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ニケと歩けば soixante-seize
早朝はようやく涼しくなって、散歩も行きやすくなりました。
犬はみんな夏が苦手で散歩にも行かない子もいて飼い主泣かせです。
自分の子供と違って最低のしつけは必要ですが、ほぼ孫と同じ感覚でしょうか。絶対!させないといけないということはあまりありません。
犬は顔もそうですが尻尾で意思を表現します。
嬉しい時はちぎれるほどに左右に振ります。怖ければ、尻尾は下がり、警戒は中途半端な位置になります。身体の調子が悪い時も尻尾は下がっています。
写真は見慣れない犬の登場で警戒モードのニケです。
近づいてクンクンしますが、若い犬のお構いなしのいきなりパンチは、
一喝の「ウーワァン!」で納めます。それがあいさつの一つなのですが、慌ててその場を去る飼い主もいて、名残惜しそうなその犬はまさしく後ろ髪を引かれるみたいに顔だけこちらに向けて引っ張られていきます。
拍子抜けした顔を私に向けて、また散歩は続きます。
孫と同じくらいの子が、早くも公園で遊んでいます。近寄ってくる子もいて、触りたそうな時は「そーっと、なでてね」と言ってから近づけます。
きのう小学三年生の孫から手紙が来ました。帰省した時は毎日ニケと散歩がお決まりで、最後はジュースを買って帰ります。
知らぬ間にローマ字も書けるようになってその成長ぶりには驚きます。
長崎生まれのニケを空港に迎えに行った時、バギーですやすや寝ていた子です。
少し前まで自分の子供を追っかけていたのに、その子はもう母となっています。
お見合いが上手くいって交際になった会員から初デートの知らせがありました。
「人それぞれ自分の道を歩いていくんだなあ」と今朝も彼岸花の赤に目をやりながら、とりとめのない思いは高い空に吸い込まれていきました。