二階堂皐月のレイヤーの異なる世界冒険記 -その1-
皆さんどうもはじめまして。
二階堂皐月と申します。
私はVRChatを始めて約10ヶ月程経過し、色んなことを体験してきたので記録に残そうと思い筆を取りました。
正直勢いで書いてしまっているのでところどころ変なとこもありますし読みにくいとは思いますが、気が向いた方のみお読みください。
1.始めたきっかけ
「VRChat」(※1)という単語を知ったのは忘れもしない2019年3月のことです。
今までMMORPG(※2)を主にプレイしていました。VRChatを始めた方々の中にはVtuber(※3)の放送を見てという方もいらっしゃるかもしれないですが、そもそもVtuberすらほぼ見ておらずVRのVの字すら見ない生活でした。
※1 VRChat・・・VRChat Inc.によって運営されているソーシャルVRプラットフォームで無料でプレイが可能。VR機器がなくてもデスクトップでもプレイすることは可能。VRChatは基本無料!!!
※2 MMORPG・・・Massively Multiplayer Online Role-Playing Gameの略で要するに沢山が同時に接続して遊ぶRPG。私は主にマビノギ、PSO2で遊んでいました。
※3 Vtuber・・・バーチャルYouTuberの略称で3Dのアバター2Dのアバター(キャラクター)を使用しYoutuberとして活動する方々のこと。
私がちゃんと見始めたのは2019年の1月頃からでそれまでは見てすらもなかった
※Topの画像はひなげし亭というワールドで花見仕様になっており桜が綺麗だったので撮った画像撮影日はVRになった次の日。
そんな中とあるフレンドからこんなチャットが来ました。
「バーチャルマーケット2(※4)ってのがあるんだけど行ってみない?」
※4 バーチャルマーケット2・・・2019年3月8日~10日に開催されたVR関連創作物の展示即売会。今ではVRChatでpublic化されており、いつでも見に行くことが可能。運営さん神。
いままでコミケすら行ったことのない地方民がそんなもの行けるわけないと思っていましたが、聞いてみるとVR空間上で開催されるからどこからでも行けて、VR持ってなくてもデスクトップでも行けるよ!とのことだったのでいろいろ調べてためしにVRChatというゲームをインストールしました。
英語が多くそもそもやり方使い方がわからない状態でしたがgoogle先生や感で設定を終わらせ、緊張しながらも1619Hz(※5)をいうワールドにjoinしました。
そこでは多彩な言語で可愛い、かっこいいアバターがおしゃべりしているのをみてここは異世界……いやレイヤーの異なる世界だなと感じました。
とりあえず何も考えず日本語っぽい言語話してる人たちに突っ込んでいき「こんにちはー」と挨拶すると「こんにちはー!もしかして日本人?始めて?」と聞かれ感動したのを覚えています。
MMORPGでは挨拶しても返ってこないこともあり、とても嬉しく思いました。
ですがその後の言葉で衝撃を受けることになります………
日本語を普通に喋っている人たちが全員日本人ではありませんでした……
誰一人として日本人がいないのにみんなが日本語でコミュニケーションを取り楽しんでいるということに衝撃をうけました……
そのメンバーにいろいろ教えてもらっている最中にかわいいアバターの方が現れて日本人はこっちに多いよとファンタジー集会場に誘導されました。
入った瞬間一気にそこにいた数十人に「初心者だ!囲め囲め!」と来て一気にもみくちゃにされました。
私としてはすごい嬉しくて、あぁ歓迎されてるなぁと強く感じました。
また、もっとデスクトップユーザーが多いのかと思いきやほぼVRで何なら足まで動いてる人もいる………こんなにもVRをとそれが動くPCを所持していることに衝撃的でした……
そこからは拙い操作ではありましたが色んな遊べるとこや楽しいこといろんなことを教えてもらい初日を終えました。
正直バーチャルマーケット2のことなどほぼ頭から吹っ飛んだ初日だったことを覚えています。
終えたあと一気にUnityのセットアップ(アップロードできないのに準備)
やVR機器の価格や性能などを一気に調べてその日のうちに
windowsMR(※6)という機器をポチりました。
そんなこんなで次の日誘ってくれたフレンドと一緒にバーチャルマーケット2に行きました。何も考えずパブリックインスタンスに行きまず最初に飛び込んできた部屋と謎のオブジェクト……ここの時点であっ……これすごい……と思い周りにいた数人の人たちがこっちだよ?と指を指して教えてくれる……行きたい気持ちを抑えつつフレンドを待ってる旨を伝えると「楽しんできてね!」と返ってきて、なんだこの世界暖かすぎるだろう……とほんわりしてしまいました。
