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今朝から秋?  ニケと歩けば

なんとすがすがしい朝でしょう!今朝は美しい天色の空。
「こんなきれいな空、あの人にも見せたいなあ!」
その人はすでに上っているのですからその中にいるはず。

未だ訓練生のころ、初めての雲海。その中を大きな魚は優雅に泳いでいるみたいでした。果てしなく白い雲、その上の空は今朝のように目に染みるもので、東京が近くになった朝の空でした。幼いころの絵本で見た雲の上を歩く様子や、綿あめみたいなふわふわしているさまは夢が現実に成ったという嬉しさと、その雲の上を歩いてみたいという子供みたいな感情が湧いてきて、すっかり勤務中であることを忘れそうなひと時でした。

それは子どもたちと散歩のときも。「あの雲は何に見えるかなあ?」幼い娘は「リンゴみたい!」と言い息子は「あっちのはクジラみたい。」一緒に歩く柴のアルは不思議そうな顔でちょこっと首をかしげます。
道の花を見て川の土手を歩いて、飛行機雲の細くて長い、それは端から消えていく様は身近にある風景ですが遠い思い出になりました。

今朝は空気も柔らかで、ひんやりと心地よく秋になったと感じるものでした。
ニケは珍しく私を起こしに来てさんぽの催促。きっといい天気なんだということが分かります。
この辺りは山が近いせいか天気予報が当たらないときがありますが彼女の鼻は少しの湿気も感知して雨が降りそうだと乗り気のしない様子であったり寝っ転がったままで、「今日はお休み!」とばかり二階から降りてきません。

なので今朝は暑くないことまでもわかっているような様子でした。
足取りが軽いというのはこんなことと分かるような歩き方でいつもよりリズミカルです。
いつもならこの辺りで汗がにじみますが今朝はそれもない。歳を重ねて汗かきになりましたが、不快な思いをしないですむなら嬉しいことです。

公園ではすでにそれぞれ飼い主と遊ぶ犬の姿が見えます。
みんな楽しそうで、その走る姿を見るのが好きです。

男の子は素振りの練習。後から父親がやってきて名コーチ。この風景も微笑ましいものです。

飼い主はいつまでも空を見ているのでニケはこちらを何度となく見ますが、次へ行こうの催促はしません。いつまでもここに居たいと思われるような平和な空気でしたがやはり太陽に負けてその場を後にしました。

今年の秋は短いとか。美味しいものもたくさん出回ります。そしてスポーツ。
楽しみな季節の到来です。

今日もいい日にしましょう!






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