偽典北京妊活大会;イントロ
2023年7月某日
この日、北京在職の井上は銀座の採精部屋(※)に居た。
なるほど、日本の採精室ってのは悪くないじゃん、しかし狭いなこりゃ。しっかりあんなDVDやこんなDVDもあるけど、とりあえずスマホを取り出だしまして、と…。
いや、そんな注釈はどうでもよくてよ。
なんで北京妊活大大会とかなんとか言っているのに、まずもって銀座で一人楽しんでいるのか、そこまでの経緯を説明しなくちゃならない。
別に説明しなくちゃならない相手もいないが、しとかないと何ぜ北京で妊活なんてポストをしているのか、詐欺じゃないか!これだから日本のリーマンはよぉ!とか言われかねない。
そんな、日本のリーマンはウソをついてるんじゃなくて、間違いを犯すだけであってですね…。
とにかく御託はいらん!!!いくぞ!
いくぞ!!
中国の病院で体外受精するか~!となってから、まずは基礎知識が足りないねということで、日本語でアレコレ勉強した(主に妻氏が)。
そのなかで結局のところ体外受精っていうのは科学的にどうこうっていうか、医者なり関係者のテクニックがほぼものを言うことが分かり始める。確かに、核移植とかそういうのも、結局腕がいいか悪いかで成功率はかなり変わるっていうのはあった。科学も結局のところ腕なのである。遺伝子組み換え、研究室入りたての4回生がやるとダメだけど、腕がいい人がやると変異率が高いなんてこともあったわな…。
と、いうわけで、なんか腕いい人のところでやりたいねという話になる。
腕がいいか悪いか、これの評価はなかなかむつかしく、口コミとか、公表しているデータとかなんだかんだをいろいろ眺めたり話を聞いてみないとなんとも。聞いたところでもう~んというところである。
そこはもう、たぶん症例をたくさん見ていてかつそれを気合入れてなんとかしようというのがいい病院の条件というのに従ってやるしかない。あとやっぱりコミュニケーションとれなんだらやっぱりきついなぁと思う。
というわけで、
・症例をいっぱい見てそう
・日本語通じそう
・なんかもう特殊な生活だけどなんとかなりそう
というので対応してくれそうな病院を探した。
その結果、北京でそんなめんどくさい(&金かかる)ことやるより、東京北京を行き来しつつ保険適用のなんやかんやをやった方が、
・日本クオリティの医療を受けられる
・結果的に安上がり
・何かあったときの対応ができる
というメリットがあるということで銀座で不妊治療を受けることにした。
デメリットとしては
・夫婦で別々暮らしが長くなる(🥺)
・移動による身体的な負担が大きい
・オモロポイントが下がる
ということか。人生経験的オモロポイントとしても、わざわざ北京に住んでるのに銀座に行って不妊治療っていうのも相当高いからいいか!
そんなこんなで、カルティエとかアルマーニを眼下にあったか精子を絞り出しているわけである。
塵をだに
据えじとぞ思ふ
咲きしより
妹と吾が寝る
常夏の花
ちょっとの間妻とは離れて暮らしたりはしますけどね、そんなかんじで頑張りマックス。