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ニケと歩けば

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ニケ10歳の柴犬 女の子です。 毎日の散歩で四季折々、思ったこと、感じたことを書いています。 気持ちをニュートラルにしたい時あなたのサプリになれば幸いです。
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#結婚相談所ニケクラブ

雨上がり  ニケと歩けば

明け方の強風はすさまじいものでした。 とぐろを巻いて暴れている生き物みたいでどこかで何かが壊れる音、台風の時のような木々のざわめきは、最近では珍しい様相でした。 ニケはピンと耳を立てて何の音だろうと一生懸命探しています。 ほんの数分の事でしたが「これで春が近づいた!」と妙に納得して明るくなるのを待ちました。 「空はまだまだ灰色で、これからもあの強風が生まれそうな空気の湿りもあり、散歩は少々ためらいましたが、ニケのその気!に負けて、外に出ました。 山は静かでいつもの散歩道

私はお留守番 ニケと歩けば

たまに息子がニケを散歩に連れてってくれます。 名前を呼ぶとすぐに走って玄関に行く日と、耳はそちらに向けて伸びているのになかなか立ち上がらなかったり、全くやる気なしと言う風な体制で寝そべっている日もあり彼女の感情のいろいろ、予想がつきません。 あまり散歩に積極的でない息子のことを見抜いているのでしょう。 何しろ1時間以上歩き回るので、リードを伝って飼い主代理の気持ちが分かるのかもしれません。 やっと行く気になってもハーネスの留め金にリードをはめることが出来ないくらい、走り回

毎日のラッキー  ニケと歩けば

今朝は風が冷たいものの気持ちのいい空気が漂っています。月明かり、雲のオーガンジーのカーテンを纏って空はどこまでも同じで、飛ぶ鳥の時折仲間を呼ぶ声が心地よく聞こえます。 しばらくするとどこからかスズメ、ヒヨドリそれぞれが下に落ちた木の実や、子供たちのお菓子のくずをついばみます。 カラスは木の上から眺めて、お米を持ってくるお爺さんの姿が見えると、低空飛行で、まるで黒いスポーツカーみたいに滑り込みます。 「冬来りなば春遠からじ」 英国の詩人シェリーの詩の一説です。古い中国の漢

動物と暮らす ニケと歩けば

犬や猫、どちらが好き?どちらも可愛い! 動物はすべてとは少々大袈裟ですが、猛獣でももちろん檻の外からですが、寝そべっている足の肉球はたまりません。動物園の臭いにおいも好き! 爬虫類カフェは入るのはちょっとですが、外からガラス越しに動かない作り物のようなカメレオンが少しでも動くのを今か今かと待つのは我慢比べみたいで面白いです。営業妨害ですね! 猫は最近になって好きになりました。お友達の猫が妙になついてくれて膝に乗ってきたときは嬉しくて…。動画やテレビでもなかなか気の強そう

信仰は誰のもの?   ニケと歩けば 

街角に可愛い狛犬風?がいました。 何ともひょうきんな表情です。お昼になってすこーしだけ温かい日になりました。ニケは動かない彼?にクンクンと鼻を動かしたものの「なあんだ!」と言う表情で通り過ぎようとします。 この辺りにはいろんな動物のオブジェが置いてあります。ニヒルな招き猫はいつ見てもおかしくてひょうきんです。 近くには相楽園、こちらはつつじの名所です。 神戸の日本庭園。ホッとしたい時ふらっと訪ねます。 三宮神社は有名ですが四宮神社はひっそりと建っています。 芸能の神様

日常の有り難さ  ニケと歩けば

師走になると忘年会しよう!といろんな人から声をかけていただきます。 それぞれに付き合う分野が違うと飲み会も様々。 飲み放題食べ放題、焼き鳥で昼呑み、ちょっとしゃれたイタリアンでコース料理。静かな小料理屋で静か目の人だけで日本酒を頂く。 それぞれに楽しくて、こんなにもたくさんの人と今年もお付き合い出来たと思えることは幸せです。 旅行から帰って、今日は日曜日。今朝は窓がすっかり曇っていて外の寒さが伝わります。 もう少し明るくなってからとニケのはやる気持ちを横目で、まずは白

おとな散歩  ニケと歩けば

神戸 栄町通。静かでおしゃれな場所です。 カフェの多さと雑貨屋さん。レストランはイタリアン たまにでんと中華飯店。ココの天津飯、父は必ず注文していました。その暖簾が歴史を感じさせます。 手作りアクセサリー、アンティークボタンの店。 ボタンが好きなのは昭和生まれ? あのたくさんのボタンの見本を白い箱に3つずつ縫い付けて何百種類もあったボタン専門店。今はどこへ行ったやら…。 洋服はほとんどが母親の手作りでした。 最後の仕上げにボタンを選びます。それが楽しくて…。 北の異人

