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ニケと歩けば quatre-vingt-neuf
トアロードを北に向かうと看板でもなく装飾?のような碇があります。
久しぶりに見ると秋色に!春はこんな感じでした。
道行く人の何人がこれに気が付いているでしょうか?
交差点の背中にあるので知らない人もいるはずです。
歳を重ねると一年が早くなるといいますが、知らぬ間に10月。
今年も暑い夏を乗り切ったとホッとするおばあさんがいました。この人にとっては一年ごとが真剣勝負。80歳も過ぎると何があってもおかしくないと笑います。
その顔じゅうのしわさえも彼女の功績。いい顔をされています。
昔は洋装店をされていたそうで名だたるお金持ちの奥さまや、女優さん
など多くの顧客を持っておられました。
服装の考え方が変わったのはユ〇〇ロが中年以降にも受け入れられたころからだそうです。
若い人の着るものにお金をかけない考え方は分かっていてもまさかマダムたち迄。
すっかりオーダーメイドが斜陽になって情けないやら腹立たしいやら、「もーやめた!」とお店ごと処分したそうです。「神戸の人までお洒落しなくなったらおしまい!」とおっしゃいます。
「でもこのシャツは丈夫で涼しいのよ!」とユ〇〇ロのエアリズムを引っ張て見せました。
ダーウィンが生き残るのは頭がいいものや知恵のあるものではなくてその時々に変容できるものと言ってますが、この元気なおばあさんも新しいものを取り入れてしっかり生きておられます。
考えや信念を変えるのは良くない言う人もいますが、昨今、想像もつかないことが世界中で起こっています。その都度どちらを選ぶか考えて進むことも必要な時代になってきたようです。
傍にいるニケにはそんな面倒なことには興味なさそうです。