日)を終値で下回ったほか、下影陰線となり、高値警戒感が示唆される。25日線(3万1677円87銭=同)からの乖離率は5.34%に低下したが、節目とされる5%をまだ上回っており、過熱感は引き続きくすぶっていそうだ。

ロイター

◆日本株市況クロージング=海外勢の資金流入が限られるなか、後場に入ると先物主導で売られる(19日フィスコ)

2023/06/19(月)16:09

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 19日の日経平均は反落し、335.66円安の33370.42円で取引終了

  • 円安進行の影響で輸出関連株中心に買い先行、一時は33772.89円まで上昇

  • 前週末の米国市場の売り優勢や過熱感の意識から売り買いが交錯

  • 欧州勢の先物売りが断続的に出現し、下げ幅を広げ33231.56円まで下落

  • 米国市場が祝日で休場となり、海外投資家の動きは鈍く、33300円前後でのもみ合いが続いた

  • 東証プライムでは値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占める

  • 銀行、パルプ紙、水産農林、保険など9業種が上昇し、非鉄金属、鉱業、輸送用機器、鉄鋼など24業種が下落

  • テルモ、ニデック、武田、安川電はしっかりだったが、ファーストリテ、東エレク、アドバンテス、ソフトバンクGは軟調

  • 前週末の米国市場ではFRB理事やリッチモンド連銀総裁からのタカ派的な発言を受けて米金利が上昇し、ハイテク関連株が売られた

  • 日銀の金融政策決定会合で金融政策が据え置かれ、円相場が一時1ドル=141円台後半まで円安が進んだことが相場を下支え

  • 月末に向けて国内機関投資家からのリバランス売りも想定され、強弱感が対立し、日柄・値幅整理の動きが意識されやすい

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 19日の日経平均は反落。335.66円安の33370.42円(出来高概算13億1000万株)で取引を終えた。円安進行を背景に輸出関連株中心に買いが先行するなか、日経平均は取引開始直後に33772.89円まで上昇した。ただ、前週末の米国市場が売り優勢だったほか、過熱感も意識されやすいなかで売り買いが交錯。後場に入ると、欧州勢とみられる先物売りが断続的に出たことで下げ幅を広げ、日経平均は33231.56円まで下げ幅を広げた。一方、今夜の米国市場が祝日で休場となるため、海外投資家の動きは鈍く次第に模様眺めムードが広がり、33300円前後でのもみ合いが続いた。
 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、銀行、パルプ紙、水産農林、保険など9業種が上昇。一方、非鉄金属、鉱業、輸送用機器、鉄鋼など24業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、テルモ<4543>、ニデック<6594>、武田<4502>、安川電<6506>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。
 前週末の米国市場は、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事やリッチモンド連銀のバーキン総裁からタカ派的な発言が出たことを受け、米金利が上昇。金利動向に敏感なハイテク関連株が売られた。ただ、日銀の金融政策決定会合で金融政策が据え置かれたことで円相場が一時1ドル=141円台後半まで円安が進んだことが相場を下支えし、一時33500円を割り込んだ日経平均は、前引けにかけてプラスに転じた。しかし、後場に入ると先物主導で売られるなか、日経平均の下げ幅一時400円を超える場面があった。
 19日の米国市場は奴隷解放記念日のため休場となるだけに、海外投資家の動きが鈍く、売り仕掛け的な動きは入りやすかっただろう。また、配当の再投資や買い遅れている海外ファンドなどのプラス面がある一方、月末に向けて国内機関投資家からのリバランス売りも想定されるなど強弱感が対立しそうで、目先的にはこれまでの株価上昇に伴う日柄・値幅整理の動きが意識されやすいところでもあろう。

フィスコ

◆日経225先物(引け後コメント)=海外勢の資金流入は限られ、後場早々に大口ショートに振らされる

2023/06/19(月)18:27

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物(9月限)は前日比240円安の3万3410円で取引終了、一時は3万3810円まで上昇

