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柴ですが何か? ニケと歩けば

今朝の寒いくらいの公園はいろんな犬種のワンちゃんたちが三々五々集まってきました。やっぱり犬は寒いほうが好きみたいでなんだか体の切れがいいようです。

遠くからぴょんぴょん跳ねながらこちらに走ってくる小型犬もいれば、ぐっと首を下げて構えながらも最後は尻尾を大きく振る大型犬。

それぞれに挨拶の仕方は違いますがお互いの存在は認めている!と言うところでしょうか。

ニケを見て覆いかぶさるように大きな体で飛びついてくる黒ちゃんはもう飼い主の抑える力では危なっかしいくらい、今朝はぶっといリードが二本になっていました。

はしゃいで競争馬みたいに大きな円を描いて走るゴマちゃんや、子犬ながらそれに負けないくらい宙を飛ぶような速さで追っかける蓮君。

カムイ君はまだまだ友達付き合いが下手でいつも飼い主に叱られていますがそんなことはお構いなし。そのいたずらっこみたいな瞳はキラキラとしていて楽しくてしょうがないという様子です。

6頭が追いかけっこ!なんて楽しそうなんでしょう!耳の長い蘭ちゃんはその耳で今にも飛びそうなダンボみたい。

そんな渦の真ん中で別世界にいるのはニケだけです。たまには空を見たり、飼い主たちの傍からはずいぶん距離を置いてのんびりしています。

たまにおしりをかぎにくる友達がいますが好き嫌いのはっきりしているニケは、嗅がせる相手もいますが、気に食わない相手にはプイっと反対側に向きを変えてお尻を防衛。ひつこいとドスを効かせて…。なんとも愛想のないことです。

いつもこの犬たちを見ていると子供たちの集団と重なります。
保育園や幼稚園に始まって学校生活は彼らにとっては楽しいことばかりではなさそうです。今でもいじめが頻繁に発生しているとは何とも残念なことです。
いじめる方が悪いのは決まっていますが、いじめられる子供が回避できる方法はないものでしょうか?

ところがいつも干渉して子供たちの間に入って口を出す親がたまにいます。
その親がいないとうまくコミュニケーションが取れなくて…。却って遠くから見ている方が自然に遊ぶようになる場面をよく目にしました。

おもちゃを取ったり取られたり…。遊んでいる場も学習。鍛えられていくものです。

目は離さず、口出さず。小さなころからいろんな集団に入って、もまれることはいいかもしれません。そんなことをぼんやり考えていました。

さて、ニケはあまり協調性はなさそうです。どちらかと言うと飼い主さんたちの方が好きで撫でてほしくてお腹を見せますが、そこに同じように寄ってくる犬には低くうなって追いやります。

また友達を作るのも上手な方ではなさそうです。
向こうがとびっきりの愛想でやってきても迷惑そうな顔で距離を取ります。

今、まどろんでいるんだから邪魔しないで!、一番重要な用事の場所を探しているんだからついて来ないで!!それでもお構いなしの相手の挨拶、鼻を近づけてきても応えるのは稀です。

初参加のシロ君は友達を作るのが下手ですぐに歯を剝きだします。飼い主が恐縮しますが、そこはベテランの他の飼い主さんたち。双方に向かって「大丈夫よー!」とニコニコしながら静かに見守ることであら不思議!シロ君は穏やかな顔になりました。

静かに見守る!子育てにも応用できそうです。
子どもはみんな天使です。いつも笑っていられる毎日であってほしいものです。

ニケはみんなと一緒に走ってもいないのにたくさん動いたみたいに家に着くとぐったりした様子で寝てしまいました。

私が茶化してもすまし顔の柴です。

今日もいい日にしましょう!




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