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Bellydancer Safinah's EYE. 012〜アラブのリズム後編
こんにちは、サフィナです。9月もあっという間に終わりに近付いてきました。本番会場でのリハーサルを終え、いよいよ発表会に向けてエンジンがかかっているところです。さて第12回は、アラブのリズム後編(無料)をお送りいたします。
前回ご紹介した、超有名なリズム「マスムーディー」の「サギール」。演歌のようなフィーリングのリズムです。私オリジナルの音の表現をするとこんな図式になります。「V」は拍。4つのVで数えるので4拍子ですね。
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同じマスムーディーの8拍子の方は「カビール」。私が一番好きなリズムでもあります。
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続いて「サイーディ」は4拍子のフォークロアで使われる大きさや重さを感じるリズムです。ナイル川上流にあるのがサイーディ地方で、軽快なノリの良いリズムで、アサヤやスティックを使った男性の武道をアレンジした曲で使われています。
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2拍子の「ファラーヒ」は日本人には聞き慣れないリズムだと思いますが、「マクスーム」の早いリズムです。ベリーダンスの中ではつま先立ちで腰をツイストしながら移動する際のリズムになりますので、ニケラのステージを見たことがある方ならピンとくるかなと思います。勢いのあるリズムですね。
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その「マクスーム」は軽い印象を与える4拍子。
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登場の際に華やかに入るときに多いのが「マルフーフ」のリズム。つま先でツーステップを踏んで踊ります。
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日本人にとっても耳馴染みの良い「ワルツ」のリズムもベリーダンスで取り入れることが少なくないですね。記号で書くとこんな感じです。
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2拍子の「アユーブ」はトランス状態になるような踊りの振り付けに使います。アユーブは単純な原始的なリズムなので、人間の本能に働きかけるのでしょう。何も考えず、身体をリズムに乗せてみると、どんどんエキサイティングになるのが分かります。
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なかなか馴染みのないのが10拍子の「サマーイ」でしょうか。普通に考えたら不安定で落ち着かないリズムなのだと思いますが、グルーブ感がクセになる中毒性の高いリズムだと思います。ゆったりとしてアラブならではのリズムですね。
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「ハリージ」も2拍子の代表的なリズムの一つです。カリーギとも呼び、湾岸地方の踊りに使われます。衣装も法衣のような独特のもので、首の動きが特徴的です。
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他にもたくさんリズムがあります。
ニケラで人気のトライバルの演目「マスティカ」で使われるのは「カルシラマ」という9/8拍子というものです。4拍子の「ルンバ」、12拍子(3+2、3+2+2)の「カッファ」や8拍子の「シフトテリー」といったリズムも知られているリズムです。
ゆったりとした雰囲気のリズムに合わせて、即興で踊るのがベリーダンスの醍醐味と言えますね。それぞれのリズムと音に自らを合わせて踊る「タクシーム」のスタイルが、元々のベリーダンスの形であると言えると思います。
最近ではポップスも盛んになってきていますし、これからもニケラではベリーダンスの魅力を感じていただけるような振り付けを考えていきたいと思います。同時にその人その人が感じるままに表現する踊りも大事にしていけたらと思っています。
第11回はここでおしまいです。第12回は、ニケラベリーダンス発表会2024(無料)、アラブ音楽で使う楽器(有料)についてご紹介させていただきます。
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