  • 利益確定の動きや大口のショートにより、一時は3万3170円まで下落

  • 売り一巡後は3万3210円~3万3310円で推移し、ショートカバーにより3万3410円まで下落幅を縮小

  • 週明けの米国市場が休場で海外勢の資金流入が限られ、ショートに振られやすい需給が見込まれる

  • ナイトセッションでは3万3970円まで上昇、押し目狙いのロングでの対応を継続するのが望ましい

  • バークシャーハサウェイが三菱商事など5大商社株の保有比率を引き上げ、割安な銘柄への物色が意識される

  • NT倍率は先物中心限月で14.58倍に低下、バンドが収れんしてくる可能性がある

  • 手口面ではゴールドマン、ドイツ、バークレイズなどが売り越し、JPモルガン、ABNクリアリン、ソジェンなどが買い越し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪9月限
日経225先物 33410 -240 (-0.71%)
TOPIX先物 2290.5 -2.0 (-0.08%)

 日経225先物(9月限)は前日比240円安の3万3410円で取引を終了。寄り付きは3万3780円とシカゴ日経平均先物(3万3675円)を上回り、買いが先行した。寄り付き直後に付けた3万3810円を高値に利益確定が優勢となり、現物の寄り付き後ほどなくして下げに転じた。売り一巡後は買い戻しの流れからプラス圏を回復する場面も見られ、ランチタイムでは3万3600円~3万3650円辺りで保ち合った。
 しかし、週明けの米国市場が休場で、海外勢の資金流入が限られることもあり、後場に入り大口のショートが入ると一気に3万3170円まで売られた。売り一巡後は3万3210円~3万3310円辺りで推移し、終盤にかけてのショートカバーにより3万3410円まで下落幅を縮めた。
 日経225先物は、後場に入り一気に500円ほど下げた。市場参加者が限られることもあり、その後のカバーも戻りの鈍さが見られた。明日も海外投資家のフローが限られるなか、短期的にはショートに振られやすい需給になりそうだ。ただし、ボリンジャーバンドの+2σは3万3840円辺りに切り上がっており、ナイトセッションでは3万3970円まで上昇してきた。過熱感が和らいだことで、押し目狙いのロングでの対応は継続しておきたい。
 なお、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャーハサウェイ<BRK.A>は、三菱商事 <8058> [東証P]など5大商社株の保有比率を引き上げたと報じられており、平均8.5%以上となるようだ。最終的には5社それぞれ9.9%の株式を保有したいとの考えであり、株主総会に向けて思惑が高まりやすいだろう。割安な銘柄への物色が意識されやすく、ややNTショートに振れやすい面はありそうだ。
 そのNT倍率は先物中心限月で14.58倍に低下した。ボリンジャーバンドの+1σ水準まで低下したほか、+2σ、+3σが下向きに転じつつあり、バンドが収れんしてくる可能性がある。祝日明け後の米国市場の動向を見極めたいところではあるが、短期的には25日移動平均線が位置する14.42倍辺りまでの低下を想定しておきたい。
 手口面では、日経225先物はゴールドマンが2030枚、ドイツが1240枚、バークレイズが1200枚、BofAが900枚、SBIが670枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが2900枚、ABNクリアリンが2410枚、ソジェンが640枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが2150枚、バークレイズが1220枚、SBIが1120枚、ドイツが730枚、大和が640枚程度の売り越しに対して、野村が4680枚、ソジェンが950枚、BofAが650枚、ゴールドマンが520枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(19日ロイター)

