具体例は３つが丁度いいらしい

書ける人だけが手にするもの (SB新書)

「書ける人だけが手にするもの」では、主張・仮説の根拠や、具体例の提示は、三つにすることを推奨しています。

　僕も、感覚的に言って、たぶんそれでいいのかなと思っています。

　たしか『What I Wish I Knew When I Was 20』（Tina Seelig, Harper Collins, 2009）に出てきたエピソードで、

「アメリカ軍は、一人の兵に部下が三人いるというピラミッド構造になっている」

　という趣旨の話がありまして。
　結構前に読んだので、記憶が怪しいんですけれど、そんな感じの話があったと思います。

　いずれにしても、

「ヒトの脳が同時に想起できる事項は３つまで」

　という仮説には、それなりに確からしい科学的根拠がありますので（最も合理的な集団の一つであるアメリカの軍隊がそうなんだし）、

　たぶんエッセイを書く時に挙げる事例というのも、三つでいいんじゃないかなと、そんな風に思うわけです。