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1歳児と3歳児と30歳とでチーズ以外代用のチーズケーキを作った話

「これ作ってみたい」
最近何でもかんでも人のやることを真似したがる長女が言い出したのはいつもの夕方のテレビタイム、クックルンの時間だった。
なになに、とテレビを見た私が見たのは「しましまチーズケーキ」。

はあ、チーズケーキね。
焼くタイプじゃなさそうだし、まあ型に入れて置いとけばいいんでしょ、と思った私は
「あーいいよ。明日作ろうか」
と適当に安請け合いした。

↓その時のレシピがこれ。まずはこのレシピを見てもらったほうが今回の話をよくわかってもらえるはずだ。

結論から言おう。
そこそこ手間もお金もかかった。
でもまあ、ほぼ4歳の3歳と1歳半とでも楽しくできたし、たまになら……たまにならいいのではないかと思う。

なんとなく子供と外にも出づらい今日このごろ、家でおやつ作りを暇つぶしの選択肢にしている親御さんへ、参考になれば幸いである。

【お菓子作りにあまり詳しくない人へ:

今回ここで作っている(レア)チーズケーキとは、簡単に言えば
・クッキーで作ったタルト様生地に
・溶かして生クリームや砂糖を加えたチーズ生地を流し込み
・冷やして固める
という工程で作る、比較的簡単なお菓子である】


【第一段階 材料購入】

まず、我々はこの段階で大きな衝撃を受けることになる。

高いのである。材料が。

公式サイトのレシピを見てほしい。
「バター」「クリームチーズ」「生クリーム」……昨日の私は何も考えていなかったが、チーズケーキとは高級食材のオンパレードによってできているのだ。

私はこれからはチーズケーキは出来上がったものを購入しようと心に決めた。
そして、以下の食材を購入して帰った。

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無塩バターの500円近い値札を見て私の心は折れた。
だからマーガリンを買った。(ぶっちゃけ無塩マーガリンでも高いと思っている)
そしてブルーベリージャムは「ピンクがいい」という長女によりいちごへと変更された。

撮り忘れたが、生クリームも植物性のホイップだし、砕けてしまって分かりづらいが、ビスケットは家にあるクラッカーを代わりに使っている。

メイン材料、チーズ以外全て代用。

チーズも「もうここまで来たらプロセスチーズとかでもいいのでは?」という気がしないでもなかった。
しかしそこまで変更してまともにチーズケーキを作れる自信も腕もないため、これだけはおとなしくクリームチーズを購入した。


【第2段階 チーズ生地】


家に帰ったら早速開封し、いざお菓子作りである。
まずはメインとなるチーズ部分を作る。

「常温に戻して」などとレシピでは言っているが子供はそんなに待てない。

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早速開封されて食べられているのがおわかりだろうか。

仕方がないので、レシピに指定のあるゼラチン以外のチーズ、牛乳、生クリームも全部レンジで適当に温めてボウルにぶちこむ。

3歳長女に泡立て器を渡し「混ぜて」と雑に指示をしたが、ちゃんとなめらかになるまで丁寧に混ぜてくれた。偉い。
その後ろで次女はいちごジャムのパッケージを開封していた。どうもありがとう。


【第3段階 土台作り】


さてチーズ生地の基本はできた。
あとはシマシマにするため、いちごジャムを混ぜたチーズ生地とプレーンのチーズ生地を作って……と考えたところで私は気づいた。

土台、作ってなかった。

というわけで遅ればせながらチーズケーキの土台部分のサクサクしたところを作る。

慌ててマーガリンを量り、レンジに入れて溶かす。

直径12センチのケーキ型なんておしゃれなものはないので、長女にクラッカーを混ぜてもらっている間に牛乳パックを切り、貼り合わせてアルミホイルを引く。
(レシピには「クッキングペーパー」とあるが、そんなものは家になかった)

と、ここで緊急事態発生。

長女が「次女ちゃんがー!」と叫ぶので振り向いたら、次女がいちごジャムを豪快に食べていた。
もちろん手で、だ。

大惨事に慌てすぎて写真は撮り忘れた。
noter失格である。

ちなみにいちごジャムは3分の1くらい食べられてしまったし、3分の1くらいは次女の手と顔についていたので拭き取った。

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そんなこんなで出来上がった土台がこれである。
牛乳パックが意外に硬く、いびつな形になってしまった。


【第4段階 土台にチーズ生地を流し込む】


さて、ここまでくれば土台にチーズを入れて、冷やし固めて完成である。

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まだピンクの生地作ってないけど。

と、ここで長女から申告。
「あきた」
飽きたんかい!

何のために!なぜ!なにゆえに!今!我々は!チーズケーキを作っているとお思いか!

……と思ったがもう私のHPもMPもだいぶ削れていたので、子供たちにはおとなしくテレビを見ていてもらうことにした。
ありがとうおかいつ。

ササッといちごジャムを混ぜたピンク生地を作り、型に流し込む。

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あっという間にここまでできた。
色が薄くてシマシマが見づらいのは、次女がいちごジャムを食べたせいである。

あとは固まるのを待つだけ。
冷蔵庫に突っ込んで、みんなでお昼寝をすることとする。


【実食!】


お昼寝から起きたら早速実食である。

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切り分けたときの見た目はこんな感じ。
子供たちと私が一緒に作ったにしては結構綺麗にできたのではないだろうか。

比較対象物を置かなかったから分かりづらいが、ボリュームも結構ある。
大人でも6分の1カットで十分だろう。(写真は4分の1カット)

チーズ部分の味も申し分ない。
植物性ホイップ(しかも一番安いやつにしたから一番脂肪分がない)にしてしまったことを心配していたが、かえってあっさり爽やかで美味しい。

ボリュームたっぷり故に、脂肪分たっぷりの生クリームで作ってしまったら重くなりすぎていたかもしれない。
結果的にナイスチョイスだったと言えよう。

子供たちもペロッと食べていた。

特に1歳半の方は普段あまり甘いものが好きではなく、プリンなどもつつきまわしただけで終わることが多い。
その子がちょっと変な顔をしつつも完食していたし、結構美味しいと言ってもいいのではないだろうか。

ただ……台座部分はちょっと微妙だった。
普通に塩が振られたクラッカーを使ったので当然なのだが、やっぱりちょっとしょっぱい。

食べられないほど変、というわけでもないし「好みの問題」程度だが、無塩クラッカーか大人しくビスケットを使っていたほうが美味しくできていただろう。

また、次女のせいか元々彩り程度だったのかわからないが、いちごの味もほとんどしない。
別に不味いわけではないが、見た目がピンクなだけにちょっと残念ではある。


【総評】

・子供と一緒に作るおやつとして、火を使わず手順も簡単なレアチーズケーキはかなり向いている
・とはいえど、未就学児2人と一緒にお菓子作りをするのは大変である
・レシピは厳守しなくてもまあまあ美味しいものはできる

混ぜて流すだけでできる簡単おやつ、レアチーズケーキ。
クッキーと違ってオーブンも使わないので、より小さな子も安心して参加させられるだろう。

今回は土台も作ったが、更に簡素化したければタルト台を買ってくればもっと簡単にできるはずだ。

コロナでなんとなく外で遊ばせづらい、冬なのに公園に行くなんてまっぴら、そもそもどんな理由があってもドアのアウトで極力活動なんてしたくない、そんな親御さんはおうち遊びの1選択肢として検討してみてはどうだろうか。

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