2023/06/19(月)21:06

[19日 ロイター] 
◆海外ヘッドライン一覧
・〔アングル〕暗号資産投資家がリスク管理に奔走、業者破綻や当局の締め付けで
・〔アングル〕中国当局がEVの過剰生産懸念、テスラの上海工場増強に暗雲
・〔アングル〕中国金融業界で「倹約令」、リア充SNSは御法度
・〔アングル〕米株の年初来ラリー、弱気派の転換が後押し コール買いも高水準
・〔アングル〕中国の中小都市で割安な住宅購入活発化、地元以外の投資家殺到
・〔ファンドビュー〕中国特化の新ファンド、1億ドル超調達と好調 トレンドに逆行
・〔ロイター調査〕トルコ中銀が政策転換、22日に11.5%幅の利上げ
・〔ロイター調査〕ブラジル中銀、21日は金利据え置きか 年内に利下げへ
・習中国主席、協議「進展」を歓迎 米国務長官と会談
・中国の618商戦、JDドットコムの販売が予想上回る=アナリスト
・英2年物住宅ローン金利、6%突破 22年12月以来の高水準
・独産業連盟、23年はゼロ成長を予想 投資減や高インフレで
・英中銀、初の金融システム健全性審査を開始
・ウクライナ軍、南部で新たな集落奪還と表明 2週間で113平方キロ
・ニュージーランド首相、25─30日に中国訪問 習主席と会談へ
・米バークシャー、日本5大商社持ち株比率引き上げ 8.5%超
・ECB、来月利上げを インフレリスク上向き=スロバキア中銀総裁
・インド北部で熱波、死者多数 気温45度近くに
・来月のスペイン総選挙、野党・国民党がリード広げる=世論調査
・BUZZ-南アランドは下落、今週は国内インフレ指標に注目
・ブリンケン米国務長官、中国習主席と19日に会談へ=米国務省
・米中外交トップ会談、王氏「関係の下方スパイラル逆転させるべき」
・ゴールドマン、中国成長予測を下方修正 不動産低迷
・韓国中銀、利下げ検討は時期尚早 インフレ目標到達の確証必要=総裁
・マレーシア、年内にIPO規制緩和 投資家誘致へ
・韓国中銀、コアインフレの上振れリスク「少し高い」 報告書公表
・ボーイング防衛部門、第2四半期利益率は前期並みに
・ブラジル経済活動指数、4月は前月比0.56%上昇 予想上回る
・EU、ウクライナへの武器供与加速へ 反攻支援=欧州委委員
・韓国大統領がパリに出発、2030年万博誘致で その後ベトナムへ
・フィッチ、メキシコ格付けを「BBB-」に据え置き 財政は健全
・ツイッター、スマートテレビ向け動画アプリを計画=マスク氏
・フィリピンのインフレ鈍化、利上げ停止の正当な理由=中銀総裁
・中国の百度、深センで完全無人タクシーの営業許可取得
・中国、新エネルギー自動車支援措置を数日中に発表=証券報
・EV生産で米国はまだ中国と戦えない=米フォード会長
・伊5月インフレ率、前年比+8.0%へ鈍化 エネルギーの圧力緩和
・原油先物は1ドル超下落、主要金融機関が中国成長予測引き下げ
・ペルー鉱業投資、今年は18.9%減に下方修正=中銀
・タイ、ミャンマー巡り外相会合 ASEAN主要国は参加見送り
・独VW、電池電極製造で「ドライプロセス」技術完成 世界初
・イスラエル、ヨルダン川西岸で数千戸の住宅建築承認へ 米が反発
・ユーラシア経済連合とイランのFTA、年末までに合意可能=ロ副首相
・サウジ、湾岸地域の海洋安保強化訴え イランとの関係正常化で
・中国、5月精製燃料輸出が前年比で急増 国内需要低迷で在庫移転
・スイス、多国籍企業の最低法人税率と気候対策を可決 国民投票で
・BUZZ-外株:韓国の即席麺株が下落、財政相が値下げ要求
・BUZZ-外株:中国航空株が上昇、米中が旅客便増便を協議へ
・英製造業団体、23年生産見通し引き上げ 航空機・電子機器が堅調
・ロシア、ウクライナのダム決壊被災者支援を拒否=国連
