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すべては幾つしむ心 ニケと歩けば

小さな子供に散歩中、母親は猫や犬を「かわいいね!」と言って話しかけています。男の子は「わんわん!」から始まって触ろうとする。

小学生の女の子3人がニケを見つけて走ってきて、「触ってもいいですか?」と聞きます。町猫はそーっと木陰でその様子をうらやましそう?に見ています。

以前伊丹市で保護猫、保護犬の譲渡会が開かれていました。寂しそうな上目づかいで見ているコーギーの老犬や、大型のハスキー犬は、何度も登場している分落ち着いています。でも人が近寄ると尾っぽはパタパタと…。

叔母は白い雑種のおばあちゃん犬を選びました。眉間に大きな穴まであいています。寂しそうな目で元気もありません。聞くと癲癇が時々。

「もっと元気な子犬もいますよ。」とスタッフの若い女性が叔母を案内しようとしましたが、「この子にします。」犬好きなことは知っていますが、叔母も70歳越え、引き取って共に生きるには条件がありました。飼い主が60歳までで家の環境が犬を飼うのに適切であるか、その他にもいろいろありました。

そこで決心の変わらない叔母は、一緒に住んでいる息子に連絡して、すぐに了解を取りました。

選んだ理由を聞きました。「可愛い子犬はすぐに里親が見つかるけれどあのシロちゃんはきっと可能性がないと思う。私も後どれくらい世話ができるかわからないけれど最後までの時間が短い者同士がいいと思った」というのです。

最近もいろんな理由でペットを手放す家族、捨てる人も後を絶ちません。

同じ生き物、共存している地球で、命の問題はとても切ないし情けない。

ましてや、我が子を。その親はどんな生き方をしてきたのか…。

弱いもの、小さなものを慈しむ、大事に扱う心があれば、

もう少しあったかい社会になるような気がします。

「可愛がりなさい。優しくしなさい。」と言葉に出さなくても毎日の生活の中で子供たちにその姿を見せることが出来ます。

今朝は大分からやって来た保護犬の黒柴ちゃんが飼い主と遊んでいました。もう少しでというところをたまたま旅行中に出会って迎えることにしたそうです。嬉しそうに走っている様子は何とも微笑ましい!

また強面のいつも会うおじさんは、トイプードル。以前は何度も大型犬を飼ってきたそうです。一番印象に残っているのは、土佐に行った時に出会った、闘犬というよりその相手をする噛ませ犬。いつも全身傷だらけで、お役目がいつ終わるかという状態でしたが、もらい受けて神戸まで連れて帰ったそうです。

おじさんには3人の子供。小さな時にやって来たその犬とはすぐに仲良しになっていつも散歩は3人と1頭。

それぞれが巣立って、お別れの時には小さな孫も一緒に見送ったそうです。

慈しむ心は誰でもが持っているのについつい忘れがち。

今朝のミルクティーは少し濃い目。身体中あたたかさが広がりました。

今日もいい日にしましょう!





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