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ニケと歩けば

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ニケ10歳の柴犬 女の子です。 毎日の散歩で四季折々、思ったこと、感じたことを書いています。 気持ちをニュートラルにしたい時あなたのサプリになれば幸いです。
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2021年6月の記事一覧

長崎生まれ ニケと歩けば

最近は夕方になっても西日が強く、陰るまで散歩は お預けです。庭の水やりもそろそろ朝夕2回になりそうです。晴れれば湿った雨を望み、傘がいる日は恨めしく思う。何とも勝手な私たちです。 ニケが家族になって今月の6日で7年になります。前の柴犬を17年で失ってもう買うのはやめようと決心した数か月後には長崎のブリーダーさんから飛行機で送られてきました。 愛情たっぷりに育てられていたのがよくわかる愛くるしい子犬でした。 今では私のよき理解者で年を重ねるのも忘れるくらい充実した日々を

モナリザの謎  ニケと歩けば

最近は好きな旅行にも行けず、美術館へも遠のいています。 絵画は見るだけではなくその絵の解説を聞くのが好きで 作者がその時代の歴史や人々の暮らしをささやいてくれます。 特にレオナルド ダビンチのモナ・リザの謎はいまだに解明されていません。先日「モナリザの謎を解く」というテレビ番組を見ましたが、本当はあの黒くて地味なドレスは豪華な刺繍が施された高級なものであったこと。 ダビンチはこの世を去る少し前まで手を加えていたそうです。 裕福な絹商人、ジョコンドが依頼した妻の肖像画

カフェラで和む  ニケと歩けば

神戸大丸の「カフェラ」は好きなバールの一つです。 明るいテラス席で買い物帰りのマダムや愛犬と散歩する老夫婦、近くのオフィスから出てくるビジネスマンなど様々な人たちが交差するのを見るのが好きです。今はまだ開店前のひっそりとした佇まいです。 時折立ち寄っていただく甘いティラミスとエスプレッソはいつまでもそこに居たくなるような穏やかな時間をもたらしてくれます。 雨上がりの濡れた道路は山と海とをつないでいます。今日はどんな人がテラスに座るのでしょう。

ニケと歩けばdix-sept

神戸には古い建物がたくさんあります。近代的なビルもかっこいいですが ゆっくり歩く街並みにはレトロの空気が気持ちまでほぐしてくれます。 一つとして同じ細工のない造りは美術館の彫刻を見て回るのと同じくらい 感心したり立ち止まって眺めてはスマホを取り出しと楽しいひと時を くれます。現役で今なお存在していることにも感心します。近くでこんな風景を見ることができるのは幸せなことです。

ニケと歩けばdix-huit

神戸にも大きな日本庭園があります。 「相楽園」は中国の古書からとられたものらしく明治に建てられました。 サツキのころにはには一面、白や赤紫の花の絨毯になります。 都会の贅沢なオアシスで異人館も点在して静かな大人のテーマパークです。 正面玄関の大きな門をくぐると都会にいるのも忘れるくらい静かで 落ち着きます。私は山側からの相楽園も好きです。和洋折衷の空間がそこにはあります。

ニケと歩けばdix-neuf

ニケの性格には驚かされることがよくあります。 飼い主に忠実であることやあまり吠えないこと。 加えてとても自分を持っていること。忠実であっても自分の意思に沿わないことはちゃんと「NO!」と目と態度で示します。プライドは高そうです。 かまってちょうだい時間は少なく気ままに寝そべっています。たまに寝ているのかと見るとこのようにばっちり目を開けてこちらを見つめます。 気ままな自由さが一緒に暮らすには丁度良く私にはぴったりな相棒です。

ニケと歩けばvingt-deux

毎日通る散歩道の端っこでけなげに咲いているのを見ていますが 何日も枯れず、雨の日も暑い日も、少しの風を受けてかすかに揺れるさまは 引っ返してスマホを取り出すぐらい惹きつける何かがあります。 よく見ると小さいながらも整った花は品さえ感じます。