・シドニー外為・債券市場=豪ドル、対米ドルで上昇一服 対円は9カ月ぶり高値
・米国防長官、中国側との会談を楽観視 「そのうち実現と確信」
・FRB当局者、タカ派発言相次ぐ 利上げ休止直後に
・米テスラ、完全自動運転は市場価値のけん引役=マスクCEO
・北朝鮮、衛星打ち上げ失敗「最も重大な過ち」と認識=KCNA
・カリフォルニア湾でM6.4の地震、メキシコ当局「被害報告なし」
・米シンガポール外相会談、悲観的なミャンマー情勢認識を共有
・ウクライナの環境配慮復興計画、400億ドル調達目標 鉄鋼業に注力
・トランプ氏、核兵器情報の機密解除権限なかった 専門家が指摘
・ロシア、前線3カ所で激戦と発表 ウクライナ大統領「反攻順調」
・BUZZ-豪ドル上昇基調、キャリートレード復活で見通し改善
・BUZZ-ドル/円テクニカル分析:レンジ切り上がりか、11月ダブルトップ以来の高値
・欧州諸国は半導体投資巡り台湾との関係強化すべき=台湾外交部長
・ロシア、他のOPECプラス国に影響力で負けている=ロスネフチ
・SVBファイナンシャル、投資銀行部門売却で合意
・米国務長官、「成熟した」中韓関係への取り組み支持=韓国外務省
・米・イラン、緊張緩和へ協議 合意ではなく相互理解目指す
・米電動トラックのニコラ、270人削減へ 費用削減と北米注力で
・スイス・シンジェンタのIPO、上海証取上場委の審査を通過
・英アストラゼネカ、中国事業のスピンオフを計画=FT
・アフリカ連合をG20常任メンバーに、インド首相が提案
・在英中国大使館が非難声明、英安保担当相が14日に台湾閣僚と面会
・インド政府がムーディーズと経済巡り協議、格上げ促す=関係筋
・マスク氏設立のニューラリンク、脳デバイス埋め込みで年内に初治験へ
・中国のアルミ輸入、5月は前年比1.8%増 前月比では減少
・BUZZ-IMM通貨先物、ドル売り越しが減少 円の売り越し小幅減
・イランの5月原油輸出が5年ぶり高水準、増加分は闇市場か
・訂正-プーチン氏、近くトルコ訪問─大統領補佐官=インタファクス
・ロシア、主要フォーラムへの西側メディア参加「通常通りにいかず」
・北朝鮮、衛星打ち上げ失敗「最も重大な過ち」と認識=KCNA
・ロシア、前線3カ所で激戦と発表 ウクライナが集落奪還との情報も
・米マイクロン、中国による調達禁止の打撃は当初想定より大きいと警告
・ウクライナのダム決壊、洪水死者が増加 数十人が行方不明
・米株オプションでコール買い加速、株高乗り遅れ懸念が背景
・米インフレ鈍化ペース、市場は過剰に楽観─ゴールドマン=報道
・中国、EUによるファーウェイ排除に反対
・NATO事務総長、任期1年延長か 「後任絞り込めず」
・米中外相が「率直な」会談、対話継続で合意 秦氏の訪米調整へ
・北朝鮮が重要会議招集、16日から数日間か 外交・防衛戦略を議論
・バイナンスとSEC、米顧客資産の国内保全で合意 訴訟解決まで
・米成長率予想、NY連銀の内部分析モデルで3月から上振れ
・バイデン氏が再出馬後初の集会に登場、労組との連帯感強調
・米インテル、イスラエルに新工場建設 250億ドル投資
・米石油・ガス掘削リグ稼働数、7週連続で減少=ベーカー・ヒューズ
・米主要500社の第1四半期、0.03%増益見込み=リフィニティブ
・新生UBS、見通しはこれまでになく良好=エルモッティCEO
・ロシアが爆発物仕掛ける、カホフカダム破壊で証拠発見=NYT
・プーチン氏、アフリカ諸国の和平案に異議 ウクライナも既に拒絶
・FRB「利上げ一時停止」で次の一手検討可能に=シカゴ連銀総裁
・ウクライナ大統領、アフリカ代表団と会談 撤退なしの和平交渉あり得ず
・米為替報告、「操作国」の認定なし 日本は監視対象から除外

