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野生のかけら  ニケと歩けば

だんだん早くなる散歩開始時間。暑くなる前にとなると5時前の出発になります。

今まで毎日会っていたおばあちゃんたちの間で「どうしたんかなあ?どっちか[犬か飼い主]が調子悪い?」と話していると聞きました。

「すみません。1時間ほど早く出ているんです。」
だからなのか夕食を終えるとすでに睡魔に襲われて、見たい番組迄こらえるのに苦戦しています。ニケは暇さえあれば寝っ転がっているので何の影響もなさそうですが…。

今朝は涼しいというよりも秋⁈と勘違いしそうなとんがった空気で、空の色がだんだんピンクがかったり、雲がちぎれて動くさまは風が作った芸術品です。

ニケの足取りも絶好調と言ったところで坂もいつもより軽やかに上がっていきます。

いつもの公園。しばらくはアジの開きの得意ポーズでまどろんでいましたが、そこに大きな蜂。

なぜだかほかのものへの反応は薄いニケですが、蜂にだけはものすごい闘志を燃やして追いかけます。短い脚を蹴ってジャンプもします。いつもより機敏です。

飼い主は刺されたら大変と引き離しますが、ニケは蜂にしか意識が向いていません。こんなにすばしこかったかしらと思うくらい機敏です。

とうとう走りだして、ひょいととんだ拍子に口の中、蜂が入ってしまったようです。ニケもびっくりした様子です。

すぐに吐き出しましたが、生まれて初めての感触だったのか前足でしきりに口の周り、何かを掃おうとしています。

ハリが刺さった?毒が回った?アナフィラキシー⁈

今度は聞いたこともないような鳴き声で訴えました。
痛いのか気持ち悪いのか?やっぱり刺された?お医者さんは何時からだったっけと私の頭の中でぐるぐる何をすべきかの対策案が巡ります。

何はともあれ家に帰ろうと促すよりも早くすたこら家路に向かうニケでした。
家に着くと落ち着いたのかいつもの場所で寝そべっています。「あ~びっくりした!」と言いたげな顔をしています。

でもまだ安心はできません。
急に痙攣なんか来たら大変です。

ちょっと様子を見ることにしました。
しばらくすると、スヤスヤからグーグーと鼾をかくいつもの姿がありました。

今回で学習したかどうかはわかりませんが、もういいシニア。
ちょっとしたことでも大事になる恐れがあります。

まあ無事で何より!と言うところです。

そうそうこどもたちも小さなころは額を切ったり捻挫したり、水泳教室では水いぼ、サッカー教室では試合中にじん帯を切ったり、いっぱいありました。

そんな昔を思い出していたら、娘のインスタの動画。部屋いっぱいに子供たちの絵や夏休みの作品を展示して、「一日美術館」らしいです。子供たちは嬉しそうに自分たちの小さなころの絵を見ています。一番下の孫娘は、興味津々で鼻歌交じり。皆元気そうで一安心です。
コメントに「私も小さな時プレールームに母が絵画教室の作品を貼ってくれていてそれを見ながら遊びました。」とありました。なんだかちょっとうれしくなりました。

今日もいい日にしましょう!


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