バーチャルマーケットについては、正直夢のような気分で入ってすぐのエントランスを見て、あぁこれが今の技術でできていることへの感動と凄さに圧倒されてしまいました。
他にもスタンプラリーがあったのでそのついでに色んな所を回りました。
正直スタンプラリーはものすごく難しかっったですが何人かできたフレンドさんと一緒に回りながら教えてもらいながらクリアしたことを覚えています。
※5 1619Hz・・・VRChatのユーザーが作成しpublic化されたワールドの
1つで当時(2019年3月頃)は日本人や日本人と交流したいユーザが多く集まるワールド。
※6 windowsMR・・・windows Mixed Realityの略でマイクロソフト社がWindows10で使用できるシステムのことで、これをサポートしたヘッドセットを総称してwindowsMRと呼ばれる。2019年当時は約3万円程度で購入できるインサイドアウト方式のヘッドマウントディスプレイ。
今では高い・・・
2.VR機器の襲来
wimdowsMRが来たのはバーチャルマーケット2が終わった次の日ぐらいだったと思います。
今まで触れたことのないはじめての機器……
正直来る日は仕事が手につかず少し浮足立っていました。
いざ開梱しセットアップを行いまずwindowsMRのチュートリアルを受けます……この時点でやべえ!!!何これ!!!うそやろ!?!?と連発し、ホームについたときも何ここすげえ!?なんだこれなんか触ったら感触あるぞ!?なにこれ!?と語彙力が消失していました。
そしてVRChatの世界に降り立ちます。
はじめに思ったのは「デスクトップと風景違いすぎるだろ……」です。
そのときにはすでにNewUserとなっておりアバターを購入してアップロードしていたのですが身長低めのアバターでしたのでVRの視界が低い……なんかこの子になった気分というか自分が可愛いやんけ……となってしまいました。
また、VRChatの初期のHOME(旧HOME)のアイテムを掴んだり投げたりして遊びながら「何これ!?なんか触った感じあるやん!?VRすげえええええ!!!?!?」とさらに語彙力が消失していました。
その後Fantasy Shukai Jou(※7)や[JP] Tutorial World(※8)
に移動し沢山の人達と交流している中でとある方より「1%の仮想」展(※9)というワールドを紹介され行くことにしました。
そこはVRChatで表現できる沢山の展示があり、博物館や展覧会が好きな私としてはものすごい興奮しました。
そして最後の展示を見た時に私は思ったのです。
この世界は異世界でも理想の世界でもなくレイヤーの異なる世界なのだと。
このとき私は思ったのです。いつかこの素晴らしくも儚い世界に自分が存在した証を残したいと。
※7 Fantasy Shukai Jou・・・日本人に愛されるVRChatのワールド未だに沢山の日本人が交流の場としている。程よく治安が悪いが昔の2chやFLASH時代を思い出すような気分になる。ちなみに好きなFLASHは「Nightmare City」作者にVRC出会えるとはこの頃の私は思っていなかった。
※8 [JP] Tutorial World・・・日本人向けに作成されたVRChatの操作や説明があるワールド。よく初心者を案内する人や交流を図りたい人がいる。私は操作をある程度知ってから来たのでこんな最強のワールド作ってる人がいるのかと感動した記憶があります。
※9 1%の仮想展・・・現在は「Exhibition˸ 1٪ Of Virtuality」という名前で登録されています2018年9月22日~23日と2018年10月13日~14日に限定公開されたVRChat上の展示会をpublic化したワールド。
私がこの世界で一番影響を受け、一番好きなワールド。
もし、気になる方や行ってみたい人がいればぜひ私に声をかけてください。ご案内致します。
※画像は「1%の仮想」展を回って終わったあとの画像。このときの感動と気持ちは忘れられない。
3.止まらない欲
VRChatをVRで初め、沢山の人々との交流と沢山のイベントに参加しました
特にVR飲み会などは最初衝撃を受けました。
どう考えても飲みにくい状態であるにも関わらず沢山の人がこのイベントに参加している・・・なんでや。となってしまいましたが実際に参加すると
これは最高に良いものということを感じました。
遠く離れた気の合う人たちがVRChatを通じて目の前でお酒を飲み語らう。
こんなに最高の飲み会がかつてあったか?と思うぐらい良いものでした。
その結果飲みすぎてしまうのですが、まぁ致し方なし!!