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]債券投資家の読み外れる、2023年人気戦略が裏目-FOMCで大打撃(19日ブルームバーグ)

2023/06/19(月)03:15

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 年初に投資家が見込んでいた短期債利回りの下落が米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定で崩壊

  • FOMCの利上げ停止と利下げ転換への見通しに賭けていた投資家が打撃を受ける

  • 今年末の政策金利予想が0.5ポイント引き上げられ、従来のイールドカーブのスティープニング戦略が見直される

  • ウォラーFRB理事とリッチモンド連銀バーキン総裁が追加利上げが必要な可能性を示唆

  • タカ派的な予測が示され、年内利下げの見込みが消失、スティープニングに賭けるポジションに打撃

  • シティグループ、JPモーガン・チェース、モルガン・スタンレーなどはイールドカーブのスティープ化を予想していた

  • 銀行セクターの安定と労働市場の堅調さ、高インフレにより追加利上げの可能性再浮上

  • インベスコのブルーム氏、顧客が金利リスクへのエクスポージャーを減らし、利下げに対する確信が薄れていると指摘

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 ウォール街の多くが年初に当てにしていた戦略が、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での決定を受けて大きな打撃を被った。債券投資家は立て直しを余儀なくされている。
 今年初めの時点では、短期債利回りが中長期債利回りに比べて低下することに賭ける取引は確実に稼げる手法と見なされていた。FOMCが積極的な利上げをようやく停止して年内に利下げに転換するとの読みが背景にあった。
 しかし先週の会合後に発表されたドット・プロット(金利予測分布図)で、今年末までの政策金利の予想が3月時点に比べて0.5ポイント引き上げられたことを受け、イールドカーブのスティープニングを見込む従来の人気戦略は放棄されつつある。
 シタデル・セキュリティーズのリニア金利世界責任者、マイケル・デパス氏は「スティープナーは困難を伴う取引だ」とし、そうした戦略を採用する時期ではないと付け加えた。
 16日にはウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事とリッチモンド連銀のバーキン総裁が、物価上昇圧力を抑制するために追加利上げが必要になるかもしれないとの見解を示した。
 ドット・プロットでタカ派的な予測が示されたことから、短期金融市場では年内利下げの織り込みがほぼ消失。金融政策の影響を受けやすい短期債の利回りは長期債の利回りより急激に上昇し、スティープニングに賭けるポジションに一段の打撃を及ぼした。
 ストラテジストはこれまで、だいぶ異なるシナリオを描いていた。2022年遅くにシティグループやJPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーを含む各社が示した見通しでは、全てがイールドカーブのスティープ化を予想。労働市場が軟化し、インフレが鈍化することで、米金融当局が引き締めサイクルを終わらせると見込んでいた。
 3月上旬にシリコンバレー銀行(SVB)が破綻すると、7月にも利下げが行われるとの見方も浮上した。
 しかしその後、銀行セクターは落ち着きを取り戻したほか、堅調な労働市場や根強い高インフレを背景に、追加利上げの可能性が再び取り沙汰されてきた。
 インベスコの債券・オルタナティブ・上場投資信託(ETF)戦略責任者、ジェーソン・ブルーム氏は、顧客が金利リスクへのエクスポージャーを減らしつつあるとし、利下げに対する顧客の確信は「薄れている」と述べた。

原題:Bond Bulls Shred 2023 Playbook After Favorite Trade Backfires(抜粋)

ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ

▶[NEWS]パウエル議長が議会証言へ、市場困惑させた見送りの説明に投資家注目(19日ブルームバーグ)

2023/06/19(月)01:36

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • パウエル米FRB議長が下院金融委員会と上院銀行委員会で議会証言に臨む

  • 米金融当局は最も積極的な引き締めを一旦停止、投資家は追加利上げの手掛かりを探る

  • 連邦公開市場委員会は借り入れコスト上昇と銀行セクターの緊張による経済への影響を見極め、利上げを見送る

  • ドット・プロットでは政策金利が年末までに5.6%に上昇すると予想、市場参加者は困惑している

  • 民主党議員は利上げ休止を評価、共和党議員はインフレ率が高過ぎて家計や小規模事業者に痛みを引き起こしていると強調

  • 地方銀行の破綻を受けて、両党ともに金融監督の改善計画についてパウエル氏に説明を要求

  • ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミストはパウエル議長が隠れハト派でないことを証明する必要性を指摘