ニケと歩けばvingt-trois

今日も暑い一日でした。 すっかり静かになった異人館通りに来ました。明治大正期に建てられた洋風建築物がたくさん残っています。 直ぐ近くに山が迫り坂道は海へと繋がります。 当時暮らしていた西洋の人たちもこの通りを散策し遥か遠くの故郷を思い出していたかもしれません。 歩き疲れたら小さな喫茶店に入ってチーズケーキとマンデリンをいただくのが楽しみです。

ニケと歩けばvingt-quatre

最近のマイブームは「ぬかずけ」です。ついつい暑い中散歩から帰ると 塩辛いものが欲しくなります。そこで今は簡単になったぬかずけを作ることにしました。初心者なのでキュウリからです。 ただの漬物としてだけでなく、焼きめしやサラダなどいろいろトライする毎日です。 白い割烹着の母が大きな樽からなすび、キュウリ、ウリ、白菜を丁寧に取り出しあとはまた優しくぬか床を整えていたのを思い出します。

ニケと歩けばvingt-six

今日は海岸通りまで足を延ばしました。近代ビルの中に 威風堂々と立っている商船三井ビルは旧居留地にある伝統ある 建物です。この辺りは心地よい浜風が並木の葉を揺らしています。 港神戸が貿易で栄えたころ、人力車の休むスペースがあったと誇らしげに話してくださったビルの老紳士は昔、船に乗っていたそうです。懐かしむものがあることは素敵なことです。

ニケと歩けばvingt-neuf

新神戸駅から南に行くとカラフルな東屋「連翼亭」があります。そこから生田川公園が始まり散歩道の最後には海が待っています。 逆に山に向かって新神戸駅の横のトンネルを抜けると布引の滝へと森林浴が楽しめる山道になります。 最近になって布引の滝を歌った平安時代から江戸時代の名歌の石碑が所々に立っているのに気が付きました。。みんな大きな石にさらさらと書かれています。 「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」須佐之男命 このグレイティスな和歌も中ほどの子供たちが歓声

ニケと歩けばtrente

今日は県庁近くのミカエル大聖堂まで歩きました。聖堂の横には キリスト教美術の聖母マリアの受胎告知を意味する白百合が太陽に照らされ 咲き誇っていました。ユリはバラとともに「天国の花」で生命や光の象徴だそうです。 堂々とした聖堂に負けないくらい凛と咲く白百合は一服の清涼剤です。 こんな清楚なユリも猫にとっては中毒死する危険もある怖い一面もあります。バラのトゲとユリの毒。美しいものの本性でしょうか?

ニケと歩けばtrente- et- un

三宮からいくつもの裏通りを歩きながら大丸あたりまでぶらぶらするのが好きです。 小さなお店がぎっしり並んで、可愛い子供服、オーダーアクセサリー、蕎麦屋、ステーキや、美容室 おじさんの好きそうなおでん屋。そしてカフェ、楽しさ満載です。 その中に新しく「生わらび餅」の可愛いお店ができていました。 最近は和の物をお洒落にコーディネートしてnew ブランド化が流行っていますが、お店はおしゃれで店員さんも可愛くて笑顔の素敵な女の子でした。 早速、黒蜜をかけていただく前にパチリ!傍

ニケと歩けば trente-deux

散歩をしているといろんな門扉に出会います。 立派なおうちなのに門扉の蝶番が外れそうになっていたり、ペンキが剥げていたりと。意外と目線にあるのは門扉であることに気が付きます。 北野は洋館が多いのでアイアンの物が多く、それぞれ違ったデザインで個性を出しています。歩いているうちになぜかお城の門を思い出しました。 城門です。戦国時代の様子を見るのが好きでよく姫路城に行きますが、特に「ろの門」から見る天守はいつも凛として「お城っていいなー」と毎回感心します。