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ニケと歩けば

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ニケ10歳の柴犬 女の子です。 毎日の散歩で四季折々、思ったこと、感じたことを書いています。 気持ちをニュートラルにしたい時あなたのサプリになれば幸いです。
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#散歩

穏やかな朝  ニケと歩けば

同じ朝なのに、日の出が遅くなった今日この頃です。 漆黒の闇がほんのり柔らかくなると「さあ、行くよ!」 明るくなって数分もすると「まだ夏ですよ!お忘れなく。」と 隠れていた暑さが体を抱き込みます。汗が…。 今朝の蒼空は、小学生が書く空の色、水色です。 それを隠すように薄い雲が流れます。一瞬たりともその場に居ないで動いては引っ付き、または名残惜しそうに、綿菓子みたいに細くなりながらも離れようとしません。 いつの間にか明るくなってきました。雲が多いせいか、バ~ンと幕が上がる迫

水浴びは嫌い  ニケと歩けば

なぜか寝坊して起きたのが朝の6時。すっかり明るくなっていて部屋の中からも暑そうなのが分かります。 ニケもまだ?寝息を立てていますが私が起きたので横になったまま私を見上げています。 幼いころなら飛び起きて先に降りて行くのですが、最近はマイペース。 しばらくしてからゆっくりと降りて来ます。 暑そうですが昨日は豪雨。散歩に行けなかったのでたぶん出かけるだろうと様子をみましたら、窓の外のすでにギラギラした日差しに迷うような顔つきでしたが、決心したのか玄関にやって来ました。 5分

梅雨になると思い出す  ニケと歩けば

存分にアジサイは満開。山のむせかえるような暑さにもフッと一の服涼やかな風。それを瞬時に感じているニケの鼻はしきりに動いています。 今朝はいよいよ雨の季節を感じる薄暗い空での幕開け。 鳥が何羽も山に向かって飛んでいきます。 急いでいるようで今から土砂降り? 最近は急な雷雨があり傘を持っている方がいいのですが、手荷物は極力避けたい私は少々の雨なら大丈夫!とたまにずぶぬれになります。 ニケのたっぶりの体毛は雨つぶもはじくレインコートになるようで家を出る前から降る雨は嫌がります

柴犬みたいに生きたい

たまに遊びに来る友達はうちのわんこを見るといつも「いいねえ!」と犬の生き方をうらやましがります。 彼女はとても素直で人の期待を裏切ることがめったになくNO!と言う言葉を発するとこちらがなんだか嬉しくなります。 「無理しなくていいよ。」と周りから言われるそうですが、本人は全くその感覚がないそうですが、いろんな人からとは外からも見て取れる無理!があるのでしょう。 柴にもいろんな性格がありまして…。動画でもいろんな柴が登場しています。 共通点と言えばツンデレの代表格。飼い主

雨上がり  ニケと歩けば

明け方の強風はすさまじいものでした。 とぐろを巻いて暴れている生き物みたいでどこかで何かが壊れる音、台風の時のような木々のざわめきは、最近では珍しい様相でした。 ニケはピンと耳を立てて何の音だろうと一生懸命探しています。 ほんの数分の事でしたが「これで春が近づいた!」と妙に納得して明るくなるのを待ちました。 「空はまだまだ灰色で、これからもあの強風が生まれそうな空気の湿りもあり、散歩は少々ためらいましたが、ニケのその気!に負けて、外に出ました。 山は静かでいつもの散歩道

私はお留守番 ニケと歩けば

たまに息子がニケを散歩に連れてってくれます。 名前を呼ぶとすぐに走って玄関に行く日と、耳はそちらに向けて伸びているのになかなか立ち上がらなかったり、全くやる気なしと言う風な体制で寝そべっている日もあり彼女の感情のいろいろ、予想がつきません。 あまり散歩に積極的でない息子のことを見抜いているのでしょう。 何しろ1時間以上歩き回るので、リードを伝って飼い主代理の気持ちが分かるのかもしれません。 やっと行く気になってもハーネスの留め金にリードをはめることが出来ないくらい、走り回

毎日のラッキー  ニケと歩けば

今朝は風が冷たいものの気持ちのいい空気が漂っています。月明かり、雲のオーガンジーのカーテンを纏って空はどこまでも同じで、飛ぶ鳥の時折仲間を呼ぶ声が心地よく聞こえます。 しばらくするとどこからかスズメ、ヒヨドリそれぞれが下に落ちた木の実や、子供たちのお菓子のくずをついばみます。 カラスは木の上から眺めて、お米を持ってくるお爺さんの姿が見えると、低空飛行で、まるで黒いスポーツカーみたいに滑り込みます。 「冬来りなば春遠からじ」 英国の詩人シェリーの詩の一説です。古い中国の漢