  • 利上げ休止は、FOMCメンバーが高水準のインフレへの許容度を高めているか、景気への信頼を欠いているかを示唆

  • 21日にはFRBのジェファーソン理事とクック理事、世界銀行の米国理事であるクーグラー氏が上院銀行委員会での指名承認公聴会に臨む

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が今週、議会証言に臨む。米金融当局は先週、ここ数十年で最も積極的な引き締めをいったん停止。投資家は当局者が追加利上げに傾いているかどうかの手掛かりを得ようと、議長証言を注視することになる。
 パウエル議長は21日に下院金融委員会で、翌22日には上院銀行委員会でそれぞれ半期に一度の議会証言を行う。
 連邦公開市場委員会(FOMC)は借り入れコスト上昇と最近の銀行セクター緊張が経済に及ぼしている影響を見極めようと、11会合ぶりに利上げを見送った。一方、同時に発表されたドット・プロット(金利予測分布図)では、政策金利が中央値で年末までに5.6%に上昇するとの予想が示された。3月時点の予測(5.1%)から引き上げられたことで、多くの市場参加者が困惑している。議員らはこの決定について議長に質問を浴びせる公算が大きい。
 民主党議員は今回の利上げ休止を評価し、過度な利上げは大勢の失業者を生みかねないとの懸念を議長にあらためて表明するとみられる。一方で共和党議員はインフレ率がまだ高過ぎ、家計や小規模事業者に痛みを引き起こしていることを強調する可能性がある。
 今年に入って地銀数行が破綻したことを受け、両党ともに金融監督の改善計画についてパウエル氏に説明を要求する場面もあると思われる。
 ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、アナ・ウォン氏らは「パウエル議長は自身が隠れハト派でないことを市場に納得させる機会を再び得るが、6月会合で利上げ休止を決めた後では、その難易度は高まるだろう。インフレと経済成長の見通しを急激に引き上げたにもかかわらず、利上げを実施しなかったことは、FOMCメンバーがより高水準のインフレへの許容度を高めているか、景気の底堅さへの信頼を欠いているかのいずれかであることを示唆する」と分析した。
 議長証言とは別に、21日にはFRBのジェファーソン理事とクック理事、世界銀行の米国理事であるアドリアナ・クーグラー氏が上院銀行委員会での指名承認公聴会に臨む。ジェファーソン理事はFRB副議長に指名されている。クック氏は理事に再指名されており、クーグラー氏は承認されればラテン系として初の理事となる。

原題:Powell in Capitol Hill Spotlight After Fed Pauses: Eco Week(抜粋)

ブルームバーグ
出典:ブルームバーグ

▶[NEWS]習主席、米中関係進展は良いこと-前向きな一歩とブリンケン氏(19日ブルームバーグ)

2023/06/19(月)22:27

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ブリンケン米国務長官は2日間の訪中を終え、米中関係に前向きな一歩があったと述べた