雨の北野に母を想う  ニケと歩けば

夜中からの雨は冷たい空気をつれてきました。 北野の坂はひっそりと濡れて静かです。 近くの山も白く濁って、花嫁のベールのようにすそ野まで。 静寂ということばがよく合う町並みでです。  聞こえるのは私の足音だけ。この北野はいつも思いますが雨がよく似合います。濡れた歩道と石垣やレンガの濡れた塀は雨水を吸って鮮やかな赤茶になります。 束の間 雨が上がりました。紅葉が鮮やかです。 それは遠い昔の事。小さな私は母と二人、この坂をよく散歩しました。  母は草花が好きで、名もない道

ザクロの散歩道 ニケと歩けば 

細い道を右に左に距離にしてはあまり進んではいませんが、あてもなく歩くのが好きです。 路地には顔があり、いろんな表情をしています。百日紅の木がたくさんの花をつけて、ザクロの実は甲羅みたいに硬そうなものや割れた間から真っ赤な身が零れ落ちそうなもの。たわわに実っています。 古くはイランなど中近東で栽培され、世界に広まったそうです。クレオパトラも若返りの果実として食べていたと聞きます。ザクロジュース、大好き!です。庭にたくさんのザクロ。毎年見かける風景です。 また北野はオリーブ

神戸の天満宮 ニケと歩けば

今朝の散歩は天空の社、北野天満神社です。階段を見上げる私とニケは「止めとこ!」となりますが…。 あの 平の清盛が京都から都を移して「福原の都」を作るために京都の北野天満宮を勧請して祀られた古い歴史の神社です。北野の地名の由来らしいですが、異人館の並ぶ通りの更に上に立つたたずまいはやはりここが日本であることを実感させられます。 二段ごとに足を止めてやっと階段を登りきるとそこには神戸の街から遠くは大阪平野、正面の海の向こうはいつか空と一つになります。 すぐそこに風見鶏が気持

山桜の紅葉 ニケと歩けば

毎朝お会いするご婦人。ゆっくりと散歩を楽しまれています。 少し前まではニケのことをワンちゃんと呼んでいましたが、最近ラジオ体操で会う知り合いに「ニケちゃんと会う?」と聞かれてそのうわさの風貌?から名前を知ったそうです。 名前を呼ばれて「おや!」と言うようなしぐさのニケは二人の歩幅に合わせるようにゆっくり歩きます。坂になると何度かそのご婦人の方を振り返って「大丈夫?」とでも言いたげです。 山も所々赤く紅葉して、自然の移り変わりを見せてくれます。 最近見なくなったイノシシたち

あ!トイレのにおい ニケと歩けば

金木犀のいい香り! 公園やおうちの垣根の向こうからほんのりと! いよいよ秋、鳥の声が時折。石垣の向こうの椿の木に留まった山鳩ががさこそと…。よく見ると二羽。あちらに飛び、こちらにもと なんだか楽しそうです。 ニケはクンクンと新しい匂い探しに懸命でそちらには関心なさそうです。 あ~穏やか!とその静けさに浸っているとそこに4,5人の小学生。 自転車に乗って賑やかに公園にやって来ました。その中の一人が大きな声で「トイレのにおいがする!くさ~い。」と叫ぶと次々にオウム返し。 「

 秋本番 ニケと歩けば

公園のど真ん中、そこに腹ばいになって一時過ごすことが好きなニケは、空を見て、木が風に撫でられる様を眺めてもう一段上の空。 夜中の雨も上がっての朝、いろんな鳥が飛び交う様子を見上げます。下から見るとみんな黒い影絵のようなシルエット。どんよりとした空の色とで墨絵のようです。 それぞれに空域があるのかぶつかることもなく、飛び交う様子と同じようなことが水族館のペンギンや魚たちにあるのを思い浮かべながらなんだか楽しくなっているのは飼い主だけです。 いろんなワンちゃんが朝の挨拶にや

柴ですが何か? ニケと歩けば

今朝の寒いくらいの公園はいろんな犬種のワンちゃんたちが三々五々集まってきました。やっぱり犬は寒いほうが好きみたいでなんだか体の切れがいいようです。 遠くからぴょんぴょん跳ねながらこちらに走ってくる小型犬もいれば、ぐっと首を下げて構えながらも最後は尻尾を大きく振る大型犬。 それぞれに挨拶の仕方は違いますがお互いの存在は認めている!と言うところでしょうか。 ニケを見て覆いかぶさるように大きな体で飛びついてくる黒ちゃんはもう飼い主の抑える力では危なっかしいくらい、今朝はぶっと