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ニケと歩けば

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ニケ10歳の柴犬 女の子です。 毎日の散歩で四季折々、思ったこと、感じたことを書いています。 気持ちをニュートラルにしたい時あなたのサプリになれば幸いです。
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2021年9月の記事一覧

ニケと歩けば soixante-huit

今朝は気持ちのいい風が吹いています。秋の入り口が見え始めたという感じですが7時過ぎには暑くなりそうです。 最近秋田犬の散歩を見かけます。子犬ですがすでにニケの2倍の大きさでピッタリと飼い主について歩いています。興味津々で何度もニケを見て尻尾を振りますがいつもの柴無視で愛想のないこと。 その犬のことはすでに話題になっていて公園ではみんな知っています。 数か月前、元の飼い主が亡くなったとか。それも85歳のお爺さん。高齢になるとトイプードルのような小さいのを飼いますが、よっぽ

ニケと歩けば soixante-dix

歴史的文化遺産は明治の香り漂う兵庫の迎賓館です。公館内には「楠園亭」と呼ばれる和風の建物があり賓客のおもてなし場所です。 フランス、ルネッサンス様式の品のある建物は、「HERO」で大使館として使われました。 可愛い小塔は正面玄関の左側にあり守衛室です。 明治時代の歴史は日本にとっても大きくフランスの影響を受けています。 そんな建物を見ていたら激動の荒波を生きてきた祖父母を思い出しました。 二人はともに神戸生まれで、とてもハイカラな人でした。和風の建物に住んでいました

ニケと歩けば soixante-et-onze

中山手通を歩いていると少し前の神戸の良さが残っています。。 通りに面している窯焼きピッザの店、教会、幼稚園。 古いマンションも多く「住む箱」ではない趣があります。外壁のタイルも色あせて、鉄製の窓枠はアールデコ。てっぺんには小塔。避雷針にしては可愛すぎます。 入り口のマンションnameは飾り文字。中には右から読むものもあります。 ベランダにはハーブでしょうか。所狭しと家庭菜園のミニトマトも実っています。 こちらは住宅街なので北野の街角のようなウエディングの展示は見られ

ニケと歩けば soixante-douze

「うろこの家」は北野でも一際見晴らしのいい高台に立っています。 外国人のための高級借家として明治時代に建てられたそうです。 細い坂道「路地」を上がっていくのですが、あきらめて引返す時もあります。 到着すると大きなイノシシの置物が前足を突っ張って迎えてくれます。 以前に比べて野生のイノシシに散歩中に出くわすことはなくなりましたが、こちらはいまだ健在です。 鼻をなでると幸せになると言われているのでその部分だけピカピカです。 少し前までは夜中になると集団でごみをあさりに

ニケと歩けば soixante-quinze

今朝はすっきりとした秋晴れの空。丸い雲はいくつか重なりながら南西の海に向かって、流れています。 ひとしきり公園のグランドで遊んで、草むらでひと休みのニケは、風に顔を向けて気持ちよさそうです。 夏から秋への季節の切り替えはほぼ完了というところです。夜中に多少の雨を降らせた台風が幕引きしたようで気持ちのいい朝になりました。 知らぬ間に彼岸花が咲いています。 よく老人方が「早く死にたい。」「来年も孫の運動会は見れるだろうか?」と、いつか来るその日のことを漠然と話すことがあり

ニケと歩けば soixante-seize

早朝はようやく涼しくなって、散歩も行きやすくなりました。 犬はみんな夏が苦手で散歩にも行かない子もいて飼い主泣かせです。 自分の子供と違って最低のしつけは必要ですが、ほぼ孫と同じ感覚でしょうか。絶対!させないといけないということはあまりありません。 犬は顔もそうですが尻尾で意思を表現します。 嬉しい時はちぎれるほどに左右に振ります。怖ければ、尻尾は下がり、警戒は中途半端な位置になります。身体の調子が悪い時も尻尾は下がっています。 写真は見慣れない犬の登場で警戒モード

ニケと歩けば そのsoixante-dix-sept

パンダのタンタンがいる王子動物園。 コアラを一緒に見ることができる日本唯一の動物園です。 少し離れたところからの写真なので観覧車も見えず動物園の雰囲気は撮れませんでした。端っこの方なのでなおさらです。園内には異人館の旧ハンター住宅があります。北野から動物園に移築された重要文化財が子供たちが走り回る園内にあるのはとても珍しいことです。 ここは親子二代、三代、神戸っ子の幼い時の思い出の1ページに必ず出てくるところです。 100円の乗り物は動物を見た最後の楽しみで、疲れた親

ニケと歩けば soixante-dix-huit

黒のラブラドールを見かけると思い出します。 ある日横浜から一家が引っ越ししてきました。 愛嬌のある黒いラブラドールレトリーバーと一緒に。 中学生と小学生の兄弟は二人そろってその犬とよく散歩に出ていました。何かを見つけると好奇心いっぱいの黒ちゃんは走り出します。 ある日ニケと散歩しているところに一匹でうろついている黒ちゃんを見かけました。長い尻尾を振りながら楽しそうです。どうやら脱走してきたようです。しばらく見ていると堪能したのか家に向かって走っていきます。 それから

ニケと歩けば quatre-vingts

シロツメ草の由来を聞いたことがありますか?。 白い爪の形をした草!ではなくて、昔神戸港に入ってくる壊れやすい製品には乾燥したシロツメ草が梱包材として使われていたそうです。 「ツメ」は「詰め」の意味みたいです。きっとほんのりと枯草の香りがしたでしょう。今やプチプチですが…。 「白くて爪がいっぱい集まっているみたいでなんか気持ち悪いやん」と、この花で冠を作っている私たちの横で従兄がふざけていたことを今でも思い出します。 彼はなんでも知りたがり屋の「ごんた!」で、いつも真っ