(VRで運動してるし問題ないよね!)
この頃に新しいアバターに変更し、今でも愛用しています。
※画像はアバターを変えて[JP] Tutorial Worldで徘徊と初心者案内中に自撮り例として撮った画像。最高。
そしてこの頃から、私の物欲は加速します。
そうですもうすでにVRchatをやられている方ならなんとなくお気づきかもしれませんがどこに行っても一定数寝転がったり足や腰を動かしている方々がいるのです。俗に言う”フルトラッキング勢”です。
このフルトラッキング(以降フルトラ)は”Viveトラッカー”を3つ使い足×2と腰に取り付け全身を動かすということをしていました。
ですがこのViveトラッカーはHTC社製のベースステーションという機械を設置しなければ位置情報を取得できない機械で、しかも2つ必要・・・
総額にして6~7万ほどする物でした。
正直価格でwindowsMRを購入した私には到底手が届かず涙を流しました。
しかし、調べていると擬似的ではありますがKinect(※10)を使用してフルトラッキングができるという記事を見つけ、これだ!!!となりました。
ですが、どこにも先駆者がおらず買うかどうかものすごく悩みましたが
気がついたら家に届いていました。
Kinectを接続し有志作成のソフトDriver4VR(※11)を使用し疑似フルトラッキングに成功しました。
腰と足が少し不自然ですが動く・・・めちゃくちゃ感動しました。
※10 Kinect・・・2010年にXbox用とし登場した体をモーションキャプチャーできるデバイスで当時は数千万するモーションキャプチャー機器が必須だったのがたった数万である程度の動きを認識できるデバイスとして未だ活用されるデバイス。実は2019年に第4世代も出ている。
私は部屋の関係で第2世代(KinectV2)を購入。
※11 Driver4VR・・・有志によって作成された多種多様のデバイスをSteamVRに認識させることのできるソフトウェア。定価19.97$
KinectだけでなくPSのVRコントローラーやSwitchのコントローラーなどでき最近ではカメラマーカーを使いフルトラッキングの精度を上げる方法も出てきており夢のあるソフトウェア。最近ではPS Eyeを使用して足トラッキングができる模様・・・ただし情報はすごく少ないので専用フォーラムを見たり試したりなどする必要はあるが価格以上の価値と機能は備わっている。
しかし、私の欲望はこの程度では収まらなかったのです・・・
それはGW初めの日でした。
とあるPCパーツサイトからこんなメールが届きました。
「Viveトラッカー入荷しました」
もう私は耐えられずViveとトラッカー3つを注文しました。
この間約3分の出来事です。
このとき思いました。「人間の欲望は恐ろしい・・・」
でも後悔はありませんでした。どちらかといえばその後の本当のフルトラッキングになったときのトラッキング制度と寝転がれる最高さ・・・
これがフルトラッキングか・・・とまた語彙力が消えました。
ここからまたさらに物欲が増えちゃうのですがそれは次回にお話しましょう
※写真はいつかフルトラッキングになったらやりたかったバーチャルマーケット2の販売ブースとのツーショット。最高。
今回はこのあたりで。続きは不定期で配信します。
ではまた、別のレイヤーでお会いしましょう。