Bellydancer Safinah's EYE. 014〜コロナ禍での活動制限、私が闘病で得た物
こんにちは、サフィナです。11月も早いもので終わりに近付いてまいりました。お待たせしましたが、お変わりございませんでしょうか。さて第14回は、コロナ禍での活動制限について(無料)、私が闘病で得た物(有料)をお送りいたします。併せて前回お約束していた発表会の様子も、無料記事の最後に少しご紹介させていただきますね。
2020年2月頃からじわじわと広がっていったコロナ禍。ちょうどその直前のタイミングで、私はとある検査で地元の総合病院に入院していました。まだお見舞いに来てくれた方にも直接会ってお話しをすることができるタイミングでしたね。2021年はスタジオを新しくしたばかりで、気合い十分な感じでますます活動に力を入れていこうとしていたタイミングでした。ところがスタジオを借りたばかりなのに、コロナ禍での緊急事態宣言が続いて、オンラインで細々とはやってみたものの、きちんと満足のいくレッスンができない日々が続きました。
「不要不急の外出は止めましょう」と、うるさいくらいに言われていた世の中で、どんどん私は落ち込んでしまいましたね。「ダンスって本当に必要なのかな・・・?」「嗜好品なのかな?」と、悶々とすることが多くなりました。芸術家の活動制限は規模の大小を問わず続いていて、芸術は日本人が生命活動を続ける上で必要なものでは無いと、言われ続けているように思っていました。
でも本当は違うんですよね。苦しい状況や哀しい現実にいる人にこそ、本当は求めているのが芸術だと思います。戦場で心の叫びを歌ったり、やり場のない怒りを踊りで表現したり。人間にとって根源的なものだと、私は考えます。
コロナ禍に、私は1人で踊っていました。鏡の前に立ち、その空間に1人居て、空気が動くのを感じ自分の身体を感じ生きていることを感じて。知らず知らずのうちに癒やされているのが分かりました。そして全てのことに感謝する気持ちになりました。自分の中の踊りや踊りたいという情熱は消えることがなく、充足していたと振り返っても思います。ダンサーとしての芯の部分が、しおれることはありませんでした。
一方で教室経営の意味では、みんなに必要とされていない思いが募っていました。スタジオを借りたのに誰一人来ないスタジオ。収入はゼロです。職業的に公共スペースへの出入りが厳しく制限された生徒さんもいたので、仕方が無いことは多かったですね。国から補助金をいくらかいただけることができたのは幸いでした。
時間はたっぷりあったので、今回の発表会でも舞台監督をお願いした亀井監督に手伝ってもらって、かわいらしくドレープの布でスタジオを飾ったり、床を2人で貼ったり。ロッカーもリサイクルセンターで格安のものを購入したものを茶色にペイントして。私なりに気が紛れることをして過ごしていたのですが、2022年1月のコロナ禍とウクライナ戦争の真っ只中で、私の大病が発覚しました。思いもせず、私にとっての暗い時代が始まってしまいました。短かったようで、やはり長かったですね。
私はその闇を乗り越えて、今ここに立っています。1年間レッスンをお休みして治療に専念してから、復帰を果たしました。
第14回の無料記事はここまでになります。
おまけとして、発表会2024での様子を少しご紹介しますね。第1部と第2部でそれぞれ10曲ずつ、計20曲を私も含めた総勢34名のダンサーでご披露しました。観客の皆さんからのさまざまな感想や今後への応援メッセージもいただき、また心も新たに来年に向けてスタートを切っています。来年はニケラベリーダンスカンパニー発足から20周年の節目になります。是非また会場でお会いしましょう!
第15回は、振り付けを覚える方法(無料)、踊っているときに何を考えているのか&舞台上の意識(有料)についてご紹介させていただきます。
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