Bellydancer Safinah’s EYE~普段の身体作り、ベリーダンスのスタイル①
こんにちは、サフィナです。お花見はみなさんされましたか。山形の桜の名所も賑わいを見せていました。地元・庄内では鶴岡市の鶴岡公園や酒田市の日和山公園が名所ですよ。さて第7回は、普段の身体作りで気をつけていること(無料)、スタイルについて・その①(有料)についてお話しさせていただきます。
ダンサーは体力が資本ということで、食事と睡眠には特に気をつけています。と言いつつ、元々は夜更かし体質なのを意識して、12時には寝て7時に起きる生活をキープするようにしています。お勤めがある方とは違って時間を自由に使えるからこそ、規則正しい生活を守るようにしています。
食事はたんぱく質と野菜を欠かさずに。口に入れるものから身体は出来上がっているので、食事には気をつけていきたいですね。
少し脱線してしまいますが、夜更かしの原因となるのも私のライフワークであるベリーダンスなんですよね。中東曲から、クラシック、民族音楽やダンスミュージックまで、ヘッドホンでひたすら一音一音を確かめるように聴いています。足に絡みついてくる猫をよけながら、鏡の前で振り付けを考えてみたり音楽に没頭したりしているうちに、あっという間に5~6時間が経っています。集中できることはこれしかないという感じで、ベリーダンスの沼にハマり続けていますね(笑)。
ベリーダンサーとしての生活を長く送っているので、身体はもうダンサーとしてある程度出来上がっていると言えるかもしれません。お風呂上がりのストレッチや体幹を鍛えるバランスボウルやストレッチポール、ピラティスに加えてヨガも取り入れて常に体を整えています。武道と同じように、ダンスでも丹田が大事ですね。細かなことだとお風呂の湯船で足首の関節を回したり、ステージ直前のタイミングではトレッドミル(ランニングマシン)で早足で歩くのもスタイル維持に効果的です。
衣装の一部である髪もダンサーとして意識しているものの一つです。3週間に1度の美容院でのトリートメントを欠かさず、シルクのナイトキャップとシルクの枕カバーを愛用しています。
併せて、私が若い頃に学んだ演劇の人たちの体作りのノウハウも生きているなと思います。
そして何より大事なのは、精神です。体と精神はつながっているので、きちんと向き合うことが大切になります。
ダンサーは普段から、心のアンテナが敏感な状態にあると言えます。喜怒哀楽の表現が、ダンスをしない人に比べて激しいという特徴があります。そこには華があり、感受性と表現力が極限まで研ぎ澄まされた状態にあるんですね。ダンスのプロの中でもトップクラスの精神性を持つバレエダンサーの方達は、顔つきも姿勢も美しいですよね。それはその人の心持ちが顔や姿勢に表れているからこそなんだと思います。
アーティスト写真を撮る際などにカメラの奥を深く見抜くように促されますが、普段の踊りも同じだと私は考えています。キリッとしているときも笑顔のときも、どんなときも「見る」行為を適当にしていると相手の心に響く踊りが出来ずに終わってしまうように思うんですね。
その人の芯(真)の部分。その人の本質がダンサーの姿からにじみ出るように見えてくるんです。意思のあるまなざし。そんな風に意識してステージに立ち、感動を与えられたら最高ですね。
テーマは身体作りを掲げていますが、ここまでお話ししてきたように身体より精神的な日常のあり方が大事だというのが結論です。日々の習慣でもプロ・アマ問わず美しいものを見る。見るもの全てをきれいにしたい。心に良い刺激を受けることは大事なことです。気持ちがあると磨かれるのは、ダンスも同じです。私も日々勉強中ですが、舞台や書物から学びを得ることもダンスに有益ですし、精神面でも修業は一生続きます。
運動としてのダンスを楽しむことも良いと思います。ただ私はプロとして、原始からある欲求の一つであり、喜びを表現することそのものである踊りを、この身体を使って体現していきたい。ベリーダンスならではの動きであるシミーが意味するところは「喜び」です。砂地を踏んで踊るベリーダンス。人間って、大地からのエネルギーを受け止めて表現するように出来ているんじゃないでしょうか。
現代ではダンスは、嗜好品として位置付けられているものだからこそ、本来あったはずのダンスの根源的な価値を大切にしていきたいと思っているのです。
第7回の無料記事はここでおしまいです。第8回は、私の海外での体験エピソード(無料)、スタイルについて・その②(有料)についてご紹介させていただきます。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?