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ニケと歩けば

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ニケ10歳の柴犬 女の子です。 毎日の散歩で四季折々、思ったこと、感じたことを書いています。 気持ちをニュートラルにしたい時あなたのサプリになれば幸いです。
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2021年12月の記事一覧

ニケと歩けば  cent dix

いよいよ師走。今朝は強風で明るくなるまでに時間がかかりました。 公園はぬかるんで枯れ葉の絨毯は無残にも隅っこに追いやられました。 昨夜の散歩の時間が短かったので、そんな悪天候も気にしないとニケは突風に目をつぶって前に進みます。 ようやく明るくなると、暴れん坊の風もぴたりとやんで、家に着くころにはすっかりいつもの朝になりました。 残りあと一か月。今年を振り返るところまで来ました。 何とか乗り越えたと思っていてもまた違うことで頭を悩ましたり、不都合が出てきたりと思った通

ニケと歩けば cent onze

雨の朝になりました。どんよりと墨色の雲は低くゆっくりと流れています。 散歩の途中、いつもの顔見知りのご婦人に呼び止められました。 友達の90歳になる女性が、そろそろ終活の準備をしたいのだけれど何をすればいいのかわからないと困っている。ニケも一緒にその方のマンションに連れていかれました。 その年齢とは思えないほどきれいな肌で、なんとなく色気のある方です。 お話を聞くと長年?お妾さん!久しぶりに聞くなまめかしさです。 なるほど!その色気の謎が解けました。 身よりもなく

ニケと歩けば cent douze

こんなレンガ塀のアイビーを見ると「最後のひと葉」を思い出します。 オー・ヘンリーの短編。画家の卵,二人の女性の一人は流行病の肺炎になってベッドの上で窓の外のレンガの壁を見るだけ。ツタに残っている葉っぱの数をかぞえる毎日です。「最後の一葉が落ちると私も…。」 それを知った階下に住む売れない画家の老人が嵐の中、一枚のツタの葉を書いて、彼女の生きる力を呼び戻しました。引き換えにずぶ濡れで部屋に帰ってきた老人は肺炎になって亡くなってしまうというお話です。 命がけで若い女性に生き

ニケと歩けば cent-treize

いよいよ暖房を使うことになって、ストーブの好きなニケは早速真ん前を陣取ります。 もう少し寒くなると遠赤外線のもっと強力なのを使いますがその赤く燃えるヒーターにこれでもかと言うほど顔を近付けます。 ニケだけかと思っていたら、ゴマちゃんも太郎ちゃんもぽんちゃんもとみんなヒーターが大好きだということが判明しました。 飼い主は「毛が燃える!」と心配するほどです。 これが純毛?のなせる業。化繊だと燃えてるよと笑い話になります。 ある時は首輪代わりのチェーンを付けていましたが触

ニケと歩けば cent quatorze

極寒の朝、歩くとすぐに温まる体も今日は帰宅するまで冷え切っていました。すぐにストーブ!私より先にニケが陣取ります。 私が1番乗り!とばかりに遅れて部屋に入った私を見上げました。 「今つけるからね」私のためよりニケのため? 冬毛がみっちりと体を覆うニケですが、ご飯の用意ができるまで待機して終わればこの位置に戻ってひと休み! 数分もしないうちにすやすやと寝息を立てています。 私はエスプレッソにお砂糖とクリームを入れてこの時だけは甘ーい珈琲で温めます。 日本茶よりコーヒ

ニケと歩けば cent quinze

犬にも小さなこだわりがあります。 犬種に限らずほとんどのワンが持っているこだわりとは…。 ①うん○の時の場所決め 何度もくんくん、四股踏ん張っていよいよ! それが何回も何回も足踏みして…。でも邪魔者が目に入るとさっさとその場を離れます。ちらちら周りを見てまたクンクンのローテーション。 後は飼い主がそれを取るまで「それは私のじゃないよ」と言いたげにあっちを向いて待っています。 ②公園ごとにお水を蛇口から入れます。道中で3度以上私の顔を見上げると「お水頂戴」の合図。道の

ニケと歩けば cent seize

孫たちの襲来で少々疲れ気味のニケです。 犬と言うより家族の一員として一緒に行動するわけですからそれはそれで 昼間眠い時も、散歩でもっと行きたいところも我慢。「忍」と言う文字には程遠い毎日を過ごしているのですから…。ニケだけではなく私の24時間も。 孫たちが外出してしばらくするとこんな姿で寝ていました。 かすかにいびきをかいてます。 束の間のひと時、私はエスプレッソをダブルで入れてパソコンを打ちます。 孫たちにとっては格好の遊び道具、しりとりをしたり、絵をかいたりう