  • 習近平国家主席はブリンケン氏の訪問で米中関係の安定化に進展があったと評価した

  • ブリンケン氏は関係の難しさを認め、双方の考えが深く異なり強く相反する問題も多いと指摘

  • ブリンケン氏は中国がウクライナの和平に建設的な役割を果たそうとしていることを歓迎

  • 中国の民間企業がロシアを支援していることに対し、中国政府の取り締まり強化を望む考えを伝えた

  • ブリンケン氏は中国が北朝鮮に対する影響力を行使できる立場にあると強調

  • ブリンケン氏は中国の経済発展を抑制しようとしていないとも述べた

  • 習氏は中米両国が相互への敬意と平和的共存に基づき共に進む正しい道を見いだせると信じていると語った

  • 習氏は米国に対し、合理的で実際的な姿勢を採用し、中国と同じ方向で取り組むよう呼び掛けた

  • ブリンケン氏は、米中には両国関係を管理する義務と責任があるとのバイデン大統領のメッセージを習氏に伝えた

  • ブリンケン氏と王毅共産党政治局員の会談も実現、王氏は米国に対し「中国脅威論」を誇張しないことを求めた

  • ブリンケン氏と王氏は「率直かつ生産的な協議」を行い、競争が衝突に至らないよう重要性を強調した

  • ブリンケン氏の訪中は当初2月の予定だったが、米上空飛行の中国偵察気球問題で延期されていた

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

 ブリンケン米国務長官は19日、中国の習近平国家主席との会談後に北京で記者会見し、2日間の訪中により米中関係に「前向きな一歩」があったと述べた。
 同長官は「両国の今後のより良いコミュニケーションと関与が可能になることが私の望みであり期待だ」と語った。「これは米国と中国の国益であり、その意味で世界の利益だ」と述べた。
「ここ数日にその方向へ前向きな一歩を踏み出したと思う」と付け加えた。
 習主席は先に、今回のブリンケン氏の訪問中に米中関係の安定化に進展が見られたことは「非常に良い」との認識を示していた。米国務省によると、習主席は「幾つかの点で進展し合意に達した」とも述べたという。
 一方でブリンケン氏は「この関係の難しさについて幻想を抱いてはいない」とし、「双方の考えが深く異なり強く相反する問題も多い」と語った。
 中国がウクライナの和平に向け「建設的な」役割を果たそうとしていることを歓迎すると習主席に伝えるとともに、中国の民間企業がロシアを支援していることを懸念しているとして中国政府の取り締まり強化を望む考えを伝えた。北朝鮮についても中国が影響力を行使できる立場にあると強調した。
 米国は中国の経済発展を抑制しようとしてはいないとも述べた。
 中国外務省の声明によると、習主席は「今回の訪中を通じ、長官が中米関係の安定化により前向きな役割を果たすと期待している」と述べた。
 習氏は国営中央テレビが投稿した映像で、「中米両国は幾つかの具体的な問題で進展があり、一致を見た。これは非常に良いことだ」と話した。
 また国営新華社通信によると、習主席は米国に、合理的で実際的な姿勢を採用し、中国と同じ方向で取り組むよう呼び掛けた。
 習主席は、米中両国がさまざまな困難を乗り越え、相互への敬意と平和的共存に基づき共に進む正しい道を見いだせると信じていると語ったという。
 中国は常に、健全で安定した対米関係を望んでいると発言。中国は米国に挑戦し、その座を奪おうとはしていないとも述べた。
 両国が引き続き、共通の理解にコミットしていくことが必要だと付け加えたという。
 一方、ブリンケン氏は米中には両国関係を管理する「義務と責任がある」とのバイデン大統領のメッセージを習氏に伝えた。
 ブリンケン氏は、米国はこれにコミットしており、それが米国と中国の国益および世界の利益にかなうと述べたという。
 ブリンケン氏が習氏と会談したことで、米中首脳による年内の対面会談の地ならしが進んだことになる。
 ブリンケン長官は同日、中国外交トップの王毅共産党政治局員とも会談した。中国外務省によると、王氏はブリンケン長官に対し、今回の訪中は「重大な」岐路で実現したと指摘。「対話か対抗か、協力か衝突かを選択する必要がある」とした上で、米国に対し「中国脅威論」を誇張したり、中国のテクノロジー発展を抑圧したりすることはやめるよう求めた。
 米国務省のマシュー・ミラー報道官は声明で、ブリンケン長官と王氏は「率直かつ生産的な協議」を行ったと説明。ブリンケン氏は「競争が衝突に至らないよう、開かれた意思疎通のチャンネルを通じ、米中間の競争を責任ある形で管理する重要性を強調した」という。
 北京に到着した18日には秦剛国務委員兼外相とも会談し、米中双方は「率直な」意見交換だったと説明。計7時間半にわたる協議となり、当初の予定時間を大幅に上回ったと当局者は述べた。
 米中が人権からテクノロジー、貿易、台湾への武器売却に至るまで多くの問題を巡って対立する中で、ブリンケン氏は中国を訪問。秦外相は18日、台湾問題は中国の「核心的利益の中の核心」であり、米中関係で「最も突出したリスク」だと主張した。
 ブリンケン氏の訪中は当初、2月の予定だったが、米国が中国の偵察気球だとする物体が米上空を飛行したことを受け、延期されていた。
 中国の国営メディアは19日、ブリンケン長官の訪中を大きく扱っておらず、共産党機関紙・人民日報は米中外相会談を3面の隅で報じた。人民日報系の環球時報では、李強首相による欧州歴訪開始の方が大きく報道されている。

原題:Blinken Calls Beijing Trip ‘Positive Step’ for US-China Ties、Biden Believes US, China Should Manage Relationship: Blinken、Xi Urges US to Adopt Rational, Pragmatic Attitude: Xinhua、Xi Tells Blinken ‘Very Good’ That Progress Made on US-China Ties、Wang Yi Tells Blinken to End Sanctions, Tech Crackdown (1)(抜粋)

ブルームバーグ


いいなと思ったら応援しよう!

日経225
サポートよろしくお願いします。サポートしていただいた分は書籍の購入などクリエイターとしての活動費に使い、有益な情報発信につなげていきたいと考えています。