
【イジンデン】推奨レギュって?
はじめに
イジンデン公式Xアカウントより、以下のポストが投稿された。
【公認サポーターのみなさまへ】
— イジンデン/ダイソーオリジナルトレーディングカードゲーム (@ijinden100) February 17, 2025
弊社より皆様へ「公認イベント開催にあたっての推奨レギュレーション」についてのご連絡をしております。
ご登録のメールアドレスをご確認いただき、今後のイベント企画の参考にしていただければ幸いです。
今後ともイジンデンをよろしくお願いいたします。
推奨レギュの詳細は以下の通り。
◾︎封印構築:《ジョバンニ=ディ=メディチ》と《リユニオン》は1デッキに各2枚まで

◾︎後攻ドロー2:後攻1ターン目のドローを2枚にする
あくまで推奨レギュであり、強要するものでは無い。公認店舗であるカードショップアジトが3月から本レギュを採用する見解を示しており、少なくとも関東環境では本レギュがスタンダードとなると予想している。
メディチとリユニオンそれぞれ2枚という構築制限には様々な意見があるかと思います。が、やってしまったカードに公式側が封印構築として推奨する、ほったらかしではないというのは大きな一歩ではないでしょうか?… https://t.co/jOY4WM0Rba
— カードショップアジト (@cardAJITO) February 17, 2025
推奨レギュの解説
まず、封印構築(メディチ&リユニ2枚制限)について。これは4弾発売直後から常に話題の中心であった【リユニオンLO】の再現性低下のためだろう。※【リユニオンLO】に関しては前回の記事参照。
初動札であるメディチの枚数が減ることで、2キル率の低下、ハンデス耐性の低下が見込める。また、リユニオンの枚数が減ることでアドリブ展開からコンボ始動まで繋がる確率も下がる。
様々な意見があると思うが、他構築が台頭する可能性が大幅に向上した上に【リユニオンLO】は存命。1回目の規制としてみれば良調整だと考えている。
次に後攻ドロー2について。本オプションルールは3弾後期(?)よりRSトーナメントが採用している。体感だが「先攻と後攻の勝率の差が是正される」ため、個人的には良いルールだと感じている。直近(4弾発売後)のRSトーナメントの決勝卓では、いずれも後攻側が勝利している。
かと言って先攻が不利かと言われればそうではないと感じている。私の場合、3弾後期のRSトーナメントでは、先攻の方が勝率が高かった。
第16回イジンデン公認RSトーナメント決勝戦の
— しふく (@SiFuKu4) February 16, 2025
対戦動画をYouTubeにアップしました!
赤紫LOと青紫LOによるLOミラーマッチ!
LOに入るまでの細かい攻防が見どころの一戦!
▽対戦動画https://t.co/gKDABpM9nq
▽オーディオコメンタリーhttps://t.co/eeIkkzQrg2 pic.twitter.com/KtGYgMYhxX
第16.5回イジンデン非公認RSトーナメント決勝戦の
— しふく (@SiFuKu4) February 17, 2025
対戦動画をYouTubeにアップしました!
RS初のメディチ、リユニオン封印での大会です!
第4弾でアップデートされた徴募ミラー!
動画を最後まで見ると…?
▽対戦動画https://t.co/qMJVKGmbWB
▽オーディオコメンタリhttps://t.co/gxX1xIJhfo pic.twitter.com/aHCSznPt9B
推奨レギュ環境はどうなる?
個人的にはかなり良環境になると予想する。序盤は3弾環境で強かった構築の強化版やご飯がすすむさんの企画「東西最強5on5ドラフトバトル」で活躍した構築辺りが使用されると思う。規制後の【リユニLO】も依然強いため、中盤以降からまたシェア率を伸ばしていきそう。3弾環境のように群雄割拠で様々な構築に出会える楽しい環境になると期待している。特に、同じパッケージを軸に置く構築でも、【青黄徴募】と【青紫徴募】といった具合で派生構築も確立していくだろう。
個人的に環境上位に上がりそうな構築を挙げておく。
【青黄徴募】
直接的な強化札は無いが《カルドロン》の恩恵を強く受けられる構築。再現性の向上と《ルーナ》や《ドロレス》などによる調整幅の増加、コントロール力は健在な上に「先2円形」によるイージーウィンが可能な点が魅力。
【青紫徴募】
《ナイチンゲール》の登場により確立した徴募構築の派生。初動が【青黄徴募】の倍、《徳川慶喜》や《マリ・キュリー》などの「即死級のメタカード」が採用できる点が魅力。
【リユニオンLO】
赤紫は依然として健在。規制により減った枠を環境に合わせてどう調整するかで強さが大きく変わるだろう。
【オブシ闘技場】
ドラフトバトルでジョジョさんが使用した構築。2t目闘技場ワンショットの再現性が6~7割あり、初心者でも扱い易い。
【スカーレット執筆】
ドラフトバトルでなちぞうさんが使用した構築。ソリティア構築だがパーツ自体が環境上位に刺さるメタ札としても機能する。なちぞうさんの構築はソリティア(2t目特殊勝利)に特化しているが、納言ロック型やLO型など型の選択肢は多い。
【紡績エリザベス】
ドラフトバトルでヨシタカさんとReeさんが使用した構築。《紡績工場》+《エリザベス1世》によるランデス/手札補給/イジン除去を1度に行え、特にこの中だと徴募構築に圧倒的に強く出れる。
ざっと想像するだけで【リユニオンLO】以外に5つ挙げることが出来た。これ以外の構築も台頭し得るため、非常に楽しみだ。
総評と余談
総評としては「良調整」と言える。ただ、これは現時点での私個人としての感想に過ぎないため、これからの環境の変遷を注視しつつ、自身も対応していきたい。余談だが、レジェンドカードの全公開前に本レギュを公開したのは「ハウスルールの乱立の抑制」の意図が強かったように見える。既にRSトーナメントや川越イジン会、きりまる杯などでは独自のレギュ(封印構築)での公認大会開催(予定)されていた。
このまま行くと「優勝構築がどのようなルールで優勝したか分かりにくい」「大会毎にレギュが変わり参加が億劫になる」といった弊害が発生するところだった。やや急ぎ足だったがこのタイミングで良かったと思う。また、「全国ダイバーズショップ対抗戦」の開催も決定し、おそらくだが推奨レギュを用いて予選・本戦を行うことになるだろう。今後のイジンデンの盛り上がりに期待したい。
おまけ
本当にどうでもいい話だが、「4弾環境備忘録①」という記事を書きかけていた。が、まさかこんなに早く公式から動きがあるとは思わず、急遽本記事を先行して執筆した。

今後、余裕があれば推奨レギュ前の環境の記事を今後のために文献として残して行きたい。