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柴ったら ニケと歩けば
ニケの幼馴染のゴンちゃんは飼い主泣かせの柴犬です。
男の子なので体もがっしり!がどんどん成長して「秋田犬?」と間違えられるほどです。お野菜を蒸してささみをほぐしてと毎日手作りのフード。
ダイエットしているのに一向にという柴ちゃんはちゃっかり家族から、近所のおばさんからおやつをもらっています。
他のワンちゃんとはあんまり仲良くしないゴンちゃんですがニケだけは遠くで見つけると首を伸ばして「ここ!ここ!」とアピールしてくれます。
太くて立派な尻尾は堂々として真っすぐ。ニケは蚊取り線香とまではいきませんが、クルっと巻いていて腰の上に乗っかっています。柴にもいろいろあるようです。
そんな二頭の挨拶はあっさりしたものでちょっと鼻を摺り寄せる程度ですが、他の柴が来ようものならゴンちゃんははだかってニケを守ってくれるナイトです。
ニケもほかのワンちゃんとゴンがにらみ合っていると「まあまあ、仲良くしようよ!」と言う風にまんなかに割って入って、仲裁の証⁈にお腹を見せます。
二頭の共通点は薬が苦手なこと。いくら好物のおやつに隠してもちゃんと器の外に一粒置き土産!飼い主泣かせです。
先日肉球を痛めたゴンちゃんは軟膏を塗ることが出来ず、苦肉の策で指の腹につけた軟膏を分からないようにしてお手をさせてみる、するとピンポイント!うまく塗ることが出来たそうです。シメシメと思った飼い主さんの顔が思い浮かびます。
飼い主さんがもうこれで安心と、次の日も「お手!」と言うといつもならピタッと手と手⁈くっつけるのに微妙な隙間を空けているそうです。既に感づいて学習しています。
次は呼ぶと50センチほどの離れた距離からのお手!なんと考えたものです。
本当は叱るところ、「賢い!」と手を打ったとか。
自分のことを話されているのを知ってか知らぬかいつものポーカーファイスのゴンちゃんはゆったりと公園のど真ん中。貫禄のライオン座りです。
なかなか動かない二頭はようやくどちらかが立ち上がるとひょいと立って一緒に公園を後にします。
かと言ってその後も一緒かと言うとあっちとこっち。その場はいったんさよならしますが、歩いていると坂の上から、道の反対側から、はたまた後ろから追っかけてくる気配がしてつかず離れず散歩を続けます。
別れの時は名残惜しさは微塵もなくさっさとお互いの家に向かいます。
私たちの方が手を振って「またね!」の挨拶。
それをちらっと見上げるニケは満足そうです。
今日も一日が始まりました。いい日にしましょう!