雨の北野に母を想う  ニケと歩けば

夜中からの雨は冷たい空気をつれてきました。 北野の坂はひっそりと濡れて静かです。 近くの山も白く濁って、花嫁のベールのようにすそ野まで。 静寂ということばがよく合う町並みでです。  聞こえるのは私の足音だけ。この北野はいつも思いますが雨がよく似合います。濡れた歩道と石垣やレンガの濡れた塀は雨水を吸って鮮やかな赤茶になります。 束の間 雨が上がりました。紅葉が鮮やかです。 それは遠い昔の事。小さな私は母と二人、この坂をよく散歩しました。  母は草花が好きで、名もない道

山桜の紅葉 ニケと歩けば

毎朝お会いするご婦人。ゆっくりと散歩を楽しまれています。 少し前まではニケのことをワンちゃんと呼んでいましたが、最近ラジオ体操で会う知り合いに「ニケちゃんと会う?」と聞かれてそのうわさの風貌?から名前を知ったそうです。 名前を呼ばれて「おや!」と言うようなしぐさのニケは二人の歩幅に合わせるようにゆっくり歩きます。坂になると何度かそのご婦人の方を振り返って「大丈夫?」とでも言いたげです。 山も所々赤く紅葉して、自然の移り変わりを見せてくれます。 最近見なくなったイノシシたち

ちいさい秋  ニケと歩けば

同じ朝なのに、日の出が遅くなった今日この頃です。 漆黒の闇がほんのり柔らかくなると「さあ、行くよ!」 明るくなって数分もすると「まだ夏ですよ!お忘れなく。」と 隠れていた暑さが体を抱き込みます。汗が…。 今朝の蒼空は、小学生が書く空の色、水色です。 それを隠すように薄い雲が流れます。一瞬たりともその場に居ないで動いては引っ付き、または名残惜しそうに、綿菓子みたいに細くなりながらも離れようとしません。 いつの間にか明るくなってきました。雲が多いせいか、バ~ンと幕が上がる迫

暑いはきっともう少し ニケと歩けば 

道端の草むらから早くも小さく虫の声が聞こえています。 蝉より少し寿命は長くて2ヶ月ぐらいだそうです。 いつもの公園でもあちこちから聞こえます。 まだまだ命を守らないといけない暑い日の連続ですが確実に秋はやってきています。 今年の夏は家にいることですさまじい熱波は凌げたと言えるのかもしれません。 冷房の部屋は、体にはあまりよくなさそうですが、もうそんなこと言ってられません。 なのに冷房をつけることが憚れて熱中症で亡くなった方が今年も少なくないのは何とも痛ましいことで

喫茶店いま、むかし  ニケと歩けば

喫煙する人にとっては神戸は住みにくくなっているかもしれません。 レストラン、カフェ、いろんなところで禁煙! 街角の隅で喫煙するおじさんたちは肩身が狭そうです。 ずいぶん昔、とある場所でカフェをしていましたが、食器の音やコーヒーを点てるサイフォンからのいい香り、心地よいボサノバのBGM、そしてそれぞれの席から聞こえる話し声、くゆるたばこの煙が好きでした。 カウンターの常連さんは毎朝、10時、食後の一杯。そして仕事終わりにデートの待ち合わせ場所として来てくださいました。

野生のかけら  ニケと歩けば

だんだん早くなる散歩開始時間。暑くなる前にとなると5時前の出発になります。 今まで毎日会っていたおばあちゃんたちの間で「どうしたんかなあ?どっちか[犬か飼い主]が調子悪い?」と話していると聞きました。 「すみません。1時間ほど早く出ているんです。」 だからなのか夕食を終えるとすでに睡魔に襲われて、見たい番組迄こらえるのに苦戦しています。ニケは暇さえあれば寝っ転がっているので何の影響もなさそうですが…。 今朝は涼しいというよりも秋⁈と勘違いしそうなとんがった空気で、空の色

夜明け前   ニケと歩けば

まだまだ日の出前。暗い中、久しぶりにまばらですが星が輝く美しい空を見ました。 空気がきれいな証拠。風はまっさらで少し寒さも感じます。すっかり早朝の散歩が習慣になるのは毎年この時期からで、少しでもニケの負担を少なくすることが目的です。彼女は暑さにめっぽう弱くてこの時間は快適な散歩が出来るからです。 薄暗い公園に着くと、木立の中、きっと体の大きな鳥でしょう。あちこちから少し違う音程でなにやら話しています。カラスではなさそうです。 関東の方でカラスが人を襲うというニュースを見