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確実に成長する技術 「守・習・続」の法則
この記事ではかな〜り難しいことを話します。私の記事は分かりやすくて、読みやすいことをモットーにしていました。
しかしながら、この記事でお伝えする内容が理解できる方、理解できるレベルで書いていきます。分かりにくい、理解できない方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
なぜ私たちは成長を躊躇するのか?
誰もが「快適な領域(コンフォートゾーン)」に留まりたがります。それは自然な感情です。しかし、本当の成長はその境界線を少しずつ押し広げていく過程で生まれます。多くの場合、私たちは変化を恐れるあまり、最初の一歩を踏み出せないでいます。
効果的な成長のための思考法
私たちの成長を加速させる重要な思考法として、「ファーストプリンシプル思考」と「80:20の法則」の2つがあります。
ファーストプリンシプルとは「根本原理」を意味します。例えば、「英語力を向上させたい」という課題に直面したとき、多くの人は英会話教室に通うという一般的な解決策を選びます。
しかし、まず「英語力とは何か」という本質的な問いから始めることで、新しい視点が開けます。
英語力を分解すると、語彙力、文法理解、リスニング能力、発話能力という要素が見えてきます。さらに「なぜこれらが必要か」と掘り下げることで、ビジネスで使う英語なのか、海外旅行で使う英語なのかといった、自分に真に必要な要素が明確になります。
一方、80:20の法則は「全体の結果の80%は、全体の原因の20%から生まれる」という考え方です。
仕事の生産性を例にとると、全業務時間の20%にあたる「朝一番の2時間」で、一日の成果の80%を生み出していることがよくあります。この気づきは、限られた時間の使い方を見直すきっかけとなります。
基礎を固める重要性 - 成長の土台作り
武道や芸道の世界には「守破離」という学びの段階があります。「守」で基本を学び、「破」で応用し、「離」で独自の境地を開くという流れです。この「守」の段階こそ、すべての成長の土台となります。
基礎固めの段階では、完璧を求めすぎないことが重要。例えば、新しい言語を学ぶ時、最初から文法を完璧に理解しようとするのではなく、基本的な会話フレーズを繰り返し練習することから始めます。この反復練習が、後の応用力を支える土台となるのです。
また、基礎練習では「形から入る」という考え方も有効です。例えば、ピアノを習い始める時、いきなり好きな曲を弾こうとするのではなく、基本的な指の運びや音階の練習から始めます。一見遠回りに見えるこの過程が、実は最短距離となることが多いのです。
また基礎を固める際には、必ず記録をつけることをお勧めします。日々の練習内容、気づき、疑問点を書き留めることで、自分の進歩が可視化され、モチベーションの維持にもつながります。
持続可能な仕組みづくり - 習慣化の科学
継続のためには、効果的な習慣化の仕組みが欠かせません。この仕組みづくりには、科学的なアプローチが有効です。
まず重要なのは、環境デザインです。新しい習慣を始める際、その行動を阻害する要因を可能な限り取り除きます。
例えば、朝の読書習慣を付けたい場合、就寝前にベッドサイドに本を置いておく。スマートフォンは別室に置くことで、朝一番に手に取るのは本になります。
次に、「トリガー」の設定。新しい習慣は、既存の確実な行動に紐づけることで定着しやすくなります。朝のコーヒーを飲む時間に新しい学習を組み込む、通勤電車での読書など、すでに確立している行動に新しい要素を加えていきます。
さらに、「報酬システム」の構築も重要です。人間の脳は、報酬が期待できる行動を優先的に選択する傾向があります。そこで、新しい習慣に小さな報酬を設定します。例えば、学習後に好きな音楽を聴く時間を設ける、週末に自分へのご褒美を用意するなどです。
また、習慣化には「最小実行単位」の設定が効果的です。「1時間勉強する」ではなく「5分だけ勉強する」という具合に、とても小さな目標から始めます。これにより、始めることへの心理的障壁を下げ、継続的な実行を促します。
実践のためのアドバイス
これらの思考法や習慣化の仕組みは、理論として理解するだけでは意味がありません。日々の具体的な課題に適用していくことで、初めて効果を発揮します。
新しいスキルの習得を目指すとき、まずその核となる要素を特定し(ファーストプリンシプル)、最も効果が高い20%の活動に集中的に取り組みます(80:20の法則)。この過程で基礎をしっかり固め(守)、少しずつ習慣化していくのです。
おわりに
成長への道のりは決して平坦ではありません。しかし、適切な思考法を身につけ、基礎をしっかり固め、小さな一歩を継続することで、確実な変化を生み出すことができます。
明日から始められる具体的な第一歩として、まずは自分の日課の中で改善できそうな部分を見つけてみましょう。たとえ些細な変化でも、それが大きな成長の種となるはずです。
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