Bellydancer Safinah’s EYE.004~「美」とは&私の夢、ベリーダンスの発祥ほか
こんにちは、サフィナです。なかなかめざす月に2本程度の投稿ができていませんが、どうぞ気長にお付き合いください。さて第4回は、サフィナが考える「美」とは&私の夢(無料)、ベリーダンスの発祥ほか(有料)についてお話しさせていただきます。
まず私が考える「美とは」についてですが、誤解を恐れずに唐突に語ってしまいますが、イコール「真理」です。
ハテナ?が、頭に浮かんだ方のために、伝わるようにご説明させていただきますね。美とは、人によってそれぞれ異なる、その人が持つ「本質」のことだと私は考えます。ますます分からなくなった方、ごめんなさいね。
例えば「神は細部に宿る」「美は細部に宿る」という言葉が示す通り、ベリーダンスのみならず全ての舞踏は、細かな指先や足先への美意識が必要になります。それが大前提とも言えると思います。
ただ歩くだけでも、ふとしたしぐさなどにも美が宿るのは、その人の本質が現れている瞬間でもあると、私は考えているんですね。「綺麗」と感じるのは人それぞれであって良いことですし、パッと見た綺麗ももちろんあります。
それとは別に、ダンスでも「この体ならこの動き」といった、その人それぞれの真理がありますよね。全ての無駄をそぎ落とした、その人が持っている美(無駄肉という意味ではないですよ!)。それが真理であり、美とは何かを尋ねられたときに私が答える言葉なんです。
例えるなら、踊る人の指先から魔法の粉が舞って出ているような、ベリーダンス。踊る人がそれぞれの真理に基づいた無駄のない動きを表現できたとき、見る側は「それだよ!」「美しい!」と、すっきりとした気持ちを得られるはずです。それが欠けていると、見る人はなんとなくモヤモヤとした気持ちになってしまうのかもしれません。
いかがでしょうか? 伝わっていたらうれしいです。
そして、表現するためには技術も必要です。そのための修業は、私自身も日々続けています。その人を表現するために、その魅力を最大限に出すために絶対に必要な方法がダンスの技術ということですね。もちろん、可動域に限界が出てしまうケガや障がいをお持ちの方には、その人なりの魅力があるのも確かですし、そういったハンディキャップ等を含めずとも、本能のままの踊りも素晴らしいと思います。本能や感性と、技術。両方があれば良いですね。
例えば私がシニアの方にも気軽に始めていただきたいと開講した、フォークダンスのカリキュラムでは、技術はそれほど必要ではありません。楽しいが優先なんですね。
一方で、特に現代のベリーダンスは見せる・魅せるショーのスタイルなので、テクニックがないと辛いものがあるかなというのが、正直なところですね。生まれ持った体の柔らかさもありますし、あくまでも人それぞれではありますが。
私はバレエも好きなのですが「バレエダンサーには知性がないといけない」というお話しを聞いたときに、なぜだろうと考えたことがあるんですね。バレエでは信じている自分なりの「美」を、自らが確立しなければならないんです。表現したい美がなんなのかを考えるには、哲学が必要になります。ただ漫然と踊るだけでは、美は作れないのではないか。だから知性が必要になるんだと、私なりに考えました。ベリーダンスも例外ではないかなと、私は思っています。
そして「私の夢」。ショーとしてのベリーダンスが一般的ななかで、第3回でもお話しした通り、物語性を伴った舞台としてのベリーダンスをこれからもオリジナルで構築していきたいですね。オペラのような、音楽と美術、踊りにストーリーが加われば、これほど魅力的なものはないと思っています。
もう一つ、教える立場としての夢は女性一人一人が、輝く瞬間を引き出すことと、その人自身にとっての癒やしを与えられたらということです。その現場に立ち会いたい。それを引き出すのがベリーダンスであればうれしい。以前東京で教えていた生徒さんで、ボーイッシュな女性が別人レベルに変身したかのような瞬間に立ち会ったことがあり、隠れたかわいらしさを発見したときは、本当にうれしくなりました。やはり女性はみんな、綺麗だから・・・。
第4回の無料記事はここでおしまいです。第5回は、ベリーダンス初心者の心得&体験レッスン時のポイント(無料)、国によるベリーダンスの違い&砂漠の民・ベドウィン(有料)についてご紹介させていただきます。
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