2022年を振り返る：Will To Power

◇1月

新たな街に引っ越し、新たな仕事の内定を得る。
身辺整理していたらあっという間に過ぎた。
ダスティ・スプリングフィールドの"Go Easy On Me"をめちゃくちゃ聴いていた。

◇2月

退職。ぼろぼろの、縁が欠けた、私の心の器を作り直す期間。

【読んだ本】
・スーザン・ソンタグ『反解釈』
・ジッド『一粒の麦もし死なずば』

【見た映画】
・「パワー・オブ・ザ・ドッグ」（ジェーン・カンピオン監督）

【はじめて行ったサウナ】
・黄金湯（錦糸町）
・改良湯（渋谷）

【よく聞いた曲】
・サン＝サーンス　《サムソンとデリラ》「あなたの声に私の心は開く」

◇3月

社会課題解決を志して仕事をする、そんな意志を持った同僚と出会い感化される。一方、私は何がしたいのか・・・

【読んだ本】
・スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている　日記とノート（1947-1963）』
・ペトロニウス『サテュリコン』

【見た映画】
・「フレンチ・ディスパッチ」（ウェス・アンダーソン監督）

【よく聞いた曲】
・パリス・ヒルトン　"Stars Are Blind"
・シェール　"Heart Of Gold"

【行った演奏会】
・東京フィル　スメタナ『我が祖国』

◇4月

出会いと気づき。日本橋にハマる。月末は京都へ。建仁寺、無鄰菴。

【見た映画】
・「シング：ネクストステージ」
・「ベルファスト」（ケネス・ブラナー監督）
・「カモン　カモン」（マイク・ミルズ監督）

【訪れた展覧会】
・ダミアン・ハースト　桜
・シダネルとマルタン展

◇5月

もやもや。旧朝香宮邸（東京庭園美術館）に初めて行く。私ったらいつも、手に入れたら、すぐにポイと捨てるのね。

【読んだ本】
・エドマンド・ドゥヴァール『琥珀の眼の兎』

【行った演奏会】
・読響　チャイコフスキー『悲愴』

【おいしかったワイン】
・Barbera Della Stoppa '10（バルベーラ）
・Franchaie Lapin Blanc '19（シュナンブラン）

◇6月

力への意志。独りよがりのパワー。自立、より高いところへ行きたい。

【はじめて行ったサウナ】
・神戸サウナ＆スパ（神戸）
・松本湯（中野）

【おいしかったワイン】
・Six Eight Nine Napa Valley '20（カベルネ、メルロー）

◇7月

安倍晋三死す。

【はじめて行ったサウナ】
・Sea Sauna Shack（館山）

【よく聞いた曲】
・ジム・ダイアモンド　"I Should Have Known Better"

◇8月

バチがあたる、そんな生き方。承認欲求が満たされない。何も見えていない。泣きながら仕事をする。
んで久しぶりに帰省。あと知財管理技能士検定合格。3級だけど。

【読んだ本】
・岸見一郎『嫌われる勇気』

【見た映画】
・「C.R.A.Z.Y.」（ジャン＝マルク・ヴァレ）
・「ブエノスアイレス」（ウォン・カーウァイ監督）
・「天使の涙」（ウォン・カーウァイ監督）
「C.R.A.Z.Y.」は最高の映画だった。私の好きな映画ベスト10に入るね。

【訪れた展覧会】
・スイス　プチ・パレ展

【よく聞いた曲】
・シルヴェスター・リーヴァイ　ミュージカル≪エリザベート≫「私だけに」
・ピンク・フロイド　"Shine On You Crazy Diamond"

【はじめて行ったサウナ】
・高源ゆ（山形）

◇9月

仕事が忙しい。なんか厭になっちゃって転職活動してた。「石田さんちの大家族」スペシャルをジムのサウナで見て感動。幸せの「は・ひ・ふ・へ・ほ」って知ってる？半分で良い、人並みで良い、普通で良い、平均でいい、程々で良い。ギアを落とす。
あとはジェーン・スーと堀井美香の「Over The Sun」を聞き始める。相当弱ってた。

【読んだ本】
・ロルフ・ドベリ『Think clearly』

【見た映画】
・「わたしは最悪。」（ヨアキム・トリアー監督）
・「恋する惑星」（ウォン・カーウァイ監督）

【はじめて行ったサウナ】
・佐倉天然温泉　澄流（千葉・佐倉）
・かるまる（池袋）

【よく聞いた曲】
・パニック・アット・ザ・ディスコ　"Don't Let The Light Go Out"

【行った演奏会】
・東京フィル　マーラー『交響曲第5番』

◇10月

泣くは修行。怒るは無知。笑いは悟り。驕りは無能。
長距離走の後に、ぱっと広がる世界、射し込んでくるあたたかな光。
「おしん」を断片的に見る。「私の履歴書」の橋田壽賀子編を音声で聞く。

【読んだ本】
・ローナン・ファロー『キャッチ・アンド・キル」
・太鼓持あらい『「間」の極意』

【見た映画】
・「スペンサー」（パブロ・ラライン監督）

◇11月

はじめての軽井沢、はじめてのアンダルシア。市村今朝蔵邸（近衛文麿別荘）の並びの民俗資料館でポール・ジャクレーと白鳥正宗を知る。
そんでスペインに出張に行く。パスポート更新。平たい顔族が全然いない街で過ごした。ほんで帰ってきたら発熱。

【読んだ本】
・楠木建『逆・タイムマシーン経営論』

【はじめて行ったサウナ】
・トンボの湯（軽井沢）

◇12月、わたしの開眼

私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない
もしも縁があって私たちが出会えたのなら　それは素晴らしいこと
出会えなくても、それは仕方のないことである

フレデリック・パールズ「ゲシュタルトの祈り」

心が通わないことをもどかしく思ったり、時に深い傷を負って（誰かが私を傷つけようとしていたなんて、これっぽっちもなかったのに）、苦しい生き方をしていた。
完璧を目指していたの。でも気づいた。万事鷹揚に、100点を取ることなんて必要ない。「人は常に前へだけは進めない。引き潮あり、差し潮あり」とニーチェは言った。

完璧というのは、一つ一つやっていった先に待っているもので、目指すものではない。主体的に生きろ。徳を積め。
友人にカウンセリングをしてもらって、マインドセットががらっと変わったのと（だって夏ごろには闇落ちしていたからね、自分）、自分のミッションステートメントを定めたんだ。

私は、芸術を見て心が躍ることや、新しい世界に触れて胸が高鳴ることで、人生における満足感を得る。その機会を作るために努力を惜しまず、その目的のために取り組む仕事や役割においては常に責任を持ち、勤勉に励む。
相手の立場を理解することに努め、意見の違いや立場が衝突するときは穏やかな態度とポジティブな姿勢で対処する。誰かの言葉や行動で私が傷ついたり、苦しむことはない。

そんなこんなで、私、これから大学院を目指して勉強しますー！（突然の宣言ｗ）